レコグニションとは【メリットや構築のポイントについて事例を交えながら解説します】

記事更新日:2022年03月08日 初回公開日:2022年03月01日

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従業員が持つ働き甲斐の変化によって、従業員を育てるには説教をすることよりも褒めて伸ばすことが効果的となってきています。しかしながら、どのように従業員を褒めればいいのか分からない企業さんも多いのではないでしょうか。そこで注目されているのが「レコグニション」です。そもそもレコグニションとは、お互いに認め合い、従業員の活躍を称賛する制度のこと。表彰制度やサンクスカード、SNSやツールを用いるものなど様々なレコグニションがあります。今回の記事では、レコグニションを取り入れるメリット、どのように構築すればいいのかをお伝えします。

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レコグニションとは

従業員を認め称賛すること

レコグニションとは、従業員を認め称賛すること。従業員の持っている能力や実績を認め、その活躍を称賛や表彰する制度のことを指し、ビジネスシーンでよく使われる人事用語です。そもそもレコグニションが持つ英語の意味は、認識や承認、表彰、感謝などを指します。永年勤続表彰や業績表彰などの大々的なものから、社内SNSやツールを用いて従業員同士で称賛し合う小規模なものまで、様々なレコグニションが行われています。サンクスカードを送り合うことも、レコグニションの一環です。

レコグニションが注目される背景

従業員の働き甲斐が多様化している

レコグニションが注目されている背景には、従業員の働き甲斐が多様化していることが挙げられます。今までは、従業員のモチベーションを上げるためには、金銭を用いた表彰が一般的とされてきました。しかしながら、近年では必ずしも金銭を用いた表彰が、従業員のモチベーションに繋がるとは限らなくなってきました。単純に自分の努力を認めてもらいたいと考える人が増えてきたのです。このような従業員には、レコグニションを用いることが効果的でしょう。

優秀な人材を確保する

優秀な人材を確保することができるのも、レコグニションが注目されている背景の1つです。少子高齢化によって、新規採用で優秀な人材を確保することが難しくなってきています。そのため、一人ひとりの従業員を大切に育て、より長く働いてもらうことが大切です。レコグニションを取り入れている企業は、従業員から見て魅力的な企業であると言えるでしょう。魅力的な企業には、優秀な人材が集まりやすいだけでなく定着しやすいのです。

レコグニションとリワードの違い

金銭が関わるかどうかの違い

レコグニションと似ている言葉で、リワードというものがあります。レコグニションとリワードの違いは、金銭が関わるかどうかの違いです。リワードには、賞金や報酬という意味があります。レコグニションが金銭を伴わない形で表彰や称賛するのに対して、リワードは金銭を伴う形で従業員を評価するのです。レコグニションとリワードは、どちらも従業員にとってプラスに働く傾向があります。場面ごとに使い分けると、より高い効果が期待できるかもしれませんね。

レコグニションのメリット

従業員の結束を高める

レコグニションを取り入れると、従業員の結束を高めることができます。従業員の努力が会社内で認められると従業員の満足度が上がり、自分は企業にとって必要な存在であると感じるでしょう。レコグニションは、従業員一人一人が持つモチベーションの高まりを維持し続けることができます。個々が会社に対して愛社精神を持つことができると、必然的に従業員同士の結束が高まるでしょう。愛社精神や帰属意識が強いと、優秀な人材を食い止めることにも繋がっていきます。

生産性が向上する

レコグニションを取り入れると、生産性が向上することが伺えます。帰属意識が強くなり満足度が向上すると、会社に貢献したいという思いが強まり、責任感と集中力を持って仕事に取り組めるようになります。組織のために自分がすべきことは何なのかを自ら考え、行動に移すことができるでしょう。仕事に対するモチベーションが高いと、従業員が持つ能力以上の力を発揮できるようになるかもしれません。一人ひとりが能力以上の力を発揮できると、必然的に会社全体の生産性が向上することに繋がります。

前向きな会社作りができる

前向きな会社作りができることも、レコグニションを取り入れるメリットです。自分の成果が同僚や上司など周りに認められる環境は、会社全体をポジティブな雰囲気に変えていきます。お互いがお互いを認め合えると、会社の一体感や生産性の向上にも繋がっていきます。レコグニションを導入している会社は、従業員一人ひとりが前向きで積極的になっていきます。結果として会社全体が、ポジティブで肯定的な雰囲気で満たされていくのです。

商品やサービスの質が向上する

レコグニションを取り入れると、商品やサービスの質が向上していきます。従業員一人ひとりが能力以上の力を発揮することで、商品やサービスの質が飛躍的に伸びていくのです。レコグニションを導入することで、ポジティブな思考を持つ従業員が増え、会社全体で難しいプロジェクトに果敢に挑んでいくようになります。商品を一度作って終わりではなく、改善していくことに対して意欲的になるでしょう。結果として、レコグニションは自社製品や自社サービスにプラスな影響をもたらすのです。

顧客満足度が向上する

顧客満足度が向上していくことも、レコグニションを取り入れるメリットの1つです。レコグニションを導入すると、商品やサービスの質が向上します。質の良さは、顧客満足度に直結していくのです。また前向きに仕事ができると、従業員は明るい雰囲気でお客様に対応することができるようになるでしょう。従業員の対応が良いと、お客様はまたここのサービスを受けたい、ここの商品を購入したいと思うようになります。顧客満足度の向上は、企業の売り上げにも貢献するのです。

レコグニション構築のポイント

対象範囲を決定する

レコグニションを構築する際には、対象範囲を決定しましょう。表彰制度や奨励制度を、どの範囲の人にまで行うのか考える必要があります。正社員だけにするのか、はたまたアルバイトやパートといった非正規雇用の人たちも含めるのか検討しましょう。一部の人だけを対象としてしまうと、不満を持つ従業員が出てくるかもしれません。できるだけ対象範囲を広げて、レコグニションを会社全体で展開していくことをおすすめします。全従業員が対象であると、レコグニションの効果が一層高まるでしょう。

レコグニションを与える基準を定める

レコグニションを与える基準を定めることも、レコグニションを構築する際のポイントです。どのような業績を残したらレコグニションを与えるか、ささいなことでもレコグニションを与えるのかを決めていきましょう。小さな努力でもレコグニションを与える場合は、SNSなどのツール導入を検討することをおすすめします。また、レコグニションをどのタイミングで、どこで与えるのか考える必要もあります。レコグニションを大々的に行う場合、これらの検討事項が決まっていなければ、実施される可能性が低くなってしまうからです。

フィードバックを行う

レコグニションを構築した際には、随時フィードバックを行うようにしましょう。レコグニションを一度導入しただけでは、有効な効果は期待できません。レコグニション導入後にどのような効果が表れたのか、期待していた効果は得られたのかを振り返りましょう。期待していた効果が出なかった場合は、どこを改善したら良いのかを考える必要があります。制度は導入したものの、実際に運営されていないといったケースも報告されています。フィードバックを行うことで、このような危惧を回避できます。

レコグニションの導入事例

マクドナルド

レコグニションを導入している企業は、すでにいくつかあります。マクドナルドもすでにレコグニションを取り入れている企業です。全社員の1パーセントに贈られる「プレジデントアワード」やメニューの開発に携わったサプライヤーに贈られる「メニューイノベーションアワード」などがあります。小規模のものでは「レコグニションシール」というものがあり、できるようになったことに対して即時フィードバックが行われるというものです。レコグニションの制度が充実していることで、従業員のモチベーションに繋がっています。

メルカリ

メルカリもレコグニションを導入しています。メルカリでは、「メルチップ賞」と呼ばれるレコグニションの仕組みが作られています。メルチップ賞とは、1チップ1円とするメルチップと、感謝の言葉を合わせて相手に贈るという仕組みです。最も多くのメルチップを獲得した従業員が、メルチップ賞を受賞します。メルチップなしで感謝の気持ちだけを伝えることもでき、従業員同士のコミュニケーションを活性化することにも繋がっています。

オリエンタルランド

レコグニションを導入している企業には、オリエンタルランドも含まれます。オリエンタルランドは、東京ディズニーリゾートの運営をしていることで有名です。独自のレコグニションとして、「ファイブスター・プログラム」と呼ばれるものがあります。ファイブスター・プログラムとは、お客様に対して素晴らしい対応をした従業員に対して、その行動を称えるために上司がカードを渡すというものです。従業員のモチベーションに繋がり、お客様に対して笑顔で最高のサービスを行うことに貢献しています。

レコグニション構築に役立つサービス

Unipos

レコグニションを構築する際には、Uniposが提供しているサービスが役立つかもしれません。Uniposでは、「ピアボーナス」と呼ばれる、チャット上で従業員同士が称賛のメッセージと少額のインセンティブを送り合えるサービスを提供しています。スマホなどから気軽に投稿でき、投稿はタイムラインで全社員に共有することができます。一人の頑張りが会社全体で共有されることによって、会社全体のモチベーションが上がり、組織変革に繋がるかもしれません。

OKWAVE GRATICA

OKWAVEが提供する「GRATICA」というサービスも、レコグニション構築に役立ちます。GRATICAとは、普段の感謝をサンクスカードにして気軽に伝え合うことができるコミュニケーションツールです。1000種類以上のサンクスカードから好きな絵柄を選んで、上司や部下、同僚に贈ることができます。サンクスカードは社内で共有することが可能であり、いつでも見返せます。感謝を伝え合う企業文化を形成するのに効果的です。

まとめ

レコグニションを用いてポジティブな会社を作ろう

レコグニションを用いると、従業員同士の団結力が深まり、ポジティブな会社を作ることができます。それだけでなく、商品やサービスの質が向上することで顧客満足度が上がり、会社の発展に繋がっていくでしょう。一方で、レコグニションは一度制度を構築して終わりではありません。定期的にどのような効果が表れたのかを振り返ることで、より良いレコグニションを構築することができます。レコグニションを用いて、ポジティブな会社を作っていきましょう。

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