プロボノとは【プロボノの活動例や求められるスキル、メリットなどを解説します】

記事更新日:2025年07月30日 初回公開日:2025年07月30日

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プロボノという言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあるけれど、実際にどんな活動おこなっているのか詳しくは知らない方も少なくありません。プロボノとは、専門的なスキルや知識を活かして社会貢献活動を行うことを指します。近年、プロボノは注目を集めており、個人のスキル向上や人脈形成、企業の社会貢献活動などの目的で行われています。本記事では、プロボノと似た言葉の違いやプロボノの活動例、メリット・デメリットなどについて解説していきます。プロボノについての理解を深めたい方は、参考にしてみてください。

プロボノとは

専門知識やスキルを活かして無償で行う社会貢献活動

プロボノ(pro bono)とは、専門知識やスキルを活かして無償で行う社会貢献活動のことです。プロボノは、ラテン語の「Pro bono publico」という言葉が語源であり、公共善のためにという意味となっています。弁護士や会計士、デザイナーなどの様々な専門家がそれぞれのスキルを活かし、NPOやNGOといった非営利団体を支援しています。プロボノは、アメリカやイギリスの法曹界で始まり、弁護士が専門スキルを活かして社会的弱者を無償支援する活動として発展していきました。

プロボノとボランティアの違い

ボランティアは自発的な意思に基づいて社会的な目的のために無償で行う活動のこと

プロボノと似ている言葉に、ボランティアがあげられます。ボランティアは、自発的な意思に基づいて社会的な目的のために無償で行う活動のことで、どちらも社会貢献活動に分類されていますが目的や活動内容などに違いがあります。プロボノは、専門的な知識やスキルを活かし、非営利団体の課題解決を支援することに重きを置いている点が違いです。災害時に例えると、ボランティア活動は復旧活動や物資の仕分けなどの人道的支援が中心となりますが、プロボノはNPOの広報戦略の立案などの専門性が生かされた具体的な支援が行われます。

プロボノとパラレルキャリアの違い

パラレルキャリアは自分の人生を豊かにする活動に取り組むこと

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プロボノとパラレルキャリアも混同されがちな言葉です。どちらも本業以外の活動ですが、その目的に違いがあります。プロボノは、弁護士やITエンジニアなどが自身の専門知識を活かし、無償で社会貢献を行う活動です。一方、パラレルキャリアは、報酬の有無にかかわらず、自分の興味や価値観に基づいて取り組む「もう一つのキャリア」であり、自身の人生をより豊かにすることが主な目的です。社会貢献という点では重なる部分もありますが、パラレルキャリアはより自己実現や学びを重視している点が特徴です。

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プロボノの活動例

マーケティング支援

プロボノの活動例として、マーケティング支援があります。プロボノによるマーケティング支援では、企業で培った知識やノウハウを活かして、NPOや地域団体の広報活動をサポートします。例えば、ターゲットの設定やプロモーション戦略の立案、SNS運用のアドバイスなどを行います。限られた予算で活動する団体にとって、専門的な視点を取り入れたマーケティングは大きな力になります。情報発信の質が向上することで、寄付や支援者の拡大にもつながるなど、プロボノの力が社会に好循環を生み出します。

ITシステム構築支援

プロボノ活動例にはITシステム構築支援も挙げられます。ITシステム構築支援は特に需要が高い分野であり、団体の業務効率化や情報管理のために、顧客管理システム(CRM)や会員管理ツールの導入・開発を行います。専門的なITスキルを持つプロボノワーカーが、ニーズを丁寧にヒアリングし、現場に合った仕組みを提案・構築することで、現場の負担を軽減し、活動の幅を広げることができます。技術の力で社会貢献を支える重要な取り組みです。

デジタル活用支援

デジタル活動支援もプロボノの活動例です。近年では、NPOや地域団体にもデジタル化の波が押し寄せています。プロボノによるデジタル活用支援では、ZoomやGoogle Workspaceの導入支援、業務のオンライン化、デジタルツールの使い方講座などが行われます。現場でのITリテラシーの差に配慮しながら、分かりやすく丁寧に支援することで、団体の活動がより効率的で持続可能なものになります。デジタルの力を地域や社会の課題解決に生かすプロボノの存在は、今後ますます重要になっていくでしょう。

プロボノ活動に求められるスキル

専門知識・スキル

プロボノ活動に求められスキルとして、参加者が持つ専門知識やスキルが活動の中核を担うことからその分野における専門知識やスキルがあります。例えば、IT、法務、会計、マーケティングなど、それぞれの分野での実務経験が、NPOや地域団体の課題解決に直結します。ボランティアと違い、プロとしての知見を求められる場面が多く、信頼性の高いアウトプットが期待されます。自分のスキルが誰かの役に立つ実感は、社会貢献と同時に自己肯定感を高める貴重な経験となります。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力もプロボノ活動において求められているスキルです。プロボノ活動では、受け入れ団体との円滑なやりとりが成果を大きく左右します。専門家としての視点だけでなく、相手のニーズをくみ取り、わかりやすく伝える力が求められます。また、異なる背景を持つメンバーとのチーム活動も多く、柔軟な姿勢や協調性が重要です。知識や技術を「伝える力」によって最大限に生かすことが、プロボノの成果を社会に届けるためのカギとなります。

問題解決能力

プロボノ活動においては、限られたリソースの中で具体的な課題に対処する力が求められるため、問題解決能力も必要なスキルとされています。単に専門知識を提供するだけでなく、現場の状況を正確に把握し、実行可能な解決策を導き出す力が必要です。時には想定外の課題に直面することもありますが、その都度柔軟に考え、対応していく姿勢が大切です。課題に向き合い、解決策をともに模索することで、より実効性の高い社会貢献が可能になります。

プロボノ活動のメリット

ビジネス機会の創造につながる

プロボノ活動のメリットとして、単なる社会貢献にとどまらず新たなビジネス機会の創出にもつながる点が挙げられます。活動を通じて異業種の人々や団体と接点が生まれ、新たなネットワークが構築されます。これにより、新規事業のヒントやパートナーシップの可能性が広がることもあります。信頼関係を築いた先に、将来的な顧客やビジネス協力者となるケースもあり、企業や個人にとって実利のある社会貢献手段として注目されています。

スキルアップにつながる

スキルアップにつながる点もプロボノ活動のメリットです。プロボノ活動は、自身のスキルを新たな環境で実践する絶好の機会です。限られたリソースや異なる組織文化の中で問題解決に取り組むことで、柔軟性や応用力が自然と養われます。また、本業では関わることの少ない分野に触れることで、新たな視点や経験が得られ、自分自身の成長にもつながります。実践的なフィールドでスキルを試し、さらに磨くことができる点が、プロボノの大きな魅力です。

イメージアップにつながる

企業や個人がプロボノ活動に参加することは、社会貢献への意識の高さを示すものとして、社会的な評価向上に寄与しイメージアップにつながります。特に企業の場合、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として取り組むことで、ブランドイメージの向上や社員のエンゲージメント強化にも貢献します。また、誠実で持続可能な姿勢を外部に示すことで、顧客や求職者からの信頼を得やすくなり、企業価値を高める好循環を生み出す効果も期待されます。

プロボノ活動のデメリット

情報漏洩の恐れがある

一方で、プロボノ活動のデメリットとして情報漏洩の恐れがある点が挙げられます。NPOや地域団体の内部情報や個人データに触れる機会が多く、情報漏洩のリスクが常に伴います。活動が無償であることが原因でセキュリティへの配慮が甘くなるとトラブルを招く可能性もあります。また、所属する企業のノウハウや機密情報が意図せず流出するケースも懸念されます。このリスクを避けるためにも情報管理体制の整備が不可欠であり、双方の白井関係の上に成立する活動であることを認識する必要などがあります。

本業に遅滞を招く可能性がある

プロボノ活動では、本業に遅滞を招く可能性がある点もデメリットとして考えられます。プロボノ活動は原則として本業外の時間で行うものですが、想定以上に時間や労力が必要になる場合もあります。その結果、疲労が蓄積したり、スケジュールの調整が難しくなったりして、本業に支障をきたす恐れがあります。特に納期のあるプロジェクトや多忙な時期には、プロボノの負担が本業のパフォーマンス低下につながるリスクがあります。活動前に自身の業務状況を見極め無理のない範囲で関わることが、持続的にプロボノを続けるうえでの重要なポイントです。

プロボノ活動の注意点

時間管理を徹底する

プロボノ活動の注意点として、時間管理を徹底する必要があります。プロボノ活動は本業の合間を縫って行うため、限られた時間をいかに有効に使うかが成功の鍵であり、活動の長期化や想定外の作業が発生した場合、本業に影響を与えるだけでなく、受け入れ団体にも迷惑をかけてしまう恐れがあります。あらかじめプロジェクトのスケジュールやタスクを明確にし、週ごとの作業時間を見積もることで、無理なく続けることが可能になります。また、急な予定変更にも対応できるよう、余裕を持った計画を立てることも大切です。

情報管理をしっかり行う

プロボノ活動においては、情報管理を徹底して行うことに対しても注意が必要です。プロボノ活動では、受け入れ団体の機密情報や個人情報に触れる機会が少なくありません。そのため、活動に参加する際は情報の取り扱いに十分注意を払う必要があります。活動中に知り得た情報は第三者に漏らさないことはもちろん、業務で使用する資料やデータは適切に保管・削除するなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することが求められます。また、所属企業のルールに従い、自社の業務情報が不用意に外部に漏れることのないように配慮することも重要です。

モチベーションが維持できるようにする

プロボノ活動は無償で行う社会貢献であるため、金銭的な報酬がない分、活動を続けるためには内発的なモチベーションが重要となります。活動が長期化したり、成果が見えづらかったりする場合、やりがいを見失ってしまうこともあります。そうした時こそ、自分がなぜこの活動に関わるのか、どんな価値を提供しているのかを見直すことが大切です。また、活動の目的や成果の共有や感謝の言葉を受け取ることで達成感を得やすくなります。モチベーションを維持する工夫として、自分なりの目標設定や、仲間との定期的な振り返りの場を設けるのも効果的です。

まとめ

プロボノ活動を行うことで成長に繋げよう

プロボノ活動は、専門的な知識やスキルを社会の課題解決に役立てる取り組みであり、単なるボランティア活動とは一線を画します。社会貢献を実現する一方で、自身のスキルアップや新たな人脈の形成、視野の拡大といった多くの学びを得ることができる点も大きな魅力です。また、異なる環境や価値観に触れることで、柔軟な思考力や課題解決力が磨かれ、本業にも好影響を与える可能性があります。もちろん、時間管理や情報管理など、活動にあたっての注意点もありますが、それらを意識しながら取り組むことで、より充実した経験となるでしょう。

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