おとなしい新入社員の特徴は?【効果的な対処法についても解説します】

記事更新日:2024年08月21日 初回公開日:2024年08月21日

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従来であれば、長く企業で働き高い給料をもらうことが一つのステータスと考えられていました。しかし昨今では高い給料をもらって長時間拘束されるよりも生活できる給料をもらいプライベートを充実させたい、と考えている人も増えてきています。また積極的に色々な業務を行うよりも、指示されたことを淡々とこなすことを好む人も増えています。そういった労働者の意識が変化していく中で、上手く企業運営を行っていくためにはしっかりと特徴や性格などを把握しておくことが大切です。おとなしい新入社員に付いて解説していきますので、会社の上司の方は参考にしてみてください。

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おとなしいといわれる最近の社員の特徴

素直である

おとなしいと言われている最近の社員の特徴は、素直です。最近の新入社員は素直で真面目な人が多く、言われたことを的確にこなすことに長けている人が多い傾向にあります。上司や先輩が業務指示をすると基本的には素直に業務を進めてくれます。またきちんと業務に対してのフィードバックを行えば、内容を素直に受け止め次の行動に活かすこともできるため業務指示などは行いやすい印象を受けるはずです。指示に対して反発されることもないため、良い部下である印象を持ちやすいといえます。

指示された以上のことはやらない

おとなしいと言われている社員は、指示された以上のことはやらない特徴があります。おとなしいと言われている社員は素直であるため、指示を受けたことに対しては真面目に取り組みリスクを避けながら進めてくれる特徴があります。しかしより効率を求めるやり方や改善しようという意識は低いため創意工夫を行う意欲はあまりありません。職場のルールなどに従って堅実に業務を進めることは出来ますが、主体性があまりないため自発的に動くのが少ないのも特徴です。

報連相が苦手である

おとなしいと言われている社員は、報連相が苦手である傾向にあります。最近の社員はゆとり教育の中で育ったゆとり世代と言われる人が殆どです。ゆとり世代の人たちは与えられることが多かったため、業務においても与えられた情報の中で進めていこうとする傾向にあり自ら連絡や相談を行わないことが多いと言えます。教えてもらうことを待つという受身の姿勢であることが多く、今までと同様に相手から情報を与えられると思っているため報連相を苦手とします。

相手と同じであることに安心する

おとなしいと言われている最近の社員は、相手と同じであることに安心します。ゆとり教育では個性を大事にする教育よりも皆と同じ問題が解けるといったことを重視していたため、ゆとり世代の人たちは自分から動いて抜きん出ようと行動する人はいません。周りと同じであることを大事にしており、いかに自分が周りから浮いていないかに敏感です。そのため、個性を尊重されるよりも周りと同じであることに重きをおき、同僚などと同じであるとわかると安心する傾向にあります。

自分を認めてくれる人にしか心を開かない

おとなしいと言われている社員の特徴は、自分を認めてくれている人にしか心を開かないと言えます。若年層の人たちは、相手が自分と同じであると感じた人に対しては比較的心を開く傾向にあります。しかし会社で働く中で、上司や先輩に対しては中々心を開くことはありません。そんな中でも、自分のことを認めてくれていると感じる人がいると徐々に慕うようになり、心を開いていきます。積極的にコミュニケーションを取らない人が多いですが、心を開いてくれるようになると信頼関係の構築ができます。

傷つきやすい

傷つきやすいのも、おとなしいと言われている社員の特徴です。最近の若手社員は、学生時代の厳しい指導が問題視された世代でもありあまり学校や家庭で怒られることなく育ってきた人も増えています。目上の人や親から厳しく指導を受けた経験がないため、少しの叱責でも落ち込んでしまう可能性があります。また他の社員が怒られている場面を見て、自分の行動に対して怒られるかもしれないと過度に失敗を恐れてしまいます。周囲からの評価を気にする一面もあり、傷つきやすい特徴を持っています。

効率を重視する

効率を重視する特徴を持っているのが、おとなしいと言われている社員です。若年層やZ世代と言われている人たちはタイパを大事にしています。タイパとは、タイムパフォーマンスの略称で費やす時間に対して得られる効果の大きさを表しています。タイパを重視しているため、動画を倍速で見る人や本ではなくネットから情報を得る人も多くいます。効率を重視しているため、無駄なことを嫌っており経験から知識を増やしていくといった教育方法などを苦手とする人が少なくありません。

おとなしい新入社員への対処法

経験学習サイクルを回せるように支援する

おとなしいと言われている新入社員には、経験学習サイクルを回せるように支援しましょう。経験学習サイクルとは、経験・内省・教訓・試行の4つのステップを繰り返し行い経験から学んでいく学習方法です。経験では業務に取り組み、内省で業務を振り返りフィードバックをもらいます。教訓では経験したことを多角的に捉えて教訓を導き出し、試行では得られた教訓を元に行動を修正します。指示されたことしか実施しない新入社員には、この経験学習サイクルを身に着けさせることで自発的に行動するようになります。

ルールや評価制度を公表する

おとなしいと言われている新入社員の対処法として、ルールや評価制度を公表する方法があります。おとなしい新入社員はもらった情報の中で処理しようとします。そのため、事前に仕事に関しての進め方をまとめたルールブックや守るべきルールをまとめたマニュアル・評価制度の基準などを明確化したものを作成し手渡しておきましょう。ルールやマニュアルなど明確に定まっているものを情報として渡すことで、どういった行動を求められているのかを理解することが出来ます。

冷静に指導する

おとなしいと言われている新入社員に冷静に指導することも、対処法の一つです。新入社員がなにかミスをしたからといって、高圧的に叱責することは得策ではありません。管理職の中には、自分が厳しい指導を受けて成長できたと感じ部下に同じように接する人もいます。おとなしい新入社員は厳しい指導を受けてきた経験がないため、慣れていない人が殆どです。高圧的な指導は新入社員の成長を阻害してしまう可能性もあるため、具体的に改善する部分などを伝えながら冷静に指導することが大切です。

行動を褒める

行動を褒める事で、おとなしいと言われている新入社員への対処が出来ます。新入社員の行動に対して何が良かったのかを具体的に伝えて褒めることによって、自分に何が求められているのかを理解することが可能です。積極的な行動に対して上司から褒められた場合は、次も同じように挑戦してみようという意識になり前向きに考えることができるようになります。そういったことを繰り返していくことで、主体性や自発性を持つことが出来ます。そうすることによっておとなしい社員から自律性を持った社員に成長していきます。

業務の目的を伝える

業務目的を伝えることも、おとなしいと言われている新入社員への対処法です。ただ業務指示を行うだけでは、簡単なタスクやルーティン業務の場合に目的やどう会社の役に立てているのかがわからず、雑用だと感じやる気を失ってしまう可能性もあります。資料の訂正を依頼する際に、今後の資料作成に役立てることができる・レイアウトを直して顧客に提出することで信頼関係構築に繋がるといった目的を伝えるようにしましょう。業務の目的を理解することができれば、業務を実施する意味を理解してもらいやすくなります。

キャリア形成支援を行なう

キャリア形成支援を行うことは、おとなしいと言われている新入社員への対処です。おとなしい新入社員は、育ってきた環境から理想を描くよりも現実的な考えを持っている人が多いと言えます。そのため、会社に入社したとしても自分の10年後や20年後の姿を想像出来ずこうなりたいと言うような希望を思い描いている人は少ない傾向にあります。大変な管理職にはなりたくないと考えている人もいるため、会社としてはキャリアデザインの研修などを行うことが大切です。キャリアプランを明確にできれば、主体的な行動を行えるようになります。

おとなしい新入社員に有効な社内制度

OJT

おとなしい新入社員に有効な社内制度は、OJTです。OJTとは、実際に行う業務を行いながら進め方やコツ・実施していく心構えなどを新入社員に教えていく研修方法です。OJTは実際の業務に取り組みながら行うため、実践で必要な知識をスムーズに教えることが出来ます。業務への取り組み方など基礎的な知識を理解することができれば、自分で工夫してみようという意識が芽生え主体性を持ってもらえる可能性が高くなります。OJTでは進めるスピードなどは受ける人によって異なるため、新入社員のペースに合わせて実施するようにしましょう。

メンター制度

おとなしい新入社員には、メンター制度も有効です。メンター制度は、新入社員にメンターとなる先輩社員が配置され業務のことだけでなくキャリアやプライベートのことなどを気軽に相談できるようにする制度です。新入社員は社会人経験がないため、キャリアだけでなく普段の業務など様々なことに不安を抱えています。メンターという身近な先輩の指導を通じて将来のキャリアに対して不安を解消することができれば、新入社員が前向きに行動できるようになります。積極性を持ってほしいと思っている新入社員に有効な制度です。

リーダーシップ研修

リーダーシップ研修を行うことも、おとなしい新入社員にとって有効と言えます。おとなしい新入社員は、自ら任された仕事を黙々とこなすことは得意ですが、率先して先頭に立つようなことは苦手だと感じている人が殆どです。役職がないとリーダーシップが発揮できる訳が無いと考えている人も多いため、リーダーシップ研修を受けてもらい周囲を巻き込んで業務を進める姿勢を学んでもらいましょう。リーダーに関しての固定概念をなくし、自分から仕事を進めていく積極性を身に着けてもらうことが重要です。

フォローアップ研修

フォローアップ研修は、おとなしい新入社員にとって有効な社内制度です。フォローアップ研修では、新入社員研修などで行った内容がしっかり定着できているかや新しいスキルを身に着けてできる業務を増やしていくことを目的としています。新入社員研修のみでは、何処まで理解できているのかなど把握することが難しいため、継続的にフォローできる体制を整えておく必要があります。一定期間が経ち、ある程度業務を1人でできるようになっている社員には今後の成長目標を立てることもおすすめです。

まとめ

研修や接し方を工夫しておとなしい社員に対応しよう

おとなしいと言われている新入社員の特徴や、対処法などについて解説しました。おとなしい社員に対しては、上司や先輩も接し方を工夫する必要があります。自分が経験したように、叱責して成長を促したいと考えている人もいるかも知れません。しかしそういった方法は、今のおとなしい新入社員にとっては逆効果となり成長出来ない恐れもあります。長く企業で働いてもらうためにも、時代に沿った教育や育成が大切です。研修や接し方を工夫して、おとなしい社員に対応していきましょう。

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