トータルリワードとは【金銭的報酬や非金銭的報酬とは何かを交えて解説します】

記事更新日:2023年07月28日 初回公開日:2023年07月07日

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企業の成功は、従業員が楽しみながら働けることから生まれます。そこで重要なのが「トータルリワード」です。これは、賃金やボーナスだけでなく、キャリアアップや教育支援などを包括した報酬システムを指します。豊かな報酬は、働く意欲を刺激し、働く人たちの満足度を高めるでしょう。トータルリワードの魅力は、社員一人ひとりの可能性を最大限に引き出す力があること。だからこそ、私たち全員が心地よく働ける職場環境を築くため、新たな挑戦が必要になります。今回はトータルリワードについて詳しく解説します。

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トータルリワードとは

従業員への報酬に「非金銭的報酬」も含める報酬形態のこと

トータルリワードとは,従業員への報酬に「非金銭的報酬」も含める報酬形態のことです。給与やボーナスだけを指すのではなく、社員が経験し得る全ての報酬や利益を意味します。これには、環境・文化・育成・キャリアの機会・仕事の安定性・社会的な承認も含まれます。それぞれの要素が組み合わさって、企業は人々を引き付けることができます。この考え方は、ただ報酬を受け取るだけでなく、働きがいを見つけ、自分自身を成長させる機会を提供することが重要であるという現代の働き手のニーズに対応しています。

金銭的報酬とは

労働の対価として金銭で払われる報酬のこと

金銭的報酬とは、労働の対価として金銭で払われる報酬のことです。具体的には基本給・賞与・インセンティブ・ボーナスなどの形で支払われ、労働者が提供した労働や達成した結果に対する直接的な報酬を指します。しかし、現代の働き手が求めているのは、金銭的報酬だけではありません。職場環境や自己成長の機会、仕事に対する満足感なども含む「非金銭的報酬」が重要視されます。これら全てが組み合わさって、トータルリワードという概念が形成されるわけです。

金銭的報酬の種類

給与や賞与

金銭的報酬の種類には、給与や賞与があります。基本給は、定期的に支払われる固定の報酬です。これは従業員が常に受け取ることができる最も一般的な形態の報酬です。賞与は、年に一度や半年に一度など、定期的に支払われる追加報酬の形です。これは通常、企業の業績や個々の従業員の業績に基づきます。インセンティブやボーナスは、達成した目標や特別な成果に対して支払われる報酬です。これは、従業員が会社の目標達成に貢献した場合や、特に高いパフォーマンスを示した場合に与えられます。

福利厚生

福利厚生とは、企業が労働者の生活を支え、職場環境を改善するために提供するさまざまなサービスやプログラムを指します。これには、健康保険・年金プラン・有給休暇・社員食堂・住宅支援・子育て支援・教育支援などが含まれます。福利厚生は、企業が従業員を引きつけ、働きやすい環境を提供し、長期的に社員を保持するための重要な要素です。非金銭的報酬の一部として、福利厚生はトータルリワードの概念の中心的な要素となります。

非金銭的報酬とは

仕事で得られる喜びや満足感などのこと

非金銭的報酬とは、仕事で得られる喜びや満足感などのことを指します。直接的な金銭的な対価ではなく、職務遂行から得られる満足感・自己成長の機会・業務に対する達成感・働く環境の質・職場の文化・やりがい・承認や評価などを指します。例えば、明確なキャリアパスや昇進の機会、教育やトレーニングの機会、職場の環境や風土、良好な労働条件、柔軟な勤務時間や在宅勤務の選択肢なども非金銭的報酬に含まれます。また、個々の成果や貢献が認められ、価値が認知されることによる自己実現感や達成感も重要な非金銭的報酬です。

非金銭的報酬の種類

働く環境

非金銭的報酬の種類には、働く環境も含まれます。ここで言う環境とは、物理的な職場環境だけでなく、組織文化、チームの雰囲気・上司や同僚との関係・仕事の自由度や柔軟性など、働く上での全般的な条件を指します。物理的な職場環境とは、オフィスの設備やレイアウト、清潔さなど、職場の物理的な特性を指します。快適で機能的な職場は、従業員の満足度や生産性を向上させます。また、組織文化は、企業の価値観、慣習、行動の規範などを含みます。

承認や感謝

承認や感謝も、非金銭的報酬の一部を成す重要な要素です。人は誰しも、自分の仕事が認められ、価値が認識されることを求めています。それが、上司や同僚からのポジティブなフィードバック・賞賛・表彰といった形で表現されると、人々は自分の働きが意味を持つと感じます。その結果、やりがいや自己効力感を感じるでしょう。このような感謝や承認は、モチベーションを高め、仕事へのコミットメントを強化します。また、自尊心や自信を高め、ストレスを軽減し、全体的な満足度を向上させます。

ワークライフバランス

ワークライフバランスも非金銭的報酬の一部となります。ワークライフバランスとは、仕事と個人生活(家庭生活・趣味・リラクゼーション・健康管理など)の間のバランスをうまく取ることを指します。良好なワークライフバランスを達成するためには、企業が柔軟な勤務制度や支援策などを提供することが求められます。ワークライフバランスが保たれると、従業員はストレスが軽減され、生産性が向上することで職場への満足度が高まります。

トータルリワードが注目される理由

価値観や働き方の多様化

トータルリワードが注目される理由は、価値観や働き方の多様化にあります。現代社会では、従業員一人ひとりが持つ価値観や働き方が多様化し、それぞれが求める報酬も一様ではなくなってきています。これに対応するため、トータルリワードへの注目を強めています。具体的には、一部の従業員は高い給与や賞与を重視するかもしれません。しかし、他の従業員は職場の環境・柔軟な働き方・キャリアの成長機会・社会貢献性を重視するかもしれません。トータルリワードは、これらすべての要素を統合的に捉え、従業員の幅広いニーズに対応することを目指しています。

人材不足の深刻化

人材不足の深刻化は、多くの産業や地域での重要な問題となっており、これがトータルリワードの重要性を一層際立たせています。企業は、優秀な人材を確保したうえで育成し、離職を防がなければなりません。近年、人口動態の変化・特定のスキルへの需要の増加・教育と職業のミスマッチなどにより、多くの組織が十分な人材を確保するのに苦労しています。このような状況下で、トータルリワードは優秀な人材を引きつけ、モチベートし、組織内に留めるための強力なツールとなります。

トータルリワード導入のメリット

従業員エンゲージメントの向上

トータルリワード導入のメリットは、従業員エンゲージメントの向上に期待できる点です。エンゲージメントとは、従業員が自分の仕事に対してどれだけ情熱を持ち、その組織に対してどれだけコミットしているかを表す指標です。トータルリワードを導入することで、企業は従業員一人ひとりのニーズや価値観に合わせた報酬を提供することが可能になります。これにより、従業員は自分の価値が認められ、報酬が公平であると感じるでしょう。また、自分の働きがいやキャリアの目標、ライフスタイル、働き方の選択と一致する報酬を得ることができます。

定着率の向上

トータルリワードの導入は、定着率の向上にも寄与します。定着率とは、企業が長期間にわたって従業員を保持する能力を表す指標であり、これが高いほど、企業は人材を確保し続けることができます。トータルリワードを提供することで、従業員は自分自身の価値観やニーズ、目標に一致する報酬を得ることができます。これにより、従業員は自分の働きが認められ、報酬が公平であると感じ、組織への満足度とコミットメントが向上します。結果として、従業員はより長くその企業で働くことを選びやすくなり、定着率が向上します。

業績向上

トータルリワードは企業の業績向上に繋がります。具体的には、生産性の向上・エンゲージメントの高まり・従業員の定着率上昇の3つの観点で寄与します。生産性は、従業員が働きやすい環境と、キャリアの成長機会を通じて向上します。エンゲージメントは、公正な報酬と働く意欲から生まれます。これが高まると顧客満足度も向上し、企業のブランド価値を高めます。そして、適切な報酬を提供することで従業員の定着率が向上し、組織の知識とスキルの維持に繋がります。これらは全て、企業の競争力と業績を支えます。

トータルリワードを考える上で重要な2つのモチベーション

外発的動機づけ

トータルリワードを考える上で重要な2つのモチベーションがあります。一つは外発的動機づけです。外発的動機づけは、外部からの報酬や刺激によって引き起こされる動機づけの形態です。具体的な報酬や認識、昇進などが含まれます。外発的動機づけは、従業員が報酬や認識を得ることにより、目標に向かって働く意欲を高める効果があります。金銭的報酬やインセンティブは、給与やボーナスなどの形で直接的に提供される外発的な刺激です。また、パフォーマンスの評価や昇進の機会も外発的な動機づけを促す要素となります。

内発的動機づけ

もう一つは、内発的動機づけです。内発的動機づけは、従業員が自発的に仕事に取り組む意欲や喜びを感じることです。これは外部からの報酬や刺激に頼らず、個人の内部から生まれる動機づけです。内発的動機づけは、仕事自体やその成果に対する興味や好奇心・自己成長の欲求・自己達成感・関わる人々との協力やチームワークの楽しさなどに基づいています。従業員が自分のスキルや能力を活かし、成長し、自己実現を追求できる環境を提供することで、内発的動機づけが高まります。内発的動機づけは、従業員の長期的なエンゲージメントやパフォーマンスに大きな影響を与えます。

トータルリワード導入のポイント

従業員満足度での観点で考える

トータルリワード導入のポイントは、従業員満足度での観点で考えることです。従業員満足度は、従業員が組織で働くことに対してどれだけ満足しているかを示す指標です。従業員満足度が高い組織では、従業員のモチベーションやエンゲージメントが向上し、生産性やパフォーマンスの向上につながります。まずは、従業員が公正な報酬を受け取り、その報酬が仕事の成果や貢献に見合っていると感じることが重要です。トータルリワードを設計・実施することで、従業員満足度を高め、組織全体の成果や業績を向上させることができます。

金銭的報酬と非金銭的報酬のバランスが取れているか確認する

金銭的報酬と非金銭的報酬のバランスが取れているか確認することも重要です。従業員の意見やニーズを把握するために、アンケートやフィードバックセッションを実施しましょう。そのうえで、定期的な評価やフィードバックプロセスを導入し、従業員の意見や要望に耳を傾けます。報酬制度やプログラムの改善点を特定し、調整を行いましょう。トータルリワードの導入後は、効果をモニタリングし続けることが重要です。従業員の満足度・エンゲージメント・定着率・生産性などの指標を評価し、報酬のバランスが取れているかどうかを確認します。

まとめ

より魅力的な企業にするためにトータルリワードを構成しよう

トータルリワードの構築は組織の魅力を高めるために重要です。金銭的報酬と非金銭的報酬のバランスを取り、従業員の多様なニーズに応えることが必要です。従業員の声を聴き、報酬制度の透明性と公正性を確保しましょう。トータルリワードにより従業員の満足度とエンゲージメントを高め、組織の業績や定着率を向上させることができます。トータルリワードの構築においては、従業員の声に耳を傾け、定期的なフィードバックや調査を通じてニーズを把握することが重要です。より魅力的な企業にするためにトータルリワードを構成しよう。

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