サマーインターンとは【採用に向けてのポイントや注意点を把握しておきましょう】

記事更新日:2021年09月16日 初回公開日:2021年03月04日

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少子高齢化の進行や新卒採用期間の短縮化の影響を受けて、昨今企業の採用活動は以前にまして困難になっています。採用を前倒しするために、夏休みの短い期間でサマーインターンを行い最近は広く企業に取り入れられています。しかし、具体的にサマーインターンはどんな内容で、どんなメリットがあるのでしょうか。学生は実際に企業の業務を理解できることもできますが、会社に合わなければ本選考を受けなくなる可能性もあります。今回は、サマーインターンの概要をメリットや注意点と共に解説していきます。これからサマーインターンを活用し、優秀な人材を探したいと考える採用担当者の方には参考となる記事ですので、是非ご一読ください。

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サマーインターンとは

夏休みに開催されるインターンシップ

サマーインターンを端的に言うと、夏休みに開催されるインターンシップのことです。多くは7〜9月の間で実施されます。夏休みということで、短期のものから長期まで幅広い期間であることが特徴です。サマーインターンを開催することで、企業は新卒採用期間が始まる前に就職への意識が高い学生と出会えるというメリットがあります。就活生に企業の雰囲気や実際の業務を知ってもらう機会になり、企業研究を促しより自社を好きになってもらえるように働きかけることも可能でしょう。

就活の第一歩として重要視されている

サマーインターンは、就活の第一歩として重要視されています。企業側は就活生に対して企業の情報を開示しアピールする場を持つことができます。また、サマーインターンでアピールすることができれば、就活生に自社への理解を促せるだけでなく、会社を好きになってもらえることもあるでしょう。最近は企業側も、秋や冬の時期のインターンに比べサマーインターンを多く実施する傾向もあります。学生は、サマーインターンを導入している会社は多くの学生を受け入れられる体制が整っていると推測できるでしょう。

サマーインターンの現状

2020年度は94.8%の企業が導入している

サマーインターンは海外では珍しくありませんが、日本国内でも2020年度には実に94.8%もの企業が導入しています。2018年度の89.4%に比べても急激な成長だといえるでしょう。このことから、企業側もサマーインターンの重要性に着目していることがわかります。日本でも海外同様に、サマーインターンは就活におけるプロセスとして重要な役割があると認識されているといえるでしょう。また、面接だけでは分からない人間性なども垣間見えるため、会社側もサマーインターンでのコミュニケーションが大事だと考えているのでしょう。

サマーインターンができた背景と理由

就活生に会社を理解してもらうため

サマーインターンができた理由には、就活生に会社を理解してもらうためという背景があります。面接での選考も大事ですが、実際に会ってコミュニケーションを取り、仕事内容を経験させ、会社への理解を深めてもらいたいと企業は考えているのです。学生は社会で働くというイメージを掴めていない場合が多いので、企業で働けば仕事の感覚を膨らませやすいでしょう。就業観を身につけてもらうためにも、企業は責任を持たせ仕事を体験させることが重要といえます。

就職活動が早期化しているため

サマーインターンが行われる背景としては、就職活動の早期化が影響しているという理由もあります。2017年から新卒の採用期間が短くなり、素早く人材を見極める必要が出てきました。具体的には、採用広報期間が3月1日に始まり、選考開始期間が6月1日以降開始となっているのがここ最近の通例です。加えて、サマーインターンは例年と比較し早期化しているため、企業側はサマーインターンを導入することで、就活前の学生に直接会える機会を増やしています。そして、仕事への理解を深めてもらいたいという動向に至りました。多くの学生の中から優秀な人材を見つけるための結果ともいえるでしょう。

サマーインターンの種類

短期インターン

サマーインターンの種類は大きく分けて4つあります。短期インターンは、半日や2日、また1週間から1ヶ月ほどの期間で行われるものなど期間は企業によって様々です。短期インターンのメリットは、拘束される時間が短く、学生が他のインターンにも参加ができることでしょう。ただ期間が短い分、仕事に慣れる前に終了してしまうこともあります。そのため、あまり学びを得られずにインターンが終了してしまうこともあるでしょう。企業は短期インターンであっても、選考の一部だという気持ちを忘れずに全力で取り組める姿勢を持つ学生を見極めることが重要だといえます。

長期インターン

サマーインターンには、長期間に渡って行う長期インターンもあります。長期の場合は、期間が1ヶ月以上に渡るものがほとんどです。中には3ヶ月以上にも及ぶものもあり、短期インターン以上に企業で働くとはどういうことかを学べるでしょう。長期間に渡り他社員と働くことで、メンバーの一員として責任感を学生も持つことができます。また、長期の場合はプロジェクトにも取り組めるので、就職後と同様の業務を事前に体験することもできるのもメリットです。

対面インターン

サマーインターンの中でも、一般的なタイプが対面インターンです。対面インターンは企業に出向き、社員を含め他の参加者とディスカッションをするものがあります。また、現場見学や講師による座学講座などもあり、その企業の概要について詳しく知る機会を学生に提供できるでしょう。対面インターンは、1日や2日のみの開催の単発開催のものが多く、学生にとっての企業研究の場として活用されるケースが多いです。業務を通して生徒を見ることはできないので、優秀な生徒を探すという目的での開催は効果を発揮しにくいでしょう。

オンラインインターン

サマーインターンの種類で、最近導入が加速しているのがオンラインインターンです。コロナ禍でも企業側はサマーインターンを中止にせず、オンラインで実施するところが増えています。オンラインインターンは就活生が通勤せずに、自宅で会社の業務が行えることがメリットです。通勤時間がなくなるため、学生に時間を有効に活用してもらえるでしょう。WEB上からの参加なので、気軽に応募できることも学生に人気の理由です。ただし、対面と異なりオンライン上だと学生の人となりを把握しにくいので、コミュニケーションが難しくなるというデメリットもあります。

サマーインターンのおすすめ内容

実務体験

サマーインターンの内容としておすすめなのは、実務体験でしょう。実務体験では、実際に会社の業務を学生に行ってもらいます。実務体験は基本的に長期のインターンで実施され、時間のある大学1、2年生を歓迎するのが通例です。実務体験の目的として、成長意欲の高い優秀な学生を育成し発見することが挙げられます。中途でスキルのある人材を採用するより、ポテンシャルの高い学生を早期に採用して育てたほうが自社で時間をかけて育成できるのでプラスになると考えられているからでしょう。また若い学生が一緒に働くことで、職場に活気をもたらし若者目線の意見を取り入れられます。

現場社員との交流

サマーインターンでは現場社員と交流が持てます。会社によっては交流会を開催してくれるところもあり、先輩社員たちの現場の声が直に感じられます。実際に働いている人たちの声を聞いてもらうことで、その会社の本質を分かってもらえるでしょう。就活に関しての情報も得られるので、現場社員との交流は大切です。業務をきっちり行ってもらうのも大切ですが、会社での人間関係がどういったものか理解させるのも重要なポイントでしょう。就活生側としては、コミュニケーションの取り方を学べるので、就職活動に向けた良いスタートダッシュを切ってもらえるきっかけにもなります。

グループワーク

サマーインターンでグループワークを導入する会社も増加傾向にあります。グループワークとはその名の通り、グループで何かアイデアを出して作業していくことを指します。例えば、グループで何らかのお題に対する社員の意見を聞き、情報収集してから内容をまとめる作業があります。1週間の短期の場合は、最終日にグループごとで内容を発表する形式がほとんどでしょう。そして発表の最後には社員や役員からアドバイスすると、学生の気付きにつながります。グループワークでは学生の思考力や対人力、協調性などを把握できるので、働く姿を想起することもできるのが企業側のメリットでしょう。

サマーインターンのメリット

優秀な就活生と繋がりができる

サマーインターンのメリットのひとつとして、優秀な就活生との繋がりができるということが挙げられます。会社側としては、優秀な人材が欲しいのは当然のことです。面接するよりも実際に業務を行なってもらうことで、社風に合っているかの判断材料となります。さらに就活生とコミュニケーションを図ることで、この会社で働きたいと思ってくれることもあるでしょう。また会社側にとっても、優秀な就活生たちとの交流を通して、現在働いている社員が刺激を得られるので社内が活気づくでしょう。長期インターンであれば、そのまま就活生を入社させることも可能です。

就活生に会社を理解してもらえる

サマーインターンのもう一つのメリットは、就活生に会社を理解してもらえる場を作れることです。社風や業務などを理解してもらえる場であるサマーインターンは、会社側にとって未来の社員を探せるチャンスです。そのためには、就活生が会社に馴染めるのかが大きなポイントでしょう。就活生側は技術の向上や職場環境のよりよい所を探しているので、会社の雰囲気を知ってもらうのも大切です。会社を理解してもらうためには、社員とのコミュニケーションも大事になってくるでしょう。なるべく就活生に声をかけて、分からないことはヒアリングし丁寧に回答することが求められます。

サマーインターンを成功させるポイント

就活生の印象に残るインターンにする

サマーインターンを成功させるポイントは、就活生の印象に残るインターンにすることです。特に短期の場合は、記憶に残る体験ができず就活生の印象に残らないことがほとんどでしょう。他の会社と同じ内容でも、他にはない個性的なやり方が求められるといえます。そのため、少しでもやりがいのある業務を行なってもらえれば、サマーインターン終了後でもまた働きたい気持ちを抱かせることができるでしょう。なるべくコミュニケーションをとって、手厚いフォローをすることが大切です。対策として、サマーインターン終了後にアンケートを書いてもらえば、どのような印象だったのかを把握できるでしょう。

サマーインターンの注意点

就活生側も会社を見定めている

サマーインターンの注意点として、就活生側も会社を見定めていることを忘れないようにしましょう。特に短期のサマーインターンの場合は、学生が複数の会社に参加している場合があります。就活生は会社を比較し、一番働きやすい会社を選ぶ前提で就職活動に臨んでいることは当然です。いくつか参加した後の場合は、就活生も慣れてくるため心にゆとりを持ち始めるでしょう。そうなれば会社を見定め始め、比較した結果で自分に合った会社を選ぶことになります。会社側はその点を踏まえつつ就活生を迎えることを忘れないことが大事です。

インターン後も学生にコンタクトを取る

サマーインターンのもう一つの注意点として、インターン後も学生にコンタクトを取ることを怠ってはいけません。就活生にとってあまり印象に残らなかった会社でも、コンタクトがあれば良い印象を与えられることもあります。優秀な就活生であれば、サマーインターン後に個別で面接を行い他社に引き抜かれないようにアプローチをかけておくのも大事です。ライバル会社に取られないためには、アフターフォローが必要となるので、特に優秀な人材はインターン後のコンタクトを確実に図りましょう。

まとめ

サマーインターンは就活生とつながる第一歩

サマーインターンは就活生とつながる第一歩となり、企業にとって重要な業務です。今やほとんどの企業がサマーインターンを導入しており、ライバル会社との差をつけなくてはなりません。優秀な人材を確保するためにも、サマーインターンの業務内容や交流会などで印象付ける必要があります。新入社員との交流を取り入れることで、社員の離職を防ぐ効果もあり会社にとってメリットが大きいでしょう。さらに社員が就活生を指導することで、学生の士気が高まりモチベーションの向上につながります。就活生にも会社のためにもなるサマーインターンを開催できることが、企業の課題といえるでしょう。

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