リテンション対策とは?【対策する際のポイントやその効果について解説します】

記事更新日:2021年11月25日 初回公開日:2021年11月25日

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多様な働き方が推進されて人材の流動化が進んできている近年においては、優秀な人材を長期間確保しておくことが非常に難しくなってきています。そこで企業としては、苦労して獲得した人材を手放してしまわないための効果的なリテンション対策を行う必要があるでしょう。今回の記事ではリテンション対策を実施するうえでのポイントについて、企業の事例などを交えて解説します。優秀な人材の流出を未然に防ぎたいという企業の方は、ぜひご一読ください。

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リテンションとは

「人材の保持」という意味で使われる

「リテンション」という言葉は日本語で「保持(保有)」を意味しており、企業の人事などにおいては「人材の保持」というような意味合いがあります。もう少し具体的な事象で表すと、社員の離職を防ぐなどといった目的が当てはまります。一度獲得した人材がすぐに離職してしまうと企業にとってメリットはほとんどなく、コスト面などについてはむしろデメリットのほうが多いでしょう。リテンション対策とはその名の通り、企業の人材を保持しておくための対策のことです。

リテンション対策の目的

優秀な人材の流出を防ぐ

リテンション対策を行う最大の目的は、優秀な人材の流出を防ぐということです。先述の通り、転職を視野に入れている人材が近年では増加傾向にあります。特に能力の高い人材は、転職市場における価値が非常に高いです。したがって、現在より好条件で他社からオファーを受ける可能性も非常に高いでしょう。優秀な人材の流出は生産性の低下に直結してしまうため、効果的なリテンション対策を行うことが企業の業績にも影響するでしょう。

リテンション対策が注目されている理由

転職を希望する人材が増加している

終身雇用という考え方がもはや一般的ではなくなり、転職を希望する人材が増加していることからリテンション対策がより一層注目されています。自身の能力をより活かせる企業へ転職したいと考える人が、これまでよりもさらに多くなりました。このように人材の流動化が進む現代においては、自社で働く意味を社員に感じてもらえるかが重要となってきます。したがって優秀な人材を獲得したらそれで終わりではなく、入社後のケアとして十分なリテンション対策を行う必要があるのです。

労働力の確保が困難になっている

リテンション対策が注目されている背景には、労働力の確保が困難になってきているということもあげられます。現在、少子高齢化の影響で生産年齢人口が減少していますが、今後も引き続き減少していくと考えられています。その結果として、労働力の需要と供給のバランスが崩れてしまっているというのが現状です。新たな人材を獲得することはもちろん重要ですが、それ以上に企業が現在抱えている人材をいかに手放さずにいられるかが注目されています。

リテンション対策による効果

社員のモチベーションが向上する

リテンション対策を実施することによって、社員のモチベーションを高く維持することにつながります。リテンション対策においては、社員が働きやすい環境をいかに整えるかが重要とされます。それによって社員の満足度が上がれば、仕事に取り組むモチベーションもさらに向上するでしょう。また、優秀な人材が社内に残り続けることによって、周囲の社員の目標となってくれます。身近にロールモデルとなる人材がいることによって、さらなる生産性の向上が見込めるでしょう。

採用コストを減らせる

採用コストを減らせるということも、リテンション対策を行うことによる効果としてあげられます。能力の高い社員が離職してしまうと、生産性が下がるだけではなく新たな社員を獲得するためのコストも生じます。求人広告費などの金銭的なコストだけではなく時間的コストや人的コストも発生してしまうため、かなりの負担となるでしょう。リテンション対策を行うことで企業のイメージ向上にもつながるため、新たな人材の採用も最低限のコストで実施することができます。

長期的な事業を実施しやすくなる

リテンション対策によって、長期的な事業が実施しやすくなるという効果も考えられます。人員の入れ替わりが頻繁に行われると、その度に業務の引き継ぎ作業などが発生してしまい作業のスピードが遅くなります。リテンション対策によって人員の流出を抑えることができれば、人材の配置なども含めて長期的な戦略を立てることが可能です。また長期にわたってともに業務に取り組むことによって、社員同士での強い信頼関係が生まれるということもリテンション対策の効果といえるでしょう。

スキルやノウハウを蓄積しやすくなる

社内のスキルやノウハウを長期にわたって蓄積しやすくなるということも、リテンション対策による大きな効果といえるでしょう。数年間勤務している中堅社員以上の人材は特に、経験の中でスキルやノウハウを身につけている場合が多いです。そのような人材が流出してしまうことは、企業にとって非常に大きな痛手となるでしょう。リテンション対策を行うことで、そのような人材からさらに次の若い世代へと知識を受け継いでいくことが可能となるのです。

リテンション対策におけるポイント

コミュニケーションを活発にする

社員のコミュニケーションを活発にするということは、リテンション対策において最も重要かつ効果的だとされています。離職を考える理由として、社員同士のコミュニケーションにおける不満があげられる場合が多いためです。円滑なコミュニケーションが取れていないと、人間関係の悪化にもつながります。したがって、社員が働きやすい環境を整えるうえで活発なコミュニケーションは欠かせません。社員同士が自然にコミュニケーションを取れるような機会を、定期的に設定しましょう。

ワークライフバランスを重視する

ワークライフバランスを重視するということも、効果的なリテンション対策といえるでしょう。業務があまりにもハードで休日も心身が休まらないという社員は企業に対して不満を抱きやすく、離職の原因となってしまう場合もあります。それだけではなく、社員の健康面においても悪影響が出る可能性が高いでしょう。ハードワークにならないように適切な業務の分担を行うだけでなく、ノー残業デーの導入なども検討してみるといいでしょう。

適切な評価を行う

社員の成果に対して適切な評価を行うことで、リテンション対策につながるでしょう。自身の業務について適切な評価が行われているかということは、働くモチベーションを維持する上で非常に重要です。リモートワークを導入する企業も多い最近においては特に、評価基準の見直しを行っている企業もあります。単純に給与を増加させるのでは本質的な解決に繋がらないということもありますので、社員の成果を明確に把握できるような制度を導入しましょう。

福利厚生を見直す

福利厚生の見直しを行うことも、社員の満足度を上げることにつながります。充実した休暇制度や施設利用割引などを含む各種手当など、社員が喜ぶような福利厚生が効果的でしょう。さらに近年では社員の働き方の幅を広げるような取り組みも非常に重要視されており、フレックスタイムやリモートワークの導入も注目されています。リテンション対策の対象としている社員の年齢層や構成比によって、効果的だと考えられる福利厚生を実施するようにしましょう。

企業理念を浸透させる

リテンション対策として、企業理念を全体に浸透させるということも効果的です。普段の業務においてただ漠然とこなしているだけでは、社員のモチベーションを高く保つことは難しいでしょう。企業の明確なビジョンを全体で共有することによって、常にそれを意識して業務に取り組むことができます。さらに企業のビジョンは社員ひとりひとりが自身のキャリアを考える際にも指標となるため、キャリア面談などの場面においても高い満足度を得ることができるでしょう。

適切な人材配置を行う

適切な人材配置を行うことが、リテンション対策につながる場合もあります。社員が自身の能力を最大限に発揮できる部署に配置することによって、働きがいを感じやすくなるでしょう。実際に、社内の人事異動について定期的に社員から希望を募っているという企業もあります。人間関係の悩みによって離職を考えるというケースは非常に多いため、適切な人材配置はリテンション対策の中でも大きな効果が期待できる取り組みといえるでしょう。

社員の層に応じた対策を行う

リテンション対策を行う際には、対象となる社員の層に応じた対策を実施するようにしましょう。入社して間もない新入社員と中堅社員では、有効なリテンション対策の内容は違ってくるでしょう。世代だけではなく、社員の能力や性別などによってももちろん異なります。それぞれの層に対して、最も大きな影響がありそうなリテンション対策を検討して行うべきです。したがって、効果的なリテンション対策を行うためにはまず、離職率の高い社員の層などについて調査する必要があるでしょう。

リテンション対策の企業事例

三幸グループ

三幸グループではリテンション対策のひとつとして「キャリアチャレンジ制度」を導入しています。この制度は、社員が自分の希望する部署に異動を申請できるという制度です。グループ内の別法人への申請も可能とされており、同部門に2年間在籍した社員が対象となっています。必ず希望が通るというわけではありませんが、この制度は社員が新たなキャリアを歩んでいくためのチャンスといえるでしょう。異なる部署での業務を経験することで、企業全体を広い視野で分析できる人材の育成にもつながります。

サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社ではリテンション対策の一環として、「社内部活動」を推奨しています。普段は頻繁にコミュニケーションを取ることのない部署の社員同士が、部活動を通じて活発なコミュニケーションを取ることができます。その結果、業務においてもスムーズな連携ができるという効果が得られるのです。サイボウズ株式会社では社内部活動によって、離職率を20%以上も軽減することができました。この事例からも、社員間でのコミュニケーションを促進することがリテンション対策においてはとても重要ということが分かります。

まとめ

リテンション対策によって離職率を低下させましょう

リテンション対策の重要性と、実施におけるポイントについてお分かりいただけたでしょうか。労働力不足が懸念されている現代においてリテンション対策は、新規採用と同等かそれ以上に重要な取り組みといえるでしょう。アプローチする社員の層によって適切なリテンション対策は異なるため、内容については入念に検討する必要があります。効果的なリテンション対策を行うことによって優秀な人材の離職を防ぎ、社員が高いモチベーションで働ける企業を目指しましょう。

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