リーダー研修とは【研修内容や導入方法などを紹介します】

記事更新日:2021年12月15日 初回公開日:2021年12月06日

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グローバル化社会や、働き方改革などにより、働く人や企業の意識に変化が生まれています。そんな中、人材不足、離職率、人材育成に頭を抱える企業も多く存在しています。そんな背景の中、「リーダー研修」が注目されています。リーダー研修とは、管理職のポジションの社員を対象に、リーダーとしての知識やスキルの習得を目的とした研修です。優秀な管理職がいる企業は、企業としての組織力がするなど、会社としても大きなメリットがあります。今回は、リーダー研修について詳しく解説していきます。リーダー研修の目的や、リーダーに必要なスキル、リーダー研修のサービスまでご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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リーダー研修とは

指導者としての能力や知識を習得させるための研修

「リーダー研修」とは、指導者としての能力や知識を習得させるための研修のことです。社歴や実績などが伴っている社員がリーダーに着任するケースが多いですが、一般社員からリーダーになる際には、指導者としての能力や知識を新たに習得する必要があります。そこで、企業の社員教育としてリーダー研修を導入し、リーダーとなる社員の指導者としてのスキルを高めましょう。リーダー研修は、指導者としてのスキルを身に着けるだけでなく、現状足りていないスキルの見極めとその対策にも役立ちます。

最終的な目的は会社の組織力向上

リーダー研修の最終的な目標は、「会社の組織力向上」です。会社の日々の業務を円滑に行う上で、リーダーやマネージャーといった中間管理職のポジションは非常に重要です。優秀なリーダーの下では、次世代のリーダー候補となる人材や、組織としての団結力が育ちます。優秀な人材が各部署のリーダーを務めることによって、組織力が向上し、ひいては企業の成長につながっていくのです。そのために、人材育成としてリーダー研修はとても重要なものと言えるでしょう。リーダー研修導入によって、優秀なリーダーを育成し、組織力向上を目指しましょう。

リーダー研修の対象者

管理職社員やプロジェクトリーダー

リーダー研修の対象となる人は、プロジェクトリーダーや課長、マネージャーなど、いわゆる管理職と呼ばれる社員です。管理職の役割は、部下の「育成」と「管理」です。それらを行うために必要なスキルは、一般社員とは異なります。管理職ならではの必要なスキルを身に着けるため、リーダー研修は非常に有効です。一口に管理職といっても、ロワーマネジメントやミドルマネジメントなど、どのポジションの管理職にあたるかで必要なスキルに違いがあります。そのポジションに適切なリーダー研修を行いましょう。

次世代リーダーの早期育成にも実施される

リーダー研修は、リーダーになることが決まっている社員や、すでにリーダーの社員に対して行うケースが多いでしょう。しかし、次世代リーダーの育成として早期に導入する方法もあります。入社後間もない社員でもその人がリーダーに適していると判断した場合、早期からリーダー研修を行うことで、次世代リーダーを早い段階で育成することができます。リーダー研修を一般社員のうちから導入することで、その社員のリーダーとしての素質の見極めや、リーダーポジションへの昇格を短期間で行うことができます。

リーダー研修が注目される背景

未来の予測がしづらいVUCA時代

なぜリーダー研修が注目されているのでしょうか。その背景の一つとして、変化が激しく未来の予測がしづらい「VUCA(ブーカ)時代」であることが挙げられます。「VUCA」とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった造語です。これまでと同じようなやり方では、グローバル社会を生き抜くのが困難な時代となり、新たな取り組みや革新的なアイデアが必要となりました。VUCA時代の中、会社を牽引する優秀なリーダーの育成が重要であるという背景から、リーダー研修が注目されています。

年功序列から成果主義への移行

リーダー研修が注目される二つ目の背景として、年功序列から成果主義への移行が挙げられます。年功序列では、社歴の長い社員が昇格し報酬がアップしていましたが、成果主義では社歴や役職に関わらず成果を出した社員が評価されます。このような時代背景の中、リーダーには成果を出せる部下の育成が求められます。現代のリーダーにとっては、時代に合った部下育成の力が求められるため、人材育成力をつけるためのリーダー研修が注目されています。

労働者人口の減少

リーダー研修が注目される三つ目の背景として、労働者人口の減少も関係しています。人手不足が叫ばれる現代社会において、限られた人材で組織力を上げるということが企業にとって重要で長期的な課題となっています。組織力強化には、リーダーなどの中間管理層のポジションが不可欠です。企業としては、リーダーに適任な人材の発掘と育成ができる体制が必要となり、また、リーダーが活躍できる環境を用意することが重要です。そのような体制の一貫としてリーダー研修を導入することが注目されています。

リーダーに求められる能力

ビジネスリテラシー

現代におけるリーダーに求められる能力で代表的なもの3つをご紹介します。一つは「ビジネスリテラシー」。ビジネスリテラシーとは、ビジネス全般に共通して必要な知識やスキルのことで、コミュニケーション能力や物事を論理的に考えることのできる能力のことです。社会人全般に必要なビジネスリテラシーですが、より高いビジネスリテラシーを持っている人材がリーダーに選ばれるケースが多いです。ビジネスリテラシーが高いことはリーダーとしての絶対条件であると言えるでしょう。

計画立案力

二つ目は、計画立案力です。リーダーは、目標を達成するために人材を育成したり、日々の業務を管理するのが仕事ですが、その中にはやり方を選択し、スケジュールなどを計画するということも含まれています。計画立案力には、期限までに質を落とさずに終わらせる力と、目標達成のためのやり方や手順を選ぶ能力の2種類があります。計画通りに事が進まなかったときにも、そのリカバリーをするために手段を検討して選び、部下を導くことができる人材は、非常に優秀なリーダーとなるでしょう。

統率力

三つ目は、統率力です。前述の計画立案力に付随して、自らの立てた計画に基づいて部下を動かすことのできる統率力も必要な能力と言えるでしょう。リーダーは、部下を統率し、目標達成に向けて動かしていく必要があります。時には教育や指導を適切に行いながら自分の部署を一つのチームとしてまとめていくことも必要です。これらを達成するために統率力を持つこともリーダーとしては不可欠な能力です。リーダー研修ではビジネスリテラシー、計画立案力、統率力についての内容を盛り込み、リーダーとしての能力を高めていきましょう。

リーダー研修の内容

リーダー職の役割を認識する

リーダー研修で行う内容に必ず入れて頂きたいものは「リーダー職の役割を認識する」ことです。リーダーの役割とは、①成果を出すことや、目標達成に対しての明確なビジョンを持つこと②部下の教育③強い意志決定能力をもってチームを導くことです。これらの役割は、リーダーになる社員には必ず理解しておいてほしい重要事項。役割を理解しないままリーダーを続けると、業務が円滑に回らないばかりか、売り上げ低下や社員の離職を招く可能性があります。そのため、リーダー研修では、リーダーの役割をしっかりと認識してもらいましょう。

目標達成のためのマネジメント力を習得する

リーダー職の役割を果たすために、必要なスキルをつけるための研修も行いましょう。前述の計画立案力や統率力に加えて、目標達成のためのマネジメント力の習得が必要です。マネジメントは管理職ならではの仕事なので、しっかりと説明を行いましょう。リーダーはチームの目標を設定し、目標達成のためプロセス設定、進捗を管理する必要があります。時にはメンバーと意見交換をしたり、結果が思わしくなければ軌道修正をかけたりする必要もあります。一口にマネジメントといっても身に着けるべきスキルは細かく多岐に渡ります。様々な事例を提示しながらマネジメントの手法を習得します。

部下の育成方法を学ぶ

リーダー職で重要な役割で、部下の育成があります。一口に育成や教育といっても、仕事を教えることだけではありません。時には部下を叱ったりほめたりすることもあります。結果が伸び悩む部下がいれば、その部下に適切な話し方で、モチベーションを向上させる必要があります。このように、部下の育成については、部下とのコミュニケーションの取り方全般への理解をしてもらうことが重要です。部下の指導方法が適切でないと、信頼関係を構築できずチームの統率を取ることが難しくなり、組織力の向上が遠のいてしまいます。リーダー研修の中では、部下とのコミュニケーションの取り方、指導の仕方についてを学んでいきます。

リーダー研修の導入方法

研修の目的や対象者を明確にする

リーダー研修を導入するにあたり、研修方法やプランを考えましょう。導入に際し、改めてリーダー研修の目的や対象者を明確にしておきます。目的と対象者を明確にして、自社に最適な研修方法などを検討しましょう。リーダー研修の目的は、リーダー社員に必要な知識やスキルをつけるためです。対象者はリーダーになる社員、すでにリーダーの社員、次世代のリーダー候補なのか。その対象者が知識を得るには座学が良いのかロールプレイングが良いのか。このように、順を追って適切な方法を検討していきましょう。

最適な研修方法やプランを決定する

研修方法は、内部で行うものから、外部研修、オンライン研修などがあります。内部で行う場合でも、講師は外部から招くなど一部委託するということもできます。対象者を一カ所に集めて行う内部・外部研修では、座学のみでなくロールプレイング形式での研修を行うことも可能です。オンラインの場合は、場所問わず気軽に参加することが可能ですが、ロールプレイング形式や直接の質問などがしにくいのがデメリットです。また、外部に一部委託する場合にはコストがかかることもあります。完全に自社で行う場合にはリーダー研修を計画するのに時間がかかります。そのため、費用面のことも考えながら、自社に一番最適なリーダー研修のやり方を検討する必要があります。

リーダー研修を提供している企業例

株式会社Schoo

リーダー研修といっても、自社でやるのは時間もかかるし、どのようにやればいいのか分からないという場合には、外部に委託するのがおススメです。リーダー研修をサービスとして提供している会社を二つご紹介します。まずは「株式会社Schoo」です。動画を視聴する形のオンライン研修では、国内最大級のサービスを提供しています。幅広い研修対象者や様々なビジネスシーンをカバーしているのが特徴で、研修対象者のステージに合わせて適切な動画を視聴することができます。全4500もの動画コンテンツの中から、対象者に合ったものを選別して研修として導入することができます。

リクルートマネジメントスクール

次に、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供している、「リクルートマネジメントスクール」というサービスをご紹介します。人材教育事業において50年以上の歴史のある、株式会社リクルートマネジメントソリューションズ。特にマネジメント分野においては高い実績があります。「リクルートマネジメントスクール」は、日本全国の主要都市において研修を公開する形式のサービスを展開しています。オンライン研修にも対応しており、3時間から3日間までのプランを選択することが可能で、対象者のステージに合わせた講習を組み合わせることができます。安心の実績で企業のニーズに幅広く応える研修サービスです。

まとめ

早期にリーダー研修を実施して優秀な人材を育てましょう

今回は、リーダー研修導入に関する情報をまとめてみました。グルーバル化社会に対応できる次世代のリーダーは、早期に発見しておくことが重要です。早期にリーダー候補を発見し、リーダー研修を実施することが、優秀な人材を増やしていく上でもとても重要です。リーダー研修サービスを提供する会社は、今回ご紹介した会社以外にも数多く存在しています。今回ご紹介した内容は、自社でリーダー研修をすべて行う場合や、外部サービスを利用する場合にも参考にしてみてください。貴社の状況や、対象者によりマッチしたリーダー研修を行い、優秀な人材を育てましょう。

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