記事更新日:2022年10月28日 | 初回公開日:2021年02月15日
用語集 外国人採用・雇用 グローバル用語解説 人事・労務お役立ち情報オーナーシップとは、担当する仕事に主体性を持って取り組む姿勢のことです。指示されて仕事に取り組むという消極的な姿勢ではなく、自分で課題を持って取り組んでいます。オーナーシップのある人は「企業の一員である」という自覚をしっかりと持っているのです。そして、自分の働く企業にも思い入れが強いため、離職率が低いと言われています。さらに、自発的に仕事に取り組む傾向や、自社の経営に対して関心が高い傾向があると言える人材です。
オーナーシップとリーダーシップの違いとして、リーダーシップはチーム全体のマネジメントをすることが挙げられます。チームの目標達成に向けて人材管理や業務進行の補助などを行うことが、リーダーの役目です。オーナーシップは自分自身の業務に対してのマネジメントを行う、つまりパフォーマンスの最大化に向けた工夫をすることなどを意味しています。リーダーシップはチーム全体に関わり、オーナーシップは自分自身に関わるということが特徴です。
オーナーシップとフォロワーシップの違いとして、フォロワーシップはリーダーを支える役目があります。リーダーとなっている人を支えるため、自分にできることを積極的に考えて実行する姿勢のことです。理想はメンバー全員でリーダーを支えられるチームですが、フォロワーはメンバーの中でも特にリーダーの近くにいるサブリーダーのような役割を持っていると言えるでしょう。リーダーの負担を軽減することや、リーダーだけが頑張るチームにならないようにすることが必要です。
オーナーシップが必要とされる背景として、従業員全員が主体性を持つ必要性が高まっていることが考えられます。リモートワークの導入や顧客ニーズの多様化などによって、常に仕事は変化しています。先の読めない状況下では、リーダーの言う通りに他の従業員が動くだけの体制で追いつくことが難しいと言えるでしょう。1人の判断のみに頼ることで、それ以上のアイデアが出てくることもありません。だからこそ、従業員全員が意見を出し合える環境づくりがカギとなるのです。
オーナーシップを持っていると言える人は、コミュニケーション能力が高くチームプレイができることが特徴と考えることができます。オーナーシップを持つ人は、どのようにすればメンバーのモチベーションが上がり、業務が円滑に進むのかを把握しようと努めます。そのため、コミュニケーション能力が高いです。また、自分だけでなくチーム全体として成果を上げるために、自分の役割をしっかりと捉えた上で最大限の力を発揮するために動きます。
オーナーシップを持っている人の特徴として、チーム全体に対して責任感があると言えます。マネージャーなどの役職が与えられていない場合でも、チーム全体の状況や結果を見ており、責任を持っているのです。「誰かがなんとかしてくれる」という姿勢は取りません。仕事を自ら率先してやることにはリスクが伴い、周囲を巻き込むという負担もあります。それでも「自分がこの仕事をやり遂げ、責任もしっかり取る」という気持ちを持っている人こそが、オーナーシップを持っていると言えるのです。
オーナーシップを持っていると言える人の特徴として、目標達成のために手段を選ばないことも挙げられます。オーナーシップを持つ人は、目標達成のための意識が強いです。その目標を達成するために手段は選ばず、いろいろな角度から解決策を考えて動くことができます。従来のやり方に囚われることや、1つのやり方に固執することがなく、状況に応じて柔軟な対応ができる人だと言えるでしょう。1人で全て行うのではなく、チーム全体で達成できるように考えています。
オーナーシップを育む方法として、マネージャー業務を他の従業員に任せることをおすすめします。マネージャーの仕事は他の従業員からすると分かりづらく、属人化してしまうリスクがるためです。指揮を取っている人たちの考え方や仕事内容を知らないことで、責任感を持って仕事をすることは難しいでしょう。まずはリーダーやマネージャーが、業務内容やスケジュールを部下に共有することから始めてみてください。それに慣れたら、少しずつ仕事内容を任せてみましょう。
オーナーシップを育むには、能力を発揮しやすい雰囲気を作る必要があります。特に、メンバー間で意見が活発に出し合えるような空気を作ることが重要です。自分の力を最大限に発揮したいメンバーが居ても、意見が言い出しにくい環境の場合は、せっかくの機会を奪ってしまうことになります。また、主体的に仕事に取り組む姿勢を見せることに不安を抱くような雰囲気では、従業員が積極的に動くことは難しいでしょう。オーナーシップを育むためにも、ベースとなる雰囲気作りを大切にしてください。
オーナーシップに必要なマインドとして、プロジェクト全体のことを考えて行動することが挙げられます。従業員一人一人に「自分はこの組織の一員である」という意識をしっかりと持たせるのです。そうすることで、従業員はそれぞれに要求されていることを理解し、役割を果たしてくれるようになるでしょう。他のメンバーとも連携するために、コミュニケーションが活発化することも期待できます。そして、スケジュールを考えながらプロジェクトの進捗状況を把握し、全体を見渡せる従業員を増やしましょう。
オーナーシップに必要なマインドとして、自分を客観視することも重要です。自分を客観視して、長所や短所を具体的に理解させるよう努めましょう。従業員一人一人が自分の弱い部分を把握していることで、苦手なことが出てきた時に、他の従業員からの助言を積極的に仰げるのです。業務効率が上がり、素早く課題を解決することに繋がるでしょう。自分を過大評価も過小評価もせず、どんなスキルがあるのか分かっている人は、組織に貢献する人材となっていきます。
オーナーシップに必要なマインドには、自発性を持って仕事に取り組むことも含まれます。仕事の中でも特に創造性が求められるものは、受け身な姿勢では上手くいきません。自発性を持った従業員たちが交わることで、様々な課題に迅速かつ的確に対応でき、生産性も上がるのです。それらは、業務の効率化や新しい企画の提案などに繋がるでしょう。組織に自分が存在している意味を理解し、存在価値を自ら高められるように、従業員に働きかけることが大切です。
オーナーシップ育成のメリットとして、会社全体として成長できるという点があります。オーナーシップをもつ従業員が増えると、組織として強くなれるからです。そのためには、従業員一人一人が自分に必要なことを理解して課題を設定することが大切です。オーナーシップを持たない従業員が多い組織では、上の指示通りに動くことまでしかできず、それ以上の成果は出せません。自ら問題を見つけて積極的に取り組む従業員が増えることで、物事の進むスピードが速くなり会社の成長に繋がります。
オーナーシップ育成のメリットには、変化に強い組織になれるという点もあります。オーナーシップを持たない従業員が多い組織では、外部環境の変化が理由で物事が上手く進まないと捉えてしまいます。また、その問題を解決するのも、自分以外の誰かに任せる傾向にあるのです。従業員一人一人がオーナーシップを持つと、自分が解決すべきこととして考える組織になっていきます。そのような従業員が増えていくと変化の激しい時代にも対応して、企業が生き残れるでしょう。
オーナーシップ育成のメリットとして、研修による効果が高まる可能性もあります。人事が研修の環境をしっかり整えたとしても、受け身の従業員が多ければ表面的な参加のみになってしまいます。それでは、人事側が期待する効果は得られないでしょう。自分が成長するために必要なことをそれぞれが把握していると、能動的に参加することに繋がります。研修を受けた後も現場での活かし方や、今すぐ実践できることを自ら考えるようになり、研修の効果が高まるでしょう。
オーナーシップ育成のメリットとして、従業員の満足度が向上することも期待できます。オーナーシップを持つ人は、組織の中での自分の役割を理解しています。そして、自分が働く意義や必要性を客観視した上で行動しているのです。自分について理解した上で行動することで、強みも発揮しやすいため、やりがいを感じやすくなります。結果を出せると自分の仕事に手応えを感じることもできるため、従業員の満足度向上に繋がっていくでしょう。
オーナーシップ育成のメリットとして、顧客の満足度が向上することも考えられます。オーナーシップがある人は、チームの方針に主体性を持って適した行動を取ります。そのような従業員が増えるとミスやトラブルも減り、アウトプットの質も向上するようになるでしょう。責任感を持った仕事ぶりが顧客に伝わることで、顧客も安心することができます。より良い価値を提供し続けることができるようになるので、長期的に見て顧客の満足度向上に繋がると言えます。
オーナーシップを育成すると、コミュニケーションの活性化に繋がることも、メリットと言えるでしょう。仕事を上手く進めていくためには、メンバー間でのコミュニケーションが重要になってきます。全体を把握していないと、自分の今すべきことが明確にならないからです。お互いが持っている情報やノウハウの共有が盛んになることで、新たなアイデアが生まれる可能性もあります。また、フィードバックをする姿勢が身に付くことも期待できるでしょう。
オーナーシップを持つ従業員を育てることで、研修による効果が高まることや変化に強い組織になれることなどが期待でき、企業全体としての成長が見込めます。そのためには、プロジェクト全体のことを考えて行動し、自分を客観視するマインドを従業員に身に付けさせることが重要です。そして、組織としても能力を発揮しやすい雰囲気作りをすることや、マネージャー業務を他の従業員に任せることなどをおすすめします。オーナーシップを持つ従業員を増やして、企業の成長に繋げましょう。
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