さとり世代とは【ゆとり世代との違いや付き合い方を解説します】

記事更新日:2022年10月26日 初回公開日:2022年10月24日

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今の若者はさとり世代と呼ばれます。中間管理職の世代からすると捉えどころがなく付き合いが難しく感じるかもしれませんが、彼らは冷めているのではありません。消費をするのは決して嫌いではなく、仕事に対して無気力なわけでもないのです。むしろ仕事の覚えも早く、要領が良い面もあります。そしてデジタル化が進んでいる現代で、生まれた時からPCやスマホを使ってきた彼らの力を頼らなければ企業の存亡も危うくなりがちです。しかし言われた以上のことはあえてやろうとせず、無理をしようともません。彼らはある意味で非常に賢く、守りと攻めをバランスよく使い分けます。クールでどこか悟っているさとり世代の特徴を把握し、付き合い方を考えてみましょう。

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さとり世代とは

安定思考を持った世代のこと

さとり世代とは、安定志向を持った世代だという特徴があります。さとり世代が生まれ育った時代の特徴としては、世界的な大不況だということが挙げられます。また、阪神淡路大震災や東日本大震災などの大規模な自然災害が発生しました。幼い頃から厳しい現実と向き合う機会が多く、目の前で起きる悲惨な現実を受け入れながら生きてきたのです。物欲が少なく「悟っているようだ」と見られ、さとり世代と呼ばれるようになったのです。夢を見るよりも、合理性を重視する傾向があります。

一般的に1996年から2005年生まれの人を指す

さとり世代は一般に1996年~2005年生まれの人を指します。不景気な時代に生まれ育っため、将来への期待感を持たずに安定した生活を目指すという考えを持った世代です。この時代には日本でバブル崩壊、リーマンショック、大地震など、社会全体を揺るがすさまざまな出来事が続きました。また幼い頃から上の世代のリストラや転職、独立などの社会問題を身近に見て、現実社会の厳しさを実感したことが、さとり世代の考え方につながっています。少子化が進んだ環境で育ち、競争意識は低めです。また、ブランド志向や高級志向は少ないと言われています。大勢でお酒を飲むようなスタイルはあまり好まず、会社の「飲みニケーション」もバブル世代と比べると重要視しません。また、仕事に対しては効率を重視し全体的に指示待ちの傾向が強くなっています。

さとり世代とゆとり世代の違い

さとり世代はゆとり世代の後の世代に当たる

さとり世代はゆとり世代の後の世代に当たります。ゆとり世代との違いは、ゆとり教育を受けたか受けていないかということです。さとり世代は、政治的な判断により取り入れられたゆとり教育の効果が得られなかったゆとり世代を間近に見てきました。その影響により、他人の言動に影響されずに自分の判断で本当に必要なものを見極め選びとるという傾向があります。また不景気や社会問題、大規模災害などを目の当たりにしながら育ってきたので将来への期待感が少なく、安定した生活を目指して物事を選択していきます。

考え方の共通点は多い

さとり世代とゆとり世代は競争意識が低く、指示待ち傾向が強いなど、考え方の共通点は多くなっています。さとり世代は世界的大不況や自然災害などの中で育ってはきましたが、高度経済成長を終えた日本であり、物やサービスが充実している環境だったのです。欲しい時に欲しいものが簡単に手に入れられる、恵まれた世代でもあります。そのため、昔の人と比べると幼い頃から比較的豊かな暮らしができていました。さとり世代の価値観やパーソナリティにはこのような環境が大きく影響しているとも言われています。

さとり世代が生まれた背景

通信技術が進歩した

さとり世代は生まれたときからデジタル技術に慣れ親しんでおり、インターネットの世界を身近に感じています。SNSによるコミュニケーションが普通に生活に組み込まれています。幼い頃からインターネットが普及し、携帯やパソコンなどの電子機器が身近にありました。そのためネットからありとあらゆる情報を得ています。一方で、インターネットのマイナスな面もきちんと理解しており、ネット上の情報を1から100まで全て信じるのではなく、自身のフィルターに通し正確な情報や信憑性のある情報を見極める能力にも長けています。

バブル崩壊後の不況で育った

さとり世代は日本のバブル崩壊後の不況の中で育ちました。世界的大不況のリーマンショックなどの影響も受け、将来への不安を強く持っているという特徴があります。そのため基本的に欲がなく、現状の生活に特に不自由していなければ良しとします。大きな夢を抱いてそれに向かって汗水流すということはあまりしません。とても現実的で生きていくために最低限必要なことだけをこなし、要領よく生きています。仕事は指示に対して正確な作業をすることが得意で、具体的な指示があると高いスキルを発揮する傾向があります。

さとり世代の特徴

プライベートを大切にする

さとり世代はプライベートを大切にする傾向があります。お金よりもプライベート時間を大切にします。ワークライフバランスを重視しますので、就業規則にのっとったチーム運営を心がける必要があります。人当たりはスマートでコミュニケーションの能力は高いと言われていますが、派閥などを組むことは嫌います。少子化で人間関係が希薄な状態の中で育ち、直接的なコミュニケーションを好みません。強引な接し方は避けた方が良いでしょう。欲がない「さとり世代」にとって、仕事でストレスを抱えながらお金をもらうより、必要最低限のお金さえもらえればあとは自分の時間を楽しむほうが幸せと感じるのです。

企業への帰属意識が低い

さとり世代の企業への帰属意識は低くなっています。企業の人間という考えを持つのではなく、個人として働いている意識があります。やらなければいけない仕事だけを効率よく終えれば、あとは自分の時間だと考えがちです。業務外の付き合いで行く上司との飲み会は労力の無駄だと思い、むしろ明日の仕事のために家でゆっくり休みたいと考える傾向があるのでしょう。会社のために仕事をしているというよりは、自分のスキルや価値を高めるために働いているという認識を持っています。

合理的な考え方を持つ

さとり世代の企業への帰属意識は低くなっています。企業の人間という考えを持つのではなく、個人として働いている意識があります。やらなければいけない仕事だけを効率よく終えれば、あとは自分の時間だと考えがちです。業務外の付き合いで行く上司との飲み会は労力の無駄だと思い、むしろ明日の仕事のために家でゆっくり休みたいと考える傾向があるのでしょう。会社のために仕事をしているというよりは、自分のスキルや価値を高めるために働いているという認識を持っています。

競争意識が弱い

さとり世代は少子化が進んだ環境で育ったため、競争意識が弱いという特徴があります。学生時代にテストで競争を意識することが薄かったので、人と競い合って優位に立つということにはあまり魅力を感じません。大学の入試状況に推薦やAO入試が増えるなど、競争のハードルは著しく下がりました。さとり世代は、社会に出てからは人と比べられることや人よりも成果を出すことを求められることが多くなるので、ギャップに苦しむ場合があります。競争や人と比べて優位に立つことよりも、自己実現や他者貢献に対する意識が高い傾向があります。

デジタルネイティブである

コンピュータや携帯電話、スマートフォンが普及した時代に生まれ育ったさとり世代はデジタルネイティブと言えます。小さいころから当たり前のように電子機器を使って生活してきました。デジタルネイティブ世代は、インターネットにより知りたい情報をすぐに得ることができる中で育ったため、自身で答えを考える力が育っていないと見られますが、様々な情報を受け入れる素養があります。デジタルスキルが高く自分の感性や個性を大切にする傾向があるので、ITを活用した仕事に向いている可能性が高いです。

適度な距離を持って人付き合いをする

さとり世代は適度な距離を持って人付き合いをすると言われています。人間関係での面倒事を避けて人当たりよく過ごしたいという思いがあり、社内の人々とも程々の距離感でいたいと考えます。チーム内でも気を遣いがちなので、コミュニケーションが疎かになることのないように上長の方から働きかけて、チームで話しやすい空気の醸成を図るようにしましょう。面談を行う際には会社主導の面談ではなく、社員を一個人として理解しようとすることが大切です。些細な事でも褒める、認める言葉をかけることが効果的になります。信頼関係を築くことができれば、さとり世代の若者が悩んでいるときにも手を差し伸べることができ、社員の定着にもつながっていきます。

さとり世代との付き合い方

プライベートに干渉しない

さとり世代との付き合い方では、プライベートに干渉しないことが大切です。さとり世代は自身の好きなことや趣味に費やす時間を大切にするのです。仕事によってプライベートが侵害されたと感じることや、プライベートに踏み込まれていると感じると、業務に対するモチベーションが低くなってしまう場合もあります。さとり世代と上手に関わっていくにはワークライフバランスを守る職場環境を整え、業務時間外のプライベートなことに対しては深く詮索をしないようにしましょう。

精神論よりも論理的に話す

さとり世代には精神論よりも論理的に話すことの方が効果的です。答えをネット検索で探すことに慣れているため、答えはすぐに見つけられると思っています。「熱く頑張れ」などの非論理的で感情的な言葉や「俺の若いころは~」といった現実にそぐわない言葉を受け付けません。しかし成功につながる方策などをロジカルに話すと喜んで聞いてくれます。精神論や感情的を嫌い、怒られるとやる気をなくす傾向があります。さとり世代に応対する際には、応対する側が感情的にならないように気をつけましょう。

時間をかけて信頼関係を築く

さとり世代と上手に付き合うには、時間をかけて信頼関係を築くようにしましょう。さとり世代は、子供の頃からメールやSNSでのやり取りに慣れているので、対面での交流機会は少ないと考えられます。短期間で信頼関係を築けると考えないことが大切です。長い時間をかけて交流することで信頼関係を築くことができるようになるでしょう。最初は信頼関係を築くのが難しいと思われるかもしれませんが、長い時間を共にすることで強固な信頼関係を築くことができるようになります。

成功体験を積ませる

少子化によって大学も全入時代となった時代に生きるさとり世代には、成功体験を積ませることが重要です。彼らはITを使いこなすことができ賢いのですが、自分に自信が持てない傾向があります。職場でさとり世代の力を引き出すには、まずは小さなことから成功体験を積ませることが重要になってきます。コスパ重視のさとり世代にとって達成感は大事なキーワードです。「自分はここまでやれた」という達成感を得られれば、その仕事に費やした時間や労力も無駄ではないと思うのです。

まとめ

さとり世代の特徴を正しく把握しておきましょう

さとり世代を育て、活躍してもらうために彼らの特徴を正しく把握しておきましょう。マイペースでプライベート重視という特徴は仕事においてマイナスに捉えられやすいかもしれません。しかし任された業務はきちんとこなすので、担当する業務を明確にすれば期待通りに動いてくれます。また、さとり世代は仕事を通じての自分の成長やスキルを伸ばすことを重視します。早期の離職を防ぎ、長きに渡って雇用を継続するためには、社内で独自の資格や検定を設けるなど人材育成に力を入れましょう。評価を見える化することもおすすめします。さとり世代は柔軟性もありドライになりすぎず、優秀な人が多いとも言われています。若手社員の特徴を心得て上手に付き合っていくことは、今後の企業の発展につながります。

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