採用ピッチ資料とは【作り方や作成する効果、事例について解説します】

記事更新日:2024年09月12日 初回公開日:2024年09月12日

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コロナ禍を経て、オンラインを活用した採用活動が主流になってきました。採用活動の一種として、会社説明資料を作成しますよね。近年では、会社説明資料の一種である「採用ピッチ資料」が様々な企業で作られるようになりました。採用ピッチ資料とは、スライド形式で作成する会社説明資料のこと。今回は、採用ピッチ資料を作成する効果や作り方、記載すべき内容について解説します。実際の事例もお伝えしますので、採用ピッチ資料を作成したいと考えている人事の方はぜひご一読ください。

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採用ピッチ資料とは

会社説明資料のこと

採用ピッチ資料とは、会社説明資料のことです。ターゲットを求職者に絞っており、通常の会社説明資料とは異ってより詳細な情報が書かれています。求職者に対して自社をアピールするための資料だと考えると分かりやすいでしょう。求職者が入社後に自社で働くイメージを付けることが目的となっています。自社の事業紹介を行うだけでなく、取り組むうえでの課題といった実態も伝えるため、これまで以上に求職者が企業理解を深めることができます。

採用ピッチ資料の効果

認知度向上に繋がる

採用ピッチ資料を作成することで、認知度向上に繋がります。採用ピッチを作成し公開することで、自社についてより多くの人に知ってもらえるきっかけになります。実際に、採用ピッチ資料を公開したことで応募者数が増えたという企業さんもあります。採用ピッチ資料は自社のホームページで公開することはもちろんのこと、SNSや各種採用プラットフォームで使用することができます。自社を知ってもらえるきっかけになるのは、企業にとってのメリットです。

自社が求める人材採用に繋がる

自社が求める人材を採用することに繋がることも、採用ピッチ資料を作成するメリットです。人材不足だからといって働いてくれるなら誰でもいいと考えている企業さんは少ないですよね。採用するのであれば、自社が求める人材を採用したいものです。採用ピッチ資料には、企業に関する様々な情報が記載されています。求職者は、多方面から自分とこの企業がマッチしているかを考えることができます。そのため、応募段階からある程度自社とマッチする可能性が高い人材が来てくれる可能性が高まります。

早期退職を防げる

採用ピッチ資料を作成すると、早期退職を防ぐことにも繋がります。採用ピッチ資料の効果の一つとして、自社が求める人材を採用することに繋がることを挙げました。採用ピッチ資料には企業理念や事業内容が書かれています。応募者はこれらに共感して応募してきてくれていることがほとんどです。そのため、採用後の早期退職を防げる可能性が高まります。せっかく採用しても、すぐに退職されてしまっては、企業側の努力が台無しです。早期退職を防げることは採用ピッチ資料を作成するメリットです。

採用コストを抑える

採用コストを抑えられることも、採用ピッチ資料を作成することで得られる効果です。自社が求める人材からの応募が増える一方で、自社に合わない人材からの応募は減っていきます。そのため、採用するまでにかかる人件費や面接回数を抑えることができます。また、採用ピッチ資料に様々な企業情報を載せておくことで、改めてこちらから企業説明を行う必要がありません。無駄な手間を省くことができ、また費用を抑えられるのは、採用ピッチ資料を作成することで得られる効果です。

採用ピッチ資料の作り方

自社の魅力をまとめる

採用ピッチ資料を作成するためには、まず自社の魅力をまとめましょう。資料を作成する前に、自社の魅力や課題を言語化しておくことが大切です。おすすめの方法としては、模造紙・付箋・ペンを用意します。最初に、各々が付箋に思いついた魅力を書いていきます。その後グループに分かれて、用意した模造紙に魅力を書いた付箋を張り付けていきます。最後に書かれている魅力を同じようなものでグループ化し、まとめていきます。1人では思い付かない魅力もグループでやることで様々な魅力が見えてくるでしょう。

自社が求める人材を明確化する

自社の魅力をまとめたら、求める人材像を明確化していきましょう。採用ピッチ資料を作成するメリットとして、自社が求める人材採用に繋がることを挙げました。必要とする人材像を明確にしておくことが、この効果を発揮することに繋がります。時間と労力を要する段階になりますが、曖昧な状態で次の工程に進むと後々後悔するので、しっかりと言語化するようにしましょう。曖昧な表現でまとめずにできるだけ具体的に考えておくことが大切です。

見てもらえる工夫を施す

自社が求める人材を明確化したら、実際に採用ピッチ資料を作成していきましょう。作成する際には、見てもらえる工夫を施すことが大切です。まずは、求職者が求める情報を書きこんでいきましょう。企業から伝えたいことを書くことはもちろん大切ですが、求職者側にたって資料を作成することでより効果を発揮する資料となります。また、一目でわかるように印象的な一文を載せるのもおすすめです。情報量が多くなりやすい採用ピッチ資料なので、できるだけ簡潔に情報を伝えるようにしましょう。

情報を更新し続ける

採用ピッチ資料を作成したら、情報を更新し続けるようにしましょう。採用ピッチ資料は、一度作成して終わりではありません。情報が新しくなったら、すぐに情報を更新することが大切です。古い情報を載せ続けてしまうと、ミスマッチが起こる原因となってしまいます。面接時や内定後に、求職者が聞いていた話と違うと感じてしまうと、面接辞退や内定辞退になりかねません。月日の経過と共に情報は新しくなっていくものです。定期的に見直し、情報更新を行いましょう。

採用ピッチ資料に記載する内容

会社や事業の紹介

採用ピッチ資料に記載する内容は、会社や事業の紹介です。会社概要の情報はマストで載せるべき情報になります。自社が行っている事業や企業理念、歴史について記載しましょう。特に事業内容は求職者が知りたい情報です。できるだけ具体的に記載するように心掛けましょう。業界ワードを使いすぎると未経験の人には伝わりづらくなってしまうので、読みやすい文章にすることがポイントです。企業理念や歴史も会社理解を深める重要な情報になります。ミッションビジョンバリューを載せることも、ミスマッチを防ぐために効果的です。

社風

社風も採用ピッチ資料に記載すべき内容になります。近年では、給料や福利厚生を見ることはもちろんのこと、それ以上に一緒に働く人たちや職場環境を重要視する人が増えてきました。どのような社員がいるのか、どのような雰囲気の中で働いているのか、詳細に記載しましょう。社風を載せておくことは、ミスマッチを防ぐためにも重要です。社員インタビューを載せておくことも効果的な手段になります。詳細な社員情報を提供したい際には、ホームページのリンクを張り付けておくこともおすすめです。

求人情報

求人情報も、採用ピッチ資料に記載すべき内容です。募集しているポジションや業務の詳細について記載します。加えて、こんな人と働きたい、またこんな人とは働きたくない、といった情報についても載せておきましょう。ミスマッチを防ぎ、効率よく自社が求めている人材を採用するために大切です。また、募集しているポジションのメンバー情報を載せておくのもおすすめです。メンバーからのメッセージなどもあるとより良いですね。一緒に働いてみたいと思わせる内容を載せましょう。

採用ピッチ資料を作成する際のポイント

会社が抱える課題についても記載する

採用ピッチ資料を作成する際には、会社が抱える課題についても記載しましょう。会社説明資料では、優秀な人に応募してほしいと思うあまり、自社の良い部分しか載せないということはよくあります。しかしながら、採用ピッチ資料はポジティブな面だけを載せる資料ではありません。課題やネガティブな面を載せることで会社の実態を伝えることができます。求職者は、企業のよりリアルな姿をみたいと思っています。入社後にこんなこと聞いていなかったとならないように、リアルな情報提供を心掛けましょう。

取り組む予定の事業についても記載する

取り組む予定の事業について記載することも、採用ピッチ資料を作成する際のポイントです。現状を記載することに加えて、未来の姿についても言及しましょう。これから取り組む予定の事業が分かると、求職者はその企業の成長可能性を捉えることができます。中小企業だとしても、未来の事業計画がしっかりとしていれば、可能性をみて応募してくる人が増えるかもしれません。未来に前向きな姿は求職者を惹きつけるポイントになります。未来の事業計画もしっかりと共有しておきましょう。

採用ピッチ資料の事例

株式会社サイバーエージェント

実際に採用ピッチ資料を作成している事例として、株式会社サイバーエージェントがあります。サイバーエージェントでは、「CyPitch」と呼ばれる採用ピッチ資料が作られています。企業の基本情報から事業内容、選考情報まで幅広い情報が記載されています。写真を挿入したり社員のインタビューを交えたりと、一目でわかるスライドが作られています。また、印象的な一文を載せるなど、オリジナルのスライド作りに工夫が施されています。

クックパッド株式会社

クックパッド株式会社も、採用ピッチ資料を作成している企業になります。クックパッド株式会社は、生活者の毎日の料理を楽しみにするために生まれたサービスであるcookpadを運営している企業です。事業紹介から挑戦していること、企業文化についての情報が記載されています。私たちの挑戦では、将来的に達成したいことが書かれており、未来を見据えた事業に取り組んでいることが分かります。写真や数字を交えてわかりやすいスライド作りがされています。

エン・ジャパン株式会社

エン・ジャパン株式会社も、採用ピッチ資料を作成している企業です。エン・ジャパン株式会社は、エンゲージを中心とした人材紹介サービスを提供している企業になります。Company・Products・Future・Career&Cultureの4つのカテゴリーに分けて企業紹介を行っています。運営しているサービスが多岐に渡るエン・ジャパンですが、採用ピッチ資料で各サービスに対して丁寧に説明しています。各サービスを紹介することで、求職者の企業に対する理解促進に努めています。

まとめ

採用ピッチ資料で企業理解促進に努めよう

今回は、採用ピッチ資料について解説しました。採用ピッチ資料を作成すると、採用コストを抑えながら自社が求める人材を採用することができます。また、ミスマッチを防ぐきっかけとなり、結果として早期退職を防ぐことに繋がります。一方で、採用ピッチ資料は作ればよいというものではありません。求職者側に立ち、彼らが求める情報を載せることが大切です。ポジティブな面だけでなくネガティブな面も載せて、企業のリアルを伝えるようにしましょう。

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