昇進させてはいけない人の特徴は【昇進に求められる行動を交えて解説します】

記事更新日:2024年09月17日 初回公開日:2024年09月17日

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昨今ではワークライフバランスを重視する人が増え、労働者が働きたい働き方を選べるようになっています。従来であれば同じ企業に長年勤めて出世していくことが一つのステータスとされていました。しかしZ世代や最近の若い人達の中には昇進したくないと考えている人も少なくありません。しかし企業としては長く企業経営を続けていくための人材育成や企業目標達成するためにも、管理職を誰に任せるのかが重要な問題となってきます。今回は昇進させてはいけない人について解説していきますので、人事の方は参考にしてみてください。

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昇進とは

役職が上がること

昇進とは、役職が上がることです。職位やいわゆる肩書きが変わることを指しており、係長から課長や課長から部長に昇進する際に用いられます。昇進と聞くと、職位が上がるため給料も上がると思っている方もいますが職能資格が上がっていない場合は、給料が上がらない場合もあります。昇進の基準は企業によって様々ですが、人事評価や目標管理制度・資格取得条件などを下に面接などを行って、試験に合格した人が昇進対象となります。

昇格との違い

昇進と昇格は似ていますが、昇格とは格式や階級が上がることを指しています。職能資格を導入している会社において、社員の業務遂行能力が向上したことを受けて等級を上げることです。昇進は職位が上がることで、昇格は社内の職能資格が上がるという点が異なります。昇進と昇格は意味が異なるものの、相関性がないわけではありません。企業によっては職位に相応する等級範囲が定められているものもあります。但し等級が上がったからといって職位も上がるわけではありません。

昇進や昇格に求められる行動

目標の達成を意識する

昇進や昇格に求められる行動は、目標の達成を意識することです。企業が安定した企業運営を長期的に行っていくためには、掲げている目標を達成しなければなりません。目標が明確になっていない場合は例外ですが、企業の目標が定まっている場合は目標達成を意識して行動している従業員は企業にとっても貴重な存在です。通常業務において高いパフォーマンス力を誇っていても、目に見える数字が未達であれば昇進や昇格のチャンスは巡ってきません。

積極的に行動する

昇進や昇格するために求められる行動は、積極的に行動することです。いつも指示された業務だけを行っている人や、指示待ち人間になってしまっていると中々昇進・昇格することは出来ません。自発的に行動を行っている人は仕事に対して意欲を持って働いているため、積極的に様々なことに取り組みます。そういった行動ができる人は上司の目にも止まりやすく、重要な仕事を任されやすくなります。多くの経験を積むことで、更に評価を高めることも可能です。

協調性を重視する

昇進や昇格には、協調性を重視しているかが求められます。リーダーや管理職には、チームを纏めるリーダーシップが求められます。昇進することによって、チームを纏める・他部署と連携するといった業務が増えていきます。昇進前は自分の目標だけで良かったものも昇進すると組織全体の目標達成が責務になります。チームを引っ張っていくには、部下とのコミュニケーションや他部署との調整業務が必要となり昇進する人が協調性を重視できているかどうかが重要です。

チャンスを逃さない

チャンスを逃さないことも、昇進や昇格に求められる行動です。昇進や昇格できる機会は常に準備されているとは限りません。昇進や昇格のチャンスが来たら逃さないようにすることが大切です。一般的な企業では昇進するチャンスは年に一度であり昇進や昇格は試験が伴う場合があります。部下は昇進できるチャンスがいつ来てもいいように普段から準備しておく必要があります。また上司は一度の機会で昇進できるようにサポートを行いましょう。

昇進させてはいけない人の特徴

リーダーシップのない人

昇進させてはいけない人の特徴は、リーダーシップのない人です。昇進することによって殆どの場合部下が出来ます。部下に対して指揮・監督する立場になる管理職やリーダーには、リーダーシップが求められます。リーダーシップと聞くと漠然としていますが、統率力や指導力です。部下が目標達成できるように導きつつ、チーム内の業務を円滑に進められる能力が必要です。リーダーシップがない人を管理職にしてしまうと、計画通りに業務が進まなくなる可能性もあります。

1人でこなせてしまう人

昇進させてはいけない人に該当するのは、1人でこなせてしまう人です。業務分担をすることなく、最初から最後まで1人で冠水させることができる人は、とても優秀であり企業にとっては欠かすことの出来ない貴重な人材です。しかし仕事ができて優秀な人材が、管理職としても優秀とは限りません。1人でこなせてしまう人は他人に何かを頼むという経験が少ないため、部下を動かすことが苦手に感じる人もいます。部下に頼むより自分でやってしまおうとすると、部下を育てることが出来ません。

えこひいきをする人

昇進させてはいけない人の特徴として、えこひいきする人が挙げられます。仕事がしやすく生産性が高いチームは、いい人間関係が構築されている場合が多くあります。チームを管理している管理職やリーダーが特定の人を贔屓するようなチームでは、良好な人間関係を築くことは出来ません。贔屓してしまうことによって、メンバー間に軋轢を生んでしまう可能性もあります。気に入っている人を贔屓したいと考えてしまうかもしれませんが、平等に扱うことが大切です。

感情的な人

感情的な人も、昇進させてはいけない人です。チームで仕事を行っていくためには、メンバー一人ひとりの能力を最大限に発揮するためにメンタリティの安定性を保てることも大切です。しかし管理職の人が感情的でその日の気分によって態度が異なる場合、失敗したら叱責されるのではないかと萎縮してしまうこともあります。ミスを正すことは大切ですが、感情的で理不尽な叱責は部下のモチベーション低下にも繋がります。感情的な人は管理職に昇進しづらくなります。

八方美人

八方美人と言われている人も、昇進させてはいけない人に該当します。組織の目標を達成するためには、時に部署間で意見がぶつかることもあります。そういった場合に、管理職が八方美人や人に嫌われることを恐れているとその場しのぎの回答ややり取りになり、円滑に組織運営を行うことができなくなります。また部下を育成する際にも、優しさを出すだけでは部下は育たないため嫌われても構わないという心構えも必要です。八方美人でどこに対してもいい顔をする管理職では、組織の問題は解決出来ません。

報連相のできない人

報連相の出来ない人は、昇進させてはいけない人の特徴に当てはまります。報連相は社会人の基礎として重要なことです。管理職に当たる人が自己管理が出来ておらず、遅刻が多い・自分の業務進捗も管理できていないという状態では部下の管理など出来ません。また管理職であっても報連相は必要です。部下のお手本になり得ないような人物が管理職になってしまっては、チームとして運営が危ぶまれます。自己管理や報連相が出来ない人が管理職になったとしても、部下の管理はできないでしょう。

ハラスメントをする人

ハラスメントをしている人は、昇進させないようにしましょう。昔からハラスメントは存在していましたが、ハラスメントは企業にとって無いに越したことはありません。ハラスメントが行われ、対策や改善が実施されていない企業では人材定着が出来ないだけでなくSNSなどインターネット上で企業のイメージダウンにつながる可能性もあります。こういった事から、従業員だけでなく企業のイメージを守るためにもハラスメントをしている人やハラスメントを行っている自覚がない人は管理職に昇進させてはいけません。

臨機応変に対応できない人

臨機応変に対応できないといった特徴を持っている人も、昇進させてはいけません。会社で働いていると、予想していなかった事態が起こりその場で対応しなければいけない場面が出てきます。一般社員であれば、臨機応変に対応することが苦手でも管理職が対応してくれるかもしれません。しかし臨機応変に対応することが出来ない人が管理職になってしまうと、チームの業務が止まってしまう可能性もあります。管理職には臨機応変に対応を求められることが増えていくため、臨機応変な対応が苦手な人は向いていません。

優秀な部下に脅威を感じる人

優秀な部下を脅威だと考えている人も、昇進させない方がいいと言えます。管理職はチームを纏めて組織の目標達成に向けて導く必要があります。しかし優秀な部下に対して自分を脅かす存在として認識してしまう人は、部下の能力を伸ばすことは出来ません。部下をサポートするどころか、優秀な部下が能力を発揮できないようにしてしまう可能性もあるため部下のモチベーションを下げてしまう可能性もあります。そういった上司のもとでは、他の部下にも悪影響を及ぼす可能性があるためしっかりと見極めが必要です。

口だけで行動しない人

昇進させないほうがいいのは、口だけで行動しない人です。口だけは達者で仕事ができない人は一定数存在します。部下を持っていなければ、重要な業務を任せないようにするなどの対応も行うことが出来ますが管理職が口だけで行動しない人では組織としても問題です。また口だけで行動しない人が上司では、部下から信頼されることがないためチームとして機能しなくなってしまう可能性もあります。口だけで行動しない人は、チームだけでなく取引先からの信用も失うため管理職には向いていません。

人材育成や評価ができない人

人材育成や評価ができない人も、管理職などには向いていません。管理職は部下を育成する・評価して伸ばしていくことが重要な仕事です。部下に対して公正な評価を実施し、企業に対して愛着心や貢献度の高い部下を育てることも重要な仕事の一つです。しかし管理職である上司が人材育成が出来ない場合や、公平な評価ができないと部下からの不満が溜まりやすくなります。不満がたまることで業務へのモチベーション低下や最悪の場合退職してしまう人も出てきてしまうため、管理職に昇進する人は適性を判断しなければなりません。

まとめ

昇進させてはいけない人の特徴を理解し人事に活かそう

昇進や昇格するために求められる行動や、昇進させてはいけない人の特徴などについて解説しました。管理職は組織の中核をになっていく人物であるため、円滑に業務を進めていくためには多くのスキルが求められます。部下の能力を十分に発揮させるようにサポートし、課題解決を行っていく能力が求められます。誰が管理職になるかによって、チームの生産性やモチベーションなどは大きく変わってきます。昇進させてはいけない人の特徴をしっかりと理解し、人事に活かしていきましょう。

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