記事更新日:2023年05月22日 | 初回公開日:2023年05月22日
用語集 外国人採用・雇用 グローバル用語解説 人事・労務お役立ち情報質問力とは、ビジネスシーンで相手に問いかける能力の事です。質問力とは、相手がいることにより成り立つ能力の為、コミュニケーション能力の一つとして考えられています。質問力は一見すると自分が分からない事や、疑問に思った事を問いかける能力のように感じます。しかしそれだけではなく、質問することで相手の世界を理解し知識を広げることが出来る能力としても考えられています。質問力が高いと、様々なビジネスシーンで活用することも出来ます。
質問力を鍛えることで、相手との信頼関係を構築できます。商談やセミナーなどビジネス上で取引先の相手とコミュニケーションを取る機会は沢山あります。会話はキャッチボールと同じで、効果的に質問が出来れば相手から次から次へと話を引き出すことが可能です。話を引き出すことで、相手の事を深く理解することが出来ます。また相手にとってもスムーズな会話は心地よい為、お互いに親近感を覚え心の距離を近づけることも出来ます。
質問力を鍛えると、相手の思考を引き出すことが出来るメリットがあります。人間の脳は質問を投げかけられると瞬時に考えるような仕組みになっています。その為、質問をする側が的確な質問を行えば、相手が考えている事を聞き出すことが可能です。「何故?」や「具体的には?」と質問することによって、判断した根拠や理由等を説明してもらうことが出来ます。適切なタイミングで適切な質問を行うことにより、相手の真意を探ることも可能になります。
多くの情報を相手から得ることが出来るのも、質問力を鍛えるメリットの一つです。優秀な営業マンは商談の場で、会話の中から様々な質問を行い相手の興味や関心を引き出し情報収集を行っています。また商談の場だけではなく、コーチングやメンタリングの場では相手と会話し質問を行うことで本人は気づいていない悩みや強みを引き出すことが求められます。質問力の高い人は、少しの会話でも相手から様々な情報を得ることに長けています。
質問力を鍛えるには、クローズドクエスチョンを使いましょう。クローズドクエスチョンは、特定質問とも言われ質問された人が「YesかNo」の二択や、「A・B・C」の中から選ぶなど回答方法が決まっている質問です。選択肢が決まっており相手が回答を選びやすい事から、信頼関係が構築出来ていない状態でも活用することが出来ます。仮説を立てて質問することで、自分が得たい情報を得ることも可能です。但し、誘導尋問や詰問になってしまわないよう注意しましょう。
質問力を鍛える質問には、オープンクエスチョンがあります。オープンクエスチョンは拡大質問とも言い、相手に事由に回答して貰う質問です。回答が決まっていない為、相手の考えや想いを聞き出すことが出来ますが、相手に考えてもらう必要があり信頼関係がない場合は成立しない質問方法です。オープンクエスチョンは範囲が広く、質問者が考える必要がない事からオープンクエスチョンを多用してしまうと考える作業を放棄していると取られかねない為、適度に活用しましょう。
過去質問・未来質問を行うことで、質問力を鍛えることが出来ます。過去質問では、過去に起こった事実に対して質問を行う為、オープンクエスチョンの中でも回答しやすい質問です。しかし原因の追及や問い詰めなどになりやすい為、質問内容には注意しましょう。未来質問は、未来について考える質問を行います。未来は様々な可能性がある為、想像力を活性化する事が出来ます。但し、相手が未来について漠然とした考えしかない場合は回答することが難しくなってしまう可能性もあります。
肯定質問・否定質問も質問力を鍛えられる質問の一つです。肯定質問は、肯定的な言葉を使って前向きな回答を引き出す効果があります。否定質問と同じ内容の事を聞いても、肯定的な言葉で聞くことによって先々の行動を促すことが可能です。否定質問は、肯定質問とは反対に否定的な言葉を使い原因や要因を引き出すための方法として活用されます。否定質問は、相手に疑いをかけているような質問になってしまう為、詰問のようになってしまわないよう注意が必要です。
質問力を鍛えるには、常に疑問を浮かべることが大切です。質問力を高めるには、物事や事象に対して「なぜそうなったのか」「他にもっといい方法はないのか」など疑問に思うことが重要です。常に疑問を浮かべていることで、物事に対して色々な角度から見ることが出来、行う質問もバリエーションが増えていきます。簡単な質問ばかりしていると相手に考えることを任せているように感じられ、マイナスイメージを持たれてしまうかもしれません。そうならない様に、様々な角度から疑問を持つようにしましょう。
質問力を鍛えるトレーニングとして、相手の考えを受け入れるようにしましょう。質の高い質問を行い、相手から様々な情報を得るためには信頼関係が大切です。論理的な思考はビジネスの場において大切ですが、論理的質問だけでは相手は詰問されているように感じるかもしれません。また否定的な質問ばかりしていても信頼関係の構築は出来ません。自分の意見と違うのに同調する必要はありませんが、相手の意見を尊重している姿勢を示すことはビジネスにとっても大切です。
質問力は、相手からの質問を客観的に振り返ることで鍛えることが出来ます。自分がされた質問に対して、良い質問・悪い質問に分類し振り返りを行いましょう。なぜあの質問をされたときは答えやすかったのか、なぜこの質問の時は回答しづらく不快に感じたのか理由を考えます。自分の興味関心があることへの質問をされた時や、信頼関係が構築出来ていないのに立ち入った質問をされた時など分析を行いましょう。客観的に分析を行うことで、相手にどういった質問をすることが最適なのか分かるようになります。
5W1Hで質問するよう心がけることも、質問力を鍛えるトレーニング方法です。相手から自分が求めている回答が返ってこない、と感じている人は5W1Hを使って具体的に質問するようにしましょう。ニーズや競合の動きを分析する3C分析や自社の周りの環境を分析するPEST分析などのビジネスフレームワークを質問に組み込むことで、重要な情報を得ることが出来ます。より詳しく自分が求めている情報を漏らすことなく得る為に、5W1Hに注意しながら質問を行いましょう。
場数を踏んで、質問力を鍛えましょう。質問力は一朝一夕で身に付けることが出来るものではありません。質問したい内容は決まっているが、会話の中で上手く質問することが出来ないという経験がある方も多いのではないでしょうか。相手が答えやすい質問にする為に、話題に応じて質問内容を変えるなどある程度の経験が必要です。質問する回数を増やしていくことで、余裕が生まれ相手の反応を見れるようになります。相手に回答しやすい質問が出来るようになる為には、場数を踏むことが大切です。
質問力を鍛えるゲームに水平思考クイズゲームがあります。水平思考クイズは2名以上で行う推理ゲームで、最も有名なのがウミガメのスープです。水平思考ゲームは出題者と回答者に分かれて行います。出題者は答えを知っている為、正解にたどり着く為に回答者は様々な角度から質問を行います。普通に考えても中々正解に結び付けることは難しい問題が多く、「YES」「NO」「関係ない」で答えられる質問を繰り返していきます。水平思考クイズは質問力を鍛えるのに最適なゲームです。
質問力を鍛えたい人は、ミタイムというアプリを活用しましょう。ミタイムはアプリからされる質問に毎日答えるだけというシンプルなものです。1日1つの質問に答えて、その日の思考や日記を記録に残します。質問力は一気に高めることが難しいスキルです。その為、ミタイムなどを活用して毎日コツコツ簡単な質問に答えていくことにより、少しずつ質問力を身に付けることが出来ます。質問に答える時間は短いですが、毎日積み上げていくことによって今までは気付かなかった点に気付くことに繋がります。
質問力を鍛えるのにおすすめの本は、「革新的な会社の質問力」です。革新的な会社の質問力は質問を専門としている「しつもんコンサルタント」の人が書いている本です。質問力の高め方や、会議を劇的に変える質問の仕方などについて詳しく解説されています。主体性を持つ部下を育てる為の上司の質問の仕方など様々な角度から開設されている為、役職などを問わずに参考にできる本です。実際の質問例などが分かりやすく書かれており、シーンに合わせて活用することが出来ます。
質問力を鍛えるメリットやトレーニング方法について解説しました。質問力はすぐに身に付ける事が出来るスキルではありません。しかし質問力を持っていると、信頼関係を構築することが出来るだけでなく相手が求めている事を提案出来る為、業務効率アップにも繋がります。質問力を高めるには、普段から様々な事に疑問を持つようにして相手の考えに興味を持ち答えやすい雰囲気作りを行うことが大切です。質問力を鍛え、相手と信頼関係を築いた上で会話を引き出して行きましょう。
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