モチベーショングラフとは【目的や注意点、活用事例についてお伝えします】

記事更新日:2023年03月24日 初回公開日:2023年03月24日

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最近、企業の人事採用や研修などで注目されているモチベーショングラフをご存知でしょうか。モチベーショングラフは自己分析をするうえで重要なツールです。モチベーションを可視化することができ、縦軸にモチベーションの状態、横軸に時間の経過によるモチベーションの変化を表します。一般的には目標に向けたモチベーションを高めるために、モチベーショングラフを使用します。これにより、目標に向けたモチベーションを高め、達成するための努力を継続することができます。この記事ではご自身や社員の自己分析をしたい方向けに解説していきます。

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モチベーショングラフとは

時系列で行う自己分析方法

モチベーショングラフは、時系列で自己分析を行う方法の一つです。自分自身のモチベーションの変化を可視化するグラフで表します。自分が今に至るまで歩んできたなかで行った様々な事象に対して、どのように感じて、どのような気分になったのかをグラフにしていきます。その変化の要因を明確にすることで、自己分析や自己理解を深めることができます。自己分析を行う際には、モチベーショングラフを使って自分自身のモチベーションの変化を把握することが大切です。自分自身の行動や気持ちの背景を知ることで、自分自身を客観的に見つめることができるでしょう。

おもに就職活動において活用される

モチベーショングラフは、おもに就職活動において活用されます。自分自身の強みや弱み、キャリアの希望などを明確にするために自己分析を行う必要があります。その際、モチベーショングラフを使って、自分自身のモチベーションの変化を可視化することができます。自分自身のモチベーションの変化を把握することで、自己分析や自己理解が深まり、自分自身をアピールするためのエピソードやストーリーを作り出せます。また、自己分析を行うことで、自分自身の強みや弱みを把握し、それに応じた職種や業界を選択することができるのです。

モチベーショングラフの目的

モチベーションの源を明らかにする

モチベーショングラフの目的の一つは、自分自身のモチベーションの源を明らかにすることです。モチベーショングラフを使うことで、自分自身がモチベーションを感じる要因や、モチベーションが低下する要因を明確にすることができます。自分自身のモチベーションの源が何であるかを知ることは、自己理解を深め、自分自身が本当にやりたいことや、ワークライフバランスをとる上での優先順位などを把握することができるでしょう。また、モチベーショングラフを用いることで、モチベーションが低下する要因を特定し、改善策を見つけることもできます。

自分の過去について理解を深める

自分自身の過去について理解を深めることも、モチベーショングラフの目的の一つです。モチベーショングラフを作成する際には、自分自身が過去にどのようなことにモチベーションを感じ、どのようなことでモチベーションが低下したかを振り返ります。自分自身が過去にモチベーションを感じた要因を明確にすることで、今後の目標設定やキャリアプランの立て方を考える上で参考になります。また、過去にモチベーションが低下した原因を分析することで、同じような状況が再び起こった際には、その対処法を考えることができます。

モチベーショングラフを企業で活用する効果

社員のモチベーションを管理できる

モチベーショングラフを企業で活用することで、社員のモチベーションを管理することができます。社員のモチベーションが低下する原因を特定し、その原因を解消するための対策を考えましょう。また、社員のモチベーションが高い状態を維持するために、どのような支援を行うかを検討することができるのがメリットとなります。モチベーショングラフを活用することで、社員が今後どのような成長を望んでいるのかを把握することが大切です。その上で、社員の成長を支援するための研修やキャリアアップ支援プログラムを提供することができます。

社員の価値観を知ることができる

モチベーショングラフは、社員の価値観や目標、興味関心なども知ることができます。これらの情報は、企業が社員に合わせたキャリアプランや福利厚生制度を策定する際に役立てられます。また、社員が仕事に取り組む上で、自分の価値観や目標に合った働き方ができるよう、マネジメントや指導の方針を立てることもできます。また、社員が自分の価値観に合った仕事や職場環境で働けるようになると、ストレスが軽減されることでワークライフバランスも改善されるでしょう。その結果、社員の定着率が高まり、人材の流出や採用コストの削減につながります。

適切なキャリアプランを提案できる

モチベーショングラフを用いることで、社員のキャリアプラン提案に活用しましょう。社員のモチベーショングラフを分析することで、社員が興味を持っている分野や、自分のスキルアップを目指している分野を把握することができます。この情報をもとに、適切なキャリアプランを提案することで、社員が自分の能力を最大限に発揮できるようになります。その結果、モチベーションを高く保ちながら働くことができるでしょう。また、社員の能力に合わせた適切な育成プログラムを作成にも活用してみましょう。

モチベーショングラフの書き方

時間とモチベーションを軸にしたグラフを描く

モチベーショングラフは、時間とモチベーションを軸にしたグラフを書きます。グラフにする理由は、時間とモチベーションの変化を視覚的に表現するためです。横軸に時間、縦軸にモチベーションの値をとる座標系を用意します。次に、時間の単位に合わせて適切なスケールを設定し、モチベーションの値は0から100までのスケールで表現します。また、モチベーションの値は、自己評価やアンケート結果などから得られます。このグラフにより、仕事するうえでのモチベーションの変化や、仕事の効果的なモチベーションの維持方法などを把握することができます。

具体的な出来事を書く

モチベーショングラフには、モチベーションに影響を与えた具体的な出来事や要因を書くようにしましょう。これにより、モチベーションの変化につながる出来事や要因を明確にすることができ、問題点の把握や改善点の特定に役立ちます。具体的な出来事とは、これまでの人生の歩みにを振り返りながら行います。例えば、学生時代に成果が出た時期や、就職してから新しいプロジェクトが始まった時期にモチベーションが高まった、などが考えられます。自分がその時に感じた気持ちを、素直に書いてみることが大切です。

出来事が起こった際の思考などを書く

具体的な出来事をかき出した後は、出来事が起こった際の思考や感情なども、モチベーショングラフに書き込みます。これにより、モチベーションの変化に影響を与える出来事や要因について、より深く分析することができます。例えば、大会で好成績を収めてモチベーションが高まった際に「頑張った自分を認めてもらえた」という思いなどです。これらの出来事や思考をグラフに書き込むことで、モチベーションの変化につながる出来事や要因に対する自己評価や思考を把握することができます。

価値観などについて言語化する

価値観や信念についても、モチベーショングラフに言語化して書きましょう。これにより、モチベーションの変化に影響を与える内面的な要因を把握することができます。例えば、将来的に仕事で役立つスキルを身につけたいという価値観があるとします。そこから、新しい技術や知識を学ぶ時期にモチベーションが高まったと言語化することができるのです。これにより、自己イメージを肯定的に改善することや、自分自身の価値観に合った目標を設定することで、モチベーションを高める方法を考えることができます。

モチベーショングラフにおける注意点

価値観が常に変化することを受け入れる

モチベーショングラフにおける注意点は、価値観が常に変化することを受け入れるということです。人の価値観は、時間の経過とともに変化することがあります。そのため、モチベーショングラフを作成する際には、その人の価値観が変化することを受け入れることが重要です。たとえば、その人の目標や優先事項が変化することを考慮することも重要です。ある時期には、ある目標を達成することが最優先であったとしても、達成した後は別の目標を設定する必要があるかもしれないからです。モチベーショングラフは、あくまでも目安であることを理解することも重要です。

作成することを目的としない

もう一つ、モチベーショングラフの注意点は、作成することを目的としないということです。目的はその人のモチベーションを理解し、適切なサポートを提供することにあります。モチベーショングラフは、その人のモチベーションを理解するための手段だという点を理解することが重要です。そして、あくまでもその時点での状況を反映するものであり、その後の状況が変化することがあることを認識することです。モチベーショングラフの目的を明確にすることで、うまく活用することができるでしょう。

モチベーショングラフの活用事例

株式会社コーソル

株式会社コーソルでは、新卒の内定者向けの研修でモチベーショングラフの作成をカリキュラムに導入しています。同社はエンジニアを長期的に成長させる研修制度を設けています。オリエンテーションから始まり、テクニカル研修、OJTなど段階的な制度となっています。研修では、参加者それぞれのモチベーショングラフをお互いに開示して、人によってさまざまな価値観や捉え方があることを学びます。研修では、参加者の夢や目標を大切にして、仕事を通じて自分の価値を理解し、高めることを目的に行っています。

株式会社DYM

株式会社DYMは、企業独自の採用基準の一つとして、モチベーショングラフを導入しています。新卒選考の際に入社希望者がモチベーショングラフを用いて、過去の経験などを書き出します。作成したモチベーショングラフを5分間で、入社希望者4名と人事採用担当1名が1グループとなってプレゼンテーションを行います。自分の人生を5分間にまとめて話すというのは、複数のスキルが必要となります。他にもモチベーショングラフは他の入社希望者と重複することがありませんので、独自性やそれぞれの価値観を見ることができます。

dip株式会社

dip株式会社は、採用の二次面接でモチベーショングラフを導入しています。活用法は、面接前にモチベーショングラフを作成し、提出をします。面接担当は、提出されたモチベーショングラフを見ながら質問をする形式です。モチベーショングラフから読み取れる入社希望者のこれまでの経歴や困難の乗り越え方、喜びや達成感を感じる価値観などを把握することができます。このように明確に入社希望者の価値観やスキルなどを理解することで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

まとめ

モチベーショングラフで自己理解を深めましょう

モチベーショングラフについて解説してきましたが、個人にも、企業にも必要なツールだとご理解いただけたでしょうか。まずは自分の歩んできた道を振り返る機会を設けて、どのような状況でモチベーションが変化したのかを把握しましょう。言葉にして書き出すことで、自分自身を客観的に見ることができます。企業では研修に導入することで社員の価値観について把握できるので、社員の成長を計画的に促せるでしょう。社員の価値観は成長と共に変化するため、一定期間ごとに更新することが必要です。モチベーショングラフを活用して、自己理解を深めましょう。

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