マイクロラーニングとは【メリットや活用方法について解説します】

記事更新日:2022年07月26日 初回公開日:2022年06月07日

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最近では従来の長時間を要するe-ラーニングではなく、隙間時間を活用できるマイクロラーニングが注目されています。コロナ前までは集団研修などが行えていましたが、コロナが流行したことによって集団研修の実現が難しくなりました。その際に社内研修や教育方法のひとつとしてネット上で行える学習方法が活用されています。各自で学習できる新たな手法として、マイクロラーニングについて詳しく解説をしていきます。社内の教育制度に関してお悩みの経営陣の方や、人事担当者の方は是非参考にしてみてください。

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マイクロラーニングとは

短時間で受講する学習スタイル

マイクロラーニングとは、短時間で受講する学習スタイルのことです。明確な定義は定まっていませんが、1回の学習時間は1分から5分ほどで最大でも10分で終わるコンテンツを指します。従来のものとは異なり、短時間で視聴することができる動画やテスト教材をスマートフォンなどのモバイル端末で学習することが可能です。忙しいライフスタイルの中でも移動中や待ち時間を活用できるため、マイクロラーニングであれば隙間時間にスキルアップすることが可能となります。

eラーニングよりも手軽に学習できる

eラーニングよりも手軽に学習できるのもマイクロラーニングの特徴です。従来のeラーニングは1回60分程度のプログラムで構成されています。忙しい現代社会では企業研修でも多くの人が時間を合わせて受講することは簡単ではありません。更にフレックスタイム制やリモートワークの導入など働き方が多様化し、一箇所に集まって研修を行うことが難しい場合にもマイクロラーニングは最適です。従業員が各自で取り組みやすいタイミングで学べる利点があります。

マイクロラーニングが注目された背景

従来の研修スタイルが見直され始めた

マイクロラーニングが注目されたのは、従来の研修スタイルが見直され始めたためです。従来の研修方法は、一箇所に受講者を集めて1日中研修を行うというものでした。しかしYouTubeなどの動画サービスやその他の勉強アプリの普及により、効率的な学習方法が浸透したため従来のやり方は効率的ではないと考えられるようになったのです。効率的なコンテンツに慣れている受講者にとっては、無駄が多く非効率な従来のスタイルが合わず不満を抱くようになりました。

マイクロラーニングの効果

空いた時間を有効活用できる

マイクロラーニング活用することによる効果は、空いた時間を有効活用できるというものです。マイクロラーニングの特徴は、5分程度の短時間で学習することができるという点です。短い1つのコンテンツに要点がまとめられているため、ポイントを押さえた学習を行えます。短時間で視聴できるコンテンツによって、通勤時間や休憩時間などの隙間時間を活用することが可能です。eラーニングはコンテンツ1つあたりの拘束時間が長いため、後回しにしてしまいがちという課題がありました。短時間で行えるマイクロラーニングは社員も大きな負担を感じずに勉強することが出来ます。

効率よく学習内容を定着させられる

マイクロラーニングは、効率よく学習内容を定着させられるという効果があります。短時間での学習は集中力が継続しやすいというメリットだけではなく、反復して学習することが出来るというメリットもあります。PCを開かなくてもスマホやタブレット端末で学習することが出来るため、意欲次第で何度も反復して勉強を行うことが可能です。繰り返し勉強することによって、記憶が定着しやすくなるでしょう。1回60分というような長時間学習よりも、短時間の学習を繰り返し行う方が学習効果が高いといえます。

必要に応じて内容を変更しやすい

必要に応じて内容を変更しやすいというのも、マイクロラーニングのメリットです。マイクロラーニングは短時間コンテンツのため、内容の更新も簡単に行うことが出来ます。法律や制度など頻繁に変化が発生するような分野の学習は変更があるたびに内容を更新しなければなりませんが、マイクロラーニングでは変更の負担も最低限に抑えられます。一方でeラーニングは1つのコンテンツが数十分に及ぶため、作成だけでなく内容の変更にも時間を要します。マイクロラーニングなら修正が発生した場合でも対象コンテンツのみで済むため、作り直したとしても負担は少ないでしょう。

コンテンツの作成コストを抑えられる

コンテンツの作成コストを抑えられることも、マイクロラーニングを活用することによる効果のひとつです。長時間に及ぶe-ラーニング等のコンテンツとは違い、マイクロラーニングはコンパクトなものが多いため1本作成するのにかかる制作時間も短く製作費が抑えられます。講師が説明する動画を作成する場合でも、5分程度で済むマイクロラーニングと60分かかるe-ラーニングでは必要なコストが大幅に変わります。修正が発生した場合においても対象コンテンツのみで済むため、修正にかかるコストも抑えられます。

マイクロラーニングのデメリット

長時間学習が必要なものには向いていない

マイクロラーニングのデメリットは、長時間の学習が必要なものには向いていないという点です。マイクロラーニングは短時間コンテンツのため、簡単な知識の習得には適しています。そのため語学学習や資格取得の筆記試験対策などには向いていますが、専門的な知識の取得には丁寧な説明が必要なため向いていません。短時間でまとめられたとしても理解しづらい内容になる恐れがあります。難易度の高い試験などは合計で数百時間もの勉強が必要になるものもあり、それらの学習方法としては不向きといえます。

複雑な内容の習得が難しい

複雑な内容の習得が難しいということもマイクロラーニングのデメリットとして挙げられます。複雑な知識を取得してもらうにはじっくりと理解してもらう必要があり、直接指導を行うかe-ラーニングの方が適しています。さらに営業などの対人スキルや、ディスカッションで課題抽出を行いたい場合などの複雑な知識の習得や対人スキルを獲得する方法としては向いていません。複雑な技術や知識に関する学習においては、マイクロラーニングでは理解が不十分になる可能性もあります。

マイクロラーニングを活用するためのポイント

別の学習方法と併用する

マイクロラーニングを活用するためには、別の学習方法と併用することがポイントです。学習プログラムの全てをマイクロラーニングで行うのではなく、内容にあわせて他の学習方法と一緒に利用するといいでしょう。マイクロラーニングには、ディスカッションのような意見交換を行える機能はありません。社員同士の意見交換も大切なため集団研修やオンライン研修と併用し、マイクロラーニングで予習や復習を行うことでより効果的な研修が実現できます。また、OJTの補完材料や反復学習としても活用可能です。

適切なプラットフォームを選定する

マイクロラーニングを活用するためのポイントは、適切なプラットフォームを選定することです。マイクロラーニング導入するためにはプラットフォームの利用が必要となり、どのプラットフォームを選ぶかはとても大切です。導入後に企業側や利用する学習者側と合わなかった、ということが起きないようにするためにも比較・検討が重要となります。実績や料金プラン、管理方法などが自社にあっているかどうかをきちんと考え選ぶことでマイクロラーニングを活用することが出来ます。

マイクロラーニングを行うプラットフォームの選び方

使いやすさを重視する

マイクロラーニングを行うプラットフォームを選ぶポイントはまず、使いやすさを重視することです。使用する予定のマイクロラーニングのプラットフォームが、学習する人にとって使いやすいか・学ぶ環境として工夫されているかということは大切です。短時間で多くコンテンツを消費する勉強法なので、モチベーションを維持するために動画だけでなくクイズなどの学習法を取っているプラットフォームを選択する事が必要です。また操作画面等が複雑ではなく、学習者にとってストレスにならないものを選択しましょう。

適切な容量かどうかを確認する

マイクロラーニングを行うプラットフォームの選定には、適切な容量かどうかを確認する必要があります。教材を保存できる容量はマイクロラーニングのプランによって異なるため、コンテンツに合ったプラットフォームを選ばなければなりません。少人数しか利用しないにも関わらず、大人数が使用できるプラットフォームを利用してしまうと適切な運用が出来ません。また容量が少ないプランを利用した場合、画像や動画の教材を数多く社内で作成したとしても配信することが出来ないということが発生してしまいます。

マイクロラーニングの活用例

研修の補助的な学習

マイクロラーニングの活用例として、研修の補助的な学習があげられます。マイクロラーニングは反転授業にも活用できるとされています。反転授業は動画などを用いて事前に自宅で学習をしておき、研修時には意見交換やアウトプットを行う時間にする学習法です。アウトプットすることでより成果が上がりやすくなり、実践的な力が身につきやすくなります。新しく学ぶことの多い新人研修などに特に向いており、オンラインで受講が可能で場所を選ばないため研修の補助としても最適です。

社内ノウハウの共有

マイクロラーニングの活用は、社内ノウハウの共有においても役立ちます。近年では人材不足やデジタル化の影響により、ベテラン社員が持っている情報やノウハウを共有する機会が減っています。せっかくの有益な情報が失われてしまう場合や、必要な情報が社内で共有できないという場合もあります。業務のノウハウや効率的な手法をマイクロラーニングでまとめることによって、社内すべての人が学習可能になりノウハウが簡単に共有できます。ノウハウを共有することによって正確な情報を共有するだけでなく、社員のスキルアップも見込めます。

語学に関する学習

マイクロラーニングは、語学に関する学習においても活用できます。語学学習の目的やニーズは人によって異なりますが、マイクロラーニングでは目的に合ったカリキュラムの選択が可能です。それぞれの学習状況やレベル・時間というような条件に合わせてカスタマイズすることが出来ます。グローバル化が進んで多国籍人材が増えてきているため、マイクロラーニングを使用して日本人社員を対象とした語学学習だけでなく外国人の日本語学習にも活用しましょう。

自社で扱う商品に関する知識の習得

マイクロラーニングを活用することで、自社で扱う商品に関する知識の習得が見込めます。変化が多い現代において、常に新しい情報を取り込むことはとても大切です。自社で扱う商品の情報が更新されるときなどにもマイクロラーニングを使うことで、情報が誤って伝わることがなくチーム内で同じ認識を持つことが出来ます。頻繁に情報が変わる場合でも、マイクロラーニングであれば情報の更新が簡単です。自社で扱っている商品の知識やスキルの標準化を行うことで、組織全体のパフォーマンス力アップが見込めるでしょう。

まとめ

マイクロラーニングを活用して社員教育を促進しましょう

マイクロラーニングによる効果やプラットフォームの選び方、実際に活用されている方法について解説しました。マイクロラーニングは短時間コンテンツのため、多忙でまとまった勉強時間を取ることが出来ない社会人に適している勉強法といえます。短時間で学ぶことができるマイクロラーニングは、受講者の負担が少ないため集中力が途切れづらく記憶に定着しやすいというメリットがあります。その効果を活かし、自社に合ったプラットフォームでマイクロラーニングを活用することで社員教育を促進していきましょう。

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