アントレプレナーシップとは?【注目される背景や必要なスキルを徹底解説】

記事更新日:2021年04月05日 初回公開日:2021年04月05日

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アントレプレナーシップとは、「起業家(企業家)精神」を指す言葉です。近年では有名大学でも学部やプログラムとして設置されており、学習の一部となるほどに関心集めています。しかし具体的にどのようなことを表す言葉かを正しく知る人は少ないのではないでしょうか。ここでは、アントレプレナーシップが注目されるようになった理由や、アントレプレナーシップを持つ人の特性、身に着ける方法について詳しく説明しています。これから自社の社員をアントレプレナーシップを持った社員に育成しようと考えている方や、採用担当者にぜひご覧いただきたい内容です。

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アントレプレナーシップとは

新事業や新商品の開発に高い創造意識を持つこと

アントレプレナーシップとは、「起業家(企業家)精神」のことです。起業する人に求められる能力と捉えられがちですが、実際にはそうではありません。アントレプレナーシップはあらゆる職業で求められる能力で、新事業の創出やリスクへの挑戦をする姿勢のことを表しています。例えば、何もない状態から新事業を起こそうとする精神を持った人、新商品の開発に高い創造力を以てあたれる人、将来的に起業を計画している人も「アントレプレナーシップを持つ人」です。なじみの薄い言葉ではありますが、新しい時代のリーダーに求められる資質として注目されています。

アントレプレナーシップが注目される背景

成果主義の企業が増加

近年では経済の不確実性が増しており、これまでの終身雇用や年功序列による評価制度が崩壊を始めています。そのため成果主義へと移り変わってきており、指示待ち人間を評価せず、自発的に経済活動に取り組める人材を求めるようになりました。日本の大企業の多くが、成果主義をもとにした役職等級制度を導入する、早期退職者を募るなどの施策を取っているのも、その表れと言えるでしょう。また、経済産業省でも、今後のビジネス競争力のカギは人材育成にあるとの観点を持っています。時代ごとのビジネス人材の育成は急務であると言えるでしょう。

大学でのアントレプレナーシップ教育の開始

文部科学省では、2014年に「グローバルアントレプレナー育成促進事業(EDGEプログラム)」を発足させ、大学院生や若手研究者等を対象とした人材育成プログラムの開発や実施する大学等を支援する事業をはじめました。現在は「次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXTプログラム)」に移行し、経済産業省・文科省とも連動しながら起業家育成事業を行っています。アントレプレナーシップを持った人材育成のため、東京大学では「アントレプレナー道場」というプログラムがスタートしました。これは学部の大学生や大学院生を対象にしており、起業やスタートアップについて初歩から学習するためのコースです。また、武蔵野大学では2021年度に「アントレプレナーシップ学部」を新設しました。アントレプレナーシップ学部では 、「自分の思考と行動で世界をより良い場所にできると本気で信じる人を増やす」ことを目指し学びに取り組みます。アントレプレナーシップをもって「ことを成す」人の育成に務める学部です。

グローバルリーダーの育成が必要

社会、経済、ニーズが目まぐるしく変化する現代社会では、これまでの観念に縛られない新たな価値を見出し、想像できる「アントレプレナーシップ」を持った人が必要不可欠な存在となっています。そうした中から、多様な価値観を理解し、社会の変化に対して敏感な反応ができる「グローバルリーダー」の育成の需要もますます高まってきている状況であると言えます。少子高齢化から今後想定される外国人労働者の流入や、将来的にはターゲットを世界へと展開していく必要性から、外国人と一緒に働く機会も増えていくと想定されているからです。

自発的な社員が求められるようになった

先に触れた消費者ニーズの多様化もまた、アントレプレナーシップが大いに注目されるよう変化した要因の一つです。消費者ニーズの多様化は、製品のライフサイクルをこれまでよりも短期化しています。そのため企業は、従来以上のスピードでイノベーションを創出していく必要に迫られるように変化しました。こうした局面においてもまた、新たな価値の創造に積極的なアントレプレナーシップを持った人材が求められます。自ら考え、積極的に取り組むアントレプレナーシップを持った人材がいることで、問題解決へと進むことができるでしょう。

アントレプレナーシップに必要なスキル

マネジメント能力

アントレプレナーシップにおいて必要なスキルは、一つは「組織を適切にマネジメントする能力」です。仮に社風や企業風土が強い会社だったとしても、既存のルールにとらわれていては、新たなイノベーションの創出はできません。そのため、今までのルールにとらわれることのない、新たな組織の立ち上げが不可欠となります。また、こうして立ち上げた新たな組織の場合、まず初めにビジネスを進行しやすい環境の構築が必要です。アントレプレナーシップを持った人材には、組織を適切に管理するためのマネジメントスキルが求められます。

リーダシップ

「経営学の父」として知られているピーター・ドラッカーは、アントレプレナーシップについて「企業内でのイノベーションを起こし、それを企業活動へ適応させていく能力」と定義しました。しかしそのためには、そうした活動を推し進めやすい管理能力の構築が重要となってきます。イノベーションを起こすためには、これまでの社内ルール、社風に影響されない組織を立ち上げることが有効です。ゴールに向かい成果を上げるに必要なのは、強いリーダーシップを持った人材と、それらを適切に管理するファシリテーターです。だからこそイノベーションを起こす際には、個人または組織による優れたマネジメント能力が必須と言えるでしょう。

創造力

また、アントレプレナーには、既存の価値観にとらわれず新たな価値を作り上げる創造性や、イノベーションが求められます。例えば、常にアンテナを張っておくことで、時代の先取りやソーシャルリスニングにより新しい商品を生み出し、新規市場を開拓していく創造力が求められるでしょう。そして失敗してもひるむことなく、反省と検証をもとにして、より一層大きな成功を求める主体性や、組織をまとめてゴールに向かう推進力も必要とされます。これまで当たり前だったことを疑うことが創造の始まりになることも少なくありません。

ビジネスノウハウ

さらに、ビジネスノウハウも大切です。「企業家精神」と訳されるアントレプレナーシップを持つ人材は、顧客・マーケット情報に精通している必要があります。「何がニーズか」という部分について敏感に反応できるだけのビジネスノウハウが身についていることが重要です。もしもどれだけ優れた技術を持っていたとしても、その技術をビジネスモデルとして構築し、活かすためのノウハウが不足しなければ意味がないのです。このことからアントレプレナーシップには、新しいビジネスを確立させるための、十分なビジネスノウハウを習得していることが必須であるとわかります。

責任感

アントレプレナーシップを持つ人は、何かの失敗が起きた場合、他者や環境を言い訳にせず、自分自身の行動に原因を求める傾向にあります。チャレンジに失敗はつきものです。しかしその時に、自分でできることを十分に考え、二度と同じ轍を踏まない誓いを立て前向きに成長できる人には、アントレプレナーシップが備わっていると言えるでしょう。また、自分のどこをどのように直せば次回は成功に近づけるかを検討し、あとどのくらいの能力が必要かを客観的に把握できるのも、責任感のある人の性質です。目標と自分の距離を正しく計測し、距離を埋めるために計画的・戦略的にこなしていく責任感は何よりも大切と言えるでしょう。

アントレプレナーシップとイントレプレナーの違い

イントレプレナーとは社内起業家のこと

アントレプレナーとは別に「イントレプレナー」という言葉があります。しかしイントレプレナーとは、あくまで「社内企業家」を指し、企業に務めている状態で社内で起業をする人のことです。会社で保有する設備や人材を多角的に活用してチャレンジします。そのため、起こした事業の失敗に対するリスクヘッジやバックアップ体制がある中での挑戦です。対してアントレプレナーは、リスクもすべて自分で請け負った上でのチャレンジとなるため、抱えるリスクの点で大きく違うと言えるでしょう。この「リスク」の大きさが、アントレプレナーとイントレプレナーの一番大きな差と言えます。

アントレプレナーシップを見つけるためには?

本から学ぶ

アントレプレナーシップ入門: ベンチャーの創造を学ぶ

アントレプレナーシップに興味を持った人が、その概要を初歩から理解するためには、最初は知識を身に着けることから始めるのがよいでしょう。ここでは例えば、ベンチャー企業の創業について学ぶ場合は「アントレプレナーシップ入門 — ベンチャーの創造を学ぶ (有斐閣ストゥディア)」をお勧めします。また、企業で働きながら活躍したいなら「起業家のように企業で働く」などの書籍が有名です。ですが「アントレプレナーシップ」と言っても書籍は多くあり、様々な側面から書かれています。目次などを参考にして、自分が求める内容や、合う書籍を探してみることをお勧めします。

アントレプレナーシップ教科書

また、「アントレプレナーシップ教科書」(松重和美)も、アントレプレナーシップを学ぶ人が購入する書籍として非常に評判の良い書籍です。起業家の精神を養うことがイノベーション人材を生み出すことをはじめ、起業の際の基礎知識や、それに関係する情報、心得などがこの1冊ですべて習得できると評判です。起業への取り組みについて、基礎知識から関係情報などをわかりやすく説明しています。書籍は4部構成全15章となっており、初心者にもわかりやすく丁寧に説明している良書です。なお、起業事例や付録も充実しており、具体例を学ぶ上でも適しています。

セミナーや講座で学ぶ

アントレプレナーシップの講座をインターネットで検索すると、非常に多くの情報が見つかります。学生向けの情報が多数を占めますが、よく探すと中には若手社会人が参加できる講座もあります。アントレプレナーシップを学びたい人は、可能であればビジネスパーソン向けの講座を受講しましょう。例を挙げると、大前研一の「アタッカーズ・ビジネススクール」、NTTラーニングシステムズ株式会社が主催するセミナーで、「アントレプレナー養成講座」などが開催されています。その他にも、セミナーの検索サイトで、各地域ごとに開催されているセミナーを探すのも良いでしょう

まとめ

企業家精神を持った社員を増やすことで生産性を向上しましょう

アントレプレナーシップは、自ら考えて行動でき、新規事業や新規市場の開発ができる人材のことを指す言葉です。しかし、アントレプレナーシップは、起業や企業経営のためだけに必要な考え方や意識ではありません。多くのビジネスパーソンが身に着けることで、ビジネスの中で役立てることができる考え方です。アントレプレナーシップを持った人を、経営の中核を担う役割を果たしてもらうこともできるでしょう。「給料分だけ働きをすれば良い」のではなく、自ら問題意識を持ち、リスクに立ち向かえる人材を増やすことで、時代を先取りし、企業のイノベーションを起こしていきましょう。

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