記事更新日:2018年10月11日 | 初回公開日:2018年06月04日
人事・労務お役立ち情報採用面接では、事前に履歴書やエントリーシート、職務経歴書などからの情報も得られると思います。まず、性別、学歴・専攻、年齢、経験年数、取得資格などの情報に対し、先入観を持つことは避けなければなりません。
たとえば、有名大学を出ているから優秀だろう、経験年数が長いから即戦力になるだろうと捉えるのは早計です。また、面接本番での応募者が、はきはきと話してくれるというだけで能力もあると一方的な判断をするのも危険です。これらは、ハロー効果とも言われ、前情報や会ったときの目立った印象によって全体の評価が引っ張られてしまうものです。
面接官にとって、候補者の良いところは探したいところでしょう。欠点や短所も知っておきたいところかもしれません。しかし、ひとつの良い点、悪い点に心理が引っ張られて、他の良い点、悪い点に目がいかないとなると正当な評価ができません。面接では起こりやすいことなので面接官は注意しておく必要があります。良くも悪くも過剰な評価にならないよう、印象から湧く主観で判断しないという意識が必要です。過剰評価を防ぐためにも、具体的な評価基準を設け、それに基づいて、しっかりと説明できる判断や評価をしていくことが大切です。
第一印象は、人を見る上でとても大切な瞬間と言われます。面接の時間が短ければ短いほど、第一印象の良し悪しで判断する可能性が高まるでしょう。しかし、面接での第一印象は必ずしも本来の姿とは一致しないことがあります。つまり、候補者について間違った評価や判断をしやすいということになります。
面接は、候補者一人ひとりに対し、できるだけじっくりと時間をとるようにしましょう。面接一回の時間を十分に取ったり、面接の回数を重ねたりすることが大切なのです。面接という限られた時間の中で、完全な真の姿を見ることは難しいかもしれません。それでも、第一印象の信ぴょう性をいくらかでも測ることは可能です。候補者の人となりの一貫性を確かめ、正しい評価につなげるためにも、面接には時間をかけましょう。
その時間の中で、候補者をあらゆる側面から見極めていきます。質疑応答の内容を熟慮して、対話を進めるうちに、徐々に候補者本来の姿に近づいていきます。ある一点ではなく、評価基準に照らし、評価項目を網羅する質疑応答を行う時間が必要です。第一印象では見えていない部分も評価しておかないと、適任かどうかの正しい判断ができないでしょう。
面接では、面接官と候補者の立場は対等ですから、同じ目線で話を進めることが大切です。面接では、面接官として、候補者が自社に適した人材かを見極めようとするでしょう。それと同じように、候補者もまた、自分に合う会社かどうかの情報を面接で得ていくのです。つまり、面接官は企業そのものとして見られているということになります。
採用する側だからといって、上から目線の言動や態度は慎まなければなりません。面接官の印象が悪いと、採用と判定しても、その人材に入社してもらうことが難しくなるのです。面接官は、企業と候補者のつなぎ役を担っているという意識も必要でしょう。複数の企業を受けている候補者もいます。
選考が進んで複数の企業から内定を得る候補者も少なくありません。候補者からの辞退という結果をできるだけ回避するためにも、企業の顔としてビジネスマナーを徹底し、その会社で働くいち社員として魅力を感じてもらえるような態度で臨むことが大切です。
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