記事更新日:2020年06月08日 | 初回公開日:2018年06月04日
人事・労務お役立ち情報 グローバル経済 グローバル用語解説 用語集日本の労働者の従業員エンゲージメントの低さが顕在化しています。世界の労働者を対象とした多くの意識調査の中で、日本の従業員エンゲージメントが低いという結果が通例化しているのです。先進国と認識され続けてきた日本ですが、このまま先進国で居続けられるのだろうかという懸念すら浮上します。要するに、日本人の仕事に対するやる気やモチベーションが低いということです。そして、企業に対する信頼や愛着、期待を持つ人が少ないことの表れともいえるでしょう。
企業は、社員のやる気やモチベーションについて、社員側ばかりに責任を押し付けてはいられません。従業員エンゲージメントは、社員が働く企業や、そこでの仕事にどれくらいの働きがいを感じるか、どれくらい働きやすさを感じているかの度合いに左右されるからです。つまり、企業の労働環境も大きな要因となるのです。社員が働きがいや働きやすさを感じる度合いが高いほど、従業員エンゲージメントは高い傾向が見られます。従業員の仕事に対する意欲や、その企業で継続して働くという定着度に反映され、生産性、業績の向上につながっていくのです。
従業員エンゲージメントを向上させる3つのポイントをご紹介します。皆さんの会社の現状と照らし合わせながら、確認してみてください。
企業がしっかりと自社のビジョンを共有し、社員と共通の認識を持っておく必要があります。このことが、自分たち(企業・社員)がどこに向かっているのかの道標としての旗の役割を果たします。自社にふさわしい姿勢や振る舞い、仕事の質が生み出され、それが社員の自信や誇りとなっていくでしょう。また、ビジョンのないままに、モチベーションを保つことは難しいものです。また、前提としてビジョンを理解し、共感してくれる人を採用するという指針も大切になってくるでしょう。
透明性があり、誰でも納得できる人事評価にする必要性も高まっています。自分と周りが公平に評価されていることが明確になるよう、評価基準を共有しておくことが大切です。誰もが同じような評価基準で評価されれば、企業に対する不満や不信は減ります。また、会社が何を評価するのかがはっきりするため、頑張りどころが明確になり、モチベーションアップも期待できます。的を射た仕事にもつながっていくでしょう。そのため、人事評価基準も、企業のビジョンや理念を反映させておくことが重要となります。
業務量に関しては、日によって、人によって偏らないようにバランスを取れるよう配慮する必要があります。繁忙期と閑散期をきちんと把握し、人員体制、割り振りなどを整えることが大切です。繁忙期に忙しくなるのは当たり前と、社員が長時間労働になることを放置しては、社員の負担が増すばかりで不満とストレスは募ります。生産性も落ちてしまうでしょう。
優秀な人や真面目な人にしわ寄せが行くと、その人たちのエンゲージメントも削いでしまう可能性があります。ムリが続くと、企業は貴重な人材を失ってしまう可能性もあります。そこから負のスパイラルが連鎖します。大量、もしくは高度な仕事をこなす人たちが抜けたとき、残った社員の負担も大きくなってしまうのです。
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