記事更新日:2020年06月05日 | 初回公開日:2018年05月28日
採用・求人のトレンド 人事・労務お役立ち情報 用語集2018年3月卒業予定者の内定率を学校種別ごとに見てみましょう。大学卒の文系/理系、国公立や私立での種別、さらに高卒の内定率数値をご紹介します。
2018年卒の大学生全体の就職内定率は、98.0%でこの調査が始まって以来、過去最高を更新しています。文系では98.2%、理系が97.2%です。国公立大学が98%、私立98%、短大99.1%、高等専門学校100%、専修大学が94.7%という結果になっています。
参考URL:厚生労働省 報道・広報
高卒の新卒者の内定率は、99.3%でこちらも調査開始以降、過去最高を記録しています。この調査の対象は、学校やハローワークから職業紹介を希望した生徒となります。
就職内定率 | 99.3% | +0.1 |
就職内定者数 | 約17万人 | -1.2 |
求人数 | 約43万3千人 | +11.7% |
求職者数 | 約17万1千人 | -1.3% |
求人倍率 | 2.53倍 | +0.3ポイント |
就職内定率 | 80.1% | +4.2 |
就職内定者数 | 539人 | -3.9 |
求人数 | 1,898人 | +9.2% |
求職者数 | 673人 | -8.9% |
求人倍率 | 2.82倍 | +0.47ポイント |
参考URL:厚生労働省 政策について
内定率は内定を獲得した(出した)率であり、実際に就職した学生の人数を反映したものではありません。こちらでご紹介している数値は就職率ではないことにご留意ください。
転職市場も活況が続いていますが、新卒者の就職においてもリーマンショックからの回復とともに売り手市場が続いています。大卒者の内定率では、前年2017年は97.6%なので、2018年はさらに0.4%上昇しています。とくに、短大卒は前年比2.1%で顕著な増加が見られます。次ぐ、国公立大学も0.7%増加しています。専修学校の専修課程の学生のみ1.4%の減少がありました。全体の内定率は2011年卒から8年連続で上昇しています。過去3年間に至っては、2015年に96%台に突入し、じりじりと上昇が続いている状態です。
高卒の新卒者内定率の前年比は、0.1%上昇しています。高卒の新卒者内定率も、2011年卒から8年連続で上昇しています。気になる点としては、内定率、求人数、求人倍率は伸びが見られるのですが、やはり少子化の様子が伺えます。内定者数は前年比で1.2%減少、求職者の数も1.3%減少しています。
すでに2019年に卒業を控えた大学生の就職活動が始まっています。気になる内定率の現状を、2018年4月時点の内定率と比較してみましょう。株式会社リクルートキャリアによる調査です。
2018年3月卒大学生の2017年4月時点での就職内定率は、14.5%でした。前年と比較すると4.8%の伸びでした。
2019年3月卒大学生の今年4月時点での就職内定率は、20.5% 前年同月の14.5%と比べて6.0ポイントも上昇しています。
かなり急ピッチで就職活動から内定までが進んでいるようです。2019年はこれまでよりも内定早期化、あるいは、早期に決めてしまいたい学生が増えていくことも予測されます。また、企業側にとっても争奪戦が激しい環境下にあるため、早期に内定、内々定までたどり着いておきたいという意識があると思われます。これは内定者フォローを充実させ、入社を確実していくステップを重要視する傾向が高まっていると考えられます。また、高校生については採用活動が9月からとなります。その前に大学生の内定を確定しておきたい企業もあるのではないでしょうか。
実際には、内定をまだ得ていない学生たちと同じく、内定者も就職活動を続けることは可能です。大学生の就職戦線は学生にとっても、企業にとってもこれからが本番というところでしょう。このピッチで進むと、2018年卒の過去最高値がさらに上書きされることも十分に考えられるのではないでしょうか。
やや気になるのが、企業のすでにある社員の構造変化です。人手不足が続く中正社員でない、即戦力人材の起用も、かなり進んでいます。そこで戦力の質を確保することに重きを置く企業では、新卒採用の数の減少が見られるかもしれません。
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