海外インターンシップとは?【費用は・オンラインは可能?】

記事更新日:2020年09月11日 初回公開日:2020年08月27日

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海外で語学を学びたいと思ったら、まずはじめに語学学校やワーキングホリデーなどが頭に浮かぶのではないでしょうか。しかし、近年は海外インターンシップのニーズが増えてきました。それに伴い「留学と海外インターシップは何が違うの?」「どんなメリットがあるの?」そんな疑問もよく寄せられます。今回の記事では、今注目の海外インターシップの概要やメリット、気になる費用などもご紹介。これからチャレンジしようと思っている人はもちろん、採用・人事担当者もぜひチェックして欲しい記事です。

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海外インターンシップとは

大学生や社会人が海外で参加できるインターンシップの事

海外インターンシップとは、大学生や社会人が短期(1週間〜)から長期まで参加できるビジネス体験型プログラムのこと。近年、海外での経験を就職活動に活かしたい大学生やステップアップした転職をしたい社会人に増えています。海外でインターンシップ生として働く体験は生きた英語に触れるだけでなく、様々な価値観で仕事に対する考え方を学ぶ良い機会になるでしょう。アメリカやカナダ以外にも、シンガポールやフィリピンなどのアジア圏も人気を集めています。

インターンシップとは企業で実際に働く職場体験の事

ここ数年でよく耳にするようになった「インターン」という言葉。日本でのインターンシップは、選考を兼ねたものや入社前の職業体験の意味合いが強いですよね。一方、海外でのインターンシップは就労経験ができる実践型の長期インターンが多いのが特徴です。海外インターンでは、英語力の向上だけでなく、一社員として働くような内容が多いので実際に企業で働いているような体験をすることが可能。ただし、本来ならインターンと呼べないようなボランティアでもインターンとして紹介されていることもあるので目的に合わせた選択は大切です。

海外インターンシップのメリット

海外で仕事をすることで視野が広がる

住み慣れた日本を離れ海外へ行くことで、自分自身を客観的に見つめ直す時間をもてます。日本にいると、どうしても日々の学業や仕事に追われてただ時間が過ぎてしまうことも。日常から離れて海外へ出てみることで、今まで見えなかったものが見えてくることもあります。海外には様々な人種や考え方の人がいて、日本の当たり前が必ずしも当たり前じゃないと気づかされることも多いでしょう。自由な発想で人生やキャリアについて考え直すことができ視野が広がります。

世界に出る事で自分の力量が分かる

日本の野球界で活躍している有名選手が大リーグへ挑戦すると実力の差に圧倒されたという話はよくあります。日本で優秀であっても世界にはまだまだ優秀な人は多く、語学力だけではなくコミュニケーション力なども重要になるでしょう。世界の舞台に出ることで自分の力量がわかるだけでなく、自分に足りないものや身に付けたい能力がわかります。国や人種によっても考え方が違うので、早い段階からさまざまな国の人と一緒に仕事をすることはスキルアップにも繋がります。

海外インターンシップのデメリット

まとまった時間を作らないと参加できない

海外インターンシップに参加するには、まとまった時間を作らなければいけません。会社を休み周りに迷惑がかかることを危惧したり、そもそも休職が認められなかったりすることもあるでしょう。そのため、長期インターンに参加をするには、会社を離職する必要が出てくることもあります。大学生なら夏休みを利用したり、休学して参加することもできます。しかし、社会人の場合は、休職や退職ししてでも参加したいとい強い意思と目的がなければ実現することは難しいでしょう。

主体性が無いとただの労働で終わってしまう場合がある

海外インターンシップをすることで、日本で働いていた頃よりも視野が広がったり、様々な考えを持つ人達と過ごすことで価値観の幅を広げることができるでしょう。しかし、ただ言われた仕事をこなすだけでは、単純労働だけで終わってしまう可能性もあります。就活に生かすのであれば、海外インターシップで苦労したことをどうやって乗り越えたかなど、転職活動のアピールポイントとして話せなければいけません。「どうして海外インターンに行く必要があるのか?」「なぜ今行くべきなのか」など目的を明確にしていく必要があります。

海外インターンシップにかかる費用

インターンシップによって異なる

海外インターンシップを考える段階において必ず疑問・不安に思うのが費用ではないでしょうか。滞在する国や地域によっても物価が違ったり、渡航する時期や期間によっても変わりますが、大きく分けて5つに費用は分けられます。企業の研修プログラムの場合は会社が負担してくれますが、自己負担でいく場合は金額の全体感を把握する必要があります。出発するまでの費用に加え、現地での生活費や食費なども発生するのでしっかりと確認するようにしましょう。

費用は大きく分けて5つに分かれている

申込金及びプログラム費用

海外インターンシップに参加する際は、受け入れ先の企業との交渉やインターンシップ参加の約束を交わすなど、多くの場合は専門の代理店に依頼することになるでしょう。その際に英語のレベルチェックや経歴書の添削などをお願いするための申込金を支払う必要があります。また、実際に受け入れ先が決定したあとは、受け入れ証明書の発行や渡航前のオリエンテーションといった準備のためのプログラム費用も発生します。自分の希望した企業や団体とのミスマッチをなくすためにも活用するほうが安心して臨めるでしょう。

滞在費

海外インターンシップへ行くと現地での滞在費用も自分で工面しなければなりません。国や地域によっても物価が違い、滞在費も変わってきます。滞在費に含まれるものは、大きく分けて家賃や食費に加え、交通費や娯楽費などがかかります。どんなに節約したしても、固定費は必ず発生します。とくにロンドンやニューヨークなどは常に人気の都市ですが、家賃も物価もかなり高額に。滞在費用を極力抑えたいのであれば、アジア圏なども優先的に考えると良いでしょう。

海外旅行傷害保険

海外インターンシップに参加するには、海外旅行傷害保険への加入が必須です。もしも、渡航先で怪我や病気になった場合、日本のように保険治療で賄えず、医療費が膨大にかかることもあります。また、ビザの申請時に求められるケースもあり、渡航前に入らなくてはなりません。海外旅行傷害保険費用の目安は、1ヶ月13,000円〜くらいからです。慣れない海外生活では予期しない様々なトラブルに巻き込まれることも少なくありません。必ず入るようにしましょう。

渡航費用

渡航費用とは、主に飛行機にかかる移動費用のことです。渡航する先の国や都市によって大きく異なり、年末年始やお盆などの繁忙期の値段は高騰します。基本的には距離・人気路線によっても変動しますが、同じ行き先でも直行便より、乗り継ぎ便のほうが安くなる傾向に。近年は、インターネットの比較サイトでも安く探すこともできるので自分で調べて購入する人も増えてきました。ただし、オーバーブッキングや乗り継ぎ時間に間に合わないなどトラブルが発生することもあるので、安心して購入したい場合は、専門の代理店にお願いするのが良いでしょう。

ビザ費用

海外インターンシップで発生する費用の中には、ビザの申請費用というものもあります。取得する国や種類によって異なり、アメリカの長期インターンシップの場合は、専用のビザが必要だったり、短期だと観光ビザで参加が可能だったりとさまざまです。一方、カナダやシンガポールなどはインターンシップ専用のビザがなく、ワーキングホリデービザが必要。費用においても、アメリカの長期渡航に必要なJ-1ビザだと330,000円〜と高額ですが、シンガポールのワークホリデービザだと16,000円〜です。

海外インターンシップで必要な英語レベル

英語が出来れば仕事内容の幅が広がる

今後、国際感覚に優れた人材や英語力がある人材やのニーズは間違いなく上がり、むしろ英語が話せないことが就職活動に不利になることも考えられます。楽天やファーストリテイリングでは、社内公用語が英語になるなど日本企業内でも英語力が必須になっている企業も出ています。海外経験やビジネス英語が使えるとなると、大きなアピールポイントになるでしょう。異文化対応が進む現代社会において、英語ができれば魅力的な人材になれ、仕事の幅も広がるでしょう。

英語がほとんどできない人でも参加できるインターンはある

業務内容や受け入れ先(企業や団体)によって、求められる英語力は異なります。英語がほとんど話せない人でも参加できるインターンシップもありますが、選べるインターンシップの種類が限られてきます。当たり前ですが、英語が流暢に話せない人には、クライアントとの交渉が必要な営業業務は任せられません。単純に語学力を向上させたいだけであれば、語学学校に通うことだってできます。英語が話せない人は、海外インターンシップで何を学んで、身に付けたいかを明確にするようにしましょう。

短期間で行ける海外インターンシップ

1ヵ月から参加できるインターンシップもある

基本的に海外インターンシップの場合は、3ヶ月以上の期間で行う長期インターンが一般的でしょう。しかし、中には1ヶ月程度から参加できるインターンシップもあり、海外留学と長期インターンシップの両方を組み合わせて行うことも可能です。ただし、短期間の場合は選べる仕事も少なく、ボランテイアや単純労働だけで終わってしまうこともあります。交渉力やプレゼン力などビジネスでのコミュニケーション力を付けたいのであれば、最低でも3ヶ月は必要でしょう。

無償などの条件付きのインターンシップもあるので注意

海外インターンをする場合、旅行代金などは自分で支払わなければならないのが一般的ですが、無料提供しているエージェントを利用した場合は無料になることもあります。ただし、無料で参加できるとはいっても無料になるのは旅行代金のみのことが多く、その点は注意しなけばなりません。海外保険やパスポート申請費用などは自分で負担しなければいけません。オプションで追加料金がかからないのか、海外航空券以外の日本での移動費は負担してもらえるのかなど、事前に細かく聞いておくとようにしましょう。

海外インターンシップを成功させるポイント

生活レベルの英会話能力を身に着けてから参加する

英語力がなくてもインターシップに参加することは可能ですが、自分にとって未来に繋がる体験になったかは別問題です。せっかく海外で仕事をしながら生の英語を使える機会があるなら、ある程度の英語力を身に付けていていたほうが良いでしょう。海外体験だけで終わらせないためにも、現地では自分から積極的に英語を使わなければいけません。事前にTOEICに挑戦するなど、最低限の文法や単語は把握しておきましょう。または、インターンシップの前に語学学校に入るなどの方法もあります。

必要な事をインターン先の企業に前もって聞いておく

インターンシップ先の企業や団体は数多くあり、仕事内容や実施されるプログラムも実に様々です。「どのくらいの英語力が必要なのか」「どんな仕事内容なのか」を事前にしっかりと確認しておきましょう。仕事内容やによって準備する事柄も変わってきます。慣れない場所での生活は不安で当たり前ですが、事前に知っておくことで心構えができます。自分でも事前に働く企業や団体のウェブサイトなどもチェックし、その会社のサービスや製品についても目を通しておくと良いでしょう。

海外インターンシップのコロナの影響

新型コロナウイルスの影響で現在は難しい

現在は新型コロナウイルスの国内感染拡大に伴い、海外インターンシップは実質ストップの状態になっています。春以降に予定していた人は、延期や中止を余儀なくされ、海外インターシップに参加していた人も帰国しているような状況。ただし、海外インターシップを考えている人に対しては、オンライン相談などを実施している代理店もあります。もどかしい気持ちもありますが、英語力を鍛える時間と捉え、日本でできる勉強をして解除されたらいつでも行ける準備をしておきましょう。

オンラインインターンシップなどで参加する事は可能

新型コロナウィルスの感染拡大により、海外への留学やインターンシップなどを諦めた人にとって朗報なのがオンラインインターンシップ。海外に行かなくても、海外企業の国際的なチームでビデオカンファレンスを用いてインターンシップ生として勤務できます。これから働き方が変化することは間違いありません。プログラム終了後は実地でのインターンシップと同様に修了書が発行され、履歴書に書くことも可能。いまできることに目を向けて着実に実績を積むこともひとつです。

海外インターンシップの経験は一生の財産になります

いかがでしたでしょうか。グローバル化が進む現代において、海外インターンシップでの新しい経験はさまざまな成長の機会に溢れています。「英語力をビジネスレベルまで引き上げたい」「さまざまな価値観の中で仕事をしたい」など、社会人なってチャレンジしたいと考える人も多いのではないでしょうか。期間や費用など覚悟がいるチャンレンジではありますが、海外インターンシップの経験は一生の財産になります。ぜひ、この機会に考えてみてくださいね。

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