AI面接とは?【導入が進むAI面接のメリットや具体的なツールを解説します】

記事更新日:2022年12月09日 初回公開日:2022年12月09日

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採用活動を行うには、膨大な時間とコストが掛かります。大企業や有名企業は、応募者が多く書類選考や一次面接を行うだけでも大変です。また面接者の数が増えれば増える程、選考基準を設けていたとしても潜在意識等に影響され公平な判断が難しくなります。そこで導入され始めているのがAI面接です。AI面接と聞くと、人が面接するのと比べてしっかりとコミュニケーションが取れないのではないか等を懸念している方もいるのではないでしょうか。AI面接を導入する際の注意点やメリットについて解説していきます。導入を考えている人事担当者の方は参考にしてみてください。

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AI面接とは

AIが面接官を担う採用手法のこと

AI面接とは、AIが面接官を担う採用手法です。AI面接は、最近注目され始めている新しい採用手法で、面接官としてAIが対応します。AIが面接官として対応している横で企業の人が聞いていたり、AIと行った面接内容を後で確認することもありません。専用のアプリをダウンロードし、出てくる質問に回答するという簡単なものです。AIといえども、質問内容はしっかりとしており「隙間時間にやってしまおう」というような簡単に行えるものではありません。AI面接では、回答者の質問内容や表情などを分析して資質のデータ化を行うことも可能です。

キーワード番号

AI面接にかかる面接時間

1時間ほど要する

AI面接に掛かる面接時間は、1時間ほどです。通常の面接では約20~30分程度で実施され、企業の就業時間内に行われる為学生と企業双方で時間を決めて行う必要があります。しかしAI面接では、面接実施期間を決めておけば期間中いつでも受けることが可能です。学生や企業の時間を縛ることなく、面接を実施することが出来ます。面接者によっては評価にばらつきが出てしまいますが、AIが行うことによって公正に判断する事も出来ます。また通常の面接の倍近くの時間を掛けることで、しっかりと学生の本質を見抜ける量の質問を行うことが魅力です。

AI面接のメリット

採用担当者の負担が減り業務効率化に繋がる

AI面接のメリットは、採用担当者の負担が減り業務の効率化に繋がる点です。AI面接は面接会場や面接官の時間を抑える必要がありません。応募者が多い企業ほど、書類選考や面接対応に膨大な時間を必要とします。AIに任せることによって、自社の条件に合った人のピックアップ等も行ってもらうことが出来、担当者の負担軽減も可能です。AI面接では、遠方に住んでいる学生にも受けてもらいやすく面接会場への交通費削減なども出来ます。AIでデータを一元管理することにより、応募者などの比較も行いやすく業務の効率化が図れます。

採用基準を統一できる

採用基準を統一できるのも、AI面接のメリットです。面接官によっても評価に偏りが出てしまいますが、どうしても人が判断しようとすると無意識に感じているバイアスによって思考に偏りが出てしまします。自分と似た人に親近感を感じてしまう場合や、何か優れた物を持っている人の全てがよく見えてしまう「ハロー効果」等です。どうしても人が面接を行うと、採用の判断にばらつきが出てしまいますが、AIで行うことによって採用基準を明確に判断する事が出来ます。思い込み等にも判断されない為、一人一人をしっかりとした基準でデータ化することが可能です。

AI面接のデメリット

評価理由を説明できない

AI面接のデメリットは、評価理由を説明できないところです。AIは事前に登録しておいた採用基準を元に、面接を行った結果をデータ化します。結果を提示することは出来ますが、どういった判断を元に評価を行ったのかの説明はしてくれません。データの一元化や、工数の削減など業務効率化を図れるメリットは沢山あります。しかし一度人事担当者がAIの判断に不信感や懸念を抱いてしまうと、書類の見直しを行うなど二度手間になってしまいます。

優秀な人材を不合格にする可能性がある

AI面接は、優秀な人材を不合格にしてしまう可能性があるのもデメリットの一つです。AIは選考基準を元に、容赦なく合否の判定を行います。人柄等を元に判断する訳ではない為、面接を得意としておらず受け答えを上手く出来なかった優秀な学生が不合格になってしまう可能性があります。AI面接は、「職務遂行能力」があるかどうか等の判断を行う際には適している為、面接で応募者が臨機応変に対応出来るかを見ることが可能です。しかし人が面接した際には分かる優秀な人材を、評価基準に満たない場合は不適正として不合格判定をするため貴重な人材を逃してしまう恐れがあります。

カルチャーフィットしているか判断できない

カルチャーフィットしているのか判断出来ないのも、AI面接のデメリットです。AI面接では認知能力などを元に、社会人としての基礎力等を図ることが出来ます。しかし、企業の社風に合うかどうかや、企業にとって必要な専門的な能力を持っているのかと言った判定を行うことは得意としていません。更に正解のない志望動機や学生時代に力を入れたこと等も、基準を設定できないため判断が出来ない分野です。人しか判断できない部分に関しては、しっかりと分けた上でAI面接を行う必要があります。

AI面接の注意点

AI面接は結果を出すものではない

AI面接の注意点は、AI面接は結果を出すものではないと認識しておくことです。AI面接を活用することで、人事担当者の負担を減らすことが出来るだけでなく業務効率も上げることが出来ます。しかしAI面接は一定のデータに基づき応募者を判断しているため、人が行うような様々な情報を加味して面接を行うことは出来ません。その為、全てをAI面接に依存するのではなく使い分けを行うことが大切です。一次面接をAIで実施し、最終面接は人が行うなど上手く活用していきましょう。

AI面接で聞かれる質問内容

エントリーシートに記載したことについて

AI面接で聞かれる質問内容は、エントリーシートに記載したことについてです。AIはエントリーシートに記載されていることを元に、応募者の「就活の軸」としている部分と企業のビジョンが一致しているのか等を判断しています。エントリーシートに記載されている、応募者の「強み」となる部分をどう生かしていくのか等の確認です。質問に対し回答を行うと、その回答に対してより掘り下げた質問をされる為、しっかりと対策をしていない場合はその態度に関しても評価へと繋がります。

学生時代のエピソードについて

AI面接では、学生時代のエピソードについても質問されます。AI面接では未来のことよりも過去のことを中心に質問を行います。「学生生活で力を入れたこと」や、「今までに困難に立ち向かったことはあるか」等が中心です。学生の回答に対して「その結果何が得られたのか」、具体的ではない場合は「もう少し具体的に回答してください」等回答に対して複数回回答を求められます。回答が曖昧になってしまったり、躓いてしまうとAIの判定は低くなってしまいます。

受験者はAI面接でカンペを見れるのか

見ていても気にしない企業が多い

受験者はAI面接でカンペを見ていても、気にしない企業が多い傾向にあります。企業の担当者が面接官としてWeb面接をする場合には、応募者の目線などをしっかりみて面接をしているためカンペを見ていたりすると気付かれてしまうかもしれません。カンペを使っていることがばれてしまうと、企業からの印象も変わってしまいます。しかしAI面接では、カンペを見ていても気にしない企業が多い為しっかりと対策を行うことが可能です。但し、あからさまに見ていることが分かるような態度にならない様注意が必要です。

AI面接を受けた感想

人との面接より難しいと感じる人が多い

AI面接を受けた感想は、人との面接より難しいと感じる人が多いことが分かっています。人を相手にした面接であれば、応募者は面接官の表情や反応を見ながら受け答えをすることが出来、ニュアンスで伝えることも可能でした。しかしAIが相手になった場合、そういったことは通用しないため対人で行う面接よりも難しく感じる人が多い傾向にあります。また人と面接を行っていた時は、20~30分で終わっていたものがAI面接だと短くても1時間程度掛かってしまう為拘束時間も長く疲労感にも差が出ています。

AI面接を行うアプリケーション

SHaiN

p>SHaiNは、株式会社タレントアンドアセスメントが運営しているAI面接サービスです。AI面接を検討する際に、最初にSHaiNを知ったという方も多いのではないでしょうか。SHaiNは、120社が既に導入を行っているAI面接サービスで、24時間どこからでもアプリから面接を受けることが出来ます。「戦略採用メソッド」を用いて、応募者の資質を見抜くことに長けているシステムになっており、AIに任せるだけではなく自社で簡単な質問を作ることも可能です。1件当たり1万円からとコスパもよく、正社員採用だけではなくアルバイトを採用する際にも活用することが出来ます。

AI面接さくらさん

ティファナ・ドットコムが運営しているAI面接さくらさんを活用することで、担当者の負担軽減が見込めます。AI面接さくらさんでは、適性診断も可能な為企業と応募者側にミスマッチがあった際には早い段階で見つけることも出来ます。各企業にある特性を理解し、職種別など分けることも可能です。次の面接に進むまでの時間短縮なども可能で、AI面接を行い企業にマッチすると判定した応募者との面接を自動で調整します。AI面接さくらさんを導入する際には、導入サポート等も受けることが出来るので、初めて導入を考えている企業に最適です。

HireVue

HireVueは、アメリカ・HireVue社発のデジタル面接プラットフォームです。HireVueでは、日本企業で内定をもらっている1000人の内定者の回答をモデル化した物を元に、応募者の回答判断を行います。企業の採用基準に合わせて設問を自由に組み合わせることも出来ます。HireVueでは、社会人基礎力の判定を得意としており将来企業で活躍しそうな人材の選定が可能です。産業組織心理学の専門家により監修されているため、認知能力等をゲーム感覚で確認する機能もあります。

AI面接を導入している企業

株式会社阪急阪神百貨店

AI面接を導入しているのは、株式会社阪急阪神百貨店です。阪急阪神百貨店では、「お客さまと自然に接することができるコミュニケーション能力」を持っている人を採用したい、という考えからAI面接を活用しています。AI面接によって優秀な人材と判断された人達は、人が面接を行っていた時の優秀そうとは異なっており様々な候補者と会う機会になっています。阪急阪神百貨店では、AIが優秀な人材と判断した人以外の人達を人事担当者などが確認を行いハイブリッドで判断を行っています。その為、専門知識を持った人材などの発掘にも時間を使うことが出来、効率よく採用に活用されています。

株式会社ホリプロ

株式会社ホリプロも、AI面接を導入している企業です。ホリプロでは、毎年多くの学生からエントリーがあります。応募者が多いため、選考に多くの時間を要しており評価基準を設けていたとしても面接官によって差が出てしまうことを改善するためにSHaiNを導入しAI面接を行っています。AI面接を導入したことにより、全ての応募者に公平な判断を行えています。また1時間かけて面接者がしっかりと質疑応答に回答していることで、応募者の個性を理解し対人面接の質を上げることにも成功しました。

まとめ

自社に合ったAI面接を導入しよう

AI面接のメリットやデメリットについて解説しました。AI面接を活用することによって、人事担当者の業務負担を軽減することが出来ます。但し、AI面接に頼り切ってしまうと人が面接を行っていた際に優秀と判断されていた人材を取りこぼしてしまう可能性もあります。AIは判断した理由の説明が出来ません。そのためAIにだけに頼るのではなく、最終面接は人が行うなど役割分担をしっかりして活用することでAI面接のメリットを最大限に生かすことが出来ます。自社に合ったAI面接をしっかりと吟味し、導入しましょう。

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