記事更新日:2023年11月20日 | 初回公開日:2023年11月14日
採用・求人のトレンド 採用成功事例 人事・労務お役立ち情報採用力とは、求める人材を採用できる力です。採用力には明確な定義はなく、様々な解釈が出来ます。応募者を沢山集めることが出来、母集団形成に成功している企業は採用力が高いといえそうです。しかし応募してくる人材が企業として求めている人材に当てはまらない場合は、採用活動が上手くいっているとは言えません。また有名企業や大企業は採用力が高いと考える人も多いのではないでしょうか。しかし採用力は、企業規模や知名度に影響しません。
近年の採用状況は、業種間や企業規模によって格差が生まれています。有名企業や募集すればすぐ応募が集まる人気職種の競争率は高くなる一方ですが、中小企業や求職者から良いイメージを抱かれていない職種などは応募を満足に集める事も簡単ではありません。こういった格差は少子高齢化や労働人口の減少と共に更に広がっており、十分な母集団形成が出来ておらず採用に繋げられない企業と多くの募集者の中から人材を選べる企業の差に注目されています。
採用力が重要な背景には、多様化が進んでいることが考えられます。多様化が進んでいる中で、優秀な人材を自社で採用するためには能動的に採用活動を行わなければなりません。売り手市場が続いていることから、採用活動の競争率はますます高くなります。現状採用力が低い企業にとっては、求めている人材だけでなく応募してくれる人材を集めるのにも時間を要してしまいます。しかし採用力は知名度や企業規模に関わらず、高める事が可能です。状況に合わせた変化が出来るようにすることが大切です。
採用力が高い企業は、求めている人材が明確になっています。求めている人物像がはっきりしていないと、なんとなくで人材を採用してしまい入社後に期待していた活躍がなく、採用しなおしという事も考えられます。自社の事業計画と現状を比較して、どういったスキル・知識を持っている必要があるのかを言語化出来るようにしておきましょう。更に面接の時点で求職者がどの程度自社とマッチング出来ているのかを、見極められる能力も必要です。
採用力が高い企業の特徴は、自社に最適な手法を選択出来ています。今は求人採用を行う際に、紙媒体だけでなく求人サイトや人材紹介・SNS活用など様々な手法があります。20代の若手の登録が多いサイトや管理職やマネジメントクラスに特化している物・特定の業種や職種に特化している会社など特徴は様々です。自社で採用を行う場合、採用したい人材を明確にしそのターゲット層がよく活用している採用手法を選べているかが重要です。人材の採用には自社に合った手法を選ぶことが欠かせません。
採用力が高いと、自社ならではの魅力を伝えられています。仕事内容や給料・休日などの条件ばかりを求職者に伝えても、求めている人材がその条件に魅力を感じてくれるとは限りません。職場の雰囲気やキャリアアップなど、自社としての魅力は何なのかを言語化ししっかりと認識しておくことが大切です。また自社の魅力が、採用したい人材にとって魅力になるのかを考える事も欠かせません。競合他社にはない魅力をしっかりと伝えていきましょう。
面接者の目線を揃得られている企業は、採用力が高い企業です。企業が行っている面接は、多くの場合2~3回行われていることが多いはずです。面接が複数回になると、面接を行う人も異なるため面接を行う人の目線をそろえる必要があります。面接官によって応募者の評価が変わってしまうと採用力を上げることは出来ません。候補者を採用する見極めが揃えられていないと、本来であれば採用すべき人材を不採用にしてしまう可能性もあります。
内定者へのフォローが上手くできている企業は、採用力が高いです。採用したい人材を採用出来て、採用活動が一段落したと感じる方も多いかもしれません。しかし内定を出して終わりではなく、しっかりと内定後もフォローを行う事が大切です。就活生や転職者は内定をもらった後も求職活動を行っていることがあります。何のフォローもない場合は不安に感じ、他社に魅力を感じてしまう可能性もあります。そうならないように、しっかりと内定後もフォローしていきましょう。
採用力が低い企業は、応募数が足りていないという問題を抱えています。優秀な人材や、自社が求めている人材を採用するためにはある程度の数を母集団形成する必要があります。しかし応募者数が少ない場合は、選択肢を沢山持てなくなります。そのため、母集団形成がしっかりと出来ていない場合は採用したくても該当する人が見当たらないという事があるでしょう。応募者が集まらない理由は様々ですが、採用手法があっているか・魅力的な求人になっているか都度確認が大切です。
採用力が低い企業が抱えがちな課題は、コストが高くなってしまうという事です。株式会社マイナビが行っている新卒内定状況調査によると、採用単価が大企業は45.6万円であるのに対して中小企業は48.4万円と高くなっています。知名度があまりない中小企業やニッチな業界の企業では、採用活動に時間が掛かります。短時間で採用出来れば問題ありませんが時間が掛かることで、費用が嵩んでしまい一人を採用するのにもコストが高くなってしまいます。
採用力が低い企業が抱えている課題として、他の担当と兼務することで質が低下している恐れがあります。中小企業は大企業と比べて、採用活動を専任で行う担当者を設けることが出来ていない場合が殆どです。人材が十分にいない為、本来別の業務を行っている従業員が採用活動も担当している事もあります。採用活動はやる事が沢山あり、兼務している場合は採用に集中出来ず採用活動全体の質が低下します。どうしても対応が遅くなってしまい、優秀な人材を逃してしまう事も考えられます。
採用力を向上させるためのポイントは、ホームページや求人情報は最新のものにしておくことです。応募者からの応募は求人サイトを通してくる事が多いですが、応募する前に企業のホームページをチェックしている人は少なくありません。ホームページに記載されている情報が古くなっている・情報が数か月以上更新されていない、といった状況はイメージが悪くなってしまう可能性もあります。応募者の目に留まりやすくするためにも、ホームページなどは定期的に更新することが大切です。
採用力を向上させるためには、適切で明確な採用基準を持ちましょう。自社に合った人材を採用するためには、採用目標と採用したい人物像を明確にしておく必要があります。母集団形成が上手くいかない・応募が来ても採用に繋がらないといった問題がある場合は、採用する条件が厳しい場合があります。難しい基準をクリアできる人材は引く手あまたのため、採用に繋げる事は簡単ではありません。書類選考や面接の基準が適切になっているか、採用条件があいまいではないか見直すことも大切です。
採用力向上のポイントは、労働の条件や環境を改善することです。働き方改革によりワークライフバランスを重視する人が増えていることもあり、求職者は休日や福利厚生など企業が働きやすい環境を提供してくれているかも重視しています。同業他社と比較して、自社の労働条件や環境が劣っていると判断した際には改善することで採用に繋がりやすくなります。実態と求人票に書いている条件に差異がある場合には、入社後にトラブルになる可能性もある為、明確に明示することを心がけましょう。
自社に適した採用手法を検討することも、採用力を向上させるためのポイントです。先述しましたが、最近では様々な採用手法が活用されています。媒体によって利用している年齢やターゲット層が異なることから、自社が採用したい人物がより多く利用している媒体を選ぶことが重要です。人材採用の予算がある場合には、自社の採用担当者の工数も削減できる人材紹介サービスがおすすめです。コストを抑えたい場合には、従業員に紹介してもらうリファラル採用やSNS採用が適しています。自社の強みや予算に合わせた手法を選びましょう。
採用担当者や面接官がスキルアップすることも、採用力を向上させる方法の一つです。企業として採用力を向上させるには、応募者とやり取りを行う担当者や選考を行う面接官のスキルを向上させることが欠かせません。採用スキルを向上させるのは大変ですが、採用担当者向けの研修を導入することで効率よくスキルアップを目指すことが出来ます。中小企業は採用活動に関しての知識が少ない事が多く、明確なルール決めが出来ないと採用後にトラブルに繋がる可能性もあります。トラブルを防ぐためにも、担当者のスキルアップは必要です。
採用力を高めた実例として、ビズリーチが該当します。ビズリーチは今でこそ企業名を聞いたことがある人が多い有名企業ですが、5年前にスタートアップ企業として従業員2名で始まりました。企業規模も小さかったため、採用に苦戦していましたが代表自らがKPIを設定し面接数をノルマ化し、人材の質を妥協することなく1300人以上と面接を実施しまた。現在は従業員400人が所属する組織となり、優秀な人材が優秀な人材を呼ぶ好循環を作り出せています。このことからビズリーチでは採用力=面接数という認識が出来ています。
採用力が高い企業の特徴や、採用力を高めるためのポイントについて解説しました。採用力を高めるためには、採用活動の見直しや企業力の向上・労働環境の見直しなど様々な工夫が必要です。採用力は企業としての知名度があるほど高いものではなく、中小企業やあまり知られていない企業も高める事が出来ます。採用力は短期的に向上できるものではない為、採用力不足を感じている場合は採用活動の見直しや労働環境の改善などを行いましょう。採用力を高めて求めている人材獲得に繋げましょう。
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