中途人材紹介を利用するメリットとデメリット【おすすめの人材紹介もお伝えします】

記事更新日:2022年12月15日 初回公開日:2022年12月01日

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人材不足により、企業が求めている人物像にマッチした人を採用することは簡単ではありません。採用費用と工数に余裕がある大企業でも、満足いく採用活動を行えている企業は多くありません。全ての企業が採用活動に十分な費用や工数を掛けられるわけではない為、企業の要件にあった人材を採用するには工夫が必要です。中途採用を円滑に進めるためにお薦めしたいのが、中途人材紹介サービスです。今回は中途人材紹介を利用した場合のメリットや、利用する際のポイントについて解説していきます。企業の人事担当者の方は、参考にしてみてください。

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中途人材紹介とは

求職者と企業をマッチングしてくれるサービス

中途人材紹介とは、求職者と企業をマッチングするサービスです。厚生労働省により、「職業紹介:求人及び求職の申込みを受け、求人者と求職者の間の雇用関係の成立をあっせんすること」と定められています。中途人材紹介では、コンサルタントやエージェントが企業の担当者に変わり求める人物像に適した人材を紹介してくれます。採用活動の様々な業務を行ってくれるため、企業側は効率よく採用活動を行えコストや工数を減らすことが可能です。

中途人材紹介と転職サイトの違い

転職サイトは求職者が自由に応募できる

中途人材紹介と転職サイトの違いは、転職サイトは求職者が自由に応募できる点です。人材紹介では、求職者にエージェント担当者が専任で付き適性を判断しながら転職支援を行います。エージェントが所有している求人の中から紹介を受けるため、求職者から応募することはありません。転職サイトは、キャリアコンサルティングやマッチングサービス等は提供されていません。転職サイトは、マッチングサービス等はありませんが、求人を自由に閲覧し好きな求人に応募することが出来ます。

中途人材紹介と人材派遣の違い

人材派遣は人材派遣会社と労働者が契約を結ぶ

中途人材紹介と人材派遣では、契約方法や支払い方などに違いがあります。人材派遣では人材派遣会社と労働者が契約を締結します。人材紹介では雇用契約は求人する企業と応募者が行います。人材派遣では、既に派遣元企業と労働者が契約締結しているため、派遣先企業とは契約締結は行いません。派遣先企業が人材派遣会社と期間を決め、決まった期間の間のみ労働者を派遣して業務を補ってくれます。また人材紹介サービスでは企業側は事前に決められている利率の紹介料を支払いますが、人材派遣では毎月派遣費用を支払う必要があります。

中途人材紹介の相場

初年度の理論年収に30%~40%を乗じた金額

中途人材紹介の相場は、初年度の理論年収に30~40%を上乗せした金額です。人材紹介会社から紹介して貰った人物を採用する場合には、報酬として「紹介手数料」を支払わなければなりません。理論年収とは、「月次給与(基本給+諸手当(残業代含む))×12ヶ月+賞与」で算出されるもので、実際に年収として支払うものとは別物です。もし紹介を受け採用した人材が、一定期間以内に辞めた場合には手数料で支払ったお金の全額もしくは一部を返金するシステムを設けている紹介会社が殆どです。

中途人材紹介を利用する際のポイント

キャリアアドバイザーと良好な関係を築く

中途人材紹介を利用する際のポイントは、キャリアアドバイザーと良好な関係を築くことです。数年前から買い手市場ではなく、求職者の売り手市場となっておりコロナ禍である今も続いています。人材不足は大企業や中小企業など企業の規模に関わらず問題になっているため、人材争奪戦は激化しています。自社が求めている人材を採用することは益々難しくなっているため大切なのが、キャリアアドバイザーと良好な関係を築くことです。信頼関係を築くことで、より親身に対応してもらうことが出来ます。

いろいろな規模の紹介会社を利用する

中途人材紹介は、いろいろな規模の紹介会社を利用しましょう。1社だけに絞ってしまうと、偏りが出てしまう為異なったサービスや強みを持っている紹介会社を組み合わせることでより効率の良い採用活動を行うことが出来ます。大手だけを利用してしまうと、求職者数は多いですがエージェントは様々な企業とやり取りを行うため競り負けてしまう可能性もあります。自社に合ったサービスを提供してくれる人材紹介会社を検討し、組み合わせながら活用していきましょう。

中途人材紹介を利用するメリット

自社の母集団にいない求職者にアプローチできる

中途人材紹介を利用するのは、自社の母集団にいない求職者にアプローチすることが出来ることがメリットです。人材紹介会社には、独自の方法でそれぞれ母集団を持っています。自社で集めた母集団は、元々応募を希望している人が集まりますが人材紹介会社を利用する事で、「自社を知らない」「興味を持っていなかった」転職希望者にもアプローチしてもらえます。自社の母集団にいない人材に対して、人材紹介を利用する事で効率的にアプローチが可能です。

初期投資がいらない

中途人材紹介は、初期費用がいらないメリットがあります。人材紹介会社は殆どの場合が、成功報酬型で紹介された人材を採用して初めて費用が発生します。求人媒体で求人を掲載する場合には、掲載を始めた段階から費用が発生しますが人材紹介は採用するまでは一切費用を取られることはありません。またせっかく採用した人が早い段階で退職してしまった場合には、支払った紹介手数料を期間に応じて返金してもらえるシステムもあります。

自社の担当者の負担を減らせる

自社の担当者の負担を減らせるのも、中途人材紹介を利用するメリットです。採用活動は様々な準備が必要です。説明会の準備や面接日程の調整、面接者からの質問回答など多岐にわたります。業務量の多さから、応募者からのメール対応に時間がかかってしまうと、選考辞退や他社へ内定を決めてしまうと言ったことが起こりかねません。人材紹介サービスを活用すると、面接の日程調整等を行ってくれるため自社の担当者は他の採用活動に注力することが出来ます。

求職者に合わせて自社の魅力を伝えてくれる

中途人材紹介を利用すると、求職者に合わせて自社の魅力を伝えてくれる点がメリットです。応募者に自社の魅力を伝えようとしても、「中々思っているよりも自社の魅力が伝わっていない」と感じている人もいるのではないでしょうか。キャリアアドバイザーは求職者と直接面談を行うため、求職者が何を求めているのかを把握しておりそれぞれ人に合わせて企業の魅力を伝えることが可能です。様々な企業を知っているエージェントだからこそ、他社と比較して自社の魅力を求職者に伝えてくれます。

中途人材紹介を利用するデメリット

自社採用よりも採用単価が高くなる

中途人材紹介を利用するデメリットは、自社採用よりも採用単価が高くなる点です。人材紹介サービスは、基本的に成功報酬型の為採用するまではコストがかかることはありません。しかし実際に採用すると、通常の採用フローを使い採用した場合より費用が掛かります。成功報酬は、理論年収によって紹介手数料が決まり、スキルが高い人材を採用すればするほどにコストが高くなります。人材紹介の利用によって、自社の母集団以外からの応募も見込めるため、掛かる費用との見極めが大切です。

採用に関するノウハウは蓄積されない

中途人材紹介を利用すると、採用に関するノウハウが蓄積されないデメリットがあります。人材紹介の利用で、自社担当者の工数削減をすることは出来ますが外部に頼むことによって知識として残すことは出来ません。ノウハウとして蓄積を考えている場合には、人材紹介会社の担当者としっかりとコミュニケーションを取りながら採用活動を行う必要があります。人材紹介会社は転職支援に長けており、様々なノウハウが蓄積されています。担当者と信頼関係を築き、採用活動に生かしていきましょう。

おすすめの中途人材紹介

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、業界大手のマイナビが運営している人材紹介サービスです。各業界に実務経験のあるアドバイザーが、業種や職種別に専任として担当します。大手求人サイトである「マイナビ」や転職支援を行っている「マイナビ転職」で蓄積されたノウハウを元に、グループで有しているサービスを組み合わせて利用する事も可能です。成功報酬型を取っており、求人を掲載しても費用は掛かりません。紹介され入社した人が3ヶ月以内に退職した場合、紹介手数料を返金するシステムもあり、安心して利用する事が出来ます。

パソナ 人材紹介

パソナ人材紹介では、全国に90の拠点を置いています。各業界に精通したコンサルタントが約600名所属しており、ハイクラス人材だけではなく管理部門などにも力を入れています。経験豊富なコンサルタントが、企業の事業課題や求人状況などをしっかりとヒアリングした上で転職希望者とのマッチングを行うため、精度の高いマッチングが可能です。母集団形成を効率よく行うサービス等も提供しており、企業の状況に合わせた人材紹介を行っています。パソナでも成功報酬型を取っており、採用までにコストは掛かりません。

DODA 人材紹介

DODA人材紹介は、パーソルキャリアが運営している人材紹介サービスです。DODA人材紹介に登録している約8割が、20代前半から30代前半の若手や中堅層が多く、幅広い職種を取り扱っています。DODAが開催している転職フェアでは、3日間で1万人以上の求職者が来場しており、母集団形成をしたい企業にも最適です。業界に精通しているプロが、企業から求人条件などをヒアリングし企業の魅力が伝わるような求人票の作成も行ってくれます。採用フローのサポートも手厚い為、自社担当者の工数削減も可能です。

Aidem Smart Agent

Aidem Smart Agentは、40年以上の実績を持つ人材紹介サービスです。Aidemに登録している人は、年代を問わず様々な職種の人達がいます。その為、中小企業を中心に利用されており、知名度が高くなく事業規模が小さい企業にとってもおすすめの人材紹介会社です。経験豊富な担当者が、採用活動における企業の懸念点などもしっかりとヒアリングを行った上で、企業の求める人物像にマッチした人物の提案を行っています。入社までのフォローアップ体制も整っており、成功報酬型の為採用するまで費用も掛かりません。

中途人材紹介を利用する際の注意点

採用要件によっては人材が集まらない

中途人材紹介を利用する際の注意点は、採用要件によっては人材が集まらないところです。人材紹介は、紹介会社に登録している人の中から条件に合った人材を紹介します。都市部での採用活動は人口が多いこともあり、希望に近い人材の紹介を受けることが可能です。しかし地方で採用活動を考えている場合は、労働人口も都市部と比べて少なくなる為人材を集めることは簡単ではありません。更に採用要件が他社よりもハードルが高くなってしまっていると、対象となる人材を集めることが難しい為紹介して貰える人材が少なくなる可能性もあります。

まとめ

自社に合った中途人材紹介で採用を成功させよう

中途人材紹介について解説しました。中途人材紹介会社は、会社により強みやサービスが異なります。その為、自社のニーズに合うサービスを提供してくれる人材紹介会社を選ぶことが大切です。人材紹介サービスは、1人採用する毎に紹介手数料が発生するため他の採用手法と比べても安いものではありません。しかし上手く人材紹介サービスを活用することが出来れば、自社採用担当者の負担軽減が出来ます。また最初にコストが掛からないため、利用しやすい採用手法と言えます。自社に合った中途人材紹介会社を利用し、採用を成功させましょう。

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