オブザーバーとは【ファシリテーターやアドバイザーとの違い、オブザーバーとして参加する必要性や役割について解説します】

記事更新日:2023年08月22日 初回公開日:2023年08月22日

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会議の場には、時折オブザーバーの存在が求められます。オブザーバーとは、会議に参加はしますが発言権はなく、観察者としてその場に立ち会う人のことを指します。その役割は多様です。例えば、専門的意見が要る際や新人の業務習得のため決定権はないが会議の流れに同席させる場合など目的に応じて異なります。「オブザーバー」は英語の「observe」という言葉に「er」が付いたものです。会議におけるオブザーバーもその名の通り、観察し情報を得る役割を果たします。この記事では、オブザーバーについて詳しく解説します。

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オブザーバーとは

発言権や決定権はないが会議に参加している人のこと

オブザーバーとは、会議やイベントなどに参加する一方で、発言権や決定権を持たない立場の人々を指します。彼らは議論や進行を静観し、積極的な発言を控える存在です。一方で、会議の進行や専門的な意見提供・情報伝達・新人の教育などで重要な役割です。オブザーバーの存在は、会議の質を高め、知識の共有を促進したりするために活用されます。オブザーバーは「観察者」としての役割を果たすことから、参加者全体の視点を広げる効果もあります。

オブザーバーを日本語に言い換えると

傍聴者を指す

オブザーバーを日本語に言い換えると、傍聴者という意味になります。会議の進行や議論の内容を注視し、情報収集や洞察を目的としていることからそう呼ばれています。オブザーバーは専門的な意見が求められる場面や新人の教育のために同席することが多いでしょう。彼らの参加によって会議の緊張感や内容の充実度が高まり、良い結果を生むことが期待されます。オブザーバーの存在は、会議や活動の質を向上させる重要な要素となっています。

オブザーバーの略語は

オブザーバーを略した言葉はない

オブザーバーは、英語の「observer」に由来し、「観察、監視、観測、陪席」を意味します。ビジネスにおいては、会議やイベントに参加しつつ発言権はない立場を指し、専門的な意見を提供することがあります。近い意味の言葉としては、解説者や評論家は離れた場所で意見を述べる専門家として存在します。一方で、オブザーバーは発言権のない参加者を指します。オブザーバーの存在は新たな視点を提供し、意思決定に影響を与えることもあるでしょう。彼らの陪席は効果的な議論や会議を促進します。

オブザーバーとアドバイザーの違い

発言権の大きさが異なる

オブザーバーとアドバイザーの違いは、発言権の大きさにあります。オブザーバーは会議やイベントに参加しながらも、発言権は限られています。一方、アドバイザーは専門的な知識や経験を持ち、積極的に意見やアドバイスを提供する役割を果たすのです。オブザーバーは新しい視点を提供することで議論を豊かにし、アドバイザーは具体的な問題解決や戦略立案に貢献するという違いがあります。両者の存在は組織や会議において異なる役割を果たし、効果的な意思決定を支援するのです。

オブザーバーとファシリテーターの違い

会議における立場が第三者か中心かの違い

オブザーバーとファシリテーターの違いは、会議における立場に関係しています。オブザーバーは第三者の立場で会議に参加し、議論や進行を観察しながら意見を提供する役割を果たします。一方、ファシリテーターは会議の進行を中心に担当し、参加者全体が円滑に意見を交換し合い、目標を達成するためのプロセスをサポートする役割です。ファシリテーターは議論の誘導や参加者の意見統合を担当する一方、オブザーバーは中立的な立場から観察とアドバイスを行います。

オブザーバーの対義語は

レギュラー

オブザーバーの対義語は、レギュラーとなります。オブザーバーは特定のイベントや場面において観察や参加する役割を担いますが、通常は発言権や決定権が制限されています。彼らは第三者の立場から情報を収集し、観察することが主な役割です。一方、レギュラーはその活動や参加が定期的で、通常のメンバーとしてその場に関与します。彼らは組織やイベントの一員として活動し、発言権や決定権を持つことが一般的です。レギュラーは積極的に議論や意見交換に参加し、活動に深く関与します。

ビジネスにおけるオブザーバーの役割とは

客観的な視点から会議を見守りスムーズに進行させる

ビジネスにおけるオブザーバーの役割は、客観的な視点から会議や活動を見守り、スムーズな進行をサポートすることです。オブザーバーは発言権や決定権こそ制限されていますが、その制約から解放された立場から、状況全体を俯瞰的に捉えることが可能です。彼らは中立的な立場から、議論が途中で行き詰まることや無駄な時間がかかることを防ぐのに役立ちます。また、新人や関連部門からの招待者などをオブザーバーとして参加させ、業務全体の理解を促進することもあります。

オブザーバーとして参加する必要性

会議の出席者が自分の発言に責任を持つようになる

オブザーバーとして参加する必要性は、会議の出席者に対して自身の発言に対する責任感を醸成する点にあります。オブザーバーは発言権こそ制限されていますが、その観点から会議の進行や発言内容を客観的に見守ることで、出席者は自分の意見や提案が慎重に検討されることを自覚することができるでしょう。オブザーバーの存在は、発言者に対する一種のチェック機能を果たすことがあります。出席者は自分の発言が正確かつ適切であることを意識し、その内容に自信を持って発言する必要があるのです。

会議における発言の公平性を保つ

オブザーバーの存在は、会議における発言の公平性を保つ重要な役割を果たします。会議には異なる立場や意見を持つ人々が集まりますが、自身の立場や関心からくる主観的な偏りが発言に影響を及ぼすことがあります。こうした状況でオブザーバーが介在することで、公平性を保ちつつ議論が進行できる環境を整えることができます。そして、特定のグループや個人の発言が支配的になることを防ぐため、オブザーバーは公平な発言の機会が確保されているかを見守ります。

プロジェクトの進行状況を把握することができる

オブザーバーの存在は、プロジェクトの進行状況を把握する上で有益です。プロジェクトは多くの要素が絡み合うため、参加者が深く関与している場合、全体の状況や進捗が見えにくくなることがあります。ここでオブザーバーが介入することで、客観的な視点からプロジェクト全体を見つめ、現実的な評価を行うことができます。オブザーバーはプロジェクトメンバーとは異なる位置から情報を収集し、その情報をもとに進行状況を客観的に評価します。

会社の実態を把握することができる

オブザーバーの立場は、会社の実態を把握する上で貴重です。組織内部の運営やコミュニケーションには、表面上ではわからない情報や微妙なニュアンスが含まれることがあります。こうした情報は時に問題の根本原因や改善すべき点を明らかにするのに役立ちます。オブザーバーは、一般的な社内のルーチンやプロセスに深く関与せず、ある種の距離感を持って組織を観察します。これにより、外部からの視点を通じて組織の強みや課題を客観的に把握できます。社内の慣習や習慣に染まらず、新たな視座を提供することで、問題点や改善の余地を見つけることができるのです。

新人社員研修の一環となる

オブザーバーの役割は、新人社員研修においても重要な位置を占めます。新人社員が組織の文化や仕組みに慣れるために、オブザーバーとしての経験を通じて貴重な学びを得ることができます。新人社員は、入社初期には組織の運営や人間関係、業務プロセスなどがまだ理解しきれていないことが多いでしょう。この段階でオブザーバーとして会議やプロジェクトに参加することで、組織全体の構造や動きをリアルタイムで観察する機会を得ることができます。オブザーバーとしての経験を提供することで、彼らが組織に適応し、成長するための基盤を築く一助となります。

専門家としてアドバイスする

オブザーバーによる専門家としてのアドバイスは、組織やプロジェクトの成功に大きな影響を与える要素です。オブザーバーは通常発言権を持たない立場ですが、特定の状況では専門的知識を持つ人としてアドバイスを提供することが求められることがあります。なお、アドバイスを提供する際は謙虚な姿勢で行うことが重要です。自身の専門知識を前面に出すのではなく、参加者全体の利益になるかどうかを考慮しましょう。専門的な知識を持つからこそ、全体のバランスを取りながらアドバイスを行うよう努めなければなりません。

オブザーバーが会議に出席する方法

会議の主催者から参加依頼を受ける

オブザーバーが会議に参加する方法は、一般的に会議の主催者から参加依頼があります。依頼は会議の目的や議題、オブザーバーの期待される貢献内容について記載または説明を受けるでしょう。オブザーバーはこの依頼を受け、参加可能かどうかを確認します。次に、会議の日時と場所が決定され、オブザーバーに通知されます。参加が確定した場合、指定された日時に会議に出席します。オブザーバーの役割は、会議を客観的に観察し、情報収集を行い、必要に応じて意見やアドバイスを提供することです。

オブザーバーが必要な会議

若手が多い会議

オブザーバーが必要な会議の一例は、若手社員が多く参加する会議です。若手社員は経験に不足することがあり、意見や提案を出しにくい場合もあります。こうした場面で、オブザーバーの参加が有益です。オブザーバーの過去の経験やベストプラクティスを共有することで、若手社員は新たな視点を得ることができます。また、オブザーバーの存在によって若手社員の自信が向上し、意見を積極的に述べる環境が促進されます。さらに、オブザーバーは質問や促進的なコメントを通じて、若手社員は自分の考えを深く掘り下げ、他のメンバーとの交流を通じて学ぶことができます。

参加人数が多い会議

参加人数が多い会議でもオブザーバーの存在は有益です。参加者が多い会議では、議論が複雑になり、全ての発言が行き渡らないことがあります。こうした状況でオブザーバーが参加することで、会議の進行や情報共有が効率的に行われることが期待されます。多くの場合、参加人数が多い会議では全ての参加者が発言することが難しいため、意見が埋もれてしまうことがあります。しかし、オブザーバーがいることで、彼らの客観的な視点や経験から重要な意見や提案が挙げられる可能性が高まります。

プロジェクトの進行状況が悪い会議

プロジェクトの進行状況が悪化している場合に、オブザーバーの参加が有益な場面となります。プロジェクトの進行状況が悪いと、タスクの遅れや問題が浮き彫りになることがあるでしょう。その結果、会議が混乱することや、対立が生じることがあります。また、プロジェクトの進行状況が悪い会議では、参加者が感情的になりやすく、冷静な判断が難しくなる場合があります。こうした状況でオブザーバーが参加することで、客観的な視点から問題を把握し、解決に向けた方針を立てる支援を行うことが期待されるのです。

まとめ

オブザーバーの存在で会議をスムーズに進めよう

オブザーバーは、会議やプロジェクトにおいて客観的な視点とファシリテーションの力を持ち、スムーズな進行や問題解決をサポートする重要な存在です。彼らの発言権のない立場から、参加者間の調和を促し、公平性を保ちながら議論を整理する役割を果たすでしょう。プロジェクトの進行状況が悪化している場合にも、その客観的な視点と的確な指針によって、混乱や対立を乗り越える手助けを行います。オブザーバーを会議やプロジェクトで適切に活用することでスムーズな進行をすることが出来ます。オブザーバーの存在で会議をスムーズに進めましょう。

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