リーダーシップ研修とは【おすすめの研修内容や対象となる人材について解説します】

記事更新日:2022年05月13日 初回公開日:2022年05月12日

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目まぐるしい時代の変化により、企業にも変化に対応する力が求められています。そんな中で、組織を率いる優秀なリーダーの存在は必要不可欠です。しかしリーダーとしての役割が期待されている管理職社員や中堅社員が、しっかりとリーダーの役割を認識し、能力を持っているとは限りません。そこで今回は、リーダーシップ研修の目的や内容、成功させるためのポイントなどを解説します。ぜひ、優秀なリーダーを育成する上で参考にしてみてください。

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リーダーシップ研修とは

リーダーシップを発揮してほしい人への研修

リーダーシップ研修とは、会社でリーダーシップを発揮してほしい人材へ実施する研修のことです。会社を動かしていく上で重要な役割を果たすリーダーとなる人材に、リーダーシップを取るための知識や技能を習得してもらいます。リーダーシップ研修を実施することによってリーダーは自分のすべきことを理解し、チームを円滑に回すことができるようになります。研修のひとつとして取り入れ、リーダーが活躍できるような環境を整えましょう。

リーダーシップ研修が必要になった背景

年功序列から成果主義へ変わっている

リーダーシップ研修が必要になった背景として、年功序列から成果主義へ変わっているということがあります。少し前までは、どれだけ長くその会社に在籍しているかということが大切で、評価の対象になっていました。しかし、現在は多くの企業が成果主義に考え方をシフトしています。グローバル化が進む中で事業拡大のために、海外市場で活躍できる優秀な人材が必要となるためです。能力の高い人を正当に評価して会社を動かす地位に導くためにも、リーダーシップ研修が必要となってきます。

人材不足が加速している

リーダーシップ研修が必要になった背景として、人材不足が加速しているということが挙げられます。また、終身雇用の崩壊によって人材の流出が起こる可能性もあります。そこで企業は限られた人材を最大限に活用し、企業を発展させる必要性が出てくるのです。優秀な人材の育成を行い、能力が上手く発揮できる環境を整えなければなりません。そのためには社員を優秀な人材へと育成して、フォローができるリーダーを研修によって育てることが必要不可欠です。

リーダーシップ研修の目的

リーダーの役割を認識する

リーダーシップ研修の目的として、リーダーの役割を認識することが挙げられます。リーダーという役割に対して漠然としたイメージはあっても、そこに「カリスマ型」や「サーバント型」などの種類があるということまでは、知らない社員もいるのではないでしょうか。それらを理解した上で、自分が求められているリーダーとしての役割を考えなければなりません。自分がこの先どのように行動すれば良いのかを社員に明確に描いてもらうために、リーダーシップ研修を行うのです。

コミュニケーション能力を身につける

リーダーシップ研修の目的として、コミュニケーション能力を身につけることも考えられます。働く上でコミュニケーションは必ず行うものですが、リーダーシップ研修で身につけるのは、リーダーとしてのコミュニケーション能力です。これは普段のコミュニケーションとは違い、部下や組織を動かすための能力を指します。日頃からのコミュニケーションをスムーズに行い、トラブル時には適切な対処を行うなどの能力を身につけるために、トレーニングが必要となってきます。

リーダーシップ研修の対象者

管理職社員

管理職社員が、リーダーシップ研修の対象者となる場合があります。新任管理職社員に対してはもちろん、既に管理職に就いているもののリーダーシップが不足している社員や、能力に自信がない社員も対象となります。新任管理職社員には管理職に求められることを理解してもらい、これからの業務に活かせるよう研修を行うのがポイントです。既に管理職に就いている社員に向けては、定期的な研修でフォローすることで、普段の仕事の進め方について振り返るきっかけとなるよう促しましょう。

中堅社員

リーダーシップ研修の対象者として、中堅社員も挙げられます。中堅社員には働く中で感じた改善点などを、自発的に上司に相談や提案する能力が求められているからです。対象者はこれからリーダーの役割を担ってもらいたい次期リーダー候補や、その可能性がある社員です。これからリーダーとしての役割を担うという自覚をしてもらいたい社員に実施すると良いでしょう。人材育成を強化して、次世代のリーダーを育てていきたい企業にも効果的でしょう。

将来の経営者候補

リーダーシップ研修の対象者には、将来の経営者候補も含まれます。将来の経営者候補とは、企業の経営を行う重要な役割を与えられることを想定した社員です。近年では早い段階から将来の経営者候補を発掘し、育成したいと考える企業が多い傾向にあります。自社の未来を担う若手社員の早期育成を行い、若手からリーダーを生み出したい企業で取り入れると有効です。管理職社員や中堅社員の育成とは方向性が違うため、目的にあった研修を選ぶようにしましょう。

リーダーシップ研修で身につけられる能力

業務や専門分野の能力

リーダーシップ研修で身につけられる能力として、業務や専門分野の能力が考えられます。リーダーには、部下の見本となってもらわなければなりません。そのために、部下よりも高い業務遂行能力が求められます。また、専門分野についてより深い知識を習得していることが必要となってくるのです。これらは、毎日の業務の中で身につけられる能力もあります。しかしリーダーシップ研修では、リーダーの役割を担う社員にこれから働く上で役立つ、より高いレベルの能力を身につけてもらいます。

部下を指導して育成する能力

リーダーシップ研修で身につけられる能力として考えられるのは、部下を指導して育成する能力です。ただ業務を遂行するだけではなく、部下が働きやすい環境作りに努めることも求められます。部下の能力が引き出せるように動き、自発的に働けるようフォローしていく力が必要です。業務や専門分野の能力が高くても、部下がついていこうと思えないリーダーだと、チームとしての成果が出しにくくなります。そのため、部下1人1人の性格や適性に配慮しながら指導できるリーダーを研修で育てます。

リーダーとしての責任感

リーダーシップ研修で身につけられる能力として、リーダーとしての責任感が挙げられます。リーダーは、自分だけがミスをしないように気をつければいいというわけではありません。例えば、ミスが起きた原因が自分でなかったとしても責任を取れるリーダーは、部下にとっても頼もしい存在です。そして、何よりも大切なのは問題を未然に防ぐことです。リーダーに高い危機管理能力が備わっていることで、同じミスを繰り返さず、効率的に仕事が進められるようになります。

リーダーシップ研修の内容

経験者から仕事の進め方を学ぶ

リーダーシップ研修の内容には、経験者から仕事の進め方を学ぶというものがあります。社員教育に携わってきた方などを講師に招いて、リーダーの仕事の進め方を学ぶのです。ただチームの一員として仕事をしていた場合と、リーダーとして仕事を進める場合では進め方が違います。リーダーの役割はチームの目標設定から進捗の管理、コストの管理や情報管理など多様です。チームとして成果を上げるために講師の方から学べることはたくさんあります。

グループワークを行う

リーダーシップ研修の内容として、グループワークを行うことが挙げられます。座学のみの研修では、話を聞くだけという受け身な態勢になってしまうためです。グループワークで議論し合うことで、実践に近い形でリーダーシップが学べます。そこで、コミュニケーション能力やファシリテーション能力が鍛えられます。さらに、グループワークでは普段のコミュニケーションや考え方の癖が出るため、フィードバックを受けて自らの振り返りに繋がるという効果も期待できるのです。

リーダーシップ研修で使えるグループワーク

部課長ゲーム

リーダーシップ研修で使えるグループワークには、部課長ゲームがあります。このゲームは、1チーム5人で部長と課長と平社員という役割がそれぞれに与えられます。制限時間内に各自に配られたカードを交換し、同じ種類のカードを4枚集めることを目指すゲームです。このゲームでは、リーダーが目的やビジョンを示しながら、メンバーの理解度をチェックする必要性があります。また、メンバーは部下の立場を経験し、どのようなリーダーが相応しいか考えるきっかけになります。

コンセンサスゲーム

リーダーシップ研修で使えるグループワークには、コンセンサスゲームというものもあります。このゲームは、与えられた問題についてチームで話し合い、メンバーで意見を合意させて回答を決めるゲームです。問題の例には「月面で遭難し、生き残るためにアイテムに優先順位をつける」というものなどがあります。先に個人で問題について考え、最後は4~6人のチームで1つの意見を出します。合意を目指し、相手の意見を否定するのではなく、受け入れた上で自分の意見を述べる力がつきます。

リーダーシップ研修を成功させるポイント

研修の目的を明確にする

リーダーシップ研修を成功させるポイントには、研修の目的を明確にすることがあります。中堅社員全体にリーダーシップについて考えてもらうのか、将来の経営者候補を育成したいのかなど、具体的に考えて設定しましょう。そして、目的にあった研修内容を選択しましょう。また、研修を受けた社員が、研修後にどんな姿になっていて欲しいか考えておくことも大切です。理想と現状のギャップをどのように埋めるのかを考えて、カリキュラムを選ぶ必要があります。

研修後の評価方法を決めておく

リーダーシップ研修を成功させるポイントには、研修後の評価方法を決めておくことも考えられます。対象者にどのようにフィードバックをするのかも合わせて決めておきましょう。研修によって得られたスキルを適切に評価して昇格や昇給に繋げることが、社員の主体的な学びを促すポイントです。企業側から具体的な評価基準が示されることで、社員の研修に対する意識が高まります。そして効率的な研修が行えることで、普段の業務効率も大きく変化し、生産性が上がることにも繋がります。

実践に活かせるようサポートする

リーダーシップ研修を成功させるポイントには、実践に活かせるようサポートすることも含まれます。研修を受けてリーダーシップについて理解し、知識を得たとしても、それで満足してしまう人がたくさんいます。まずは研修後の行動計画を具体化させるということが大切です。定期的な振り返りをさせることによって、取り組みから得られたことを整理してもらいます。それを踏まえた上で、次からどのように改善すれば良いのかを考えながらPDCAサイクルを回してもらうことが重要です。

まとめ

リーダーシップ研修を活用して優秀な人材を育成しましょう

時代の変化によって、リーダーに求められる能力も変わってきています。対象者に合わせたリーダーシップ研修を実施することで個々の能力を伸ばし、業務が効率化できるよう体制を整えましょう。リーダーシップ研修を行うことで業務や専門分野の能力はもちろん、部下を指導して育成する能力やリーダーとしての責任感が身につきます。研修を成功させるポイントを抑えた上で、グループワークなども取り入れながら効果的な研修を行って優秀な人材を育成しましょう。

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