デベロップメントとは？【ビジネスシーンで使用される様々なデベロップメントについて解説します】

記事更新日：2021年08月25日｜初回公開日：2021年08月10日

デベロップメントと聞くと、どのようなことが思い浮かびますか。一から事業を開発する、ということを漠然と考えることができても、具体的にどのような開発をするのかを答えられる方は少ないのではないでしょうか。デベロップメントにはたくさんの種類があり、事業を開発する他にも人材を開発する、ソフトウェアを開発するなど、役割は多岐に渡ります。今回はデベロップメントの導入を検討されている企業に向けて、デベロップメントの役割と種類をご紹介します。デベロップメントについて知りたいといった企業の方に必見の内容です。ぜひご覧ください。

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デベロップメントとは

開発のこと

デベロップメントとは英語の「開発」を意味する言葉です。「開発」とは新たに良い物を作ること、また、新たに作り上げる対象に機能や能力を与え発展させたり、人間の役に立てる物に作り替えたりすることを指します。ビジネスシーンではデベロップメントという言葉は頻繁に使われているので、耳にしたことがある方も多いでしょう。土地や住宅などの開発や造成、ソフトウェアなどの開発や制作をする場合に、使用されることが多い言葉の一つです。

進展や発展という意味がある

デベロップメントという言葉には「開発」だけではなく「進展」や「発展」という意味があります。「発展」には「元より良いものを作る」、「進展」には「物事が進み、新しい局面を迎える」という意味がありますが、どちらも「開発」とは言葉の意味合いが違うのです。「開発」は0から新しいものを作る、「進展」や「発展」は1であるものを2以上にするというイメージです。言葉の意味合いは少し違いますが、日本語ではすべてを含めてデベロップメントと表現します。

デベロップメントの種類

タレントデベロップメント

タレントデベロップメントとは

タレントデベロップメントとは、企業において従業員のスキルと能力を開発し、企業が個人のキャリアパスについて関与していくことを指します。これは、従業員が様々なことを学び成長していく場を、企業が提供することで、仕事で成果を上げる機会を作りだしているということが言えるでしょう。タレントデベロップメントを行うことで、従業員のスキルは上がり、結果的に企業の発展に繋がります。企業を活性化させたい場合は、タレントデベロップメントを導入してみるのも、良い方法でしょう。

タレントデベロップメントのメリット

タレントデベロップメントのメリットは個人のキャリアパスについて企業が関与することで、人材育成を強化できる点です。従業員のスキルや能力をわかりやすく可視化することで、それぞれの従業員に合わせて教育や研修を行うことができます。そして従業員に対し、適正な評価をすることができるため、適材適所の人材配置ができる、退職を防止できるというのも大きなメリットです。タレントデベロップメントは企業と従業員の双方にメリットのある「人材開発」と言えるでしょう。上手に導入して、企業の発展に役立てたいですね。

パフォーマンスデベロップメント

パフォーマンスデベロップメントとは

パフォーマンスデベロップメントとは、定期的に上司が部下に対して仕事や勤務中の行動についてのフィードバックを行い、業績を最大化するという考え方から生まれたマネジメント手法です。パフォーマンスデベロップメントは、年に一回や半年に一回の長いスパンではなく、短いスパンで上司と部下が仕事の進捗状況やキャリアパスについて話し合いを進めていきます。部下を評価する基準も人材育成の観点が組み込まれ、従来の業績だけでの評価ではなく、顧客に対してインパクトを与えることができたかが判断基準の一つとなります。

パフォーマンスデベロップメントのメリット

パフォーマンスデベロップメントのメリットは、上司が部下の現状を把握でき、部下に対してタイムリーにフィードバックができることです。フィードバックがあることで、部下の仕事の方向性が明確になり、良い成果を上げることができるようになります。パフォーマンスデベロップメントを行うには、上司と部下の間でコミュニケーションが不可欠です。上司と部下が積極的にコミュニケーションを取ることで、チームとしてまとまることができ、結果的に企業と個人の成長に繋げることができるでしょう。

キャリアデベロップメント

キャリアデベロップメントとは

キャリアデベロップメントとは従業員のキャリアまたは能力を開発するための中期的、長期的な計画のことを指し、Career Development Programの頭文字を取り、「CDP」と呼称されます。キャリアデベロップメントは数年先の中期的、または長期的なキャリアに対し目標を立て、目標の実現に向けて、成長することを前提とした人材開発のプログラムです。これまでは会社が求めるスキルや資格を基準にキャリアデベロップメントが行われていました。しかし、現在では従業員が自身のキャリアについて考慮し、会社が求める人材像とバランスを取りながらキャリアデベロップメントが行われることが一般的です。

キャリアデベロップメントのメリット

キャリアデベロップメントのメリットは、従業員主導でキャリアデベロップメントを行うことで、従業員に自身のキャリアパスを考える機会を与えられることです。従業員が中期的または長期的に自身のキャリアを考えることで、数年後どのような仕事をしたいかの目標を立てることができます。そして企業も目標を達成するために、必要な人材の配属や教育を行い、従業員をサポートしていくのです。キャリアデベロップメントを行うことにより、企業と従業員の双方には信頼が生まれます。信頼が築ける職場は、従業員にとっては魅力的です。従業員がモチベーションを高く持ち続けることができ、仕事に打ち込める環境が作れるのもキャリアデベロップメントのメリットでしょう。

ビジネスデベロップメント

ビジネスデベロップメントとは事業開発を意味する職種名です。ビズデブ（BizDev）と略されて呼称されることもあります。ビジネスデベロップメントの事業内容は、既存事業の効率化や事業領域の拡大、新規事業では新しい事業の開発や事業開発に伴う資本提携または業務提携に携わることです。事業開発という言葉はつい最近までは、あまり使われない言葉でした。しかし、SNSやネット求人などの普及に伴い、ビジネスデベロップメントという職種が広く知れ渡り、現在では外資系企業やスタートアップ企業などで一般的に使われるようになりました。

セールスデベロップメント

セールスデベロップメントとは営業開発のことを指し、企業によってはビジネスデベロップメント、リードデベロップメントと呼ばれることがあります。セールスデベロップメントの役割は、新規の見込み客を開拓し、見込み度を精査した上で営業担当に引き継ぐことです。ビジネスを開拓するために、戦略的に営業をするためのプロフェッショナルといっても過言ではありません。営業は企業の活動において必要不可欠なものです。これからも営業職におけるセールスデベロップメントの存在は大きくなっていくでしょう。

デベロップメントマネージャー

デベロップメントマネージャーとは経営管理マネージャーの外来語として用いられることのある言葉です。マネジメントとは組織の目標を立て、目標を達成するために、通常業務の他に資金や人材などの経営資源を管理することを指します。マネジメントにおいて経営資源を管理する重要な業務を任されているのがデベロップメントマネージャーです。組織を効率的に稼働させることは、企業において大変重要なことであり、デベロップメントマネージャーがいないと、企業としては正常に業務が回すことができません。デベロップメントマネージャーは会社にとって非常に大切な存在なのです。

ビジュアルデベロップメント

ビジュアルデベロップメントとは、映像制作やゲーム制作において、ビジュアルを検討するために様々な画を作る工程のことをいいます。例えば、映画を製作する場合は、映画のストーリーに合わせ、各場面に最適な季節や時間などのレイアウト、またはカラーをデザインし、映画の世界観やビジュアルを作り上げていきます。そして作り上げたビジュアルを元に、監督やスタッフのイマジネーションを膨らませ、良い作品を作り上げていく役割を、ビジュアルデベロップメントが担っているのです。

ソフトウェアデベロップメント

ソフトウェアデベロップメントとは、市場のニーズに合わせたソフトウェア製品の企画や、仕様設計またはプログラミングをする職種のことを指します。ソフトウェアを開発するだけではなく、ソフトウェア製品に関連したビジネス戦略を立てる、適用コンサルテーションを実施する、などの業務もソフトウェアデベロップメントの役割の一つです。ソフトウェアデベロップメントは、基本ソフト、ミドルソフト、応用ソフトの3つの専門分野に分かれており、それぞれ役割が異なります。

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デベロップメントを行っている企業

エイベックス株式会社

エイベックスビジネスデベロップメント株式会社はクリエイターやアーティストなどがクリエイティブな活動ができるよう、様々な分野で事業開発を行っている会社です。エイベックスビジネスデベロップメント株式会社では「新しいエンタテインメント事業群をもう一層構築すること」を掲げており、様々な人材の輩出に貢献するという理念があります。タレントのマネジメントからアーティストのYouTube参入、バーチャルアーティストのプロデュースと多岐に渡る事業開発を進め、人々に楽しい時間を提供しています。

リクルートホールディングス

リクルートホールディングスも、企業全体でビジネスデベロップメントという職種を取り入れている企業の一つです。リクルートホールディングスは、「これからは個人の力が試される時代が来る、今後必要になる個人の力とは、執着力である」と述べています。ここでいう「執着力」とは企業や個人ユーザーに提供する価値に徹底して執着する力のことです。提供する価値に対する「執着力」が企業の利益を最大化し、従業員のモチベーションに繋がる、この考え方はビジネスデベロップメントの本質と言えるのではないでしょうか。

株式会社オープンハウス

株式会社オープンハウスのグループ企業に株式会社オープンハウスデベロップメントというグループ会社があります。株式会社オープンハウスデベロップメントは、主にマンション開発や不動産に関する開発を行っている企業です。「顧客視点」を確かに実践し、貫き続けることを会社の理念として掲げています。「都心に家を持ちたい」など、様々なニーズに合った住宅を提供するために、顧客と一緒に住まいを作り上げていく、「顧客視点」を形にした事業開発を行っている企業です。

東急グループ

東急グループには、東急モールズデベロップメントというショッピングセンターの事業開発を専門に行うグループ企業があります。事業内容は東急線沿線に商業施設を建て運営をすることです。事業開発の経験とノウハウを生かし、オーナーと出店者には収益の最大化を、顧客にはショッピングセンターを通じて笑顔のある暮らしを提供するという理念を掲げています。ただ買い物をする場ではなく、人生を彩る場所として、ショッピングセンターを作りたい、すべての人が笑顔になれるよう事業開発を進めていることが良くわかりますね。

まとめ

デベロップメントで企業をよりよいものにしませんか

今回はデベロップメントとは何か、そしてどのような役割があるのかを解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。デベロップメントとは新しく何かを作り上げるものであり、創造することにより企業の活性化に繋がります。そしてデベロップメントは上手に導入すれば良い人材を長く確保する事にも繋がるので、結果的に企業に良い影響をもたらすものになるでしょう。デベロップメントには様々な種類があります。自社に合ったデベロップメントを導入し、より良い企業を作り上げていきましょう。