ソーシャルリクルーティングとは【事例と合わせてデメリットなどについても解説します】

記事更新日:2022年10月25日 初回公開日:2022年10月25日

人事・労務お役立ち情報 外国人採用・雇用 グローバル用語解説 外国人留学生の採用 採用成功事例
昨今では、SNSが普及したことによりSNSアカウントを持っていない人は殆ど居ないと言われるほど活用されています。若年層になればなる程、SNSの利用が活発なためSNSを活用した採用活動が行われています。SNSを採用活動に活用すると、運用の手間は掛かりますがコストをかけずにポテンシャルの高い人に直接コンタクト出来るメリットもあります。既存のやり方に囚われず、新しい手法を取り入れることが大切です。今回はソーシャルリクルーティングについて解説していきますので、採用担当の方は参考にしてみてください。

就労ビザ取得のためのチェックリストをダウンロードする

ソーシャルリクルーティングとは

SNSを活用した採用方法

ソーシャルリクルーティングとは、SNSを活用した採用方法です。企業が求職者に直接アプローチを行う、ダイレクトリクルーティングの手法の一つです。人材紹介などを通さずに応募者にコンタクトを取る等、TwitterやInstagram等と言ったSNSから自社の情報を発信することが出来ます。20代でSNSを活用している人が多いことから、20代の若手を採用したい企業にとってSNSはターゲットにアプローチを行いやすいツールの一つと言えます。

ソーシャルリクルーティングが注目されている理由

SNSで企業の情報収集を行う人が多い

ソーシャルリクルーティングが注目されているのは、SNSで企業の情報収集を行う人が多いことが理由です。総務省の調べによると、SNSを使っている20代の割合は90%を超えており30代も86%と若年層の殆どがSNSを活用しています。またSNSを活用することにより、情報の拡散力が高まりました。SNS上で特定の対象を検索したり、特定のグループに情報を発信することも可能です。SNSが多様化したことにより、求人サイトだけでなく企業のHPやSNS上で情報収集を行う人が増えたため、企業側はSNS上での情報発信をしっかりと行う必要があります。

ソーシャルリクルーティングのメリット

入社後のミスマッチを防げる

ソーシャルリクルーティングは、入社後のミスマッチを防げるメリットがあります。SNS上では求職者や学生などと、直接気軽に連絡を取り合うことが出来ます。求人サイトのように文字数制限などもないため、企業の魅力を自由に発信することが可能です。職場内での写真や先輩社員のエピソード等、様々な情報の発信を行うことで興味を持った求職者から「いいね」やコメント等リアクションを貰えます。リアクションしてくれた人に対し返信をして、コミュニケーションを取ることでお互いのことを確認できます。事前に社内の情報などを発信し、見てくれた人が応募してくれるのでミスマッチを防ぐことが可能です。

採用コストを抑えられる

ソーシャルリクルーティングのメリットは、採用コストを抑えられるところです。求人サイト等に求人を掲載した場合、掲載料などのコストが発生します。人材紹介等の成功報酬型の採用方法は、採用するまでコストは掛かりませんが、必ずいい人材を採用できるという保証はありません。その点ソーシャルリクルーティングを利用すれば、媒体使用料などは掛からず無料で利用できます。SNSを運用するコストは0でありませんが、通常の採用サイトや求人媒体を使うよりも非常に安価で済みます。

幅広い層にアプローチできる

幅広い層にアプローチできるのも、ソーシャルリクルーティングのメリットです。ソーシャルリクルーティングは従来の採用手法と異なり、高い情報発信力と拡散力を持っています。企業が投稿した情報に、求職者からの共感を得られシェアしてもらえた場合には求職者の手によって更に拡散してもらうことが可能です。拡散してもらうことで、企業について知らなかった層へのアプローチにも繋がります。幅広い層に見てもらうことが出来れば、応募数にも関係してくるため採用候補を集めやすくなります。

応募者とコミュニケーションが取りやすい

ソーシャルリクルーティングは、応募者とコミュニケーションが取りやすいメリットもあります。従来の求人では、企業と求職者が選考を行う前にコミュニケーションを取る手段がありませんでした。内定者には、フォローのみのやり取りを行っていました。SNSを活用することで、一人ひとりとやり取りを行うことが出来ます。SNS上でやり取りを行うことによって、面接の様な堅苦しい雰囲気もなく求職者も気軽にコミュニケーションが取れます。やり取りを重ねることで、求職者の人間性も理解することができ良い関係性を築くことが可能です。

ソーシャルリクルーティングのデメリット

短期間での効果が出づらい

ソーシャルリクルーティングのデメリットは、短期間では効果が出づらいということです。求職者や採用活動を行っている学生と、気軽にコミュニケーションの取ることが出来るSNSですがやり取りを行い関係性を築けたとしても、応募に繋がる確証はありません。その為、欠員補充ですぐに人材を採用したいと考えている企業の方には不向きと言えます。しかし企業が応募者とやり取りができる貴重なツールとなりますので、上手く活用し採用活動に生かしていきましょう。

運用のための工数がかかる

運用のために工数がかかるのも、ソーシャルリクルーティングのデメリットです。ソーシャルリクルーティングで採用をするためには、作成したSNSアカウントで定期的な情報更新・投稿を行うことが大切です。求職者が企業のアカウントを見つけたとしても、更新頻度のあまり高くないアカウントでは応募者の興味が薄れてしまう可能性があります。更新頻度が高く、最新の情報が定期的に投稿されているアカウント程、信憑性は高くなります。但し、ソーシャルリクルーティングは投稿だけでなく、企業が能動的に候補者にアプローチする等通常の採用より工数を要します。

ソーシャルリクルーティングを成功させるポイント

ターゲットを明確にする

ソーシャルリクルーティングを成功させるには、ターゲットを明確にする必要があります。年代によって、主に使っているSNSは異なります。10代から20代までの新卒採用の学生をターゲットにしている場合は、Instagramでの情報発信が重要です。30代までを対象とする場合は、Twitterを活用しましょう。Twitterの活用は平均35歳と言われており、情報拡散力が強くリアルタイムで発信したい場合に最適です。30~50代の中途採用を目的としている場合は、Facebookを活用します。ビジネス目的で実名登録している人も多く、ミドル層をターゲットにする場合にはぴったりのツールです。

コンプライアンスを徹底する

コンプライアンスを徹底することも、ソーシャルリクルーティングを成功させるポイントです。SNSでは気軽に発信を行えます。深く考えずに軽率な発言や、配慮を行っていない表現を投稿してしまうと求職者や閲覧者からクレーム等を受けてしまう可能性があります。クレームを受けるだけでなく、投稿した内容を拡散される恐れもあり影響がどんどん広がってしまうかもしれません。更新を行う人は企業の顔ということを忘れず、企業のイメージダウンにならないよう注意しましょう。炎上しないためにも、事前にどのような内容を投稿するか決めておきましょう。

常に最新の情報を発信する

ソーシャルリクルーティングは、常に最新の情報を発信することで成功へと導けます。応募を考えている人が、その企業をフォローするのは「有益な情報が発信されるから」です。求職者からフォローされ、発信した情報を拡散してもらうためには見ている人にとって有益な情報を発信し続けなければいけません。作っただけのアカウントや、同じような情報しか発信しないアカウントは人が離れて行きます。最新の情報を定期的に発信することで、求職者から見つけてもらいやすくなります。ソーシャルリクルーティングを行うのであれば、定期的な情報発信が欠かせません。

SNSごとの特徴を把握する

ソーシャルリクルーティングを成功させるために、SNSごとの特徴を把握しましょう。短い文章で端的に伝えたい場合は、Twitterを活用します。文字数制限があるため、投稿数が多くなりすぎないよう注意が必要です。写真をメインにアピールしたい場合は、Instagramがおすすめです。ハッシュタグなどを上手く活用することで、自社を知らない人にも訴求効果が見込めます。社内風景や先輩社員インタビュー等を投稿したいときは、YouTubeを使いましょう。SNSの特徴を理解し、自社が求めているターゲットや社内運用に合ったSNSを活用することが大切です。

ソーシャルリクルーティングのためのサービス

Wantedly Admin

Wantedly Adminは、国内のソーシャルリクルーティングを行っている中で代表的なサービスです。Wantedlyは求人サイトとは異なり、「共感」でマッチングを行います。Facebookとも連携していて、自社の紹介だけではなくイベントの企画などにも活用が可能です。SNSとは異なり、月額で利用料を支払う必要がありますが募集数などにも制限が無く成果報酬もかかりません。その為、通常の求人サイトを活用するよりも安価に採用活動が行えます。登録者数は300万人を超えており、多角的な情報から判断することが出来ます。

Green

Greenは、ITやWeb系人材経験者採用に特化した業界最大級のソーシャルリクルーティングのサービスです。エンジニアやデザイナーなど、登録者の約6割がIT人材で占めています。Greenでは登録者と、インタラクティブコミュニケーションを行える機能を備えています。成功報酬型を取っていますが、1件当たり30~90万円と人材紹介会社を使うよりも安価な価格で採用が可能です。掲載期間や求人掲載数に制限がないだけでなく、登録者へのアプローチも無制限で行えるため魅力的な人材に数多くアプローチすることが出来ます。

OfferBox

OfferBoxは、新卒採用に特化したダイレクトリクルーティングサービスです。「採用したい学生を見つけて、企業からオファー出来る」を売りにしており、OfferBoxに登録している学生に直接アプローチを行えます。学生の登録者数が18.5万人となっており、行ったオファーに対しての開封率も約90%と高い数字を誇っています。学生のプロフィールを比較できるだけではなく、お気に入り登録なども行える機能が活用されています。システム利用料がかかり、学生1人の採用に対し38万円の成功報酬型ですが企業の知名度に関係なく新卒採用が行えるサービスです。

ソーシャルリクルーティングの成功事例

講談社

ソーシャルリクルーティングに成功した企業が、講談社です。講談社では、Twitterのアカウントを採用担当の方が開設し発信を幅広く行っています。採用アカウントとして開設されている為、求職者に対してのセミナー情報など採用活動に関することが多く発信されています。それだけではなく、講談社としての社内での取り組み等もTwitterで発信され求職者にとって知りたい情報が共有されています。採用アカウントのフォロワーは、約1万人ほどで定期的に情報が発信されていることから求職者からのフォローも増えています。

ソニーミュージック

ソニーミュージックも、ソーシャルリクルーティングを活用し採用活動を行っています。ソニーミュージックでは、TwitterとInstagramで採用アカウントを開設しています。Twitter上では募集ポジションの紹介などで活用し、Instagram上では企業の雰囲気が伝わるような動画を投稿しています。それぞれに投稿する内容を分け、母集団形成と採用促進に繋がるような発信を行っています。YouTubeも活用し趣向を凝らしたコンテンツが多いため、話題性が高く他のメディアに取り上げられることもあり高い訴求効果を持つ手段として活用されています。

まとめ

ソーシャルリクルーティングで効率的な採用活動を行いましょう

ソーシャルリクルーティングのメリットや、成功させる為のポイントについて解説しました。ソーシャルリクルーティングは、従来の採用手法よりも求職者との距離を縮めることが出来ます。アカウント作成も簡単なため、企業規模に関わらず活用することが可能です。しかしSNS上では、気軽に情報発信が出来るだけではなく拡散もされやすい為、投稿内容には注意しなければなりません。自社に合ったSNSを選定し、運用ルールをしっかりと決めた上でSNSを上手に活用していきましょう。

外国人・グローバル人材の採用をお考えの企業様へ

事例

「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。

他社の外国人採用成功事例はこちらからご覧ください。

【無料】就労ビザ取得のためのチェックリストがダウンロードできます!

就労ビザ取得のためのチェックリストダウンロードバナー

グローバル採用ナビ編集部では外国人の採用や今後雇い入れをご検討されている皆様にとって便利な「就労ビザ取得のためのチェックリスト」をご用意いたしました。また、在留資格認定申請書のファイル(EXCEL形式)もこちらよりダウンロード可能です。

こちらのチェックリストはこのような方におススメです!


  1. 外国人採用を考えているがビザの申請が心配。
  2. 高卒の外国人は就労ビザの申請できるの?
  3. どのような外国人を採用すれば就労ビザが下りるの?
  4. ビザ申請のために何を気を付ければいいの?
  5. 過去に外国人のビザ申請をしたが不受理になってしまった…
  6. 外国人材を活用して企業の業績アップを図りたい方。
  7. 一目で分かるこんな就労ビザ取得のチェックリストが欲しかった!


他社での事例やビザ申請の際に不受理にならないようにまずは押さえておきたい就労ビザ取得のためのポイントを5つにまとめた解説付きの資料です。

就労ビザ取得のためのチェックリスト(無料)のダウンロードはこちらから!

ページトップへ戻る
ダウンロードはこちら
ダウンロードはこちら