ハッカソンとは?【ハッカソンは意味がない?アイデアソンとの違いは?】

記事更新日:2020年09月04日 初回公開日:2020年08月26日

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近年、IT企業を中心に注目が集まっている「ハッカソン」ですが、その言葉をご存知の方はどのくらいいるでしょうか。本記事では国内で盛り上がりを見せるハッカソンについてその実施目的やメリット、開催時の注意点などを、実例などと併せて解説します。多くの企業はハッカソンをオープンイノベーションの機会として捉えており、今後もハッカソンをきっかけとした改革に期待が高まります。社内外の情報・人材の交流の場であるハッカソンについて、一緒に考えていきましょう。

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ハッカソンとは

ハックとマラソンが掛け合わされた造語

そもそも「ハッカソン(Hackathon)」とは、ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語。エンジニア、デザイナーなどでチームを組み、与えられたテーマに対して短期集中的に開発するサービスやシステム、アプリケーションなど成果を競い合うイベントのことです。期間は1日〜1週間ほどで、ここでの成果が認められ新事業化に繋がったケースも多くあります。ちなみにここでの「ハック」はソフトウェアやハードウェアのエンジニアリングのこと。現在ではIT領域以外にも派生し、チームで新たな開発を起こす短期集中イベント全般を指すこともあります。

アメリカのIT企業サン・マイクロシステムズによって作られた言葉

もともとこのハッカソンは、アメリカのIT企業サン・マイクロシステムズのマーケティングチームによって1999年頃から使用され始めたと言われています。海外では2000年代半ばからソフトウェアの技術革新、開発力の向上、新たなイノベーションの手法として急速に普及していきました。ベンチャーキャピタルなど投資家もハッカソン発の新規スタートアップに注目をしていたようです。日本国内で広まり始めたのは2010年代に入ってからですが、以降、ソフトバンクや楽天、ヤフー等大手IT企業が次々と実績を残していきました。

ハッカソンの目的

新規事業の創出

では、企業がハッカソンを実施する目的について考えていきましょう。第一に、新規事業および商品の開発のためです。最近は「オープンイノベーション」の流行に代表されるように、企業間での事業開発事例も増えていますよね。ハッカソンの場では色々なバックボーンを持つ人々が集まることで、これまでにない新たな発想やブレイクスルーが起きやすいと言われています。企業はハッカソンを開催し自社のテクノロジーや技術を公開することで、これまで得られなかった前例のない商品・サービス開発を模索できるというわけです。

IT人材の育成

次に、ハッカソンはプログラマー、エンジニアなどの人材育成のためにも行われています。参加者はハッカソンを通して新たな技術やフレームワークに触れることも多くあり、他の参加者との交流を通して技術力の向上、知識・経験の蓄積が期待されます。また、ひとつのソフトウェアやサービスをゼロから実装まで作り切るという経験自体も、人材育成には大きく寄与するのだとか。普段の業務では部分的な業務のみを担当しているエンジニアも、限られた時間の中「自分の手で作り上げた」という達成感を味わうことで今後のキャリアへの刺激になります。

コミュニティ-の創造

さらに、ハッカソンを通して社内外のコミュニティーを創造するというのも目的のひとつです。圧倒的なスピードで成長が進むIT業界では、外部のメンバーとの情報交換は自己研鑽の大きな手段になります。ハッカソンを機に社内外で特定のコミュニティーが生まれ、定期的に情報交換が行われているケースも多数。企業にとっては、スタートアップ所属、フリーランスのエンジニアと交流できる貴重な機会になります。優秀なIT人材との繋がりを生かして業務委託など実際のビジネスに発生することもあり、コミュニティーの重要性は侮れません。

ハッカソンのメリット

最新技術に触れる機会になる

では次に参加者目線でハッカソンに参加するメリットについて、考えてみましょう。ハッカソンには最新の技術・テーマを取り扱うことも多く、参加者に限り情報やフレームワークが用意されることもあります。その分野の専門家がレクチャーをしてくれる場合もあり、参加者にとってはこのような最新技術に触れられ、その活用の可能性をさぐるまたとないチャンスとなるでしょう。大規模なハッカソンはメンバーが多い分、それだけ様々な視点・アイデア・技術が集まり、イノベーションが生まれやすくなりますね。

組織力向上になる

ハッカソンは個人の技術・ノウハウだけでなく、組織力も向上させるというメリットがあります。普段個人作業の多いエンジニアにとって、チームでひとつの目標に対して取り組む経験は特別なもの。特に初対面のメンバーでも同じチームで作業していくにあたり、役割分担やコミュニケーション力の向上が期待できます。違うポジションの業務を間近で知ることで普段の業務に活用ができる等、参加者にとってはこちらも絶好のトレーニングの機会になりますね。企業としても自社および自組織への帰属意識を高めやすいというメリットがあります。

ハッカソンの注意点

ただのイベントで終わってしまう可能性がある

ハッカソンを開催する際の注意点についても解説します。一つ目は、ハッカソンが一過性のイベントで終わってしまい、効果が見えにくい場合があるという点。ハッカソンは1日〜数日など短期間で成果物を求めるものであり、必ずしも実用化に至るような優れたサービスが生まれるとは限りません。また、そこでできたコミュニティーが継続し活用されるかどうかも結局はメンバーの主体性に依存してしまいます。ハッカソンの目的を明確にし、場合によってはイベント終了後もフォローアップを行うなどの工夫が必要です。

参加者が限られてしまう

また、「ハッカソン」はサービスの開発をゴールとしたものであるため、どうしても参加対象がエンジニア、プログラマーなど技術職に限られてしまいます。本来であれば違う考え方や技術を持つ人材が集まり、広く交流することが目的でもあるにも関わらず、敷居が高くなってしまい参加者が敬遠してしまう等で結局固定メンバーでの実施となってしまう例は多くあります。地域によってはそもそもエンジニア職の人数が少なく参加者が集まらない、という場合も。ハッカソンを主催する場合には参加対象をどう設定し、どのように集めるか工夫が必要でしょう。

ハッカソンは意味がないのか?

ビジネス観点が抜けると失敗してしまう

ハッカソンに注目が集まる度に「意味がない」と言われることも多いですが、本当にそうなのでしょうか。確かに、「ハッカソンを実施する」ことは簡単ですが、それを成功させることは難しいです。意味のあるハッカソンにするためには、主催者はあくまでもハッカソンをビジネスとして捉え、開催の目的を明示すべきです。「新事業創出」が目的の場合は入賞作へはある程度の賞金や今後の事業展開を示しておくなどが必要ですし、「社内外交流」が目的であればコミュニティーの広がり、華やかな懇親会を演出することが必要でしょう。

技術力やプレゼン能力の向上が期待される

ハッカソン開催の効果は色々と問われますが、参加者の技術力やプレゼン能力の向上が期待されるというのはすでに述べた通りです。主催者としては即効性のある新サービス開発という観点よりは、長期的な人材成長に投資するイメージでの開催が無難であるかもしれません。企業にとっては単発でのハッカソンが成功し新事業がスタートすることよりも、社内に新規事業を生み出そうという風土が溢れ、事業改革を後押ししてくれる人材が育つ方が長期的なリターンは大きいのではないでしょうか。

ハッカソンとアイデアソンの違い

ハッカソンはアプリケーション等を作ることをゴールとしている

ハッカソンと類似するイベントに「アイデアソン」がありますが、ハッカソンはあくまでもソフトウェアやアプリケーションなど、具体的な成果物を作るためのイベントです。アイデアソンとはアイデアソンの詳細については後述しますが、どちらも多様性のあるメンバーからチームを編成する点、特定のテーマについて成果を出し競い合う点、短期間で制限時間がある点が共通しています。「ハッカソンの事前会議」「初日の導入部分」という位置付けでアイデアソンが行われる場合も多くあります。

アイデアソンは新たなアイデアを生み出すことをゴールとしている

一方でアイデアソンは、新たな「アイデア」を生み出すためのイベントです。こちらも「Idea」と「Marathon」を掛け合わせた言葉で、開発ではなく商品やサービス、ビジネスモデルなどのプランニングを行い、プレゼンしあうイベントとされています。近年ではハッカソンと切り離され、アイデアソン単独で開催されるケースも増えています。アイデア段階までであれば参加者・領域にも広がりが出ますね。実際に地域づくりプランやレシピ・商品・サービスの開発、新規事業開発など、非IT領域で開催されることも多くなっています。

ハッカソンの活用事例

Space Apps Challenge

ハッカソンはどのように活用されているのでしょうか。規模、知名度ともに世界最大規模を誇るハッカソンが米国航空宇宙局(NASA)主催の 「Space Apps Challenge」です。JAXAが公開する宇宙・地球環境・衛星データを使ったアプリケーション開発を目的に、2012年より毎年、世界200以上の都市で同時開催されています。各会場上位2作品が後日開催の国際コンペティションにノミネート。期間中はNASAが持つデータを自由にアクセスできるというのも他にはない経験になります。

クックパッド

料理レシピ検索サービスで有名なでクックパッドも、社内向け・社外向け共に積極的にハッカソンを開催しています。社内向けハッカソンを開催すると通常業務は一旦止まってしまうものの現行内容の改善点や課題、新規事業への考え方が生み出されやすく、社員同士でも共有されやすくなります。社外には。料理を取り巻く様々なテーマに興味を持ってもらい、業界に関わる人を増やしていきたい、という思いから「Cookpad Hack Kitchen」を定期開催。業界への課題提起、業界全体の活性化に貢献しています。

メルカリ

メルカリは優秀なエンジニア人材の獲得を目的に、多くのハッカソンを開催してきました。特に、メルカリが全く知られていないインドやポーランドなど海外でもハッカソンを開催し、日本国内に中国人大学生を招いてハッカソンを開催した実績も。結果的にハッカソンをきっかけとした知名度アップ、エンジニア人材の獲得を成果として残しています。メルカリはただのフリマサイトアプリではなく、よりグローバルなテックカンパニーの基盤を作ろうとしており、そのための切り札がハッカソンでした。

ハッカソンを利用して企業成長を促してみてはいかがでしょうか

本記事では「ハッカソン」という開発イベントについてそのメリットや注意点、盛り上がりの経緯などを解説してきました。IT業界が急速に拡大している中、お互いの経験やアイデアを共有し組み合わせることで更に新しいアウトプットが生まれます。ハッカソンはそのような科学反応が生まれる場であり、今後更に一般的な概念になってくるでしょう。オンラインでも実施できるという強みもあり、withコロナ時代において更に存在感を表してくることは間違いありません。ぜひハッカソンを活用した企業成長について考えてみませんか。

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