記事更新日:2019年05月15日 | 初回公開日:2018年04月12日
採用・求人のトレンド就職戦線の売り手市場の状況は、ここ数年で高卒就職者にも及んでいるようです。都道府県別の高卒者の就職内定率を見ると、各県、軒並み90%を突破する状況が見られます。
文部科学省の平成29年12月末の高卒就職内定率調査結果では、トップから34位までは90%を超えました。47位(最下位)の沖縄は65.9%と低めですが、46位の東京は84.3%です。就職率においては、平成21年度卒の落ち込みから、毎年増加更新が続き、平成28年度の98%という結果にまで伸びています。平成29年度の3月末の結果も期待されるところです。
高卒の採用を行なう企業は、高卒求職者の獲得に向けて、早めの採用活動を行なっていく必要性が高まってきています。
文部科学省が発表する高卒就職内定率の都道府県ランキングTOP10をご紹介します。
富山県は、3年連続でトップを走っており、前回調査の平成29年10月末の結果では、全国初の100%を記録しました、下記の表は平成29年12月末のランキングです。
1 | 富山 | 98.2 |
2 | 島根 | 96.8 |
3 | 秋田 | 96.7 |
4 | 佐賀 | 96.6 |
5 | 福島 | 96.4 |
6 | 新潟 | 96.2 |
7 | 岐阜 | 96.1 |
8 | 鳥取 | 96.0 |
9 | 三重 | 95.9 |
10 | 岩手 | 95.7 |
文部科学省が発表した結果を基に、高卒と大卒の就職内定率を比較してみました。高卒内定率は平成29年12月末時点、大卒内定率は平成30年2月1日時点の内容です。
高卒の就職内定率は、91.5%で前年比0.6%の増加です。大卒の就職内定率は、91.2%で前年比0.6%の増加です。
以下の表では、高卒就職内定率について、工業科や商業科など各学科の内定率と前年比を一覧にしています。
また、大卒就職内定率については、文系と理系それぞれの内定率と前年比、および国公立、私立、短期大学など種類別の内定率と前年比を抜粋しています。
前年比 | 前年比 | ||||
全体 | 91.5% | 0.6%増 | 全体 | 91.20% | 0.6%増 |
工業 | 96.9% | 0.3%増 | 文系 | 91.0% | 0.7%増 |
商業 | 96.9% | 0.8% | 理系 | 92.4% | 0.3%増 |
水産 | 94.3% | 2.7%増 | |||
農業 | 94.0% | 0.7%増 | 国公立 | 91.8% | 0.9%増 |
福祉 | 92.6% | 0.2%減 | 私立 | 91.1% | 0.6%増 |
情報 | 92.0% | 2.4%減 | 短大 | 89.9% | 1.4%増 |
看護 | 88.3% | 2.2%減 | 高専 | 99.6% | 前年比同 |
普通科 | 85.3% | 0.6%増 | 専修 | 85.60% | 1.1%増 |
総合学科 | 90.5% | 0.6%増 |
就職内定率、就職率ともに、年々数値が伸びてきています。今後しばらくは、売り手市場が続いていくものと思われます。
少子化時代に当てはまる世代が、働き始めている現代。働き方の多様化、海外への流出、若者の選択肢もどんどん広がってきています。企業の人材争奪戦は、さらに激しくなっていくことが予測されます。そのような採用市場の中で、高卒者にも目を向ける企業が増えているのです。
また、東京オリンピックも控えていることから、日本経済のさらなる景気の上昇も期待されています。日本の上昇気流の後押しできる企業に成長するためにも、優秀な人材を確保することが課題要素となるでしょう。
高卒採用は、他の中途採用はもちろんのこと、大卒者に対する活動とも異なる流れがあります。とくに、法律やルールの存在感が大きくなることや、学校との連携が密になる点が特徴です。高卒者ならではの採用メリットやデメリットもあります。
人事や採用担当者の皆さんは、高卒採用の特徴や流れをしっかりと把握することが先決です。そして、可能な限り先手の対策を取っていかれることをおすすめします。
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