女性の働きやすい会社の特徴とは【取り組むべきことや具体的な事例について解説】

記事更新日:2022年09月08日 初回公開日:2022年09月05日

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結婚や出産などを機に働き方が変わる女性は沢山います。そのような中で、それぞれのライフステージに合わせた働き方ができることはとても重要です。そこで今回は、女性が働きやすい企業の特徴や女性が働きやすい企業にするメリット、取り組むべきことを説明します。その上で具体的な事例を紹介します。女性が働きやすい企業にしたいと考えている経営者の方はもちろん、現在仕事を探している女性の方にもぜひ読んで頂きたい内容です。

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女性の働きやすさとは

平等且つ柔軟な対応が企業でされている

女性の働きやすさとは、平等且つ柔軟な対応が企業でされていることです。全ての従業員が性別に関係なく適正な評価がされるという条件は、社会が多様化する中で必須とも言えます。そして、キャリアアップの機会が平等に与えられていることも、必要だと考えられるでしょう。これに加えて、ライフステージの変化に対応することも重要です。社内制度が整っており、企業独自で施策を行うなどすることが、女性の働きやすさに繋がります。

女性が働きやすい企業は少ない

女性の活躍が話題となることや、働き方改革などが推進されているとは言え、女性が働きやすい企業はまだまだ少ないという現状があります。ソニー生命保険株式会社が行った「女性の活躍に関する意識調査2020」によると、職場で女性がイキイキと活躍していると思うと回答した人は36.9%でした。結婚や出産をきっかけに、今まで通り働けなくなることや制約があることなどから、女性の活躍を狭める場面は今もあると言えます。これからは、それらを企業として支えていく努力が必要となるのです。

女性が働きやすい企業の特徴

職場の女性に育児経験のある人が多い

女性が働きやすい企業の特徴として、職場の女性に育児経験のある人が多いことが挙げられます。育児と仕事を両立する上で、働く女性自身の努力も必要ですが、周りの理解があるかどうかが働きやすさのポイントになるのです。小さな子供が急に熱を出し、迎えにいかなければならないなどの事態は、いつ起こるか分かりません。そのような場合に育児経験のある女性が多いと、共感してもらうことができ、サポートをしてもらえることもあるでしょう。

管理職が育児経験者である

女性が働きやすい企業の特徴として、管理職が育児経験者であるかということに注目することも良いでしょう。管理職の従業員が育児を経験していることで、時短勤務などの柔軟な働き方にも理解が深い可能性が高いです。さらに女性管理職が育児経験者であれば、ロールモデルとなり、女性のキャリアを描きやすくなります。産休育休を経てもキャリアアップが可能であると分かれば、昇進を目指したい女性にとっても、働きがいのある企業であると安心することができます。

残業なしを推進している

女性が働きやすい企業の特徴として、残業なしを推進しているかどうかも見ておきましょう。残業に対する意識は働き方改革によって少しずつ変化していますが、今でも残業することを努力の証と見ている企業は少なくありません。残業を強いられる環境では、残業できない日がある時に、負担が他の人にいくことになります。定時で帰ることが当たり前の企業であれば、他の人に仕事を頼む必要もなくなり、「他人に迷惑をかけている」という意識から来るストレスを抱えずに済むのです。

全ての従業員が有給を取りやすい

女性が働きやすい企業の特徴には、全ての従業員が有給を取りやすいことも含まれます。つまり、育児中の女性従業員だけでなく、男性従業員や独身の女性従業員も有給が取りやすいということです。育児中の女性従業員だけが休みを取りやすい環境であれば、他の従業員が不満を持つ可能性が出てきます。女性が働きやすい企業というのは、育児中の女性従業員だけが特別扱いされる企業ではありません。どの従業員にも平等に働きやすい環境が整えられている企業こそが、本当に女性が働きやすい企業と言えるのです。

お互いをカバーし合える環境がある

女性が働きやすい企業の特徴として、お互いをカバーし合える環境があることも考えられます。個人単位の仕事が多い場合、仕事を休みづらくなります。そこで、チームでひとつの仕事に取り組むような環境を選ぶことで、万が一の時でも助けてもらえるでしょう。また、休むことに対して責めるような発言をする上司がいないことも重要です。どの従業員でも様々な理由から休む可能性はあるため、チームでカバーし合う環境があることで、長く働きやすくなります。

育児支援制度や介護休業などがある

女性が働きやすい企業の特徴として、育児支援制度や介護休業などがある企業を選ぶこともおすすめです。これらのような制度があることで、育児や介護によって仕事を辞める必要がなくなります。しかし、大切なのはただ制度が用意されているだけでなく、実際にそれらの制度を利用した実績があるかどうかです。従業員が制度を利用した実績を確認することはもちろん、取得後の復帰状況についても見ておくことで、本当に働きやすい企業か見極めることができます。

ハラスメントを対処してもらえる環境がある

女性が働きやすい企業の特徴として、ハラスメントを対処してもらえる環境があるかということも見ておくことが大切です。法改正によって2019年1月から妊娠や出産、育児休業等に関するマタニティハラスメントについて、適切な防止措置を取ることが事業主に義務付けられています。さらに、パワーハラスメントについても、パワハラ防止法が2020年6月に施行されています。これらを受けて、ハラスメントがあった場合にすぐに対処してもらえる環境を企業として整えているか、チェックしておきましょう。

女性が働きやすい環境を整えるメリット

要件を満たせば助成金がもらえる

女性が働きやすい環境を整えるメリットとして、要件を満たせば助成金がもらえることが挙げられます。女性が働きやすい環境を整えることで、「中小企業子育て支援助成金」という制度が利用できる可能性があります。ベビーシッターの利用を希望する従業員がいる場合は、国が委託している協会のサービスを利用することで、料金の一部か全額を国が助成する事業もあるのです。受けられるサポートを上手く活用しながら、女性が働きやすい企業となるよう努めましょう。

企業のイメージが良くなる

女性が働きやすい環境を整えるメリットとして、企業のイメージが良くなることも考えられるでしょう。2019年5月に女性活躍推進法が改正されたことで、女性活躍に関する情報公表が義務付けられました。さらに「えるぼし認定」や「プラチナえるぼし認定」など、女性の活躍推進に関する状況等が優良な企業に贈られる認定もあります。これらを取得した上で自社製品や広告に掲載してアピールすることで、女性が働きやすい企業だと認知してもらうことができるのです。

従業員のモチベーション維持に繋がる

女性が働きやすい環境を整えるメリットとして、従業員のモチベーション維持に繋がる可能性もあります。女性従業員が働きやすくて活躍できる環境にすることで、企業全体の働き方にも良い影響を与えます。育児や介護などの理由によって、働き方に制限をかけている従業員にも適正な評価がされると、従業員のモチベーション維持に繋がるのです。そして女性従業員の育成が進むことによって、ロールモデルとなる人材が現れて、他の女性従業員も意欲が向上することでしょう。

女性が活躍できる環境にする上で取り組むべきこと

多様性が認められる企業を目指す

女性が活躍できる環境にする上で取り組むべきこととして、多様性が認められる企業を目指すことが必要です。具体的には女性の取締役や執行役員がいること、年齢に関係なく従業員が活躍できていることなどが挙げられます。時短勤務やテレワークができる体制などによって、柔軟な働き方が認められていることも大切です。基本的な方針を固めた上でウェブサイトに記載しておくことや、自社での取り組みを具体的に公表することで、積極的に実践している姿勢を示すことができるでしょう。

従業員一人一人を大切にする

女性が活躍できる環境にする上で取り組むべきことには、従業員一人一人を大切にすることも含まれています。カフェテリアや休憩場所などの施設が充実していて、いろいろな人の意見が取り入れられた居心地の良い空間になっていると、従業員の働きやすさに繋がります。また、企業内のコミュニケーションが活発であることも重要です。従業員一人一人を大切にすることで従業員にも余裕が生まれ、女性が活躍する上での可能性が広がるでしょう。

女性が働きやすい企業の事例

サイバーエージェント

女性が働きやすい企業の事例として、サイバーエージェント例が参考になります。サイバーエージェントでは「macalon(マカロン)」という制度を作り、女性が出産や育児を経ても、働き続けられる環境を整えています。女性特有の体調不良の際や、不妊治療中で治療のための通院を目的に、月1回まで取得できる特別休暇があるのです。通常の有給休暇を含めてこれらの休暇は「エフ休」と呼ぶことになっているので、周囲の目を心配せずに取りやすいよう工夫されています。

サントリーホールディングス

女性が働きやすい企業の事例として、サントリーホールディングスが挙げられます。サントリーホールディングスでは1日あたり2時間までの短時間勤務が、子どもの中学校進学まで可能です。また、育児休暇からの復帰に対する不安を和らげる対策も取っています。復職前に育休中の従業員を集めて先輩の事例を紹介することなどにより、復職前に悩みを解決することを目指しているのです。このような取り組みのおかげで、2018年以降男女共に復職率100%となっています。

ワコール

女性が働きやすい企業の事例として、ワコールの例を紹介します。ワコールでは従業員全体に占める女性比率が高い中、管理職に関する女性の割合は低い傾向にありました。これを経営における課題だと考え、様々な制度を充実させ研修プログラムなどを実施しています。女性のキャリア形成のための支援を継続して行ったことで、2016年3月の女性管理職の比率18.6%から、2020年3月には23.7%まで上昇することに繋がりました。

ヤクルト

女性が働きやすい企業の事例には、ヤクルトの例もあります。ヤクルトでは年次有給休暇の取得を促すため、誕生日休暇やアニバーサリー休暇、ボランティア休暇を設けています。また、企業内の保育施設「ヤクルト保育所」を1970年代から各地で運営しているのです。子育て中の女性でも、安心して仕事に取り組むことができます。このような取り組みが子育てサポート企業として評価され、厚生労働大臣より「プラチナくるみん」の認定も受けています。

まとめ

女性が働きやすく活躍できる環境を整えよう

女性が働きやすい企業にすることで、企業のイメージが良くなることや、従業員のモチベーション維持に繋がると考えられます。各種制度を整えることはもちろん、多様性が認められる企業を目指し、従業員一人一人を大切にしましょう。女性が活躍できる企業にすることは、結果的に従業員全員が活躍できる企業になることを指します。仕事を探している女性は面接や転職エージェントで、自分にとって働きやすい環境であるか、質問をしながら考えるようにすることがおすすめです。

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