記事更新日:2023年02月01日 | 初回公開日:2023年02月01日
人事・労務お役立ち情報 採用・求人のトレンド 用語集 グローバル用語解説座談会とは社員と学生が交流し、質問や意見交換を含めた話をする場です。就職活動においては、説明会の後や採用活動の一環として座談会の場を設けられます。座談会は、学生が説明会で理解できなかったことを明らかにすることや、会社に対してどのような考えを持っているか知るなどの機会になります。会社説明会では企業が中心に情報を発信するのに比べ、座談会では学生と社員がコミュニケーションを取る場になるため、お互いの理解を深めることができます。
座談会は、学生に企業の雰囲気を知ってもらうために開催されます。座談会は、社員が学生の質問に対して答える形式が取られるため、会社説明会では聞きづらいことを質問できる場です。学生は企業の事業内容のみではなく、企業の雰囲気や自分との相性も重視しています。一緒に参加している学生の質問内容を含め現役社員の生の声を聴けるため、組織風土や職場の雰囲気を知ってもらえるでしょう。双方の理解を深めることで、採用後のミスマッチを防止することにも繋がります。
座談会に参加する服装は、スーツまたは服装自由と指定しておくと学生が混乱することなく参加できます。職場の雰囲気に合わせて決めるのも、会社を知ってもらうための一つの手段です。例えば職場でスーツを着ることが多いと、スーツを指定した方が会社らしさが出る可能性があります。自由な服装の場合は学生の個性を見ることもできますし、選考に適切な服装を選ぶことができるかを知ることもできるでしょう。また、服装が自由であれば学生がリラックスした状態で参加しやすくなります。
座談会は会社説明会の後などに開催されることが多いですが、最近ではオンライン座談会が増えています。自宅から参加ができるオンライン座談会は、遠方に住む学生も参加できるため幅広い人材に会社を知ってもらえるメリットがあります。また、参加者はリラックスした環境で座談会に臨めるため、企業に対しての考えや疑問点を引き出しやすくなるでしょう。通信環境が悪いと音声や映像が途切れるなど双方にストレスが生じるため、注意が必要です。
座談会を有意義にするためには、準備としてテーマを事前に決めておくことが大切です。社員と学生が混じって雑談するだけでは、何について話しているか分からなくなり、会社の魅力や伝えたいことが十分に届かない可能性があります。会社が学生に伝えたい内容を明確にし、テーマに沿った内容で話すことで具体的な質問や質の高い会話を引き出すことができるでしょう。仕事内容や会社の制度、職場の雰囲気などの切り口からテーマを考え、双方にとって有益な座談会にしましょう。
座談会のテーマを決めた後は、話す内容の順番を決定しましょう。内容だけ決めても、話の展開で違う話題になってしまうなどまとまりのない内容になる可能性があります。開催する側が混乱すると座談会自体が滞り、参加者の不満に繋がります。前もって順番を定めておけば、内容を伝えそびれることを防ぎ、話が脱線してもテーマに戻すことが容易になります。発信したいテーマを余すことなく伝えられるよう、テーマの順番を決めてメモにしておくなどの対策が必要です。
座談会を開催するにあたり、参加するのにふさわしい社員を選びましょう。座談会に参加する社員は学生にとってその企業の顔となります。採用に関わるため、参加する社員には座談会で発信したい情報を十分にすり合わせ、正しい認識で学生に伝えることが求められます。上位層を含めた全社員で連携を取り、慎重に決めることが必要です。学生が一緒に働きたいと思える人材を選ぶことで、座談会の成功にも繋がるポイントとなるでしょう。
座談会を開催するにあたり、ファシリテーターとして有意義な方向へリードする社員を決めましょう。ファシリテーターは座談会の舵を取り、タイムマネジメントをしながら参加者全員が話せる環境づくりの役割が求められます。中には質問がしたくてもタイミングが分からない学生や意見を言いたくても言えない学生がいるでしょう。ファシリテーターは進行状況を俯瞰して見て、参加者全員が平等に話せるように座談会をコントロールする能力が求められます。
座談会の中で盛り上がるテーマとして、学生同士の対談が挙げられます。学生は座談会を通して他の参加者から情報収集ができますし、他者のキャリアに対する考え方を知ることで自身のモチベーションに繋がります。しかし盛り上がる中で学生同士の雑談になると、会社が開催する座談会の意味がなくなります。必要に応じて社員がフォローに入り、到達点を見失わない工夫が必要になるでしょう。学生同士の対談をテーマにするとしても、話題など細かい内容を設定が必要です。
座談会は、学生から社員へ質問できる貴重な場となります。会社説明会よりコミュニケーションが取りやすい座談会では、学生が質問しやすい雰囲気なので疑問を解決しやすいです。学生にとっては、他の参加者を通して自分では考えつかなかった質問を聞き、学びの場となることもあります。学生の質問する様子を見ることで、会社に対してどのくらい関心があるかも分かる機会になるでしょう。リラックスした雰囲気の中で質問ができると、企業の好印象に繋がります。
座談会をスムーズに進めるためには、社員から話を始めることが大切です。会社説明会や選考に比べて話しやすい雰囲気の座談会とはいえ、志望している企業の社員と話すことに緊張する学生は多いと考えられます。話し始めていいタイミングを掴めない参加者もいるでしょう。社員から投げ掛けることで学生が安心して話すことができるため、質問や伝えたいことを引き出しやすくなります。座談会において、それぞれの学生がためらうことなく発言できる環境を作る心がけが社員に求められます。
適切な時間配分は、座談会を滞りなく進めるために必要です。座談会は一人ひとりの距離が近いぶん、話が盛り上がることで時間を忘れがちです。グループ分けされていたら、一部だけで盛り上がっている場合や同じ参加者としか話せない場合には不満に感じる学生もいるかもしれません。多くの参加者と接点を持つためには、ある程度で時間を区切って進行する必要があります。企画した内容を網羅するには、あらかじめ座談会のテーマに合わせた時間配分を決めるなどの工夫をしましょう。
座談会で学生から受ける質問の中で多いのは、現役社員が入社を決めたきっかけです。学生が入社を決めるにあたり、その企業の特性と自分の描くキャリア像がマッチングしているか重視されることがあります。社員がなぜ入社を決めたか知ることで、その企業の魅力や強みが分かるでしょう。充実した制度や職場の雰囲気など、他社と違った自社の強みは学生への強力なアピールになります。細かく質問されても対応ができるよう、改めて情報収集して他社と差別化できていることを知る必要があるでしょう。
業務内容ややりがいなどの仕事に関する質問は、学生のモチベーションに直結するためよく聞かれる内容です。企業の公式サイトや採用サイトでは分からない社員の生の声や具体的な情報を求め、掘り下げた質問をされることもあるでしょう。学生は仕事を通してどのように成長できるか、何年目でどのような仕事を任せられるか知り、キャリア像を描きます。入社後のミスマッチを無くすためには、やりがいや大変さを具体的に伝え、学生が入社後の姿を想像できるような工夫が必要です。
企業の持つ社風は入社後の仕事のパフォーマンスに影響するため、学生にとって知りたい情報です。組織文化や社風が自分に合わないと感じると、思うように成果が出ないこともあります。例えば、社員同士での活発な交流を好む人がいれば、必要最低限のコミュニケーションで済ませたいと思う人もいます。社内で行われるイベントや新入社員のフォロー体制を説明することで、情報に肉付けができるでしょう。また、どんな特徴を持った社員が多いか伝えると、職場の雰囲気が伝わりやすくなります。
学生は選考時のアピールに活かすため、企業が求める人材について質問することが考えられます。企業情報や求人内容だけでは分からないことも多いため、掘り下げた質問も想定されます。企業で活躍する社員の特徴や必要な素養・スキルなどの切り口で質問されることもあるため、会社の人材の特徴や一緒に働きたい人材はどんな人か、擦り合わせが必要です。学生にとっては選考のためだけではなく、求められる人材像が自分と合っているかどうかも会社を選ぶ際の判断基準の一つになるでしょう。
座談会を成功させるには、質問への回答をあらかじめ考えておきスムーズに進行することが大切です。座談会に参加する社員には想定される質問を提示し、回答を準備してもらうと良いでしょう。普段学生と交流する機会のない社員にとっては、どのような要領で座談会を進めるべきか分からないこともあります。あらかじめ質問を周知しておくことで、不明点の確認など具体的な回答を準備する余裕ができます。回答がスムーズになるとより多くの質問を受け付けられるため、充実した座談会にできるでしょう。
座談会に必要な準備や、スムーズに進める方法などお伝えしました。座談会は企業と学生が双方の理解を深めて今後の選考へ進むための貴重な交流の場となります。将来的に会社で活躍する人材になることを考え、会社の具体的な特徴を理解した上で入社したいと感じられる座談会の内容にすることが必要です。有意義な時間にするためには、テーマや時間配分を考えるなどの事前準備が重要であることが分かります。参加する社員は上層部を含めた他の社員の意見も取り入れて正しい情報を発信できるよう、十分に打ち合わせをしましょう。
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