中小企業が新卒採用を成功させるためには【おすすめの採用手法をお伝えします】

記事更新日:2022年11月17日 初回公開日:2022年11月17日

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人口減少により大企業でも人員の確保が難しい中で、都市部に人口が集中している為地方の中小企業はより一層人員の確保が簡単ではありません。リクルートワークス研究所の調査によると、社員数300人未満の有効求人倍率はここ10年で常に3倍以上で推移しておりコロナ禍の2022年は5.28倍と高い水準を表しています。大企業と比べて知名度が低い中小企業が、新卒採用を成功させるためにはどう言った対策を行うべきなのでしょう。中小企業で新卒採用を成功させる為の方法や、採用手法について解説していきます。中小企業の人事担当者の方は参考にしてみてください。

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中小企業が抱える新卒採用の問題

知名度が低く母集団が集まらない

中小企業は新卒採用において、知名度が低く母集団が集まらないという問題を抱えています。日本には数え切れない程沢山の会社が存在しています。数多くある企業の中から、学生に知ってもらうのは簡単ではありません。他社も多く利用している求人サイトに求人を掲載したとしても、知名度が高くない為他の求人に埋もれてしまう可能性もあります。その為中小企業では、数を集めるのではなくターゲットとなる学生に絞って採用活動を行うことが必要です。

採用コストが低く人員が欠如している

中小企業では、採用コストが低く人員が欠如しているのも新卒採用が上手くいかない原因です。大企業に比べて、中小企業は採用にかけられるコストが少ない為どうしても採用活動が難しくなります。また、大企業では新卒採用・中途採用と担当に分かれている場合が殆どです。しかし中小企業では採用活動だけでなく社内の労務など様々な業務を少ない人数で担っています。採用活動では求職者からの問い合わせなどに対して、回答の早さ等が重要になってきますが業務過多により機会を逃してしまっていることもあります。

内定を辞退する人が多い

内定を辞退する人が多いことも、中小企業が新卒採用で抱えている問題です。企業規模に関わらず、内定辞退に頭を抱えている担当者の方も多いのではないでしょうか。中小企業の場合、せっかく内定を出したとしても6~8月頃に大企業が内定を出すと、辞退されてしまうことが多くなってしまいます。内定辞退を減らすためには、待遇面などではなく学生に「この会社で働いてみたい」と思ってもらえる強みをアピールすることが重要です。

中小企業が新卒採用で意識すべきこと

学生が持つ就職志向性

中小企業が新卒採用で意識すべきことは、学生が持っている就職志向性です。中小企業で採用担当を行っている人の中には、「大企業志向の学生が多く、中小企業は受けてもらえない」と考えている方が多いのではないでしょうか。しかし実際にマイナビが行った大学生就職意識調査によると、就活を行っている大学生の約4割が中小企業を希望しています。「絶対に大企業がいい」と考えている学生は約1割ほどで、やりがいを重視して中小企業を選ぶ学生が増えています。

中小企業が新卒採用で成功させるには

求めるターゲットを明確にする

中小企業が新卒採用を成功させるには、求めるターゲットを明確にする必要があります。「優秀な学生を中々採用できない」と悩んでいる担当者の方も多いのではないでしょうか。しかし「優秀な学生」が必ずしも自社に合う人材とは限りません。優秀な学生では採用したい人物像が曖昧になってしまう為、自社に合う人はどういった人物なのかを明確することが重要です。学生から見ても、大学のブランド等表面的なもので評価されるよりも、入社後具体的に活躍できるイメージを提示された方が志望度が高まります。

早期から学生にアプローチする

中小企業は、早期の段階から学生にアプローチをすることで新卒採用を成功に導けます。大企業の採用が始まれば、内定辞退される可能性もある為大手が採用活動を終わらせた後に動き始めている中小企業の方もいるのではないでしょうか。内定辞退をされることはありますが、採用活動の動きだしが遅くなってしまうと会うことが出来る学生数も必然的に減ってしまいます。自社に合った人材を採用するためにも、採用スケジュールの前倒しを行う必要があります。早めに学生にアプローチを行うことで、興味を持ってくれる人を増やすことが出来ます。

採用エリアを拡大する

採用エリアを拡大することによって、中小企業は新卒採用を成功に近づけることが出来ます。都心に住んでいる学生は大企業志向の人が多いですが、マイナビが行った大学生就職意識調査によると地方に住んでいる学生は中小企業を志望している人が多いことが分かっています。地方で採用活動を行うと、移動時間や費用が掛かってしまいます。しかし採用エリアを都市部だけに限らず、地方に目を向けることによって魅力的な人材に会うことが可能です。

人事以外の社員の協力を得る

中小企業は人事以外の社員の協力を得て、新卒採用を成功させましょう。新卒採用サポネットによると、採用したいと考えている人数を十分に採用出来ている企業では採用活動において部署を問わず協力している社員数が多いことが分かっています。大企業に限らず社員数が1000人未満の企業においても、6割程度採用出来ている企業と9割採用出来ている企業では協力者数が2倍ほど異なっています。現場の社員に協力してもらうことにより、学生にとって貴重な機会となり興味を持ってもらうことが可能です。

中小企業ならではの魅力を伝える

中小企業ならではの魅力を伝え、学生に興味を持ってもらい新卒採用を行いましょう。福利厚生面等は、大企業に劣ってしまうかもしれません。しかし中小企業では業務の細分化が行われていない分、様々な業務に携わることが出来大企業に比べ早い段階で責任ある仕事を任してもらえるのもメリットです。仕事のやりがい等をアピールすることによって、いち早く社会人として成長したいと考えている学生にはとても魅力的に映ります。SNS等を活用し、自社の魅力を伝えていきましょう。

高卒採用に力を入れる

中小企業で新卒採用を成功させるためには、高卒採用にも力を入れることが大切です。高卒採用は、大卒採用とは違い内定を出すまでのフローを少なくすることが出来ます。大卒の場合には説明会の実施やインターンシップ、内定者フォロー等様々な事を行う必要があります。高卒採用では学校の教員が窓口になることが多い為、教員にしっかりと情報を伝えることが出来れば学校側でガイダンスなどを行ってくれるので説明会などを行う必要がありません。

学生のキャリア相談を親身になって聞く

学生のキャリア相談を親身になって聞くことで、中小企業でも新卒採用を成功することが可能です。大企業では社員数も多い為、学生が考えているペースで昇進やキャリア変更を行うのは容易ではありません。しかし社員数が限られている中小企業では、業務にも裁量がある為大企業よりキャリアを実行することは可能です。先行前の学生に思い描いているキャリアを聞き、自社でどのようにそのキャリアを実現していけるのかを伝えることにより、中小企業としての魅力付けを行うことが出来ます。

中小企業向け新卒採用での採用手法

就職サイト

中小企業の新卒採用において活用できるのが、就職サイトです。就活サイトは認知度が高くないことに悩んでいる企業や、母集団形成の方法に悩んでいる企業に適した採用手法です。認知度の高いマイナビやリクナビに求人を掲載することによって、認知度を上げることが出来ます。マイナビは知らない人がいない程の認知度がある就職サイトであり、学生や企業の登録数も業界トップクラスです。求人情報だけでなく、職場の雰囲気なども載せることによって学生に興味を持ってもらえるような情報を掲載し採用に繋げていきましょう。

新卒紹介

新卒紹介も中小企業にとって、新卒採用で活用できる手法です。「自社でターゲットにしている学生に中々会うことが出来ない」「採用に使える工数が限られている」といった悩みを抱えている企業に詳細サービスはピッタリの手法です。紹介サービスは専門知識を持ったエージェントが、自社の希望に沿った学生を紹介してくれます。ターゲットに近い学生と接点を持てるだけではなく、マッチングも行うことが出来ます。工数を掛けることが難しく、ターゲット層と接点が持てないと感じている企業の方におすすめです。

ダイレクトリクルーティング

中小企業の採用では、ダイレクトリクルーティングを活用し新卒採用を行いましょう。ダイレクトリクルーティングは、求人サイトに求人を掲載し応募を待つ従来の手法とは異なり企業側から直接学生へコンタクトをとる手法です。ダイレクトリクルーティングは、採用コストが少ない企業や知名度が低い企業にとっても効果的です。企業側から学生へアプローチを行い自社の選考に誘導を行うことで、母集団形成を行いやすくなります。アプローチする学生を絞り過ぎてしまうと、取りこぼしが起こる可能性もあるためターゲットの絞り込みには注意しましょう。

合同説明会

合同説明会を行い、新卒採用を有利に行いましょう。合同説明会は直接学生に会うことが出来る場です。学部特化や業界特化等様々な種類の合同説明会があり、来場者数も100人以上から1000人近いものまで様々あります。合同説明会は、自社に興味を持っている学生だけではなく他の企業の説明会を聞きに来た学生にもアピールすることが可能です。今まで企業の存在を知らなかった学生にも、熱意をもって説明することで企業として興味を持ってもらうことが出来ます。直接自社の魅力を伝えることで認知度アップにも繋がります。

採用オウンドメディア

採用オウンドメディアを活用するのも、中小企業の新卒採用に重要です。大手求人サイトなどを活用する場合と違い、オウンドメディアでは文字数やレイアウト等制限されることはありません。求職者は求人サイトだけではなく、その企業のホームページや求人ページを見てからエントリーする人が増えています。その為、オウンドメディアを充実させることにより求職者が入社後のイメージしやすくなります。先輩社員のインタビュー等も載せることによって、職場の雰囲気なども伝わりやすくなり内定辞退低下にも繋がります。

ソーシャルリクルーティング

中小企業で新卒採用を行うには、ソーシャルリクルーティングも重要な採用手法です。最近ではSNSなどを活用して、就職活動を行っている学生も少なくありません。SNSを活用することによって、同時に多くの人に情報発信が出来るだけではなく、その投稿がシェアされることによって情報の拡散が出来ます。興味を持ってくれた人だけでなく、シェアされた友人などの目に触れることも出来る為自社を知らない潜在層の人達にも知ってもらうことが可能です。学生と直接メッセージのやり取りも行えるので、採用の際ミスマッチも防ぐことが出来ます。

まとめ

傾向を把握して新卒採用を成功させよう

中小企業が新卒採用で抱えている問題や、採用を成功させるにはどうすべきなのかについて解説しました。中小企業の採用活動は、資金不足や採用ノウハウの蓄積がされていないため大企業に比べると簡単ではありません。しかし大企業志向の学生ばかりではなく、中小企業に就職したいと考えている学生もいます。中小企業で働きたいと考えている学生にしっかりと自社の魅力を伝えることが大切です。学生の思考や傾向をきちんと理解し、自社で出来る対策をしっかりと行い新卒採用を成功させましょう。

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