記事更新日:2022年11月16日 | 初回公開日:2022年11月16日
用語集 人事・労務お役立ち情報 採用・求人のトレンド グローバル用語解説ダイレクトソーシングとは、外部の人材に直接アプローチを行う採用手法のことを指します。従来の採用活動においては、求人広告などから応募者からの連絡を待つ形となっています。企業の知名度や掲載する媒体などによって応募数が増減するため、必ずしも求めている人材からの応募が見込めるわけではありません。ダイレクトソーシングにおいては人材に対して企業側からアプローチを行うため、従来の採用手法よりもピンポイントで獲得したい人材へアピールすることが可能です。
ダイレクトソーシングが注目されている背景には、優秀な人材の確保が難しくなっているということが考えられます。日本全体において労働力の減少が課題とされている中で、特に優秀な人材の獲得競争は今後さらに激しくなると考えられます。そのような中で、従来のように応募者からのコンタクトを待っているだけの採用手法では思うような人材採用を行うことは難しいでしょう。いち早く優秀な人材にアプローチをかけるために、効果的なダイレクトソーシングの実施が必要とされているのです。
ダイレクトソーシングのメリットとして、転職を考えていない潜在層の人材にもアプローチできるということが挙げられます。従来の採用手法では、転職を考えている求職者が企業の採用サイトを見て応募をします。しかしこの手法において獲得することができるのは、転職を視野に入れている人材のみとなります。ダイレクトソーシングによって転職を考えていない人材にも企業の魅力をアピールすることができれば、より幅広い層の人材から採用を行うことができるでしょう。
入社後のギャップが生じにくいということも、ダイレクトソーシングによって人材を獲得することのメリットと言えるでしょう。ダイレクトソーシングで人材にアプローチをかける際には、その人材について詳しくリサーチをするのが一般的です。これまでのキャリアと自社の業務内容を照らし合わせることで、より企業にマッチした人材を獲得することができるでしょう。さらに採用プロセスにおいても密にコミュニケーションを取ることができるため、双方の考えや希望なども早い段階ですり合わせることが可能です。
ダイレクトソーシングを効果的に実施すれば、採用にかかる費用を抑えることができます。人材サービス会社などを利用した従来の採用手法では、広告の掲載費や紹介報酬などの費用が発生してしまいます。ダイレクトソーシングによって採用した場合には、それらのコストを削減することが可能となります。ダイレクトソーシングを導入すればすぐに成果が出るとは限りませんが、長期的な視点で見れば採用コストの大幅な削減も期待できるでしょう。
自社の魅力を直接的にアピールしやすいということも、ダイレクトソーシングを実施することによるメリットです。従来の採用手法において、求職者は求人広告やエージェントからの情報によって企業の魅力を判断することになります。ダイレクトソーシングによって社員が直接的にメリットを伝えることができれば、より説得力のあるアピールができるでしょう。担当者は会社の印象を大きく左右するため、自社の魅力について熟知している社員を担当者とすることが望ましいでしょう。
ダイレクトソーシングのデメリットとして、短期間の成果が期待できないということが挙げられます。特にこれまでダイレクトソーシングの導入実績がない企業の場合は、アプローチにおけるノウハウが不足しているケースが多いでしょう。募集している職種などによっては、導入してから成果が出るまでに長い期間を要する場合もあります。試行錯誤を繰り返しながら、ダイレクトソーシングにおける自社の採用プロセスを徐々に確立していくようにしましょう。
時間的なコストが発生するということも、ダイレクトソーシングにおけるデメリットです。先述の通り、ダイレクトソーシングにおいて短期間での効果を期待することは難しいです。採用担当者は獲得したい人材ひとりひとりにオファーをして、その後も継続してコンタクトを取る必要があります。求人サイトや求人広告を利用する従来の採用手法と比べると、応募者1人あたりにかかる時間は増えるでしょう。しかしそれだけ質の高い人材を獲得できる可能性が高くなるため、時間的なコストも惜しまないようにしましょう。
ダイレクトソーシングを実施すると人事担当者の負担が増えてしまうので、充分な人員がいない場合にはデメリットとなるでしょう。採用担当者が自発的に求職者を探してアプローチをかける必要があるため、従来よりも負担が増加します。あまりにも忙しくなって求職者との連絡の頻度が落ちてしまうと、他者に優秀な人材を取られてしまうケースも考えられます。採用担当者の負担が極端に増えてしまわないように、十分な配慮をしましょう。
ダイレクトソーシングは大量採用には向いていないため、注意しましょう。先述の通りダイレクトソーシングは候補者ひとりひとりに対して密にコンタクトを取りつづける必要があります。その結果、一度に大人数とのやり取りを続けることは難しいでしょう。したがって、今すぐに大規模な新規採用を行いたいという場合には向いていない採用手法ということになります。ダイレクトリクルーティングを行うタイミングとしては、採用において緊急度があまり高くない場合などが有効と言えるでしょう。
ダイレクトソーシングを成功させるためには、まずは充分な人員を確保する必要があります。自社にマッチする候補者選びからその後のやり取りまで、ダイレクトソーシングには多くの工数が発生します。候補者とのこまめなやり取りや素早い対応が、実際に選考プロセスへと進める決め手となるケースも多いです。それらを担当する人員が充分に確保できていないと、必要以上に担当者の負担が増えて思うような成果を上げられないでしょう。
長期的な視点でノウハウを蓄積していくということも、ダイレクトソーシングを成功させるためには必要となります。候補者に対して交渉を行うノウハウは、短期間で定着していくものではありません。従来の採用活動においては企業の募集条件を見た求職者から応募がくるため、高度な交渉が必要とされないケースも多いでしょう。一方でダイレクトソーシングにおいて対象となる人材は、転職を視野に入れていないという場合もあります。そのような人材に対して企業の魅力をアピールして入社を検討してもらうためには、ノウハウを少しずつ定着させていく必要があるでしょう。
必要に応じて外部サービスを活用することで、ダイレクトソーシングを効率よく実施することができるでしょう。先述の通り、ダイレクトソーシングに関するノウハウを自社で1から構築するのは簡単ではありません。思うような成果があげられないと、それだけ本格的な導入までの時間がかかってしまいます。外部のサービスを活用しつつダイレクトソーシングを行うことで、自社だけではアプローチするのが難しかったような人材にも巡り合える可能性があります。ある程度のコストは発生しますが、必要な投資だと考えて活用してみましょう。
ビズリーチは、転職希望者へのスカウトを行えるサービスです。2021年10月時点で170万人もの会員が登録しており、国内最大級の人材データベースといえるでしょう。豊富な人材データベースの中から、経歴や保有している資格などによって企業にマッチした人材を探すことが可能です。専任の採用コンサルタントが求人の作り方や面接におけるポイントなどについてもサポートしてくれるため、ダイレクトソーシングのノウハウも得られるでしょう。幅広い層から即戦力を獲得したいとお考えの場合には、導入を検討してみるといいでしょう。
キミスカでは、学生の登録しているプロフィールをもとに企業の人事担当者がメッセージを送ることのできるサービスです。スカウトメールには「ゴールドスカウト」「シルバースカウト」などのランク付けをすることができ、企業側の熱意をわかりやすく伝えることができます。会員数も年々増加しているため、今後の新卒採用に大きく影響してくるでしょう。ダイレクトソーシングによって優秀な人材を新卒採用したい場合には、キミスカを活用してみるといいでしょう。
MIIDASではより企業にマッチした人材を獲得するために、社員に「フィッティング人材分析」という診断テストを受験してもらうことができます。この診断の結果から社内で活躍する人材の特徴などを可視化して、採用活動に役立てることが可能になります。新規対象者に対するアプローチは自動で行われるため、企業側からのスカウトメールの配信などは必要ありません。採用人数に対する追加費用も発生しないため、採用にかける工数や費用を抑えたいという場合には、こちらを活用してみるといいでしょう。
ダイレクトソーシングのメリットや実施におけるポイントなどについて、お分かりいただけたでしょうか。ダイレクトソーシングを行うことで、転職市場にいない潜在的な人材にも出会える可能性が高くなります。より企業にマッチした人材を確保するためには、候補者に向けて積極的なアプローチが必要となります。ダイレクトソーシングについてのノウハウが十分に蓄積されていない場合には、外部サービスなども活用しながら採用までのプロセスを確立していきましょう。効果的なダイレクトソーシングを実施して、優秀な人材を確保しましょう。
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