記事更新日:2023年05月11日 | 初回公開日:2023年05月11日
用語集 採用・求人のトレンド 人事・労務お役立ち情報採用メディアとは、企業が求職者に向けて情報発信する媒体のことを指します。企業が自社の魅力をアピールすることで、求職者の興味を引き、採用につなげることが目的です。近年では、採用の見込み獲得(リード)やブランド認知を目的としたオウンドメディアを運営する企業が増加しています。その中でも、人事・採用担当者をターゲットにしたオウンドメディアが注目されています。採用においては、企業のブランディングが非常に重要と言えるでしょう。
採用メディアと採用サイトの違いは、提供する情報が異なります。採用メディアは、リード獲得やブランド認知を目的として運営されるオウンドメディアであり、人事・採用担当者へのリーチを目的として運営されます。採用メディアでは、業界トピックスや求人情報、採用活動の取り組みや社員インタビューなど、幅広い情報を提供します。一方、採用サイトは、企業が自社の採用情報を掲載するウェブサイトのことです。求職者が応募するための情報が中心で、求人情報や応募方法、採用プロセスなどが掲載されます。
採用メディアの目的は、潜在候補者に対してアプローチできることです。採用メディアは、求人募集サイトや企業のウェブサイト・SNSなどを活用します。そこでは、企業の魅力や採用情報、福利厚生などを発信します。これにより、求職者が企業に興味を持ち、自発的に応募することが期待されます。また、採用メディアは、ブランドイメージの向上やリーチ拡大、採用コストの削減など、企業の採用活動を支援するための有力なツールの一つです。
採用メディアのメリットは、入社後のミスマッチを防ぐことができる点が挙げられます。採用メディアを通じて提供される企業情報や求人情報で、求職者は自らのスキルや志向に合った職種や企業を選ぶことができます。そのため、採用プロセスにおいて求職者と企業の相性が合わないといった問題を事前に防ぐことができ、入社後のミスマッチや離職率の低下に繋がります。また、採用メディアは効果的なブランディングツールでもあります。企業が提供する情報や求人広告を通じて、自社の事業や魅力をアピールすることができます。
他にも、企業の認知度を上げることが挙げられます。採用メディアは求職者だけでなく、広く一般の人々に向けた情報発信を行うことができます。そのため、採用メディアを通じて企業のブランド認知度を高めることができるのです。さらに、企業の採用においては、応募者だけでなく、採用しなかった応募者にも企業イメージを損なわないようにすることが重要です。採用メディアを活用することで、求職者以外の人々にも企業の魅力をアピールし、イメージアップにつなげることができます。
採用メディアのデメリットは、採用コストが高いことが挙げられます。採用メディアを運用するためには、求人広告を出稿する費用がかかります。他にも、コンテンツの制作費用、運用費用なども必要です。特に、優秀な採用媒体を利用する場合は、それに見合ったコストがかかることが多いため、採用コストが高騰する可能性があります。よって、採用メディアは自社に合う媒体を選ぶことが重要となります。複数の採用メディアを比較するようにしましょう。
採用メディアを利用した場合でも、すぐに採用母体が増えるわけではありません。多くの場合、企業の魅力を伝えるためのコンテンツを充実させ、訪問者に対してアプローチすることが必要です。また、採用メディアにアクセスする求職者は、既に転職活動を行っている人が多く、その中から選考を進めることになります。また、競争率が高くなる場合もあるでしょう。適切なコンテンツを提供し、アプローチを行うことで、優秀な人材の獲得やブランディング効果を期待することができます。
新卒採用向け採用メディアとしては、OfferBoxがあります。株式会社i-plugが提供しており、企業から学生に直接オファーを送ることができる新卒に特化したダイレクトリクルーティングサービスです。OfferBoxは、学生と企業のデータベースを活用した人口知能による検索アシストシステムです。このシステムにより検索時間の最小化・コミュニケーションへの集中・高精度なマッチングに期待ができます。また企業の知名度に関係なく、新卒採用ができる点も魅力と言えるでしょう。
リクルートホールディングスが提供する採用成功ナビ新卒は、新卒採用ノウハウを集めた人事採用担当向け支援サイトです。コンテンツとして、新卒採用ノウハウの提供や、採用の専門家によるコラムなどが充実しています。また、中小零細企業で新卒採用を始めて行う企業のために新卒採用で必要となる様々な資料が無料で利用できるテンプレートになっています。テンプレートは、会社説明会の告知や案内メールや、求人票の送付依頼などがあります。
株式会社マイナビが提供するのは、新卒採用サポネットです。マイナビの情報メディア「HUMAN CAPITAL サポネット」は、新卒・中途採用担当者、経営者、さらには面接や育成に関わるすべてのビジネスパーソンに向けた、採用・育成・組織戦略のヒントが満載の情報メディアです。採用戦略や手法の好事例、学生や求職者とのコミュニケーション設計、採用・選考における基本ルールやノウハウなどが分かりやすい記事となっています。さまざまな課題やお悩みに寄り添うコラム・セミナー・市場調査データなどを見ることが出来ます。
株式会社ビスリーチが運営するのは、即戦力を強みとするBIZREACHです。登録者約190万人のキャリアを積んだ優秀な人材をスカウトできる採用サイトです。即戦力を強みとしているのは、独自の審査を通過した人材のみが登録している点です。また、利用する企業側が直接スカウトをすることができることで、書類選考を確認する手間を削減することが出来ます。併せて、面談でのミスマッチを防ぐことが出来ます。また、候補者と直接連絡を取ることが出来るので、素早い採用活動も魅力と言えます。
リクルートホールディングスの運営するリクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス向けの転職スカウトサービスです。登録している人材の年齢層がバランスよく、企業の求める補強を行うことができます。また、業種も幅広く、営職・管理職・企画職・IT技術職・専門職・その他のデータベースから必要な人材を探すことが出来ます。導入費用が無料となっているので、企業側は利用するハードルが低いと言えます。登録者の半数以上が年収600万円以上となっており、即戦力として期待できる人材へ直接アプローチも可能です。
株式会社YOUTRUSTが運営する採用サイトは、社名でもあるYOUTRUSTです。他の採用サイトと大きく違うのは、SNSのようなシステムになっている点で、登録者同士のつながりを活用した採用活動を行うことが出来る点です。つながりがある人からマッチ度の高いスカウトを行うことができます。また、登録者は、副業・転職だけではなく、カジュアルな相談や、登壇相手を探すなどキャリアに関する出逢いを広げる事が出来ます。そのほかの特徴として、他の転職サイトに登録していない方が約40%となっており、転職に前向きな登録者は約60%となっています。
Linkedinは、アメリカの企業でソフトウェア開発を事業の主軸とする企業です。LinkedInは、世界200か国、8億5000万人以上のユーザーが利用している「ビジネスSNS」です。プロフィールには、学歴・職歴・資格・スキルを入力することが可能です。詳細な職歴や自己アピールを入れることが推奨されているため、LinkedInを見れば今まで何をやってきた人物なのか事前に分かるのが特徴です。法人向けとして、求人票を掲載できるため、企業に興味持った登録者と繋がることが出来ます。
LINEの採用オウンドメディア「OnLINE- LINE」は、社内トレーニングの情報や専門職の内容など、ふだん知り得ない情報を詳しく紹介しています。これにより、採用希望者は「LINEという会社のことを知りたい」と思った時、オウンドメディアを通じてLINEのイメージを大まかに把握することができます。また、オウンドメディアは社風や取り組みを誠実に伝えているため、求職者にとって信頼できる会社という印象を与えることができます。さらに、専門職や出戻り社員のインタビューなど、企業の見えにくい部分を徹底的にオープンにしています。
Repro社では、求人を上位表示させるインバウンド戦略と、社内の魅力を発信するアウトバウンド戦略を意識しています。そのなかで、社員インタビューやイベントレポートをフィードで公開しています。この取り組みにより、エントリー数が41%アップとなりました。同社は、採用メディアを「すでにエントリー数が多いもの」「PDCAが回せるもの」「人材プールと採用要件のマッチ度が高いもの」という3つの基準で絞ることにしました。その中で、Wantedlyを選択したことで、採用コストを抑えながらも、エントリー数を100件以上獲得することができました。また、
Wantedly Adminはエンジニア採用に特化した採用サイトで、まだ転職を検討していない潜在層に対してアプローチが可能です。登録者層は20代〜30代の若手が中心で、IT・メーカー・商社・外資などで経験を積んでいる人が多いとされています。成果報酬がゼロで無料プランから開始できるため、高い費用対効果が期待できます。掲載企業数は25,000社以上、ユーザー数は135万人以上と多く、エンジニア採用において注目されるサイトの一つとなっています。
採用メディアは、企業が求職者に向けて情報発信する媒体です。これらのメディアを上手に活用することで、より効率的に採用活動を進めることができます。求人情報を多数の媒体に掲載することは有効ですが、効果的な媒体の選定が重要です。エントリー数が多く、費用対効果が高い媒体を選択し、その媒体の特性に合わせたアプローチを行うことが求められます。また、オウンドメディアを活用することで、企業のブランディングを高め、求職者の関心を引くこともできます。効果的な採用メディアの活用は、採用活動の成功に大きく貢献します。採用メディアの活用で採用活動を進めましょう。
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