アイスブレイクとは【目的や効果、行う際の注意点などを解説します】

記事更新日:2023年05月11日

グローバル経済 人事・労務お役立ち情報
研修や会議などを成功させるためには、参加している人達が積極的に参加し意見を出し合うことが欠かせません。しかし、初対面の人達が多い場や多くの人が居る前で発表する事が難しいと感じている人も少なくありません。そういった人達にも積極的に意見を出してもらいやすい環境作りとして活用出来るのが、アイスブレイクです。アイスブレイクを取り入れることで、緊張している雰囲気を和らげスムーズに研修や会議を実施することが出来ます。アイスブレイクの目的や実際に行うゲームなどについて解説していきます。アイスブレイクを取り入れようと考えている企業の方は、参考にしてみてください。

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アイスブレイクとは

緊張感のある場を和ませるためのコミュニケーション方法

アイスブレイクとは、緊張感のある場を和ませるためのコミュニケーション方法です。初対面同士の人と何かを行う場合や、営業や会議の場でコミュニケーションを円滑に行う為に取り入れられる手法の一つです。緊張した空気を氷に例え、それを壊すための手法として用いられていることから「アイスブレイク」と言われています。参加者の緊張をほぐし、場の雰囲気を良くするための方法として活用されており、社員研修に取り入れる企業も増えてきています。

アイスブレイクの目的

固まった雰囲気をほぐして場を和らげる

アイスブレイクは、固まった雰囲気をほぐして場を和らげるために行います。アイスブレイクが取り入れられている事が多いのは、新人研修や親睦会・会議の前など様々なシーンで活用されています。従来のような自己紹介だけでは、初対面の人達が打ち解けるには時間が掛かってしまいがちです。アイスブレイクを取り入れて、ゲーム感覚で自己紹介などを行うことによってその場に参加している人達やチームに一体感が生まれます。場の雰囲気が和むことによって、スムーズに研修や商談を進めることが出来ます。

その場にいる人に存在感を強く印象付けることができる

その場にいる人に存在感を強く印象付ける事も、アイスブレイクを行う目的です。ただ普通に自己紹介をしても、相手に強い印象を持ってもらうことは出来ません。珍しい苗字でもない限り、数多くの人と顔を合わせる研修や営業では相手に覚えてもらうだけでも大変です。しかしアイスブレイクを活用し、ゲームや雑談を取り入れながらコミュニケーションを取ることで通常の自己紹介よりも覚えてもらいやすくなります。打ち解けやすくなるだけでなく、お互いの印象を強く残す方法としても活用されています。

アイスブレイクが用いられる場面

面接

アイスブレイクは、面接で取り入れられます。面接ではどうしても緊張してしまい、上手く話すことが出来なかったと感じる人は少なくありません。また、企業にとっても応募者が緊張のあまりコミュニケーションが取れないと、せっかく優秀な人材でも採用することが出来ず機会損失となってしまいます。その為、面接に入る前にアイスブレイクを取り入れ緊張を和らげることで、その人の良さを引き出せる可能性が高まります。形式的な質問から面接に入るよりも、アイスブレイクで導入部を作ることによりスムーズに面接を進めることが可能です。

ミーティング

ミーティングの前にアイスブレイクを実施することもあります。沢山の人が参加するミーティングで、説明を行うことがストレスに感じてしまう人もいます。そういった人達にも、アイスブレイクをミーティング前に取り入れることをお勧めします。ミーティングに参加している人全員でアイスブレイクを行うことで、場の緊張感を和ませることが出来る為、取り入れない状態に比べ説明しやすい環境になります。アイスブレイクを取り入れる際には、ミーティングの妨げにならない様短いものを取り入れるようにしましょう。

研修

研修でアイスブレイクが用いられることもあります。特にアイスブレイクが効果を示すのが、新規採用研修です。新規で採用されている人達は、皆初めて顔合わせをしている人ばかりなので、緊張感に包まれている可能性があります。アイスブレイクを取り入れることによって、場の雰囲気を和らげコミュニケーションを取りやすい環境作りが出来ます。入社後の最初の研修でいい関係性を作ることが出来れば、その後の社会人生活にいい影響となるはずです。アイスブレイクで個々の性格や考え方等も分かる為、うちとけやすくなります。

セミナー

アイスブレイクはセミナーでも活用されています。コロナウイルスが流行る前までは対面で行われていましたが、コロナウイルスが流行してからはオンライン上で行われるものも増えています。対面と比較してもオンライン上で実施するセミナーは、中々コミュニケーションを円滑に行うことは簡単ではありません。上手く聴き取れない等、ストレスを感じやすい状況に陥りがちです。アイスブレイクは対面でない環境でも実施出来るものがあります。アイスブレイクを取り入れて、スムーズにセミナーを行いましょう。

商談

アイスブレイクを取り入れて、商談を行うこともあります。初対面から仕事の話をしてしまうと、上手くコミュニティが取れずに苦戦してしまう人も多いのではないでしょうか。商談を行う前に、天気やニュースなど当たり障りのない話題を提供し、自然に商談へと話題を運べる様にしましょう。季節・道楽・ニュース・健康・仕事などは、相手を問わずに会話を行いやすい話題です。反対に学歴や芸能など個人の考えによって異なり、対立の元となりかねない話題は触れないようにしておくことも大切です。

アイスブレイクの効果

緊張感がほぐれ、パフォーマンスを高められる

アイスブレイクは、緊張感がほぐれてパフォーマンス力を高める効果があります。初対面の人と話す時、緊張しないという人の方が少ないのではないでしょうか。緊張している雰囲気では、会議や研修がスムーズに進まない可能性があります。参加している全員が意見を出しやすい雰囲気を作る為にも、アイスブレイクを最初に行うことがお勧めです。和やかな雰囲気作りを行うことで、意見が出てきやすくなり会議の生産性が高まります。従業員のパフォーマンス力を高めるためにも、アイスブレイクを取り入れましょう。

互いの理解が深まりコミュニケーションが円滑になる

アイスブレイクの効果は、互いの理解が深まりコミュニケーションを円滑に行うことが出来る点です。アイスブレイクは自己紹介や、体を動かして行う簡単なゲームなどが主流です。セミナーや会議に出席している全員が参加し、同じことを行うことにより今まで知らなかった人ともコミュニケーションを取ることが出来ます。従来の自己紹介を行うよりも相手の印象に残りやすい為、その後別の業務を行う時にもスムーズなやり取りに繋がります。

参加者が主体的になる

参加者が主体的になるのも、アイスブレイクの効果の一つです。商談や打合せなどは、出席している人達から様々な意見が出てくることが理想的と言えます。しかし人前で話すことが得意でない人もいる為、出席者全員が積極的に発言することは簡単ではありません。いきなり本題に入ってしまうと、良い意見が出にくくなってしまう為、打合せや商談の前にアイスブレイクを取り入れ意見を出しやすい環境を作りましょう。雰囲気が和やかになることで、参加者が積極的に取り組むことに繋がります。

アイスブレイクですぐに行えるテーマ

GOOD&NEW

アイスブレイクのGOOD&NEWは、すぐに取り入れることが出来ます。GOOD&NEWは、24時間以内に起きた「良かったこと」や「新しく発見したこと」を発表する自己紹介の一種です。楽しい話題で盛り上がりやすく、発表する人がどういった事に興味関心があるのかを知ることも出来ます。24時間と時間を絞っている為、部署の朝礼などで活用することも可能です。発表する人数を絞るのではなく、参加者全員が良かったこと・発見したことを発表し、それに対して拍手やリアクションを行います。

バースデイライン

バースデーラインも気軽に取り入れることの出来るアイスブレイクの一つです。バースデーチェインとも呼ばれている物で、グループ分けを行って誕生日の早い順に並ぶゲームです。それだけだと簡単に感じてしまいますが、このゲームは声を出したり紙に書いたりすることは出来ません。身振り手振りだけで相手に自分の誕生日を伝える必要があります。間違えることなく順番に並ぶことの出来たグループの勝ちです。お互いの誕生日を知ることが出来、お互いの事を知るきっかけとなります。

集団じゃんけん

集団じゃんけんは、アイスブレイクですぐに行えるテーマです。集団じゃんけんと言うと、あまり聞き馴染みがない人もいるかもしれませんが、グループ戦で行うじゃんけんの事を言います。参加者をいくつかのグループに分け、グループ毎にじゃんけんで何を出すか話し合いを行います。グループで協力してトーナメント方式のゲームを勝ち進んで、優勝チームを決めていきます。チームで勝ち負けを共有することで、全体の意識を高めることが可能です。チームの数が奇数にならないように注意しましょう。

アイスブレイクを行う際の注意点

はじめに目的を説明する

アイスブレイクを行う際には、実施する前に目的をきちんと説明しましょう。いきなりアイスブレイクの他己紹介やペーパータワーなどを説明もなく行ってしまうと、アイスブレイクの目的である雰囲気の緩和に繋がらないかもしれません。スムーズにセミナーや打合せを行う導入部として、アイスブレイクを行おうとしていることを実施する前にしっかりと説明しておきましょう。ゲームを行う前にアイスブレイクの目的を全員が認識することで、しっかりと効果を発揮することに繋がります。

参加者に適した内容を選択する

アイスブレイクは、参加者に適した内容を選択するよう注意が必要です。アイスブレイクの効果を発揮させるためには、実施する対象となる参加者に適したゲームや施策を行わなければなりません。お互い初対面の場合には、自己紹介ゲームといった相手を知ることの出来るゲームが適しています。しかしある程度相手を知っているにもかかわらず、自己紹介ゲームをしても意味がありません。新しい一面を知ることが出来るものや、体を動かすゲームが最適と言えます。また参加者が年齢層などバラバラの場合は、老若男女問わず楽しめるものを選びましょう。

制限時間を決める

制限時間を決めて、アイスブレイクを行うことも大切です。時間を区切らずにアイスブレイクを行ってしまうと、単なる雑談の場となってしまいます。アイスブレイクはその後のセミナーや打ち合わせの時間を有意義にするために実施するものです。その為、セミナーや打ち合わせと同等の時間をアイスブレイクに使うことはお勧めしません。長くても、30分以内に収まるようなゲームを実施するようにしましょう。緊張を緩和することが目的ですが、進行はテキパキ行う必要があります。ゲームとはいえ、しっかりとスケジュールを組んで実施することが大切です。

まとめ

アイスブレイクで場を和ませよう

アイスブレイクを行う際の効果や、実施する際の注意点などについて解説しました。アイスブレイクは様々な場面で取り入れることが出来ます。アイスブレイクを取り入れることで、チームの生産性向上や会議の効率アップなど様々なメリットが生まれる可能性があります。参加者の状況に合わせてアイスブレイクで実施するゲームを選ぶことで、よりアイスブレイクの効果を実感することが可能です。導入する場面に合わせたアイスブレイクを行うことで、研修や打合せをより有意義な物へと変えることも出来ます。アイスブレイクを活用して、場を和ませていきましょう。

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