主婦採用のメリットは【採用の狙い目時期や注意点について解説します】

記事更新日:2023年08月08日 初回公開日:2023年08月08日

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労働人口の減少などによる人材不足により、シニア人材や主婦層の人たちの採用に力を入れる企業が増えてきています。結婚や出産を機に退職し、専業主婦を続けるといった人も10年前は多い傾向にありましたが、昨今では一度退職したけれど子育てが落ち着いたら働きたいと考える主婦層も増えています。しかし主婦の採用は時間の融通が利かず、すぐやめてしまうのではと考えている企業の方もいるのではないでしょうか。主婦採用の動向やメリットについて解説していきます。主婦採用を考えている人事担当の方は、参考にしてみてください。

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主婦の就業動向

子どもができた後も就業継続したい人は10年前より増加している

主婦の就業動向は、子供が出来た後も就業継続したいと考えている人は10年前より増加している傾向にあります。リクルートの調査機関ジョブズリサーチセンターが主婦の就業動向について調査を行いました。その調査によると10年前に比べるとコロナウイルスが流行する2019年は「子供が出来た後も就業継続したいと考えている」人が15%程増加しています。フルタイム勤務を希望する人は減っており、日数や時間に融通が利くパート・アルバイトを希望する人が増えています。

主婦の求職活動時期

4月~5月が最も多い

主婦の求職活動期間は、1年の中で4~5月が最も多くなります。主婦の人たちは子供の入園や入学が終わり、新生活が落ち着いてくる4月から5月に仕事を探す人が最も増えます。家事や育児に影響の出ない範囲で働きたいと考えている人が多く、自宅から近い場所や短時間勤務・シフトに融通が利くかを重視する人が多い傾向です。その為、柔軟な働き方が出来る求人やすでに主婦の人が多く働いている場所に応募が集まりやすくなります。

主婦採用のメリット

長期的な戦力となる

主婦採用をすることで、長期的な戦力となるメリットがあります。学生バイトなどと違って、主婦の人たちは安定した生活基盤を持っている人が多いため、働きやすい環境であればその環境を変えようと考える人は少なく長く定着してくれます。いくら稼げるのかよりもどれだけ働きやすいかを重視する人が多いのも特徴です。また子供の年齢が上がって行くほど、シフトに入れる日数や時間の柔軟性も高くなることから、長期的に育成を行う事で大事な戦力になります。

基本的な研修の期間やコストが抑えられる

主婦採用のメリットは、基本的な研修の機関やコストが抑えられる点です。家庭に入る前に働いていたことがある人が多いため、基本的なマナーやコミュニケーション能力が身についています。その為、社会人経験のない学生やフリーターと比べ、研修を行う機関が短くて済む場合があります。育児などでブランクがある人もいるため、一定程度の研修は必要ですが学生に比べると時間やコストが掛かりません。研修にあまり時間をかけられない企業でも、採用しやすいといえます。

コミュニケーション能力が高い人が多い

コミュニケーション能力が高い人が多いことも、主婦採用のメリットです。主婦は学校や地域のママ友など様々なコミュニティに所属している事が多いため、自然とコミュニケーション能力が身についている場合が殆どです。学生やフリーターと比べて、主婦層はコミュニケーション能力が高いことが予測され、スムーズに接客を行ってもらうことが出来ます。学生には対処が難しい迷惑な客でも、主婦であれば冷静に対応してもらえる可能性があります。

主婦採用のデメリット

急な欠勤や遅刻早退をされる可能性がある

主婦採用のデメリットは、急な欠勤や遅刻・早退をされる可能性があることです。主婦の人は、家事や育児を両立しながら働いている人が殆どのため、幼稚園や小学校のイベントだけでなく子供の体調不良で休みが増えてしまいます。こういったケースは主婦を採用するに辺り、珍しくはありません。イレギュラーにも対応できるよう、職場内で気軽にシフトを変われるようにするだけでなく、多めに人を確保するなど環境を整備することが大切です。

家庭の事情で働けない時間帯がある

家庭の事情で働けない時間帯があるのも、主婦採用のデメリットです。主婦の人は子供が家にいない時間帯のみ働きたいと考えている人も多いため、平日の夕方や休日はシフトに入れないといった事情があります。主婦の人は家庭と両立できる職場を探していることから、事情を考慮せずに業務やシフトを増やしすぎてしまうと離職に繋がってしまいます。希望がない場合には、勝手にシフトを増やさずに家庭に考慮したシフト作成が必要です。

主婦採用をする際に覚えておきたい3つのタイプ

小さな子どもを持つ主婦

主婦採用を行う際には、3つのタイプを覚えておきましょう。小さな子供を持つ主婦は、子育てが中心です。子育て中心の主婦の人は、子供が帰ってくる15時くらいまでに終わる勤務時間を希望する人が多くいます。小さな子供は免疫獲得をしている段階なので、体調不良は日常的に起こることを念頭に置いておきましょう。小さな子どもを持つ主婦は、新卒から正社員として働いている経験を持っている人も多く、シフトに入ってくれる日数が多いのも特徴です。

子どもが小学生から中学生の主婦

子供が小学生から中学生の主婦は、子育てと両立して働きたいと考えています。子供の学年が上がって行くと、帰宅が少しずつ遅くなっていくため少しずつ長く働けるようになっていきます。この主婦層の人たちは、配偶者の扶養から外れる事も検討する人が多くなります。小学生に上がると、子どもの体調不良で遅刻欠勤が減っていき自分の為に時間を使える人が増えるため、キャリアアップを考える人も増えます。時間の自由度は上がりますが、無理なく両立できるという前提は忘れないようにしましょう。

子育てが落ち着いた主婦

子育てが落ち着いた主婦は、勤務時間や日数を増やしたいと考える人が増え正社員を目指そうと考える人も少なくありません。子どもが手を離れているため、家庭の事情で休むことが少なくなり戦力として期待できる存在といえます。他の年代の主婦層と比べて、様々なコミュニティでやり取りを行っており、コミュニケーション能力やストレス耐性が高いのも特徴です。人生経験が豊富なため、様々なお客さんに対して適切な対応を行えます。

主婦採用で求人を書く際のポイント

ペルソナを定める

主婦採用で求人を書く際のポイントは、ペルソナを定める事です。募集したいと考えている年齢や性別・大枠の条件などターゲットを設定して採用活動を行っている企業の方は多いはずです。しかし、ペルソナまでしっかりと設定できている企業は少ないのではないでしょうか。ターゲットが大まかな条件なのに対し、ペルソナはより具体的に環境や条件にを想定して人物像を設定します。具体的に応募してほしい人物像を決めることによって、求めている人を採用にする為の文言や条件を明確にすることで近い人物からの応募が期待できます。

従業員にインタビューする

主婦採用で求人を描く際には、従業員にインタビューするようにしましょう。設定したペルソナに近い人物がすでに社内で働いている場合には、応募した動機や働き初めに感じたことなどをヒアリングして求人票に反映するのも方法の一つです。実際に子育てを行っている主婦の人が働いている際には、一日のタイムスケジュールや両立するための工夫なども明記するようにしましょう。具体的な例を上げることで、入社してからのイメージが付きやすく応募に繋がる可能性が高まります。

求めるスキルや大変なことも明記する

主婦採用の求人には、求めるスキルや大変なことも明記することもポイントです。求人票にはポジティブな情報を沢山記載したくなりますが、採用する人数に限りがある以上条件がマッチしない人から応募が来ても双方にとって時間を無駄にする事になります。良い条件ばかりを記載し、入社後にミスマッチとなり退職してしまっては時間とコストが更にかかってしまいます。ポジティブな情報も必要ですが、求めているスキルや業務において大変な部分も記載することでミスマッチを防ぐことが出来ます。

働く様子がイメージしやすい情報を揃える

働く様子がイメージしやすい情報をそろえる事も、主婦採用の求人を書く際のポイントになります。求人票の文字だけではしっかりと情報を伝えられないこともあります。職場の雰囲気を伝えるために、写真や動画を使って募集をする企業も増えています。動画があまり長くなってしまうと、家事や育児の合間に見てもらえないかもしれません。そのため、主婦向けの動画は短く簡潔にまとめることをお勧めします。動画や写真を上手く活用することで、主婦からの応募を集める事が可能になります。

主婦採用を行う際の注意点

柔軟な勤務時間を設けておく

主婦採用を行う際には、柔軟な勤務時間を設けておくようにしましょう。殆どの主婦の人は、家庭と育児を両立しながら働きたいと考えています。子どもを幼稚園や小学校に送った後から子供が帰ってくる15時くらいまでを勤務時間と考えている人が多く、殆どが週末はお休みしたいと考えています。こういった状況を鑑み、柔軟に勤務時間を申請できるお店には主婦の人からの応募が増え定着率も高くなります。さらに子どもの学校行事に合わせて柔軟な対応を行うと、主婦層から人気が高く募集が集まりやすくなります。

扶養控除内で働けるよる体制を作る

主婦採用を行う際の注意点として、控除内で働けるような体制作りを行いましょう。夫の収入をメインとして考えている家庭は、主婦の人が働く場合扶養控除内にしたいと考えています。その為、扶養控除内で働ける求人は主婦の人たちからも人気が高くなります。現在の税制上では、扶養内のボーダーは103万円となっています。社会保険上は130万円と決められており、現状主婦を対象にした採用を行っている場合に扶養控除に対応できるか確認してみましょう。扶養控除内で働けるようにすることで、主婦の応募を増やすことに繋がります。

疎外感を感じさせない職場作りに努める

疎外感を感じさせない職場づくりに努める事も、主婦採用を行う上で大切です。短時間で勤務が終わる主婦は、休憩時間や就業後の雑談などに中々参加することが出来ません。そのため中々コミュニケーションが取れず、疎外感を感じてしまうことがあります。採用した人が疎外感を感じないよう、主婦採用を行う場合には複数名採用するようにしましょう。同じ立場の人がいることで、コミュニケーションも活発になり定着率も上がります。複数採用が難しい場合は、疎外感を感じさせない体制作りを行いましょう。

まとめ

求人を工夫して主婦採用を成功させよう

主婦採用を行う際の注意点や主婦を採用する際に覚えておきたいポイントなどについて解説しました。主婦の人を採用するには、労働時間や日数が限られておりメリットが少ないと考えている企業も多いようです。しかし実際には長期的な戦力としての期待や教育コストを節約できるなど様々なメリットがあります。ポテンシャルの高い主婦を採用するには、ペルソナの設定や扶養控除内での勤務・働きやすい環境の提供が欠かせません。職場や求人を工夫して、主婦採用を成功させていきましょう。

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