EQがビジネスにおいて注目される理由とは【EQを高める方法やその効果について解説します】

記事更新日:2021年10月29日 初回公開日:2021年10月29日

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社内でのコミュニケーションをはじめとした、社員同士の人間関係について課題を抱えている企業は多いのではないでしょうか。多様性が重視されるようになり、さまざまな人材が働く企業においてお互いの意見や考えが衝突することは必然といえるでしょう。そのような場面でお互いの感情を理解して意見を受け入れるすることができれば、より円滑なコミュニケーションが取れる強い集団になります。今回の記事では、対人関係において非常に重要とされるEQについて解説します。社内でのコミュニケーションを改善したいとおお考えの企業の方は、ぜひご一読ください。

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EQ(心の知能指数)とは

自分や他者の感情をコントロールする能力のこと

EQとは心の知能指数とも呼ばれ、自分や他者の感情をコントロールする能力のことを指します。EQが重要視され始めるまでは、知性の知能指数であるIQによって人間の知能やビジネスにおける優秀さを判断することが一般的でした。しかしIQだけではその人材が持つ総合的な能力を正確に測定することは難しい、という考えが徐々に広まりました。誰しもがさまざまな感情を持って業務に取り組んでいるビジネスの現場において、優秀な人材ほど高いEQを持っていると考えられます。

役職や職種に関係なく必要とされる

EQが必要とされるのは、限られた役職や職種の人材だけではありません。ビジネスの現場において、自分一人だけで業務を行うよりもチームのメンバーなどと協力する場面の方が多いでしょう。EQが高いと相手の気持ちをよりよく理解することができるため、双方が強い信頼関係を持って業務に取り組むことができます。したがってEQは多くの部下を持つ管理職の人材だけではなく、現場で働く一般社員にも共通して必要な能力といえるでしょう。

多様化が進む現代において重要性が増している

多様化が進んでいる現代社会においては特に、EQの重要性が高まっています。同じ企業に勤めていても、それぞれの経歴や考え方が全て同じということはありません。高いEQを持っていることで、お互いのことをよく理解して尊重することにつながるため業務を円滑に行うことにつながります。さらに近年ではグローバル化が進んでいるということもあり、全く異なる文化背景を持つ相手に対してより高いEQが必要となっていくでしょう。

EQとIQの違い

先天的要素が大きいIQに対してEQは後発的に高めることができる

心の知能指数であるEQに対して、単純に知能指数を表す指標としてIQが一般的に知られています。IQの高さは先天的な要素が強く関係しているといわれていますが、EQは訓練を重ねることでIQよりも後発的に高めることができます。したがって、現時点でEQについて課題を抱えていたとしても訓練をすればその課題は解消することができるのです。自分のEQについて知るということが訓練の第一歩であると同時に最も重要なポイントであるため、まずは自身のEQについての理解を深めましょう。

EQを高めるメリット

良い人間関係を構築して周りを巻き込める

EQを高めることによって自身のみならず他者の感情への理解が深くなるため、良い人間関係を構築することができます。その結果として円滑なコミュニケーションを取りやすくなり、職場での人間関係などについて悩むということも減るでしょう。実際に、対人関係でのトラブルやストレスなどが離職の原因となってしまうケースは多いです。そのような課題を解決するためにも、社員のEQを高めるということは非常に有効な手段であるといえるでしょう。

仕事での成功や生産性の向上につながる

ビジネスを行うにあたって、対人関係能力は非常に重要な能力であると考えられています。EQの向上は対人関係能力の向上にも直結するということから、生産性を上げることにもつながると考えられるでしょう。先述の通りさまざまな人材がともに働く中では、一人で黙々と業務に取り組む力だけでなく周りと協力する能力が必要とされます。社員ひとりひとりのEQを高めることは、企業全体の生産性向上につながることを意識しておきましょう。

EQにおける4つの構成要素

Idendity(感情の識別)

EQは4つの要素によって構成されており、「Idendity」はそのひとつです。Idendityは感情を識別することを表していて、EQを構成する要素の中でも最も重要な要素であると考えられています。識別する対象となるのは相手の感情だけではなく、自分自身が抱えている感情も含まれます。自分がさまざまな場面においてどのような感情を抱いているのかを理解することで、相手の感情への理解をより深めることができるのです。

Use(感情の利用)

「Use」も、EQを構成する要素のひとつとして考えられています。Useは問題解決のために感情を利用するということを表しており、必要とされる場面において適切な感情を作り出して役立てるというものです。例えばプレゼンや会議において自身の感情に任せて話していては、望むような成果をあげることは難しくなるでしょう。このような場面においては、冷静で落ち着いた感情を自分自身で作り出すことが感情の利用といえるでしょう。

Understand(感情の理解)

「Understand」は感情の理解を意味する、EQの構成要素です。現在の感情からその原因までを認識することによって、解決策を見つけ出すことなどがこれに当たります。こちらも自身の感情に対してだけではなく他者の感情についても理解することを指しており、EQを構成する要素の中では最も経験や知識が求められるでしょう。感情を理解するためには相手の表情や口調などといったさまざまな情報から、総合的に判断して汲み取る能力が必要とされます。

Manage(感情の調整)

感情を調整するという意味で、「Manage」もEQを構成する要素として考えられています。自身の感情を適切に調整することによって、相手の感情にも効果的に訴えかけることができます。EQの4つの要素の中では、対人関係の中で最も必要とされる場面が多い要素といえるでしょう。しかし、これら4つの要素のどれかひとつが欠けていてはEQを十分に発揮することはできません。したがって、全ての要素について自身の能力をもう一度見直すことから始めてみましょう。

EQが高い人の特徴

自分の意見に固執せず最善のアイデアを導き出せる

高いEQを持つ人材は、自分の意見に固執せず他人の意見を取り入れながら最善のアイデアを導き出せます。EQが高い人材は自身の感情に任せて意見を突き通すのではなく、常に冷静に他者の意見にも耳を傾けることができます。一方でEQが低い人材は自分と異なる意見に対する理解力が低い場合が多いので、さまざまなアイデアを融合させることは難しいでしょう。したがって、特に多くの社員の意見をまとめる役割のある管理職などにはより高いEQが必要とされるでしょう。

共感力が高く円滑に話をまとめられる

EQが高い人材は共感力が優れており、円滑に話をまとめる能力が高いです。他人を思いやる能力に長けているため、自分と違う意見を持つ相手がどうしてそのような考えに至ったのかを理解しようとします。会議などでも相手が不快に思うような言葉遣いを避けながら伝わりやすい言葉で発言できるため、EQが高い人材がいることでより円滑に議論を進められるでしょう。会議などでなかなか意見がまとまらないという課題は、社員のEQを向上させることによって解消される場合もあります。

新しい出会いに貪欲である

新しい出会いに貪欲であるということも、高いEQを持つ人材の特徴です。EQが高い人材は相手に対する好奇心が旺盛であることが多く、新しく出会った相手がどのようなことを思い描いているかということに強い興味を持っています。そこで相手から得られた考えやアイデアを自分の中に取り込み、より豊富な知識を身につけることができるのです。常に新しいことに好奇心を持って貪欲に取り入れていく姿勢は、変化が著しい企業の社員にとって最も必要とされる能力といえるでしょう。

EQが低い人の特徴

自己中心的な行動が多い

他人のことを考えずに自己中心的な行動をしてしまうというのは、EQが低い人材の特徴としてあげられます。相手の考えをうまく汲み取る能力が乏しいため、どうしても自分本位な言動をしてしまうということになります。このような人材がいることによって、業務の進捗だけではなく社内の人間関係にまで悪影響を及ぼしてしまう可能性もあるでしょう。人間関係の悪化によって退職するというケースもありますので、優秀な人材に安定して働いてもらうためにもEQの低い社員への対応は必須です。

感情の起伏が大きくモチベーションを保てない

EQが低い人材は感情の起伏が大きく、仕事に対する自身のモチベーションを保つのが難しいという場合があります。自分の感情をうまくコントロールすることができないため、周りに対して必要以上に厳しい態度をとってしまうケースなどが考えられます。またプライベートで嫌なことがあったときなどにも、その感情を業務中にコントロールすることができず結果的に生産性が低下してしまう可能性もあります。常に仕事に対して高いモチベーションを持って取り組んでもらうには、EQを向上させるのが効果的な手段だといえるでしょう。

EQを高める習慣

挨拶と一言で良い交友関係を築く

挨拶にもう一言添えるということを意識することが、EQを高めることにつながります。職場で全く挨拶をしないという社員はほとんどいないでしょう。しかし一方で、挨拶しかしないという社員は多いのではないでしょうか。挨拶だけではなく何か一言添えることによって、そこで自然なコミュニケーションが生まれます。EQは対人関係に関する能力ですので、向上させるためにはまず相手と話すことが重要です。売り上げや進捗などの業務に関する内容だと相手がプレッシャーを感じてしまう場合もあるため、日常の何気ない内容を話すように心がけましょう。

一日の行動と感情を書き出す

EQを高めるために、一日の行動と感情を書き出してみるという方法も非常に効果的とされています。相手の感情を理解するためにはまず、自身が現在抱えている感情について正しく認識することが大切です。そのために、一日の中で自分の行動とその時の感情を書き出すタイミングを設けましょう。時間に余裕のある朝や、就寝前などが最も適しているでしょう。自身の感情を正しく理解することで、気持ちが楽になると同時に次の新たな行動を起こしやすくなるというメリットもあります。

まとめ

社員のEQを高めて企業を活性化させましょう

EQの重要性と、社員のEQを向上させることによるメリットについてお分かりいただけたでしょうか。IQなどの数値化できる能力とは違い、目に見える形で評価しづらいのがEQです。しかし同時に、企業の生産性を向上させるためにEQが重要な役割を担っているのも事実です。対人関係での課題の多くは、社員のEQを向上させることによって解消することができます。EQの重要性を社内で共有して、全社員が対人関係に悩みを持つことなく仕事ができる企業を目指しましょう。

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