記事更新日:2020年11月18日 | 初回公開日:2020年10月23日
外国人採用・雇用 人事・労務お役立ち情報 採用成功事例 採用・求人のトレンド グローバル経済面接官として1番心得ておくべきことは「事前に面接というものを理解する」ということです。面接とは就職後のミスマッチを防ぐために行われます。意見交換の場所であるともいえるでしょう。これは企業側だけでなく、求職者側からもそうであると考えられます。どういった企業なのか、どういった人材なのか。どういう仕事内容なのか、どういうものが重要視されるのか。入社後に「思っていたものと違う」。そうならないためにお互いが摺り合わせをする場となります。
面接官の心得2つ目は話しやすい空間作りです。このために1番効果的な方法は「アイスブレイク」の時間です。この時間は必ず設けるようにしましょう。アイスブレイクとは、相手の緊張をほぐす効果があります。面接とは関係のない会話を少し挟んでおくことで、緊張を感じにくくなることでしょう。他にも「もしも答えにくい質問があれば、遠慮なくおっしゃってください」と一言伝えておく。この言葉があるだけで求職者が企業に対する印象もかなり変わってくるでしょう。
面接官の心得3つ目は求職者の素を引き出すことです。面接を受けるために企業を訪れる求職者は多くの場合緊張しているでしょう。そのため自身の意見をうまく面接官に伝えられない人もいます。そして、採用されるために予想される質問に対して回答を万全に準備してきます。そんな中で、いかに短い時間で本音を引き出せるかがポイントになります。笑顔で印象の良い伝え方。答えやすい言い回しの質問。このように様々事前に準備する必要があります。
面接を行う目的は「求職者の意欲を確認するため」です。同じようなビジネスをする企業は多く存在することでしょう。なぜこの企業なのか、なぜこの職種なのか。求職者には一人一人に理由や熱意があります。求職者に直接会い、話を聞くことによって仕事に対する意欲を図ることができます。経営状態を良くするためには仕事に対しての意欲の高い従業員は重要です。意欲がある人であれば壁にぶつかった際でも乗り越える可能性が高いでしょう。
面接を行う目的の2つ目は「求職者の資質を確認するため」です。事前に履歴書や職務経歴書をチェックする企業が大半存在すると思います。顔写真、経歴、自己PRなどから求職者のイメージはできるかもしれません。しかし、話し方、言葉のチョイス、間合い。このような点はやはり会うことによって見極めることが出来るのではないでしょうか。コミュニケーション能力、熱意、仕事に対する意欲や熱意。このような資質は会わなければ確認できないでしょう。
面接を行う目的の3つ目は「企業と求職者の相性を確認するためである」ともいえるでしょう。面接はお互いに意見の共有が出来る場です。価値観や重要視する点など、共に仕事をする上での相性を確認することができます。例えば、チームワーク重視なのか、個人主義なのか。プロセスも大切であると考えるのか、結果が全てなのか。残業の有無など。仕事は毎日の生活に関わるものです。面接を通してお互いの相性を丁寧に確認しておきましょう。
面接官としての心構えを4つご紹介しておきたいと思います。1つ目は「笑顔と相槌を徹底する」ということです。初対面の印象は5秒で決まると言われているのはご存知でしょうか。人は見た目が9割と言われるように心理学上では見た目がすごく重要になってきます。そのため、清潔感のある装いを身にまとい、笑顔を意識しておきましょう。そして話を聞く際のポイントは相槌です。タイミングよく丁寧に相槌を打つことにより、話をしっかりと聞いているということが求職者に伝わります。
2つ目は「求職者の良いところを見つける」ということです。会社の戦力になってくれるのか。気持ちよく一緒に仕事ができる人であるのか。こういった点が気になり、厳しい目で採点してしまうこともありますよね。しかし、面接とは相手の考えと自分の考えを摺り合わせする場所であるとも考えられます。つまり、求職者の良いところも積極的に見つけていくことで、今後可能性のある人材を発掘することもできるはずです。客観的な視野を忘れないように意識しておきましょう。
3つ目は「高圧的な態度を取らない」ということです。求職者たちは少なからず緊張し、見えないプレッシャーを感じて面接を受けています。高圧的な質問。笑顔の少ない緊張感漂う空気感。もしあなた自身が求職者たちの立場に立った際、どのようなことを感じるでしょうか。面接官として、人材を見極めなければいけないのは当然です。しかし、しっかりと見極めたいのであれば複数回の面接の機会を設けることがオススメです。そうすることで求職者の本質に近づくことができるでしょう。
4つ目は「企業理念に合う人物かどうか検討する」ということです。ここまでは求職者に寄り添うことの重要性を幾つか挙げてきました。この点に付随し、企業理念に合う人材かどうかはかなり重要です。企業は複数の従業員で動いています。1人でも進む方向性が異なっていると、少しずつズレが生じることになるでしょう。そのズレによって起こる問題もあります。そのため面接の際に企業理念や経営方針に関しての考えを質問として尋ねることも効果的です。
面接に臨む上で忘れがちな注意点を2つご紹介していきましょう。1つ目は「即戦力にこだわらない」ということです。これは特に中途採用の面接で注意が必要です。人材不足が理由であったり、研修を少しでも簡単にしたいという理由で即戦力を求める企業も多いでしょう。もちろん、社会人を経験している人材であればある程度のスキルを求められます。しかし、企業によって仕事の流れが違っていたり、システムが違う、など慣れるまでにある程度の時間は要します。スキルや結果だけを見るのではなく、過程や人柄も重要視しましょう。
2つ目は「企業側も求職者に見極められている」という事実です。これは忘れがちな点ですよね。面接となるとほとんどの場合は企業が合否を出すことに重きを置いてしまいます。しかしながら、面接官の雰囲気や態度によっては優秀な求職者に辞退されてしまう可能性もあるのです。特に新人や若手の面接官は注意が必要です。なぜなら、求職者たちは面接官を見てその場にいない企業の従業員をイメージします。幼い言葉使いや横柄な態度によっては面接だけでなく企業イメージをも落としかねません。
面接の際に注意しなければならない質問がいくつか存在します。その中でも今回は覚えておくべき2つをご紹介しておきます。1つ目は家族の職業や収入に関してです。家族に関しては、求職者自身はどうすることもできません。社会人である以上、多くの場合は親から自立し、個人として存在していると考えます。求人者の核心を知るには効果的なこともあるでしょう。しかし、面接の際に面接官や企業が向き合うべきなのは目の前にいる「求職者本人」なのです。言葉のチョイスによっては求人者が不快感を感じ流こともあります。
2つ目は思想や宗教に関してです。このような事柄はかなり繊細な内容になるでしょう。時事問題や政治に関してどういった考えを持っているのか。しっかりとした思考力があるのか。このような点を見極めたいと考える面接官もいるかもしれません。しかし、日本の憲法上で思想や信教の自由が記されています。聞き方によっては受け手側があまり良い印象を感じない場合も存在するでしょう。そのため宗教や思想、政治に関連する内容については質問しない方が安全といえるでしょう。
ここからは面接に挑む前に読んでおきたいオススメの本を3冊ご紹介したいと思います。1冊目はデール・カーネギーの「人を動かす」です。すでにご存知の方も多いのではないでしょうか。この本は特にビジネス本として有名になりました。否定を控えて長所を褒める。公平な評価をする。相手の立場で物事を考える。このようなことが記載されています。面接官の心得には直接関係のないように思えるかもしれません。しかし対人関係を築く上で重要なことを見直すきっかけになることでしょう。
2冊目は「How Google Works―私たちの働き方とマネジメント」です。これはエリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグルの3人によって書かれた作品です。エリック・シュミットは世界中で知られているGoogleの元CEOでした。そんな彼が起業から現在に至るまでの様々なポイントが記されています。そんな中でも「採用のおきて」とまとめられているページもあるため、面接官にとってもかなり勉強になる1冊であるといえるでしょう。
3冊目は「NETFLIXの最強人事戦略~自由と責任の文化を築く~」です。著者は元ネットフリックス最高人事責任者を務めたパティ・マッコード。今や世界中の多くの人が利用しているであろう動画配信サービスNETFLIX。業績につながっているかという観点から全てを見直し、人材管理制度を簡略的に。そして「従業員を大人として扱う」企業文化を重視することで自由化を図った。時代の最先端を走る企業を例にしたこの本からはこれからの時代を勝ち抜くための大切な考えが記されています。
今回は面接官が心得ておくべき事柄をいくつかご紹介してきました。いかがだったでしょうか。面接というものは大抵の場合、面接官と求職者の両者に緊張感が漂う空間です。求職者は面接を受けるために1人で企業を訪ねているので、特に不安を感じていると思います。そのため、面接官が積極的に空気を和ませるように努めましょう。面接が終われば、もしかするとお互いが仲間になるかもしれない。そういった気持ちを忘れずに、お互いに敬意を示した有意義な時間になるといいですね。
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