カウンターオファーとは?【交渉成功に必要なこと】

記事更新日:2021年06月11日 初回公開日:2021年02月18日

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次々と続く社員の退職に困っている会社は多いのではないでしょうか。会社は退職者が出る度に、人材の確保や技術の継承について考えるでしょう。退職を希望する社員を引き留める方法にカウンターオファーというものがあります。今回は、退職者を希望する社員を引き留めるために、有効な方法をご紹介します。カウンターオファーの目的から交渉策や、メリット、デメリットまで詳しくお伝えします。この記事を読めばカウンターオファーについて理解が深まるでしょう。退職する社員を引き留めるための有効な方法の一つとなりえるかもしれません。

カウンターオファーとは

退職を希望する社員に引き留め交渉をすること

カウンターオファーとは、退職を希望する社員に引き留め交渉をすることを言います。優秀な社員が会社を辞めてしまうことは大きな損失になるでしょう。カウンターオファーでは、社員を会社に引き留めるために、給与を平均水準より大きくする、福利厚生を手厚くするといった条件を提示します。現状よりも良い待遇条件を提示することで、残ってほしい人材を引き留めます。しかし、社員は承諾を受け入れても、会社側が日々の配慮を怠っていると、社員は再び転職活動を始めることもあるでしょう。

カウンターオファーをしたことがある企業は65%

カウンターオファーをしたことのある企業は、65パーセントだそうです。実際に多く感じないでしょうか。また、カウンターオファーを受けた社員が承諾する確率はどれくらいなのでしょうか。エンジャパン株式会社は、「エン転職コンサルタント」にて、30歳以上の人388名を対象にカウンターオファーに対するアンケートを行っています。カウンターオファーを受けたことがある人で実際に依頼を受け入れた人は、24パーセントという結果でした。オファーの成功率は、決して高いとは言えません。

カウンターオファーの目的

人材を確保するため

カウンターオファーの目的は、人材を確保するためです。近年の少子高齢化や人口減少で働き手の人数が少なくなることが懸念されています。そのため、会社はなるべく人材を確保したいと考えます。会社で活躍している優秀な社員であればなおさらでしょう。これからの将来のために、会社のことをよく把握している人に残ってもらいたいと思うでしょう。これからの未来は働き手がますます少なくなるため、人材に長く働いてもらうことを重要視している会社も多いです。

社員の定着率を上げて人材を育てるため

カウンターオファーの目的は、社員の定着率を上げて人材を育てるためです。すぐに会社を辞められると人材が育たないのは、誰もが分かることです。またせっかく育てた人材が辞めてしまうと、新しい人材の育成にコストがかかってしまいます。また、1人の人が仕事を辞めるとその仕事を埋めるのに労力を要するでしょう。また、将来の幹部候補の社員には、様々な経験を積ませている可能性があります。大切に育てた人材が辞めてしまうのは、会社にとって大きな損失となります。

カウンターオファーの交渉策

給料を上げる

カウンターオファーの交渉術の一つ目のポイントは、給料を上げることです。会社を辞めようとする人は、給料に不満を感じている人が少なくありません。自身がもらっている給料と比較して、仕事の量が多すぎる、給料が自分の能力に対して上がっていかず、今後も上がる可能性が低い年功序列の会社などです。カウンターオファーを成功させるためには、どのくらいの給与水準を目指しているのかを聞き出し、会社が今以上の給料を提示するとともに、今後も能力に応じて給料が上がっていくことを伝えると良いです。

昇進させる

カウンターオファーの交渉術の二つ目のポイントとして、昇進させることも有効です。退職する理由として、待遇に不満がある人は少なくないでしょう。上司からの指示が絶対であり自分の裁量を持って自由に仕事をすることができない、上司との性格が合わず関係がうまくいかず悩んでいるという人も多いです。これらの問題は昇進させれば、解決することがあります。昇進させることで、仕事の裁量権が増え、自分のペースで仕事ができるようになるでしょう。

異動させる

カウンターオファーの交渉術の三つ目のポイントとして、希望の部署に異動させることも有効です。退職を希望する人の中には、現在の仕事内容に不満を持っている人も多いです。希望する部署と異なる場所で働いている人は、仕事に対するモチベーションが上がらない場合があります。本当はやりたい仕事内容があるのに、望む仕事がさせてもらえず、辛い思いを抱えながら仕事をしている人もいるでしょう。現在の仕事に不満はないか、また行きたい部署はないかなどの事項を聞き出すことが大切です。

環境を改善する

カウンターオファーの交渉術の四つ目のポイントとして、環境を改善するという方法もあります。退職を希望している人の中には、仕事環境に不満を持っている人も多くいます。社員が環境に不満を持っている場合は、具体的に何に不満を感じているかを聞き出し、改善できるものかどうかを検討しましょう。改善できるものであれば、直ちに改善を行うことが大切です。具体的に改善できることとしては、例えば、座席の配置変えや職場風土の変化などが上げられます。

カウンターオファーのメリット

次の人材を探す必要がなくなる

カウンターオファーのメリットは次の人材を探すメリットが少なくなる点です。カウンターオファーが社員に承諾されないと、空いたポストへ次の人材を探さなければなりません。空いたポストへ最適な人材が見つかれば良いですが、タイミングが良く見つかることは難しいでしょう。また、新たな人材を探すことは、採用活動のために金銭的なコストがかかると共に、労力を要します。新しい人材にコストや時間をかけるより、既存の社員に残ってもらう方が会社にとって様々な面で都合が良いのです。

教育コストを抑えられる

カウンターオファーのメリットは、教育コストが抑えられる点です。教育コストには、新しい人に教育するお金や、時間、人材が必要となります。新しい人材が業務を問題なく遂行できるまで、多くの時間がかかります。業務に慣れるまで他の社員がその人にかけるフォローや、仕事への負荷は多いです。すでにいる社員に負担をかけないためにも、教育コストにかける時間は少ない方が良いでしょう。また、新しい人材に投資する教育費も多くかかるため、注意しましょう。

カウンターオファーのデメリット

社員が会社に居づらくなる可能性がある

カウンターオファーをするデメリットとして、社員が会社にいづらくなる可能性があります。カウンターオファーを受けた社員は、オファーを承諾したとしても周りの社員との関係が悪くなる可能性が考えられます。なぜなら、退職を検討していたことや、カウンターオファーを受け承諾したという噂が他の社員に流れてしまう危険性があるからです。カウンターオファーは慎重に行いましょう。会社に留まった社員は、人間関係のもつれや気まずさから再び転職活動をすることも少なくありません。

人事配置を新しく考え直す必要がある

カウンターオファーのデメリットは、人材配置を新しく考え直す必要があることです。カウンターオファーを承諾してもらった社員が別の部署に移動する場合、人材配置を変えることとなります。既存の社員の配置転換や、承諾した社員を昇進させるか、部署移動させるか、前の部署に滞在させるかなどをまず始めに検討します。その後、社員の昇進や異動が確定した場合には、社員の周りの人材配置の見直しなども検討しましょう。異動する社員と周りの社員の相性など、既存の社員の配置転換にも気を配ることになっていきます。

カウンターオファーを成功させるポイント

社員が何を求めてるか把握する

カウンターオファーを成功させるポイントは、社員が何を求めているかをしっかりと把握することです。社員が退職を検討することには、様々な理由があります。まずは、社員が退職の決断をするに至った理由から聞き出しましょう。その後、社員が会社に求めていることを具体的に聞き出し、会社がその社員のために改善できることはないか見直します。社員の求めていることが把握できたら、社員と話し合いながら残ってもらった場合の雇用条件や、環境の変化について話し合います。

普段から社員に気を配る

カウンターオファーを成功させるポイントは、普段から社員に気を配ることです。例えば日常的に社員に声かけを行う、業務に関しての困りごとや悩み事など定期的な面談を行うと良いことです。普段から自分のことを気にかけてもらえると、仕事のモチベーションが上がると共に、会社に貢献しようと成果を出そうと頑張るでしょう。また、定期的に社員の様子を伺うことで、社員は業務で気になることや困りごとを相談しやすくなります。社員が困ったことがあったら気軽に相談しやすい雰囲気つくりを行いましょう。

カウンターオファー その後の対応

交渉したことは実行する

カウンターオファーを行なったその後の対応に関して、交渉したことは確実に実行することが大切です。社員を留まらせるために、提示した条件を忠実に実行することが大切です。社員が留まったことをいいことに交渉したことを会社側が実行しないケースもごくまれに見られます。そうすると、社員は会社に不信感を抱くと共に、大きな憤りを感じます。そして、再び転職活動を始めることになるでしょう。せっかく留まってもらうのですから、双方にとって良い結果になるように心がけましょう。

カウンターオファーを受けた社員への配慮

カウンターオファーを行なったその後の対応では、カウンターオファーを受けた社員への配慮をきちんと行いましょう。社員にカウンターオファーで留まってもらってから、その後の業務について困っていることや不満がないかを定期的に確認する機会を設けましょう。また、さらに改善していきたい点なども聞き入れると良いです。カウンターオファーを受けた社員は、オファー後の配慮を好意的に受け取るでしょう。仕事へのモチベーションも上がり、会社に尽くしてくれるようになると考えられます。

他の社員への配慮

カウンターオファー後の対応として、他の社員へ配慮することが大切です。カウンターオファーを受けた社員と共に働く周りの社員も、事情を知っていれば気を使うかもしれません。他の社員へも業務で困ったことがないかを聞くなど、フォローを忘れないようにしてください。本人を気にかけてしまいがちですが、周囲の人のケアも怠らないようにしましょう。周囲の人のケアをすることで、社内の雰囲気も自然と良くなるはずです。全員で協力しあう気持ちを常に忘れないようにしましょう。

まとめ

お互いの利になるカウンターオファーをしよう

会社側とカウンターオファーを受けた側の双方が互いにメリットになるような契約をすることが大切です。会社に留まった社員が、退職しなくてよかったと思うような、オファー時に提示した条件を忠実に実行する、また日々気を配るなど様々な工夫をしていくことが大切です。今回は、カウンターオファーの意味と、カウンターオファーを行うにあたっての交渉術、その後の対応についてご紹介しました。カウンターオファーをうまく利用することで、会社の人材確保や技術の継承に努めましょう。

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