スタートアップで採用を失敗しないためのポイントとは【採用戦略などについて解説します】

記事更新日:2022年04月01日 初回公開日:2022年03月30日

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さまざまな業界で人材不足が進んでいる近年においては、求めている人材を獲得するために適切な採用戦略をとらなければなりません。中でもスタートアップでの採用活動は一般企業に比べて難しいとされているため、採用戦略をさらに工夫する必要があるでしょう。今回の記事ではスタートアップにおける採用活動のポイントを、企業の事例を交えて解説します。限られた人員と予算の中で優秀な人材を獲得したいと考えているスタートアップの人事担当の方は、ぜひ最後までご一読ください。

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スタートアップにおける採用の重要性

採用した人材が及ぼす影響が大きい

社員数の少ないスタートアップ企業においては特に、採用した人材が及ぼす影響が非常に大きいです。優秀な人材を獲得することができれば企業の業績に直結しやすいため、採用活動の重要性は一般的な企業よりも高いといえるでしょう。その一方で採用活動に失敗した場合の影響も大きいため、慎重な見極めも必要とされます。新規採用に対する基本的な考え方は一般企業と同じですが、スタートアップならではの課題などについては工夫しながら対応する必要があるでしょう。

スタートアップでの採用が難しい理由

採用活動にかけられるコストが少ない

スタートアップでの採用が難しいとされている理由のひとつに、採用活動にかけられるコストが少ないということがあげられます。金銭的なコストに限らず、採用活動のためだけに人員を割くことは難しいでしょう。限られた人員や予算の中で理想の人材を手に入れるためには、他の企業とは違った工夫をしながら採用活動を行う必要があります。スタートアップでの採用活動は難しいと悩むだけではなく、自社に合った採用戦略を社員一丸となって行いましょう。

採用活動のノウハウが少ない

採用活動のノウハウが社内に蓄積されていないということも、スタートアップでの採用が難しい理由です。多くの企業はこれまでの採用実績などをもとに採用活動のノウハウを持っており、そこから選考プロセスなどを設計します。スタートアップは比較的新しい企業であるため、採用に関する実績がまだほとんど無いという場合が多いでしょう。採用実績はこの先少しづつ作り上げていくしかないため、他のスタートアップ企業の採用戦略を参考にしてみるというのも有効な手段です。

スタートアップの採用で起こりやすい失敗

入社後にギャップが生じる

スタートアップでの採用において、入社後のギャップに関する失敗が生じることが多いです。一般的な企業においても、新入社員がギャップを感じてしまって早期退職につながるというケースがあります。しかしスタートアップで能力の高い人材の獲得を考える場合は特に、期待していた能力と実際の能力が異なるということも考えられます。スタートアップでは1人当たりの業務責任が大きいため、即戦力となれるような人材が特に必要とされます。選考時に能力の見極めができていないと、全体の業務に支障をきたしてしまいやすくなるので注意しましょう。

スタートアップでの採用基準

成長意欲が高い

スタートアップで採用すべき人材の基準として、成長意欲の高さは特に重要視する必要があるでしょう。先述の通り、比較的人員の少ないスタートアップにおいてはひとりひとりの能力が非常に重要となります。即戦力として入社後すぐに活躍してくれるような人材を獲得できればそれがベストですが、自身で努力しながら成長してくれるような人材も欠かせない存在といえるでしょう。自発的に学習する姿勢のある人材や、新しいことに取り組む意欲の高い人材を採用することが成功につながります。

企業文化に共感している

自社の企業文化に共感しているという点も、スタートアップの採用においては大切な要素です。即戦力を採用したいためにこれまでの経験や能力を重要視しすぎた結果、企業文化とフィットしないというケースもあり得ます。特にこれまで大企業で勤務していた人材がスタートアップに転職する場合は、自由度の高さなどさまざまな違いに戸惑ってしまう可能性があるでしょう。個人の能力だけではなく、自社の文化にフィットして共に長く働いていけるような人材を獲得しましょう。

柔軟な対応力がある

スタートアップの採用においては、柔軟な対応力を有しているかという点も重視しましょう。流動性が高くスピード感のあるスタートアップの環境では、度重なる変化に対して常に柔軟な姿勢が必要とされます。発生する課題も社内に前例がない場合がほとんどですので、高い対応力も同時に求められます。たとえ優れた実績やスキルを持っていなかったとしても、さまざまな状況に臨機応変に対応してくれる人材であれば活躍を見せてくれる可能性が高いでしょう。

素早い意思決定ができる

素早い意思決定ができるかどうかという点も、スタートアップの採用において採用すべき人材の基準のひとつとなるでしょう。社員1人が担当する業務がどうしても多くなってしまうスタートアップにおいては特に、ひとつひとつの意思決定の早さが業務効率を左右します。これまでのキャリアの中で判断力を培ってきた人材を採用できるのが理想ですが、たとえ経験の浅い人材であっても面接において判断力の有無をしっかりと見極めるようにしましょう。

スタートアップの採用におけるポイント

定期的な情報発信をする

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スタートアップの採用では、定期的な情報発信をすることが重要となります。採用活動ではまず求職者に自社のことを認知してもらう必要があるため、まだ知名度の低いスタートアップの場合は積極的に情報を発信する必要があるでしょう。近年ではさまざまな媒体で企業に関する情報が収集しやすくなっているため、自社ブログやSNSなどを通じて積極的に発信することで多くの求職者のもとに企業情報を届けられます。自社サイトやSNSの構築はほとんどコストがかからないため、すぐにでも運用を開始することが可能です。目に見える効果が短期間で出るとは限りませんが、長期的な視点で発信を続けましょう。

正社員採用にこだわりすぎない

正社員での採用にこだわりすぎないということも、スタートアップでの採用におけるポイントといえるでしょう。スタートアップで必要とされるような優秀な人材は、他の企業にとっても魅力的な人材です。すでに重要な役職に就いている場合もあるため、いきなりスカウトして引き抜くことは難しいでしょう。そこで初めから正社員での採用にこだわるのではなく、副業採用という形をとるのもひとつの手段です。共に仕事をして関わりを深めていきながら、いずれは自社での勤務を考えてもらえるのが理想的です。

既存社員の協力を促す

スタートアップでの採用においては、既存社員の協力を促す必要があります。先述の通りスタートアップでは、採用活動だけに割ける人員はそれほど多くはありません。そこで既存の社員たちに協力を促すことによって、企業が一体となって採用活動に取り組むことができます。さらに大企業などと比べると、スタートアップでは獲得した人材と実際に関わる機会が多いでしょう。入社後のビジョンを想定しながら採用を行うためにも、既存社員の協力は不可欠といえます。

スタートアップが活用すべき採用手法

リファラル採用

リファラル採用の活用は、スタートアップでの採用において非常に効果的です。リファラル採用とは自社の社員からの紹介を受ける採用手法であり、ミスマッチが生じにいため定着率が高いとされています。採用サイトに掲載するためのコストをなるべくかけたくない場合や、自社サイトの運営などに人員を割けないという場合にはこのような手法が適しているでしょう。採用活動に大いに貢献してくれることになりますので、紹介をしてくれた社員へのインセンティブなども用意しておくようにしましょう。

ダイレクトリクルーティング

スタートアップの採用では、ダイレクトリクルーティングを行うのも効果的でしょう。ダイレクトリクルーティングとは、企業が直接求職者に対してアプローチをする採用手法のことです。求人サイトや自社ホームページからの応募を待つだけであった従来の採用手法に比べると、ダイレクトリクルーティングは積極的に人材へアプローチする攻めの採用手法といえるでしょう。転職を考えていない層に向けてもアプローチをかけることになるため、獲得できる人材の幅も広がります。

SNS

SNSを活用した採用活動は、スタートアップの採用において大きな効果をもたらします。自社に関する情報の発信が採用につながるとのことでしたが、SNSを活用することでより定期的な情報発信が可能となります。特に近年ではSNSを利用して企業の情報を収集するケースも多いため、その効果はさらに大きなものになりつつあります。しかし情報を拡散しやすい一方で、企業に関するマイナスのイメージもすぐに広まってしまうということも事実です。SNSでの採用広報を行う際には、発信する内容のチェックを怠らないようにしましょう。

スタートアップの採用事例

株式会社POL

株式会社POLは、「スクラム採用」と呼ばれる手法を用いて採用活動を行ないました。スクラム採用とは、ラグビーのスクラムのように社員が団結して行う採用活動のことを指します。人事担当だけではなく現場社員も積極的に採用活動へ参加できる仕組みがあることで、入社後のミスマッチを減らすことができるでしょう。またPOLでは人事部による採用計画に沿って、部署ごとに求職者へ送信するスカウトメールの数を割り当てています。各部署で起こすべきアクションが明確になっているのもポイントといえるでしょう。

株式会社アンドパッド

株式会社アンドパッドでは、ダイレクトリクルーティングやリファラル採用をはじめとしたさまざまな採用チャネルを活用して採用を成功させています。ダイレクトリクルーティングは外部のサービスに頼るのではなく内製化することによって、ハイレイヤー人材の採用をより推進しています。さらにリファラル採用では紹介数だけではなく質にこだわることで、企業にマッチした人材を獲得しています。ひとつの採用手法にこだわりすぎないということも、採用活動の成功につながるといえるでしょう。

株式会社メルカリ

株式会社メルカリでは新規採用の手法としてリファラル採用を活用しており、約6割もの新入社員がリファラル採用によって採用されています。リファラル採用では社員の知人や友人などを通じて紹介されるため、強い信頼関係のもとで採用活動が行えると考えられています。採用につなげるための会食なども推進されており、採用活動にかけるコストを惜しまないのが特徴的です。社内で一体感を持って外部の人材の獲得に取り組むことが、リファラル採用の成功に繋がっています。

まとめ

スタートアップに適した採用活動を行いましょう

スタートアップにおける採用活動のポイントについて、お分かりいただけたでしょうか。人材不足が問題となっている近年においては、大企業であっても優秀な人材を獲得することは簡単ではありません。採用活動にかけられるコストが限られているスタートアップでは、従来の採用活動にさらなる工夫を加える必要があるでしょう。獲得した人材が与える影響が大きいため、スタートアップにおける採用活動の成功は生産性の向上に直結します。求めている人材を獲得するために、社員一丸となって採用活動に臨みましょう。

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