記事更新日:2019年02月06日 | 初回公開日:2018年04月27日
人事・労務お役立ち情報エントリーシートは、履歴書と違って、項目やフォーマットの基準が一切ありません。その点が、エントリーシートで選考を行なうメリットにもつながります。ですから、自由といっても闇雲に設定するのはもったいないのです。
履歴書の項目では、採用担当者として本当に知りたいことが満たされないことがほとんどです。エントリーシートの自由さを有効活用して、以下のような項目を盛り込みましょう。
・履歴書にはない項目
・履歴書にあっても詳しい情報が得られない項目
・自社が必ず把握しておきたい項目
・適性や個性が滲み出るような質問
その候補者の個性や考え方、価値観の出てきやすい内容を選んで、質問や課題として提示することがポイントになるでしょう。たとえば、これまでの経験をしっかりと把握するために、「志望動機」「学生時代に打ち込んだこと」「自己PR」などを盛り込むことが多いようです。
エントリーシートでは、応募者について履歴書より詳しい個性や特徴を見ることができます。
たとえば、強みは何ですか?学生時代に頑張ったことは何ですか?という質問にもさまざまな記載があると思います。そのとき「継続性と協調性」や「自分で自己研磨できる行動力」というテーマに沿う記載が見られる応募者を選抜していくようにするのです。
多種多様な記載の中から、どの点を見ていくのかという、読むときのテーマを決めておくことで選考判断がしやすくなるでしょう。
エントリーシートの内容を自社の採用活動に合わせて工夫することで採用上の問題や課題を解決することも可能です。ここで2社のエントリーシートの事例をご紹介します。
選考にエントリーシートを使う企業は多く、求職者も入念に対策を練っています。ESの項目として定番となっている、「志望動機」や「学生時代に頑張ったこと」では、それぞれの候補者が記載する内容の完成度が高く、選考時の判断が難しいということも出てくるようです。
保険会社のライフネット生命では、ESの中に難易度の高い、つまり準備することが難しそうな内容を選択式で盛り込んでいます。「自社の知名度を3年後50%まで引き上げるためのプロモーションを考えよ」もしくは「学園祭の模擬店の出店計画を立てよ」のうちいずれかの回答を求めるというようなものです。
求人倍率が高くなるほど、その選考工数は膨大になります。このときのエントリーは5,000名を超えていたのですが、課題が提出できたのは39名だったそうです。
企業ごとに内容が異なるエントリーシート。求職者が、応募に踏み切るか、応募しないかの判断材料になることもあります。難易度が高ければ高いほど、応募を断念する可能性は高くなるでしょう。
お菓子メーカーの三幸製菓は、「日本一短いES」を打ち出したことで話題になりました。まず、「おせんべいは好き?」に対して、YES/NOでのワンクリック回答。次に、「ニイガタで働ける?」に対するYES/NOでのワンクリック回答。両方がYESであれば、連絡先としてのメールアドレスを記入するのみでES終了です。
心を込めてメールアドレスを入力してくださいという心憎い、間違い入力への注意喚起もあります。この「日本一短いES」という話題性も、採用活動の母集団形成に役立っていたようです。
「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外への事業展開を伴走できる人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。
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