採用を成功させるポイントとは?【成功事例や採用広報の手法などを解説します】

記事更新日:2023年11月02日 初回公開日:2023年11月02日

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現在の労働市場は人材不足や採用難、グローバル化に伴う働き方の多様性など様々な課題に直面しています。更に少子高齢化による労働人口減少など、企業にとって人材確保は益々難しくなっています。変化が激しい経済状況の中で、長く企業運営を行っていくためには優秀な人材を確保することが大切です。優秀な人材を採用する為には、企業の採用を工夫する必要があります。今回は採用に成功した事例を踏まえて解説していきます。人事担当者の方は参考にしてみてください。

採用の成功事例

LINE株式会社

採用に成功しているのは、LINE株式会社です。利用者が2020年に8600万人を超えたLINEでは、2019年から全社で社員から知人・友人を紹介してもらうリファラル採用に力を入れています。結果として、リファラル採用を利用しエントリーから入社するまでの割合が、人材紹介を利用する場合よりも10倍以上高くなっています。リファラル採用が成功した理由は、累計500人以上の社員が参加し全社一丸となって採用活動を行ったためです。

株式会社ベッセル

採用の成功事例として、株式会社ベッセルが挙げられます。株式会社ベッセルは日本国内だけでなく海外にもホテルや飲食店を展開している企業です。元々地元である広島の私立大学を中心に採用活動を行っていましたが、全国に展開しているため転勤がネックとなり内定辞退が増えていました。そこからターゲットを地元を離れた大学生に変更し、地元に貢献しつつグローバルに活躍したいと考えている人材に注目します。自社の強みを整理し、コンセプトに沿った採用を行ったことが成功に繋がっています。

株式会社ギフト

株式会社ギフトは採用活動に成功しており、世界や全国に家系ラーメンを展開している企業です。元々飲食業界は採用活動にコストや時間を割いても、中々人が集まらないといった実態がありました。ギフトでも数千万かけて採用を行っても、内定が0といった時代もあります。そこで思い切って社名を株式会社ギフトに変更し、スローガンやコンセプトなどを一新します。それだけでなく独自の取り組みとして、ラーメン説明会として自社のラーメンを食べてもらいながら説明会を行い初年度から15名の採用に成功しています。

株式会社TBI JAPAN

株式会社TBI JAPANは飲食店を展開しており、設立10年で年商100億を達成しています。事業は成功していますが、採用活動では応募者が集まらず内定辞退も多い状況でした。TBI JAPANでは社長の経験がある人が多かったため、ターゲットを社長になる覚悟のある人に変更します。選べる社長面接と独自の面接を導入し、応募者が面接を受けたい社長経験者を選ぶことが可能です。メディアにも取り上げられ、初年度から11人の採用に成功しています。

株式会社ユーティル

株式会社ユーティルはWeb幹事や動画幹事などの支援・紹介サービスを運営している企業で、社員ではなく業務委託のライター募集で成功しています。メディアプラットフォームであるnoteを活用し、10名の採用に成功しています。自社の目指すべき方向や採用したいライター像などを明確にし、採用メディアであるnoteを作りこむことで検索エンジンの上位表示に成功しました。noteを作っておくことで他SNSでもシェアが可能になり、複数のプラットフォームを活用しています。

採用戦略が必要な背景

労働人口が不足している

採用戦略が必要な背景には、労働人口が不足している事が挙げられます。少子高齢化などの影響で労働人口が減り人材の獲得が出来ず、人手不足に陥っている企業は少なくありません。採用活動は何も対策を練らずに行うと、担当者の工数やコストを無駄にするだけになってしまいます。採用戦略を適切に計画することによって、自社が求めている人材を獲得することが出来るようになります。人材不足は今後も続く可能性があり、企業は長期的に人材確保を行うためにも採用戦略が欠かせません。

求職者のニーズが多様化している

応募者のニーズが多様化している為、採用戦略が必要になっています。従来までは、高い給料をもらうことが出来る企業に応募者は集まりやすい傾向にありました。昨今では、ワークライフバランスや働く環境・キャリアアップなど新しい働き方を重視する人が増えています。それだけでなく、技術や業界の進化により応募者のスキルセットや専門知識にも変化が出ています。そういった状況に合わせていくためにも、企業は応募者の多様なニーズに応え魅力的な労働環境の提供が必要です。

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採用広報の手法

求人媒体

採用広報では求人媒体を使っている企業が多くあります。求人媒体(広告)では、リクナビやマイナビ、ビズリーチやWantedlyなど様々な媒体があります。また地方によっては紙媒体を活用している企業も少なくありません。求人媒体のメリットは、集客力があり沢山の人の目に触れやすい点です。母集団形成を行う際には求人媒体が向いています。しかし人数を集めるのには向いていますが本当に採用したい人物から応募があるとは限らないため、選考に時間が掛かってしまうというデメリットもあります。

採用サイト

採用広報の手法として、採用サイトの活用もおすすめです。最近ではオウンドメディアを活用して採用活動を行っている企業も増えてきています。採用サイトやオウンドメディアでは、自社の情報をしっかりと伝えられるため求めている人材に近い人に応募してもらえるメリットがあります。またSNSと連携できるのもメリットの一つです。但し、自社の採用サイトやオウンドメディアを活用するには、求職者に企業の名前や存在を認知されておく必要があります。

企業説明会

企業説明会も採用広報の手法の一つです。企業説明会は場所の確保やブースの設営・説明資料の作成など事前にコストや時間が掛かる点がデメリットといえます。しかし求職者と対面で会話することが出来るため、企業としての魅力や熱意などを届けることが出来ます。求めている人材にピッタリな求職者がいた場合は、直接スカウトを行う事も可能です。コロナウイルスが流行して、オンラインで説明会を行う企業も増えています。会場を借りるよりもハードルが下がるため、取り入れやすい手法です。

採用動画

採用動画を用いて採用活動を行う方法もあります。最近注目されているのがyoutubeなどを活用した採用動画です。採用動画を取っておくことで、自社採用サイトへの掲載やSNSに投稿するなど他の媒体と連携して活用することも出来ます。面白い採用動画や、自社の魅力を存分に伝えている採用動画を掲載することでTVCMと同じような効果を期待することも可能です。しかし上手く活用できない場合には見てもらえない可能性もあり、工夫が必要です。

採用ピッチ資料

採用ピッチ資料も採用広報として活用できる手法です。採用ピッチとは応募者に向けた会社説明資料のことを指しており、ピッチには短いプレゼンテーションという意味があります。応募者に働いている姿を想像してもらうために、社風や福利厚生・職場のメンバーなどの情報を盛り込みます。求めている人材が記載されているので、近しい人からの応募がありミスマッチを防ぐ事も可能です。資料を見てもらうために集客する必要がありますが、事前にメールで送ることで説明時間の短縮などコスト削減に繋がります。

採用が成功していない時に起こっている問題

採用における課題が明確になっていない

採用が成功していない時は、採用における課題が明確になっていない場合があります。思うような採用が出来ていない場合は、原因になっていることをしっかりと突き止める事が大切です。採用においての課題は、外的要因を元に解決策になる内的要因を考えていきます。例えば同業他社と比べて、給料が安い・福利厚生が十分に整っていないなどの外的要因が課題になっているとします。外的要因になっている事も軽視はできませんが、同時に内的要因として企業の魅力を伝えられていないなども考えられます。

求める人材が明確になっていない

採用が成功していないと感じる時は、求める人材が明確になっていない可能性があります。自社が求めている人材に応募してもらうためには、ターゲットに合った訴求方法を取る必要があります。具体的に求めている人物像が出来ていないと、思い描いているような人材から応募してもらう事は出来ません。人材に求めるスキルや経験だけでなく、どういった人物が自社に合うのかをしっかりと設定しておくことが大切です。人物像を明確にしないまま採用すると、ミスマッチが起こりやすくなります。

企業の強みや魅力が上手く伝わっていない

企業の強みや魅力が上手く伝わっていない時も、採用が成功していません。人事担当者や面接官が企業の強みや魅力を十分に把握できていないと、求職者に伝える事は出来ません。強みがないと考えている人もいるかもしれませんが、採用においての企業の強みは給与や福利厚生だけではありません。特定のターゲットにとっては、思わぬことが強みになる可能性もあります。フルリモートや残業なしなど、人によって魅力を感じる点は異なります。ターゲットに合わせて強みや魅力を打ち出すことが大切です。

採用を成功させるポイント

PDCAサイクルを心がける

採用を成功させるポイントは、PDCAサイクルを心がける事です。PDCAサイクルは、業務の品質や効率を高めることを目的とした業務管理手法です。労働人口が減少し続けている昨今において、計画を立てぬまま実施して採用できるほど採用活動は簡単ではありません。自社の採用課題を明確にした上で対策を立て、計画に基づき実施し改善して次に生かすことが重要です。採用活動においてもPDCAサイクルを継続的に回すことが大切です。内定者に対しても入社後のフォローだけでなく定着し続けてもらう工夫も必要です。

応募者を集める工夫を行う

採用を成功させるためには、応募者を集める工夫を行いましょう。採用が上手くいっている企業は、全てが有名企業や大企業ばかりではありません。中小規模の企業でも採用が上手くいっている企業は、あらゆる手段を活用して求職者に訴求を行っています。昨今では求人サイトに掲載するだけでなく、ダイレクトリクルーティングやSNS採用など企業が能動的に動く採用手法が広まっています。応募者を集めるためには、自社の特性などと照らし合わせながら最適な訴求方法を活用することが重要です。

採用に関する専門部署を設ける

採用に関する専門部署を設けるのも、採用を成功させるポイントです。採用活動には様々な時間や手間が掛かります。人材に余裕がない企業の場合、どうしても兼務で行っている担当者が多い傾向にありますが、通常業務を行いながら採用活動も同時に行うのは簡単ではありません。採用の専門部署を設けることが出来れば、応募者との連絡も迅速に行う事ができ、連絡が遅い時と比べ応募者の関心が薄れてしまう可能性も低くなります。採用活動を効率的に行っていくためには、専門部署の設置が不可欠です。

まとめ

成功事例を参考にして採用を成功させよう

採用に成功している企業や、採用手法・成功するためのポイントについて解説しました。採用を成功させるためには、採用する目的をはっきりさせ求める人材を明確にすることが大切です。労働人口が年々減少している中、採用計画を立てずに採用活動をしても自社が求めている人材を採用することは出来ません。企業の強みや魅力を担当者がしっかりと理解し、ターゲットに合わせてアピールしていくことも大切です。成功事例を参考にして、採用活動を成功させましょう。

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