リアリティショックとは【原因や対策について具体的に解説します】

記事更新日:2022年06月13日 初回公開日:2022年06月13日

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入社前と入社後のギャップをどのようにして埋めていくか、ということは企業の方にとって頭を悩ませる問題のひとつではないでしょうか。現在はコロナ禍ということもあり、今まで行えていた企業説明会や面接がオンライン開催となり入社予定の方と直接会う機会が取りづらい状態にあります。その結果として新入社員が入社前とギャップを感じることが、これまでよりも増えることが懸念されます。ギャップが生じてしまう原因や対策方法について解説していきますので、企業の採用担当の方や人事担当の方は是非参考にしてみてください。

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リアリティショックの定義

理想とのギャップに衝撃を受けること

入社後に理想とのギャップを感じてしまうことを、リアリティショックといいます。リアリティショックは入社前に抱いていた企業への理想と、入社後の現実にギャップを感じることによって生じます。入社前は自分のスキルややりたい仕事につけるという意欲が高まっており、やる気に溢れている人が多くいます。しかし入社後は自分が思い描いていた職場とは違い、希望職種とは異なった配置をされたことなどによって意欲を失う人が少なくありません。パーソル総合研究所の行った入社後の実態を回答する調査においては、約8割の人がギャップを感じたことがあるとのでした。

リアリティショックの例

看護業界におけるリアリティショック

リアリティショックは、看護業界でも起こっています。看護学生の時は答えのある問題に対応する勉強を行っていますが、看護師として臨床に出ると答えのない問題が山積みです。優先順位を付けなければならず応用ばかりの現場に困惑し、学生時代に優秀だった人でも実際の現場に出るとスムーズに業務を遂行できないというギャップが生じます。実習などでは感じることのなかった、「患者の人生」に関わるという責任も重くのしかかります。配属先によってはしっかりとした教育係などがいないケースもあり、精神的な負担も高くなってストレスを感じてしまう人が少なくありません。

新卒社員が感じるリアリティショック

リアリティショックを最も感じやすいのは、新卒社員です。新卒社員の実に約8割がリアリティショックを抱えているのです。長い間就職活動を行って内定を勝ち取った時は達成感や、やる気に満ち溢れています。「社会人として成長したい」「楽しく働きたい」など様々なことを考えながら入社の日を楽しみにしていても、実際に働くと多くの人が現実を目の当たりにします。現実よりも楽観的に考えていたためギャップを感じるのが一般的ですが、厳しいと思っていたのに実際に入社したら厳しくなかったというギャップを感じる人も少なくありません。このギャップが原因となり、休職や退職をしてしまう人もいます。

職場環境の変化によるリアリティショック

職場環境の変化でも、リアリティショックを感じることがあります。リアリティショックを感じるのは新入社員だけではありません。中途入社してきた社員や、ベテラン社員でも現実とのギャップを感じることが起こります。出向や転籍、管理職への昇進の際にリアリティショックを感じる可能性があります。これまでは終身雇用制度が当たり前でしたが、現代では終身雇用という考えは薄れてきており、即戦力として中途採用を積極的に行う企業も増えています。そのような変化からギャップが発生することがあります。

リアリティショックによる影響

従業員エンゲージメントが低下する

リアリティショックによる影響で、従業員のエンゲージメントが低下します。エンゲージメントとは、組織と社員の間に構築された信頼関係や組織に対しての愛着心を指します。社員のエンゲージメントが向上すると、組織に対して思い入れを強く持ってもらえるため離職の防止を図ることにつながります。一方でエンゲージメントが高まっていない状態では、コミュニケーション不足やモチベーション低下が起こります。円滑な組織運営を阻む障害となりかねないので、エンゲージメントが低下しないよう対策を講じる必要があります。

早期退職してしまう

早期退職してしまうのも、リアリティショックによる影響といえます。新入社員や若手の社員にとって理想と現実が乖離している状況は、退職を考える理由となります。入社後1か月は新しい環境に適応しようとしますが、「五月病」と呼ばれている現象があるようにGWを挟むと自分の状況を顧みる時間ができます。こんなはずではなかったという考えが生まれて、連休明けに仕事に行くのが嫌になり早期退職や転職を考える人は少なくありません。こういった不安などは、上司の前では口にしない社員が多いことを考慮しなければなりません。

仕事へのモチベーションが下がる

リアリティショックによって、仕事のモチベーション維持も難しくなります。給料や昇進スピードに加えて人間関係などにおいて理想とかけ離れていると、「こんなはずでは無かった」という思いが強くなってモチベーションが段々と低下します。自分の中にある理想と現実を長い間消化できない状態が続くと、職場環境や社風に馴染むことが出来ず仕事に対して不快感やストレスも高くなっていくのです。仕事のモチベーションが下がったまま業務を行っても成果を上げることは難しいため、さらに現実との差を実感することとなります。

リアリティショックが生じる原因

業務内容に関するギャップを感じる

リアリティショックが生じる原因として、業務内容に関してギャップを感じることがあげられます。入社前は華やかな仕事をイメージして入社したものの、入社後は地味な作業を任されることが多いため達成感を感じられる機会が少ないなどが原因となるようです。成長する機会や達成感を感じられる機会の少なさから、自己承認欲求を満たせず不満が溜まりやすくなります。一方で事前に想定していた内容よりもハードな仕事が待っている場合においても、ギャップを感じてリアリティショックを起こしやすくなります。

自身の能力に関するギャップを感じる

自分の能力に関するギャップを感じるのもリアリティショックが起こる原因となります。学生時代の経験や事前に取得していた資格を活かして即戦力として働けると思いながら入社したとしても、実際に現場に出ると未経験者がすぐ活躍することは難しいのが現実です。そのため自分の能力では何もできないという無力感を感じてしまうことがあります。想像してたよりも自分が活躍できていないということが、理想と現実の中で差が大きければ大きいほどリアリティショックは生じてしまいます。

対人関係でのギャップを感じる

リアリティショックは、対人関係においてギャップを感じたときにも生じます。離職理由として必ず上位にあるのが対人関係です。職場内において業務内容も大切ですが、人間関係はその組織において就業するうえで大きな影響を及ぼします。学生時代は同世代の人や価値観の近い人と一緒に過ごせますが、社会に出れば部署内の同僚と年齢が離れていて関係構築に時間を要するケースもあります。上司や先輩がコミュニケーションの取りづらい人だった場合にも不安や喪失感に悩まされ、悪循環に陥りがちです。

待遇に関するギャップを感じる

待遇に関してギャップを感じたときも、リアリティショックの生じる原因となります。待遇に関してギャップを感じやすくなるのは新卒入社してきた社員よりもある程度の勤続年数があり、昇給や昇格に対して期待していたものと違った場合です。個人でどれだけ頑張っていても評価されない場合や、手を抜いている同僚のほうが自分より評価される場合などに起こりやすくなります。また上司から褒められる機会が少ないため、評価されていないように感じるケースもあります。

職場環境におけるギャップを感じる

職場環境においてギャップを感じた際にも、リアリティショックが生じます。実際に配属された先の環境が自分が考えていたような職場環境ではなかった場合に職場になじむことが出来ず、ストレスを感じる社員が増える傾向にあります。職場環境のギャップは新卒社員に限らず、中途入社の社員にも当てはまることです。大企業に勤めていた人が中小企業に転職した場合や中小企業から大企業に転職した場合に、全く違う社風や雰囲気に馴染めずリアリティショックを受けてしまうのです。

ワークライフバランスに関するギャップを感じる

リアリティショックは、ワークライフバランスに関するギャップによっても生じます。仕事に対する価値観が多様化している中で、仕事を人生の中心として考える人は以前よりも遥かに減少しています。仕事とプライベートをしっかりと分けて「仕事は仕事、プライベートはプライベート」と考え、ワークライフバランスを大事にするのが今の若者の傾向です。自分の時間を大切にしており、「働き方改革」が最も身近な世代のためサービス残業などには嫌悪感を抱きギャップを感じやすくなっています。

リアリティショックへの対策

内定者向けインターンシップを実施する

リアリティショックを防ぐためには、内定者向けインターンシップの実施が効果的です。インターンシップを行うことによって、内定者が実際に職場環境や人間関係等を直接見ることが出来ます。自分の目で見ることによって、入社後のイメージしやすくなるでしょう。また在学中に就業体験を行うことで、社会人と学生である自分との違いを感じることが可能です。入社前に経験することによって理想と現実を把握でき、高すぎる理想を持ってしまうことを防げます。更に内定者同士で顔を合わせることによって、横の繋がりも作ることが出来ます。

自身の成長を実感させる

自身の成長を実感させることも、リアリティショックの対策になります。精神的な充足感や承認欲求・仕事のやりがいを若者は大切にしています。そのために仕事の意味付けややりがいを感じさせることによって、自分自身の成長も実感できてリアリティショックの発生を抑制することが可能です。人によって成長ややりがいを感じるポイントは異なるため、自分がマネジメントを行っている部下が達成感や満足感を実感できるポイントを知る必要があります。その際に自分の価値観を押し付けないよう注意しましょう。

気軽に相談できる関係性を築く

リアリティショックの対策として、気軽に相談できる関係性を築いておくことも大切です。新入社員はリアリティショックを受ける可能性が高いという事を、企業としてまずは認識しておく必要があります。入ってくる社員と年齢が近ければ話しやすいため、悩みや相談などを打ち明けてくれるでしょう。ただし新入社員と上司や一緒に働く同僚との年齢差が大きい場合、既に働いている社員にもリアリティショックのことを伝え、認識を合わせておくことが重要です。受け入れる側がリアリティショックのことを認識しておくことで、新入社員への対応をスムーズに行えます。

まとめ

リアリティショック対策で職場環境を改善しましょう

リアリティショックによる影響や原因、リアリティショックが起きた時の対策について解説しました。リアリティショックは新入社員だけでなく中途入社やベテラン社員など、誰にでも起こりえるため、身近な問題として考える必要があります。せっかく獲得した社員をリアリティショックが原因で退職させてしまわないためにも、受け入れる側がリアリティショックについて認識してサポートを行うことが大切です。入社前後のフォローを行い、リアリティショックを起こした場合の対策もしっかりと仕組化して職場環境の改善を行っていきましょう。

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