離職防止とは【具体的な防止策と取り組みを紹介】

記事更新日:2021年09月16日 初回公開日:2021年03月16日

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離職防止とは社員の離職を防ぐために会社が行う対策のこと。労働人口の減少が深刻化し、離職率も高まっている現在の日本では人材の獲得が難航しています。そのため会社の業績をキープするためには人材の獲得のみでなく、現社員のフォローも大切にしなければなりません。今回は離職防止対策の必要性や社員が離職してしまう原因、具体的な離職防止対策の例などをご紹介します。離職を防止するために会社は何ができるのか知りたい方はぜひこの記事を参考にしてみてください。

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離職防止とは

社員の離職を防止するために会社が行う取り組みのこと

離職防止とは社員の離職を防ぐために会社が行う取り組みのこと。離職防止対策はリテンションマネジメントやリテンション施策とも呼ばれ、優秀な社員を流出させないための施策として近年注目されています。労働人口の減少や早期離職者の増加、メンタルの不調による離職者の増加などが原因で、常に人手不足に悩んでいる企業もあるかもしれません。特に日本企業はまだまだ離職防止対策が進んでいないと言われており、今後の会社の発展のためにも離職防止対策は重要となってくるでしょう。

離職防止対策を行う必要性

人手不足を防ぐため

離職防止対策を行う理由として、人手不足を防ぐためという点があげられます。離職する社員が多い職場になれば常時人員が足りなくなり、少ない社員で仕事を回さなければなりません。そうすれば現社員に大きな負担がかかり、業務量の多さに耐えられなくなった社員がまた離職してしまう可能性が出てきます。1人の離職がまた新たな離職を招き、悪循環を生む原因にもなるため離職防止対策は大切と言えるでしょう。

優秀な人材を他社に流出させないため

離職防止対策を行う理由として、優秀な人材を他社に流出させないためという点もあげられるでしょう。離職防止対策に取り組めていない企業は社員の待遇の見直しや社員への教育が不十分なことが多いです。そのため自分の能力を正しく評価してくれないことに不満を感じている社員が他社へ流出してしまうことが考えられます。大切な社員を失わないためにも、今後の会社の発展のためにも離職防止対策は重要と言えるでしょう。

会社のイメージを低下させないため

離職防止対策を行う理由として、会社のイメージを低下させないためという点もあげられます。自社の離職率をきちんと把握できていますか。離職率が高ければ就職活動を行っている求職者から、離職率が高い会社だからブラック企業なのかもしれないといった不安を抱かれかねません。逆に離職率が低い会社の場合、社員が定着しやすい会社だと認識され求職者が増えることも考えられます。今後の採用活動をスムーズに行うためにも離職防止対策は重要だと言えるでしょう。

離職防止対策を行うことで得られる効果

採用や教育にかかるコストを削減できる

離職防止対策を行うことで得られる効果として、採用や教育にかかるコストが削減できる点があげられるでしょう。採用活動や社員の教育を行う際には、時間や経費、労力などのコストがかかります。それなのにせっかく獲得した人材が離職してしまえば、これまでその社員にかかった様々なコストが水の泡となってしまいます。また穴埋めとして新たな社員を雇用する場合には、同じように採用や教育のコストがかかってくることでしょう。コスト面を削減するためにも離職防止対策は必須かもしれません。

業務効率が向上する

離職防止対策を行うことで得られる効果として、業務効率が向上する点があげられます。離職防止対策を行うことで社員の定着率が上がることでしょう。長く働き続ける社員が増えればその分、業務に関する知識や経験を身に着けた社員も増えるため、業務効率の向上が見込めます。またベテラン社員が増えれば業務上のミスが起こりづらくなったり、部下への教育が行き届くようになるでしょう。そうすれば業務効率の向上だけでなく、企業の業績の向上にも繋がるかもしれません。

離職の原因

労働環境に不満があるから

離職の原因として、労働環境への不満が考えられます。社員が働きやすい職場環境を整備できていますか。労働時間や有休の取得率、勤務地、給与など労働環境に不満を抱く原因は様々です。特に出勤日や残業が多い企業の場合、社員が心身ともに支障をきたす可能性が高く、離職率も高くなってしまいます。またフレックスタイム制や在宅勤務制度が整備されていない場合、育児や介護、家族の転勤等で通勤するのが難しくなった社員が離職してしまうことが考えられるでしょう。

仕事内容に不満があるから

離職の原因に仕事内容への不満も考えられます。自分がやりたいと思っていた仕事ができなかったり、能力に合わない業務をさせている場合、仕事に対してやりがいを持てない社員が出てきてしまいます。近年は若者の転職も増え、思うような仕事ができないと感じた時に転職に踏み切る人も多いことでしょう。やりがいが持てなければ仕事に対するモチベーションも下がり、業務効率や業績の低下にも繋がりかねないでしょう。

将来が見えないから

離職の原因には、将来が見えないからという点もあげられます。仕事に対するモチベーションが高い社員の場合、自分の頑張りが認められないことに対して不満を抱くことがあるでしょう。もっと自分の能力を引き出し、正当に評価してくれる企業に転職したいと思う社員もいるかもしれません。また教育が十分に行えておらず、新人社員を放置してしまっている企業の場合、新入社員が今後に対して不安を抱き、転職を考えてしまうこともあるでしょう。

人間関係の悪化

離職の原因に人間関係の悪化もあげられるでしょう。貴社では社内の風通しを良くするための対策を講じられているでしょうか。上司や同僚、部下など社内での人間関係やお客様やクライアントとの関係の悪化など、人間関係の悪化にも様々な原因が考えられます。人間関係に悩んでいたり、ハラスメントが横行している場合、居心地のいい職場を探すためや、精神的に休息したいという思いから退職を申し出る社員が出てしまうでしょう。

退職する社員の特徴

業務に対して消極的になる

退職する社員の特徴として、業務に対し消極的になる点があげられます。前は積極的に業務に取り組んでいたのに、今は仕事に対して消極的だなと感じる社員はいないでしょうか。転職を考えていたり、会社に対して良いイメージが持てず不信感が溜まっている社員は、業務に前向きに取り組めなくなることがあります。仕事に対し消極的になってしまうと業務効率が落ちたり、ミスが増える原因にもなりかねないでしょう。

退社時間が早くなる

退職する社員の特徴として、退社時間が早くなる点があげられます。転職したいと考えている社員の場合、今の会社で働きながら隙間時間で転職活動をしていることがあります。応募企業を探し出したり、履歴書を作成したりと転職活動の準備には時間がかかることでしょう。そのため早く帰宅して転職活動の準備をしたいと考え、退社時間が早くなっている可能性があります。また転職活動をしていなくても会社を辞めるのに未練を感じない人の場合、キャリアアップやスキルの向上を図る必要がないため、退社時間が早くなることがあるでしょう。

身だしなみに気を遣うようになる

退職する社員の特徴として、身だしなみに気を遣うようになる点があげられます。最近雰囲気が明るくなった、爽やかになったと感じる社員はいないでしょうか。転職活動を始めると証明写真を撮ったり、面接に行く機会も増えることでしょう。転職活動の合否には見た目の清潔さも関係してきます。仕事終わりに急な面談が入ったり、研修を受けに行くことも考えられるため、転職したい社員は身だしなみが整っている状態で勤務することが多くなるでしょう。

元気がなくなる

退職する社員の特徴として、元気がなくなる点があげられるでしょう。身体的な疲労や精神的な疲労が溜まっていたり、仕事に対するモチベーションが低下している場合、社員の元気や覇気がなくなることがあります。元気がない社員を放置してしまうと転職をするために離職してしまったり、精神的な病気になって退職してしまうことも考えられます。声が小さくなった、目を合わせてくれなくなったという特徴があれば要注意かもしれません。

離職防止のための取り組み

労働時間の管理を徹底する

離職防止対策の1つとして、労働時間の管理を徹底する点があげられます。貴社では所定労働時間や残業時間の管理をきちんと行えているでしょうか。勤怠管理が曖昧だと社員が体調を崩したり、労働環境の悪さから離職を考える社員が出てきてしまいます。また長時間労働やサービス残業が行われている場合、労働基準法違反になることもあります。勤怠管理システムを導入するなどして、正確に勤怠管理を行える環境を整備しましょう。

福利厚生を見直す

離職防止対策の1つに、福利厚生を見直すという点もあげられます。社員からの会社に対するイメージを良くするために何か対策を行っているでしょうか。社員満足度が向上するような福利厚生を整備することによって、社員の定着度の向上を促すことができるでしょう。手当の充実はもちろん、国内の宿泊施設やスポーツクラブを安く利用できるサービスや昼食代の補助を福利厚生として取り入れている企業もあります。社員が求めていることは何かを考えたうえで福利厚生を見直すのも離職防止対策の1つになるでしょう。

積極的にコミュニケーションをとる

離職防止対策の1つに、積極的に社員とコミュニケーションをとるという点もあげられるでしょう。貴社では積極的に社員たちがコミュニケーションをとれているでしょうか。会社内でのコミュニケーションが活発になれば社員の変化に気づきやすくなり、離職を事前に食い止めることができるでしょう。またコミュニケーションがとりやすくなれば質問したり、周囲に頼りやすい環境になるため、業務上のミスを防ぎ、生産性の向上を図ることもできるでしょう。

評価制度や待遇を見直す

離職防止対策の1つに、教育制度を見直すという点もあげられます。貴社では社員に十分な教育を行えているでしょうか。若手社員に対する教育はもちろん、中堅社員や管理職の社員に対しても教育を行うことは重要です。特に管理職の社員への教育は手薄になりがちですが、管理職社員のマネジメントスキルを向上させることができれば部署内の雰囲気や業務効率の改善も期待できます。社員に合った教育制度を設けて実行することで離職防止に繋がることでしょう。

まとめ

離職防止に取り組み社員からも社外からも好かれる会社へ

離職防止のために対策を講じることで社員不足を防ぐことはもちろん、職場の空気や社員のモチベーションが上がり、業務効率の向上が期待できます。今後も労働人口の減少に伴い、人員不足に悩まされる企業が多くなることが考えられます。社員を思いやった離職防止対策を講じれば社員からのイメージが向上し、離職率が低くなることでしょう。離職率が低くなればホワイトな会社だと認識され、社外の人からも好かれる会社になるかもしれません。

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