採用DXとは【採用活動におけるメリットと導入のためのステップを解説】

記事更新日:2021年09月17日 初回公開日:2021年09月17日

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デジタル化やコロナ禍での採用活動に対応しようと採用業務をオンライン化したのに、内定までつながらないとお悩みではありませんか。急激な社会の変化にどう対応して良いかわからず、試行錯誤されている方もいらっしゃるでしょう。効率的な採用業務、優秀な人材獲得を実現するためには、自社の採用力を強化することが重要です。今回は、採用DXが重要視されている背景や活用するメリット、採用DXを実現するための3ステップなどを詳しく解説していきます。記事の最後には、採用に役立つ支援ツールもご紹介しています。この記事を最後までお読みいただいて採用DXへの理解を深め、採用力を強化して優秀な人材獲得につなげてください。

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採用DXとは

ITシステムの活用で優秀な人材を獲得すること

採用DXとは、ITシステㇺを活用して優秀な人材を獲得することです。新型コロナの影響を受け、これまでの採用形態からオンラインでの説明会やWeb面接などに移行したことで、企業は求職者と直接的に接する機会が減っています。このような状況での採用活動においては、対面でなくてもいかに自社のすばらしさをアピールできるか、またいかに優秀な人材を集められるかが重要な課題となるでしょう。そこで注目したいのが、採用DXへの取り組みです。ITシステムを活用してこれまでの採用業務に変革を起こし、優秀な人材の獲得につなげようという考えです。

目的は採用力の強化でありデジタル化ではない

採用DXの目的は、採用力の強化です。DX(デジタルトランスインフォメーション)とは、ITを活用して人々の生活やビジネスモデルをより良く変えていくという概念です。すなわち採用におけるDXの目的は、これまでの採用業務を改善して自社の採用力を強化することです。採用業務のデジタル化を進めているにも関わらず、なかなかうまく採用につながらないという場合は、採用業務をデジタル化することのみにとどまっていないか、改めて見直す必要があるでしょう。

DXとは

デジタルの力で生活やビジネスを変革すること

DXは2004年にスウェーデンのエリック・ストルターマン教授が提唱した「デジタル技術を活用して、人々の生活をより良い方向へと変えていく」という概念がベースです。また、経済産業省は「企業が激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、あらゆる経済活動を変革すること」と定義しています。さらに業務そのものや組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することであるというガイドラインも発表しています。引用元:https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181212004/20181212004-1.pdf

企業におけるDXの活用は急速に拡大している

企業におけるDXの活用は、今や急速に拡大しているといえるでしょう。その要因として近年のIT化やデジタル技術の普及、コロナ禍の影響による人々の生活の変化が大きく関係していると考えられます。このような急激な社会の変化に対応していくためには、デジタル技術を活用したビジネスモデルや組織体制の変革が必要と認識されるようになってきたのです。しかし未だにDX=IT化ととらえている方も多く、DXを上手く活用できていない企業も多々見受けられるというのが現状です。

採用DXを向上させるためには

採用CX(候補者体験)とEX(従業員体験)双方の満足度を高める

採用DXを向上させるためには、採用CX(候補者体験)とEX(従業員体験)双方の満足度を高めることが重要です。作用CXは候補者に直接訴求できる重要なポイントです。求職者の企業認知から内定までの各フェーズの採用CXを強化することで求職者の満足度が上がり、就職意志を固め、応募者を増やすきっかけとなるでしょう。そしてさらに重要なのがEXの満足度を高めることです。EXを向上させることで従業員のエンゲージメントが上がれば、企業の生産性や組織力アップにもつながるでしょう。また従業員の良い体験談がSNSなどで広がれば、求職者を増やすことにもつながると考えられます。採用DXの向上には、採用CXとEX双方の満足度を高めることが欠かせません。

近年は採用CXの重要性が高まっている

近年、採用DXの向上には採用CXが重要、という考えが高まっています。これまで日本では、採用CXという概念はあまり浸透していませんでした。しかし、少子高齢化によって労働人口が減り、企業が求職者を選ぶ時代から求職者に選ばれる時代に変わってきたことで、採用CXの重要性が高まってきたといえるでしょう。またTwitterなどのSNSの普及によって採用情報が透明化されたことも、採用DXの重要性を高める要因となっています。SNSを通じて誰もがリアルタイムに情報や口コミを見られるようなったことで、書き込みからその企業を受けるかどうかを判断する人が増えているからです。

採用DXが重要とされる背景

採用力の格差

採用DXが重要とされる背景の1つに、採用力の格差が挙げられるでしょう。新型コロナウィルスの影響によって、これまでの会社訪問や説明会、イベントといった求職者への直接のアプローチが難しくなっています。このような状況下では、ネットを使ったコンテンツ制作などデジタルを活用して自社の魅力を上手くアピールできる企業に求職者が集中しています。一方で、デジタルを上手く活用できない企業には求職者が集まらないという格差が生じているのです。競争優位に立つためには、いかにデジタルを活用して採用力を上げられるかがカギとなるでしょう。

採用活動のオンライン化

採用DXが重要とされる背景として、採用活動が急速にオンラインに移行してきたことも挙げられるでしょう。コロナ禍で直接求職者と会うことが難しくなり、企業ではオンラインでの採用活動が必須となっています。そこでこれまでの面接や説明会、会社訪問などに代わるオンラインでの新しい訴求法が重要になってきたのです。またオンライン化により、いつどこからでも面接を受けられるようになったことや、学生の就職活動の早期化・後ろ倒し化も、採用DXの重要性を後押ししていると考えられます。長期化する採用期間によって難しくなったスケジュール管理や日程調整などの業務効率化にも、採用DXの活用が必要とされているのです。

SNS普及による口コミの重要性の高まり

採用DXが重要とされる別の理由として、SNSの普及による口コミの重要性が高まったということもあります。SNSの普及によって、今や口コミや情報を誰でも容易に投稿・閲覧できるようになりました。そして企業発信ではなく、例えばすでに選考を受けた人の口コミなどをより信憑性のあるものとして、その企業を受けるかどうかの判断基準とする人も増えています。また社員の発信するSNSの情報なども、会社の雰囲気や就職後の待遇などを知る良い情報元として扱われるようになっています。コロナ禍で説明会やイベントなどに行けなくなったことで、今や身近なSNSなどの情報が判断基準とされているのです。

採用DXのメリット

業務の効率化により人的コストが削減される

採用DXの活用によって業務が効率化すると、人的コストが削減されるというメリットがあります。今までは、紙面の履歴書やエントリーシートをひとつひとつチェックするのに膨大な時間が費やしていました。しかし履歴書やエントリーシートのチェックをAIが行えば、作業効率が確実に上がります。また、応募書類をAIがチェックすることで、候補者の意向やスキルを読み取ってよりマッチした人材を選考することも可能になります。デジタルを活用して業務を効率化して採用担当者にかかる業務負担や時間を減らすことで、人的コストの削減につながるでしょう。

採用CXが強化される

採用DXを活用することで、採用CXが強化されるというメリットもあります。例えば、AIなどを使ってマッチングする候補者を絞れることで、自社が必要とする候補者に向けた的確な情報を設計、発信をすることができるようになるでしょう。またITやデジタルツールを使って各採用フローの質を高めることで、採用CX全体が強化されます。採用CXが強化されると候補者の満足度も上がり、現候補者の獲得のみならず、さらなる候補者の増加やよりマッチングした人材採用につながる可能性もあるでしょう。各選考フローにおいても、ITツールを活用して候補者とのコミュニケーション不足が起きないようにすることで、候補者の満足度や信頼度を増すことにもつながります。

企業のブランド価値が向上し採用力が高まる

採用DXにより候補者の満足度が上がると企業そのもののブランド価値が向上し、採用力が高まるでしょう。候補者の満足度が上がると、SNSや口コミサイトなどを通じて企業の良い口コミが広がりやすくなります。その結果として認知度やイメージがアップし、さらに広く世間での人気が高まって応募者やファンが増えるのです。企業のブランド価値が上がると、企業側から積極的にアプローチをしなくても候補者が集まりやすくなるでしょう。

採用DXを実現する3STEP

現状を分析し理想のCXを定義する

では、採用DXを実現するための3つのステップを紹介します。まず最初のステップとして、自社の現在のCXを再検証します。現状の候補者の行動変化と意識変化を調査、分析し、自社の採用活動が現状の候補者の行動変化や意識変化に見合っているか、見直すべき点は何かを精査します。改善点や課題がわかったら、より候補者の満足度を高めるための理想のCXを再定義していきましょう。候補者の行動や意識は常に同じではありません。候補者の行動変化、意識変化に気を配ることで、理想のCX構築のヒントが見つかるでしょう。

採用ツールをデジタル化する

理想のCXを定義したら、次のステップは採用ツールのデジタル化です。まずデータを収集、蓄積し、集まったデータを分析して、どのフェーズのCXをどう改善すればいいのかを確認していきます。そして、前のステップで再定義した理想のCXと照らし合わせ、改善に必要なデジタルツールの導入を検討しましょう。採用管理システムツールにはさまざまな種類があり、求人管理、応募者管理、選考管理など得意とする機能や特徴も異なります。重要なのは、自社の必要としているサービスを提供するツールを選ぶことです。採用支援のDXツールを導入する際には、改善すべき点や課題を明確にし、それらを解決して採用力強化の実現につながるツールを選びましょう。

採用CXをデジタル化する

最後のステップは、採用CXのデジタル化です。再定義した理想のCXに照らし合わせ、各フェーズのCXに必要な変革を行います。例えば、企業を知ってもらう認知の段階では、SNSやオウンドメディアを使って候補者の関心を高める。面接や選考の場面では、WEB面接やAIなどを使った選考を行なって、業務の効率化を図るなど。変動が目まぐるしい現代社会においては、その時々に必要とされる適切な手段を見極めて採用活動を行うことが、企業の採用力強化の後押しとなるでしょう。

採用支援のDXツール例

採用管理:ジョブカン

採用管理ジョブカンは、応募から選考、採用までのさまざまなプロセスにおける、あらゆる情報を一貫して管理できるシステムです。導入実績は6,000社以上、高機能でありながらシンプルなUIと簡単な操作感で、誰にでも使いこなせる点が高評価を得ています。電話、メール、チャットでのサポート対応もしているので、初めて管理システムを導入する会社やIT操作に不慣れな場合でも安心です。新卒、中途、アルバイト、パートといった全ての採用に対応しており、また求人サイトやLINEと連携して幅広い採用に活用できるのも特徴です。これだけ充実した機能で、月額8,500円~という低価格で導入できるのも魅力です。

Web面接:harutaka

harutakaは、採用に特化したWeb面接ツールです。録画でのエントリー面接機能と、リアルタイムでWeb面接ができるLIVE面接機能を持つのが特徴です。時間や場所にとらわれず、幅広い面接機会を設けられます。動画には評価コメントを記入できる機能があるため、応募者の評価や確認ポイントもスムーズに共有することができます。また、さまざまな採用管理システムと連携することで、採用担当者の負担を大幅に削減し、効率的な採用活動を可能にします。応募にアプリのダウンロードは不要なので手軽に面接を受けることができるのは、応募者側にとっても利点です。

採用サイト作成:engage

engageは、エン転職など多数の転職サイトを運営している、エン・ジャパン株式会社の採用サイト作成ツールです。無制限の求人掲載や採用サイト作成、応募者管理機能を無料で使えるのが特徴です。採用サイト作成のテンプレートが豊富な点もポイントでしょう。サイトには文章・写真のほか動画も掲載可能なので、より魅力的な採用サイトが簡単に作成できます。engageで作成・掲載した採用サイトは、複数の求人検索エンジンに自動掲載、LINEやFacebook、TwitterなどのSNSとも連携可能です。またengageを使用するとエン転職の会員をスカウトすることもできるので、より多くの求職者に自社をアピールできるというメリットもあります。

まとめ

採用DXを活用し採用力を強化しましょう

IT、デジタル化の急進展、加えてコロナ禍の影響によって大きく様変わりした現社会で、採用活動においても急速な変革が求められています。この変革を起こすための大きなカギとなるのが、採用DXです。少子高齢化も伴い、採用市場は今後ますます人材獲得競争が激しくなるでしょう。この競争社会の中で優位性を確立し、より優秀で自社にマッチングした人材を獲得するためにも、採用DXを上手く活用して採用力をさらに強化しましょう。

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