ポストコロナにおける働き方とは?【メリットや課題などについて解説します】

記事更新日:2022年12月14日 初回公開日:2022年12月14日

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コロナウイルスの流行により、今までの環境が一変したという人が殆どではないでしょうか。日常生活だけではなく、社会生活もコロナウイルスの感染拡大で環境変化が大きくなっています。社会に大きな変化が起こり、変化する前の状態には戻ることの出来ず、新しい常識が定着する状況を「ニューノーマル」と呼んでいます。そのニューノーマルがポストコロナでは起きています。ポストコロナの状況下で、働き方をどうしていくべきか悩んでいる企業担当者の方も多いのではないでしょうか。今回はポストコロナの働き方について解説していきます。人事担当者の方やマネジメント層の方は、参考にしてみてください。

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ポストコロナとは

コロナ禍の後のこと

ポストコロナとは、コロナ禍の後のことを指しています。アフターコロナとも言われ、ウィズコロナを経験して今後どのようにして社会生活を運営していくのかがポストコロナではポイントとなっています。ウィズコロナという言葉があるように、コロナウイルスが身近にあることが当たり前になった今では、どう対策していくのかということが大切です。ポストコロナで大切なことは、「密を避ける」「人が多い場所ではマスクを必ず着用する」「手洗いうがいをしっかりとする」等が挙げられます。

働き方に変化が生じる

ポストコロナでは、働き方に変化が生じています。日常生活においても変化が起きているポストコロナですが、企業の働き方においても「リモートワーク」に移行するなど雇用形態の変化が見られます。密を避けるために時差出勤が国から推奨された他、対面で実施していた会議をオンラインに移行するなど様々な変化が起きました。業種によってリモートワークが難しいものもあります。しかしリモートワークの広がりによって通勤時間が無くなったことにより自分の好きな場所で仕事が出来る等のメリットを感じる人が増えています。

ポストコロナにおける働き方とは

テレワークが普及した

ポストコロナにおける新しい働き方は、テレワークが普及したことです。コロナウイルスが流行する前は、日本ではリモートワークはあまり普及していませんでした。しかしコロナウイルスの流行で、職場などでの感染拡大を抑える為社員の安全を考え、テレワークへと移行する企業が増加しました。国としても企業へテレワークを行ってもらうために、「テレワーク促進助成金制度」を実施するなど支援体制の整備を行っています。業種によりリモートで仕事を行うことが困難な企業もありますが、ポストコロナになってもテレワークを継続している企業が約3割ほどあります。

IT技術を導入する機会が増えた

ポストコロナでは、IT技術を導入する機会が増えた企業が多くあります。テレワークが普及したことにより社員がオフィスにいない為、「紙」で管理していたものを「ペーパーレス化」する必要があります。ペーパーレス化を行うには、システム導入が欠かせません。また、MTGを行うためのWeb会議システムの導入や、社員同士でコミュニケーションを取るためのビジネスチャット等の導入も必要です。紙で勤怠を管理していた企業は、勤怠管理システムも導入が必要な為様々なIT技術を導入する企業が増加しました。

ポストコロナの働き方におけるメリット

コストの削減につながる

ポストコロナの働き方のメリットは、コスト削減に繋がる点です。テレワークが普及したことで、オフィスに出社して仕事を行う人が減った為、コロナウイルスが流行する前と同等規模のオフィスが必要なくなったという企業も増えています。企業運営で最もコストが高くなってしまうのが、オフィスの賃料です。出社する社員の人数が減る、もしくはオフィス出社が0になることによって、オフィス規模の縮小やオフィスの解約が出来るためコスト削減となります。また交通費負担を行っている企業にとっては、交通費を払う必要もなくなる為更にコストを抑えることが出来ます。

幅広い人材を採用できる

ポストコロナにより、幅広い人材を採用できるのもメリットの一つです。テレワークによって、出社の必要がない為居住地を限定することなく仕事を行うことが出来ます。遠方で企業に応募したいと考えていた人にとっても、テレワークで働けることは魅力的です。テレワークを導入する事で採用する際にエリアを限定する必要がなく今までは採用できなかった地方に住んでいる優秀な人材の採用が可能です。またテレワークを行っていることは、応募者から良い印象を持たれることが多い傾向にある為以前よりも幅広く応募してもらえる可能性があります。

ワークライフバランスが向上する

ワークライフバランスが向上するのも、ポストコロナの働き方のメリットです。ワークライフバランスは、仕事とプライベートのバランスを上手く取れることが大切です。テレワークになったことによって、通勤に掛かっていた時間を仕事以外の時間に充てることが可能になりました。子供の為に時間を割いたり、自分の趣味に時間を割いたりすることが出来るようになったことで、メリハリを持って、より業務に集中することが出来ます。また働く場所も選ばない為、自分が住みたいところへ移住することも出来るようになっています。

ポストコロナにおける働き方の課題

公平な人事評価の実施が難しい

ポストコロナでの働き方の課題は、公平な人事評価の実施が難しい点です。テレワークでは従業員の仕事ぶりをオフィスで見ていた時とは違い、業務上の過程等が見えません。その為に結果だけで判断してしまい成果主義になってしまいます。また勤務態度なども直接確認することが出来ず、評価に業務態度を反映することが簡単ではありません。テレワークに合わせた評価内容に変更されておらず、過程を見ずに結果だけで人事評価を行っていると、社員からの不満も溜まりやすくなります。テレワーク実施には、人事評価の整備も欠かせません。

コミュニケーション不足が生じる

ポストコロナでは、コミュニケーション不足が生じてしまうのも課題の一つです。オフィスに出社していれば、確認すべき事があった際にはすぐその人のところに行き確認が出来ます。業務上の確認だけでなく、休憩時間の雑談などすぐに誰かとコミュニケーションを取れる環境です。テレワークでは自宅など一人の空間で仕事をしているため、同僚などとコミュニケーションを取ることは簡単ではありません。その為、業務上の確認事項や何か問題が発生した場合に意思疎通をすぐに出来ないデメリットもあります。

社内情報の管理が難しい

ポストコロナでテレワークを実施するには、社内情報の管理が難しいという課題があります。テレワークを実施することにより、従来であればオフィスの中だけにとどまっていた情報が社員の家で扱えるようになります。その為企業内にある個人情報や機密事項等の取り扱いには、十分注意が必要です。テレワークを実施する際には、認証システムの導入や、外部から情報にアクセスする場合の情報の取り扱い方等を事前にしっかりと決めておかなければなりません。社員へ情報の取り扱いについて周知を行い、セキュリティ対策を万全にしておきましょう。

ポストコロナの働き方におけるポイント

社員の健康管理を徹底する

ポストコロナの働き方は、社員の健康管理を徹底することがポイントです。テレワークにを行うことによって、自宅で作業をするためプライベートと業務時間を上手く分けられない人は長時間労働になってしまいます。作業環境が整っていないと、腰痛や肩こり等健康被害が出てしまう可能性もあります。コミュニケーションも減る為、孤独感を感じメンタルに支障をきたしてしまうかもしれません。そういった事態を防ぐためにも、作業環境に対しての助言を行うなど職場で働いている時以上に社員の健康管理が大切です。

テレワークにおけるルールを定める

ポストコロナでは、テレワークにおけるルールを決めておきましょう。同じ場所で働いていた時と異なり、社員同士が離れているため以前は簡単に出来ていたことが容易に出来ない状況になります。その為テレワークを行う際には、「進捗管理法」や「報告・相談」の共有方法や「何か問題が起きた場合の対応」について事前に決めておきましょう。事前にルールを定めておかないと、社員個人の生産性だけではなくチームや会社全体の生産性が低下してしまう恐れがあります。そういった事態に陥らない為にもテレワークを行うルールを決めておきましょう。

人事評価制度を見直す

人事評価制度を見直すことも、ポストコロナにおいて大切なポイントです。テレワークでは、オフィスの時と同様に社員一人一人の状況を把握して評価をすることは簡単ではありません。しかし、オフィスに出社していた時とテレワークを行っている時の評価に、差が出てしまうと社員からの不満も溜まってしまいます。テレワークの導入を決めた際に、しっかりと評価基準等の見直しを行い社員に納得してもらう必要があります。業務把握が難しい場合には、ITツールを活用するなどしオフィス出社時と同様の評価を行う様努めましょう。

従業員満足度調査を実施する

ポストコロナの働き方においてのポイントは、従業員の満足度調査を実施することです。レノボ・ジャパンが行った「テレワーク利用実態調査」によると、導入している企業の社員の約6割が勤務環境に満足していると回答しており、この数字はテレワークを導入していない会社に勤めている人の2倍の数字です。テレワークを導入していないことに対して、導入している企業よりも満足度が低い傾向です。一方で導入している企業内でもテレワークによって働き辛さを感じている人もいる為、導入した際にはしっかりと従業員の満足度調査を行い、満足度を上げられるよう対策が必要です。

コミュニケーションを活性化させる

ポストコロナにおいては、コミュニケーションを活性化させることを意識しておきましょう。コミュニケーション不足に陥ってしまうと、企業への満足度や愛着等が低下してしまいます。またコミュニケーションが取れないことにより孤独を感じてしまう社員もいる為、しっかりとした対策が必要です。困った時に相談しやすい様、ビジネスチャット等のITツールを導入しましょう。チーム毎に朝礼を行ったり、昼食会をオンラインで実施するなどコミュニケーションを取れる場を意図的に設けることが重要です。

情報漏洩に注意する

情報漏洩に注意をして、ポストコロナの働き方を行っていきましょう。テレワークには様々な情報漏洩リスクがあります。オンライン会議中や、PC持ち出しによって起こる紛失や盗難・クラウド使用した際等キリがない程のリスクが考えられます。会社側が情報漏洩に色々な対策を講じたとしても、社員の意識が変わらなければ情報漏洩は起こってしまいます。そうならない為にも、e-learningや集団研修などを行って社員に情報漏洩に対してしっかりと意識を持ってもらうような対策も重要です。

まとめ

ポストコロナにおける働き方を見直しましょう

ポストコロナでの働き方や、テレワークを導入する際の課題について解説しました。労働環境が従来とは変わったことにより、快適に感じる人も増えていますが環境の変化に慣れずストレスを感じやすくなってしまう人もいます。テレワークは企業としてもコスト削減や幅広い人員確保等、様々なメリットがありますが情報漏洩や社員の健康管理等制度の構築や教育などをしっかりと行う必要があります。社内全体でしっかりとコミュニケーションを取りながら、環境整備を行いポストコロナにおける働き方を見直していきましょう。

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