記事更新日:2019年09月05日 | 初回公開日:2019年09月05日
人事・労務お役立ち情報 採用・求人のトレンドインターンシップとは、就職を目指す学生が、就職活動中に就職を希望する企業や関連業種企業で実際に一定期間働いてみて就業体験を行うことです。日本では毎年春から本選考の採用が行われることから、インターンシップは夏から秋ごろにかけて行われることが多くみられます。インターンシップ制度が一般的になったのはここ数年です。まだ導入していない企業も見られますが、そのメリットから今後さらに導入する企業が増加するでしょう。今回は、インターンシップのメリット等について説明いたします。インターンシップ導入を検討している企業には必見の内容です。
インターンシップは、一言で表現すると就職前の就業体験であると言えます。インターンシップとは言ってもその種類は様々で、比較的長い期間に就業体験を行い、実際の働く雰囲気をよく理解することができる長期インターンシップ。大学生が夏休み期間中を利用して体験を行うサマーインターンシップ。実際に給与が支払われる有給インターンシップ。大きく分けてもこの3つの種類があります。いずれの種類も学生が就業体験を行う点では一致しており、その長さや給与・待遇面で違いが生じます。
インターンシップは、学生が企業に来て実際に仕事を行います。企業によって、仕事の深い部分まで学生を関わらせる場合と、簡単な仕事をさせて学生に職場の雰囲気のみを感じ取ってもらう場合と様々です。しかし、学生にとっては、就業前に仕事の雰囲気を知ることができる、願ってもない機会であると言えるでしょう。そのため、インターンシップは学生に人気の制度となっており、現在では学生の80%近くがなにかしらの形でインターンシップに参加した経験があるといわれています。
最近になってインターンシップ制度が注目されるようになっている理由は、アベノミクスの影響で就職活動が買い手市場から売り手市場になっていることが挙げられます。以前の状況と異なり、学生が企業を選ぶ目は厳しくなっており、実際に就業する前に企業のことを深く理解しようとしている学生が非常に多くなっていると言えるでしょう。インターンシップに参加した経験を有する学生は、平均して3社から4社でインターンシップを体験していると言われており、インターンシップを通して企業研究をすることは、学生にとって当たり前になっている現状が伺えますね。
インターンシップ制度が一般的になったのはここ数年の話ですが、すでに数多くの企業がインターンシップ制度を導入しています。企業にとってインターンシップは、学生に就業体験をさせることで自社で働くことのメリットを感じさせる一種の広報活動の意味を持っています。実際にインターンシップに参加した学生の多くが、企業に対して好印象を持っていることがそれを証明しています。学生が企業を選ぶ時代になっているからこそ、インターンシップを活用して企業が学生にアピールする必要があると言えますね。
インターンシップのメリットとして最初に挙げられるのは、学生の離職率を下げることに繋がるという点です。インターンシップに参加した学生の多くが、企業に対するイメージが良くなったと回答しているため、企業にとっては良い広報活動になっていると言えますね。また、社風などが合わないことが分かったと回答する学生もおり、こうした学生が就業前に自発的に内定辞退をすることで、就職後の離職率を下げることができます。インターンシップは、企業側からすれば、自社にあった学生を採用しやすくなる制度であると言えるでしょう。
インターンシップのメリットとしては、学生の人柄等を深く知ることができる点も挙げられます。社風になじめない学生を選別できることはもちろんですが、インターンシップを通して学生の長所を知ることで、就職後の人事配置にも役立てることが可能です。例えば、理系の学生の中にも、自分が有する技術を異なる分野の職員にも分かりやすく説明できる人もいれば、研究に特化している人もいます。こうした学生の長所をつかむことで、最も適した人事配置を行うことが可能になるでしょう。
一方で、インターンシップのデメリットも存在します。その一つ目が職場の負担になるということです。インターンシップを実際に受け入れるのは、その仕事を最前線で行っている部署になります。また、そうでなければインターンシップの意味が薄くなってしまうとも言えるでしょう。すると、学生を受け入れば部署は、通常の業務のほか学生のフォローアップも行う必要が出てくるため負担が増します。インターンシップには大きなメリットがありますが、実際に働いている職員の負担も考慮する必要がありますね。
またそのほかのデメリットとして、採用活動の負担が増すということが挙げられます。インターンシップは、就業後の雇用のミスマッチを防ぐ有効な手段です。一方で採用活動中はインターンシップに参加した学生の情報を受け入れ先部署から聞いたり、学生の勤務日程を作成したりする必要があります。さらに有給インターンシップの場合、学生に対する各種福利厚生も考慮する必要が生じるでしょう。こうした業務負担は、インターンシップを行う人事課の負担となるため、インターンシップを導入する際は注意する必要がありますね。
インターンシップの中では、長期インターンシップがおすすめの方法です。長期インターンシップは、その名のとおり半年から1年ほどの中長期間のインターンシップの機会を学生に提供するもので、当然ながら職場の負担は一定ながら存在します。しかし、長期にわたって職場の雰囲気に慣れてもらうことで、採用後の学生の離職率が低下する効果があります。また、学生が仕事に慣れることで、採用後に即戦力として活躍してもらうことが可能です。
大学の夏休みを利用してインターンシップを行うサマーインターンシップも学生に人気の制度です。サマーインターンシップのメリットは、休みを利用するため、学生が気軽に参加可能であることが挙げられます。インターンシップは企業の学生に対する広報活動の面も持っており、学生が参加しやすい仕組みを作ることが、その効果を高める方法の一つとなります。実際、インターンシップに参加した学生のうち多くの割合が夏休み期間を利用しており、サマーインターンシップ制度を導入する意味は非常に大きいと言えるでしょう。
Wantedlyは月間150万人が利用しているビジネスに特化したSNSサービスです。Wantedlyは無料で利用することができ、気軽にインターンシップ先を検索することができます。また、自社のブログをWantedlyに掲載することが可能なため、自社アカウントを学生にフォローしてもらえれば、毎日学生に対して最新情報を届けることが可能になります。また学生のアカウントを確認することで、学生が持つスキルや特技を把握することも可能になります。
そのほか、Wantedlyには様々なメリットがあります。具体的には、Wantedlyは名刺管理アプリと連携しており、この機能を利用することで学生がどのような企業に関心を持っているかを確認することが可能です。また、Wantedlyにはビジネス専用のグループチャット機能が付属しており、これを使用することで学生と気軽にコンタクトを取ることが可能になります。Wantedlyを利用することで、近年の学生の就職活動や雰囲気にあった採用活動が可能となります。
インターンシップガイドは、大学3年から4年の就職活動生だけではなく1年生も使用可能な総合サイトです。インターンシップガイドの特徴は、何と言ってもその企業の掲載数にあります。インターンシップガイドは、全国で3000社以上を掲載しており、インターンシップを希望する学生の多くがこのサイトを利用します。また、インターンシップガイドは、トップページにインターンシップ先企業の受け入れ締め切り日や「注目のインターンシップ企業」を掲載するなど、利用する学生のユーザラビリティが抜群です。
インターンシップガイドの特徴は他にもあります。企業側からすると確認しておきたい項目の一つが学歴です。インターンシップ利用者は年間20万人であると公表されています。このインターンシップガイドの利用者の多くは国内の上位大学在籍者で、利用者の3分の1が東大早慶レベルであるとされています。また、利用者全体の80%がGMARCH以上のため、インターンシップガイドで募集を行うと優秀で質の高い学生が多くインターンシップに参加してくれる可能性が向上すると言えますね。
求人情報サイトとして非常に有名なリクナビもインターンシップを募集するのにうってつけの媒体であると言えます。リクナビは、就職、転職、派遣など様々な業態の仕事を数多く掲載しており、その数は8000社以上であると言われています。当然ながらこのリクナビは、学生から就職情報を得る媒体として大きな支持を集めており、リクナビを介してインターンシップを募集することで学生から数多くの募集があると言えるでしょう。事実、リクナビを介したインターンシップ応募数は業界一位であると言われています。
リクナビの特徴は他にもあります。リクナビはトップページから企業を検索することが可能ですが、この検索の際に「アニメ」、「デザイン」、「証券」、「一般職」、「英語」など多彩なワードから企業を検索することが可能です。また、「業種」、「職種」のほか「地域」も合わせて検索できるようになっています。これは企業側からすると自社の特徴を細かく登録できることを意味しており、インターンシップに応募する学生と募集する企業のイメージのギャップを少なくすることが可能です。
学生がインターンシップ情報を得る際によく利用するサイトの一つがJEEKです。JEEKは日本最大級のインターンシップ情報サイトで、掲載されている企業が厳選されているため、学生から非常に好評を得ています。JEEKは、インターンシップ募集情報だけではなく、その後の就職活動や実際に働き出した後のキャリアプランも見据えたイベントや説明会も開催しており、総合的なサービスでは業界トップクラスであると言えるでしょう。
JEEKの特徴はほかにもあります。JEEKでは、企業の検索が非常に細やかに行えるよう設計されており、「職種」、「業界」、「地域」だけではなく「時給」、「勤務曜日」、「勤務時間帯」も絞って検索することができます。さらに、「少数精鋭」、「リサーチ力」、「企画力が身に付く」など様々な企業のアピールポイントからも検索できるようになっています。また、JEEKはFacebookアカウントと連携して登録することが可能なため、学生が気軽に利用できる点も見逃せませんね。
業界大手サイトの一つであるマイナビも、学生がインターンシップ情報を得る際に頻繁に利用しているサイトの一つです。マイナビの特徴点の一つとして、インターネット上だけではなく実際に大規模なインターンシップイベントを開催していることが挙げられます。マイナビが主催するインターンシップイベントでは、全国でのべ1000社近くの企業が参加しており、集まった学生に対して自社の魅力を強くアピールできる機会が得られます。
そのほかマイナビの特徴として、サイトの中に学生に対してインターンシップを行う際の注意や知識を掲載していることが挙げられます。マイナビのこうした取り組みによって、実際にインターンシップに参加する学生の中に責任感を持って仕事に取り組むべきだとする考えが生まれます。インターンシップは企業からすると業務負担になる面もあります。しかし、マイナビを利用すれば企業の業務負担を軽くしつつ、質の良い学生と繋がることができるでしょう。インターンシップの成功に大きな力を発揮すると言えますね。
学生が企業の社風を事前に知ることができるインターンシップ制度。就職後の雇用のミスマッチを防ぎ、質の高い学生を採用することが可能なため、インターンシップ制度を採用する企業は今後さらに増加していくでしょう。インターンシップを募集する際には様々な就職情報サイトで募集を行うことになりますが、それぞれのサイトが持つ強みや特徴をよく把握して、より良いインターンシップを行えるようにしてください。
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