理系学生を採用するには?【採用時のポイントも紹介します】

記事更新日:2022年02月17日 初回公開日:2022年02月16日

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IT技術の浸透やデータ分析の必要性により、理系学生のニーズは年々高まってきています。ですがその反面、多くの企業が理系学生の採用に苦戦しているのが現状です。その大きな要因としては、理系学生は文系学生に比べて、人口が少ないと言われているからです。またそれだけでなく、理系学生は通常の学生のように、何社も面接を受けて内定をもらうという流れよりも、確実に大学からの推薦で企業に就職することが多いのです。ただ、理系学生の特性を掴み、具体的な採用計画を立てて進めれば、企業が求める理系学生を採用することも難しくはありません。ぜひ、今回の記事を参考にして、理系学生を採用するためのノウハウを身につけてみてください。

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理系学生の強み

数字に強い

理系学生の強みの大きな一つとして挙げられるのは、やはり数字に強いというところです。ビジネスシーンのあらゆる場面で必要となってくる数字への理解力や分析力を、理系学生はすでに習得しています。特に発展途上のベンチャー企業などでは、来年度の経営方針や予算の組み立てなど、頭を抱えるような壁にぶつかることが少なくありません。そんな時存分に力を発揮できるのは、専門学校や大学の研究などで、毎日嫌というほど数字と向き合ってきた理系学生なのです。

論理的思考力が身についている

理系学生は文系学生と比べても、感情的思考を抑えた論理的思考が備わっていると言われています。その理由としては、仮説を立てて検証・実験し、もしも問題があれば課題点を分析して新たな仮説を立てるという力が自然に身についているからです。これはあらゆるビジネスシーンでも役立ちます。主観的にならずにあくまで、論理を立てて答えを導き出せることが当たり前になっている点は、まさに理系学生ならではの優秀な能力と言えます。

忍耐力がある

数字と向き合っていると、答えがあるが故に、否が応でもその答えを導き出さなければなりません。理系学生はその点、研究や論文などで熟考することに慣れています。ですので、なかなか終わりが見えないような交渉や、一つの課題に対して、粘り強く対応する力が身についている場合が多いのです。企業で働くということは、答えがすぐに出ることばかりではありません。このような忍耐力は、様々なシーンで求められる、重要なビジネススキルと言えます。

理系学生の採用が難しい理由

理系学生の数が減少している

そもそも理系学生が減少しているというのは、何年も前から言われています。その要因はいくつかあるようですが、小学生や中学生の時点で、教師によって指導方針が違いすぎたため、理数系が嫌いになってしまったという生徒は多いようです。さらに文系教師に比べて、理系の教師は授業自体がわかりづらいなども、理系離れの理由として挙げられています。また、有名な大学講師が「足し算、掛け算、割り算さえできればビジネスできる」などと発言したことが拡散され、理系離れを加速させる一つの要素となっているようです。

積極的に就職活動を行う人が少ない

理系学生は、文系学生に比べて、就職活動に費やせる時間が少ないと言われています。理系学生の場合、3年生の後半から研究室に所属することが多く、授業や研究と並行して就職活動をしなければなりません。そのため、文系学生と比べると、理系学生は明らかに就活を始める時期が遅くなってしまうのです。そのため、就職活動を行わないというよりは、行うことが難しいという言い方もできます。このようなデメリットを、今のところ上手く対処できていないのが、理系学生の現状です。

大手志向が強い傾向がある

様々な企業の中でも、特に理系学生に人気の企業をご存知ですか。「2022年卒の就活生が選ぶ人気企業・就職希望ランキング」によると、理系学生からソニー・トヨタ自動車の2社が明らかに人気だったのです。この結果のように、中小企業やベンチャー企業よりも、大手で高い収入を望んでいる理系学生が大半です。大手に就職したいと考える要因としては、理系学生ならではの「答えを導きたい」という強い思いや、理系でしか学べない利点を、社会で最大限に活かしたいという学生が多い点も大きく影響していると言えそうです。

大学や教授からの推薦を受けることが多い

文系学生に比べると、理系学生はこのまま大学院に進むか、就職するかという分岐点で悩む人が多いと言われています。ですがその反面、理系の分野は特に専門性が高いため、大学院に進む道を選ばなければ、大学推薦をもらえる学生も多いのです。理系では理系推薦というものがあり、中でも推薦が最も多いのは工学部です。工学部は、そのまま企業に就職しても、学生の頃に培った知識が、そのまま役立つからという理由です。このような推薦は、学生にとっても企業にとっても、ウィンウィンな関係と言えそうです。

理系学生を採用する際のポイント

母集団形成におけるポイント

企業から積極的にアプローチする

もともと人口が少ないと言われている理系学生を採用することは、難しいと言われています。だからこそ、欲しいターゲット層を絞って、企業から積極的にアプローチする手法もおすすめです。その際に、「今自社にどのような理系学生が欲しいのか」「何のために採用するのか」ということを整理する必要があります。ピンポイントの理系学生が欲しいという企業は、ダイレクトリクルーティングなどを活用して、理想の理系学生にアプローチしてみてください。

大学との連携を行う

理系学生を雇用したいのであれば、大学との連携をあらかじめ取っておくと良いでしょう。自社が目指す企業理念に沿った大学をリサーチし、大学の就活イベントに出向いて直接オファーする企業も増えてきています。経営的に優秀な理系学生を社内に置いておきたい場合などは、特に推薦などに力を入れている大学に営業をかけたり、アプローチするのが得策です。ただでさえ人口の少ない理系学生からの応募待ちをしているだけでは、自社に必要な人材を獲得するのは難しいと言えます。

社員の出身校や研究室とのつながりを作る

理系学生を雇用する上で、自社の社員の出身校や研究室とのつながりを作っておくのは、とても重要です。企業と理系学生が所属している研究室、社員の出身校と強いつながりがあることは、将来的な経営や予算を立てる際においても、様々なメリットが多いと言えそうです。具体的には「OBのリクルーター派遣」や「研究室訪問による学科推薦」などの方法があるので、社員へリサーチしながら、相性などを測りつつ、取り入れてみてはいかがでしょうか。

研究内容を発表できる場を設ける

特に、ダイレクトリクルーティングに登録している理系学生の多くは、今している研究を最大限に活かして、企業からのオファーをもらいたい、見つけて欲しいと思っているようです。そういった点も踏まえて、企業側からマイナーな研究でも、発表できる場を設けてあげると良いでしょう。理系学生の場合、面接や書類審査だけでは、なかなか応募者の長所・短所を見分けることは難しいです。ですが、自身の力を多いに発揮できる研究発表を通せば、自社に必要な人材なのかどうかを、通常の面接以上に見分けやすいと言えます。

選考段階におけるポイント

企業情報を具体的に発信する

どんなに理系学生を雇用したいと思っても、自社の情報を具体的に発信していない限り、優秀な理系学生の採用は厳しいと言えます。多くの理系学生は、自身の研究結果や成績をもとに、やりがいのある仕事内容や、納得できる給与額を求めていると考えられます。そのような理系学生の性質を汲み取り、自社の企業情報をなるべく詳しく、具体的に発信することが大切です。その際は、「こういう理系学生が欲しい」という点も踏まえた上で、どのような情報を発信すればいいいのか、社内での熟考が必要です。

給与や待遇の良さをアピールする

文系学生に比べても、学生時代から研究などに相当な時間を費やしていると言われているのが理系学生です。そのため、学生自身が費やした時間・労力に見合った給与を求めていると言われています。社内の人事部が、どれくらい理系学生獲得に力を入れるかにもよりますが、具体的な給与の提示、他社と比較した際の待遇の良さをアピール・発信することが大切です。この具体的なアピール一つで、理系学生の心を掴めるか、掴めないか決まってしまうと言っても、過言ではありません。

新卒紹介サービスを利用する

現在、主要な人材サービスの一つとして、新卒紹介サービスというものがあります。新卒紹介サービスは、基本的に成果報酬型の料金体系のため、コストリスクがないというメリットが挙げられます。このようなサービスに登録しておくと、自社が求める新卒の理系学生とマッチングできる可能性が高まります。どのように人材を探せばいいのかわからないと、頭を抱えている企業にとっては、使いやすいサービスの一つだと言えます。職種ごとの採用が可能なので、ピンポイントで理系学生とマッチングできるチャンスがとても大きいです。

内定後におけるポイント

内定者の不安要素を減らす

晴れて理系学生を採用しても、そこで油断してはいけません。内定者の学生は、内定が決まった後も様々な理由で、不安を抱えていることが少なくありません。企業側はそういった小さな不安を減らすために、内定者の不安要素を極力減らすことが重要になってきます。社内のレクレーション内容や、入社してからの約束事、また、入社後の雰囲気を写真付きで伝えるなどして、努めるのがおすすめです。8割以上の内定者が内定後も不安を抱えているのが現状なので、早いうちから対策をするのが大切です。

適切なフォローを行い内定辞退を防ぐ

複数の企業に内定をもらっている、優秀な理系学生も少なくありません。そのような場合に備えて、企業側は内定直後も安心せずに、適切なアフターフォローをすることがポイントです。せっかく良い人材を獲得しても、内定辞退でまた振り出しに戻ってしまう企業もあります。内定承諾後の辞退も、労働者の自由として認められていることを念頭に置き、丁寧なメールや、内定者のカウンセリングをスタートするのも得策です。研修前の連絡等は、特に内定者のこれからに影響するので、慎重に行うようにしましょう。

理系学生を採用するためにおすすめのツール

LabBase

理系学生を採用する際におすすめのツールは「LabBase(ラボベース)」です。こちらのツールは、企業が求めるスキルや、専門性を持った理系学生に直接アプローチすることが可能です。ダイレクトリクルーティングでも、このLabBaseのように理系学生に特化したものはほとんどありません。優秀理系学生データベースを保有しているだけでなく、上位校3人に1人の学生が登録していると言われています。工学系の学生の登録が多いのもひとつの特徴です。また、採用成功率も40%を超えているというデータもあり、信頼性が高いのもメリットと言えるでしょう。

まとめ

理系学生を採用して企業の成長につなげよう

理系学生を採用することのメリットは、どんな企業にも多々あると言えます。どのような業種でも、これからの会社の未来を考えたときに、理系学生のような「考える力」がしっかりと身についている人材を必要しています。確かに理系学生の人口は、文系学生よりも少なく、採用することも簡単ではないと言われています。ですが、理系学生の特性を理解し、自社に合ったやり方で採用に力を入れれば、優秀な理系学生の採用はこれからの事業発展に必ず役立つはずです。自社の成長のためにも、妥協せず最適な理系学生の採用にトライしてみましょう。

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