転職潜在層とは?【採用のポイントやアプローチの方法も紹介します】

記事更新日:2022年03月29日 初回公開日:2022年03月25日

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少子高齢化などの影響によって、日本の労働人口は減少しています。採用活動に力を入れているけど応募者が集まらない、中々自社が求める人材に出会えないなどと悩んでいる採用担当の方も多いのではないでしょうか?そこで今回ご紹介するのは「転職潜在層」です。今回の記事では転職潜在層の意味から転職顕在層との違い、採用のポイントなどについて様々な角度から解説をします。具体的なアプローチの方法などについても説明するので、人事や採用担当の方は是非ご一読ください。

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転職潜在層とは

転職の意欲はあるが転職活動を行なっていない人の層

初めに転職潜在層という言葉について説明をします。転職潜在層とは、転職の意欲はあるものの実際には転職活動を行なっていない人たちの層を指しています。転職潜在層は実際に転職活動を行なっていないため、企業側からそうした人材を見つけるのは簡単ではありません。この転職潜在層に対して企業からアプローチをしていくというのが、転職潜在層への採用活動となります。アプローチには様々な方法があるので、自社に合ったものを選択することが重要です。

労働人口の減少により注目が集まっている

転職潜在層は、労働人口の減少により、転職市場で注目されています。労働人口の減少には主に少子高齢化が影響しています。さらに今後は少子高齢化がますます進行することが予想されているため、人材の確保も難しくなるでしょう。近年は女性や外国人を積極的に採用する企業も増えていますが、それでも人材不足に陥る企業は少なくありません。そのように企業に対する一つの解決策として転職潜在層の採用に注目が集まっています。

転職潜在層と転職顕在層の違い

転職顕在層は転職先を積極的に探している人の層

転職潜在層と間違えられやすい言葉として、転職顕在層があります。転職顕在層は転職先を積極的に探している人たちの層です。転職顕在層にいる人は、転職活動を行なっているため企業からも注目を集めやすくなります。転職サイトや人材エージェント等に登録している人も少なくありません。そのため、転職顕在層の人は自ら企業に応募をしたり、選考を受けることがほとんどです。一方で、転職潜在層の人は転職に向けた具体的なアクションは起こしていません。

転職潜在層に多い現職の不満

仕事のやりがい

続いて転職潜在層に多い現職の職場の不満についていくつか取り上げます。1つ目の不満は「仕事のやりがい」です。企業で働く人の中には、仕事のやりがいが感じられず、転職を考える人も少なくありません。仕事のやりがいの例として、業務において自分自身の成長を感じられる、持っている能力や経験を発揮できる、達成感が得られるといったことが挙げられます。もちろん仕事のやりがいは人それぞれですが、このやりがいを見つけられないと、仕事に対する意欲の低下に繋がってしまうでしょう。

給与

2つ目は、「給与」です。求人情報・転職サイトのdodaが行ったアンケートによると、20代、30代の転職理由で一番多かったのが「給料・収入のアップをするため」でした。給与は、生活をするためには不可欠なものです。しかし、会社によっては給与水準が低く、経済的にゆとりがないという理由から転職を考える人も多くいます。また、将来的な昇級や昇格が見込めない場合も給与が上がりにくいため、大きな不満の一つとなるでしょう。他にも、キャリアアップのために所属している企業よりも給与水準の高い企業に転職を希望する人も一定数存在します。

上司や同僚との関係

3つ目の不満は「上司や同僚との関係」です。多くの業務は、他の同僚との協力が不可欠です。しかし、会社は組織である以上、人間関係に起因する問題も少ないありません。中には上司や同僚との関係がうまくいかず、ストレスを抱えているという方もいるでしょう。そうした場合、部署の異動などがないかぎり上司や同僚との人間関係を断ち切ることが難しいため、転職をするという選択肢が浮上します。

企業文化

4つ目は「企業文化」です。企業文化とは、企業と従業員との間で意識的、あるいは無意識的に共有されている独自の価値観や行動規範のことを指しています。具体的には企業理念や価値観、制度、職場の雰囲気などが含まれます。企業文化は組織をまとめたり、成長させるために重要な役割を果たしますが、自社の文化に合わないと感じる社員もいるでしょう。企業文化は、一人の社員の力では変えることは難しいので、結果的に転職を決断する社員も一定数います。

転職潜在層の採用を行なうべき理由

転職活動中の人に比べて圧倒的に人数多い

転職潜在層の採用を行なうべき理由を3点に分けて説明します。1点目は転職活動中の人に比べて母数が圧倒的に多いことです。転職活動をしている労働者は全体のおよそ5%と言われています。つまり、残りの9割以上は転職潜在層ということになります。もちろん、この中には転職をするつもりがない人も一定数いますが、それでも転職顕在層に比べて転職潜在層の人数は多いと言えるでしょう。この転職潜在層の採用に力を入れることで、より多くの人材へのアプローチが実現出来るでしょう。

選考時の競争が少ない

2点目は選考時の競争が少ないことです。転職活動をしている転職顕在層の場合は、複数の企業の選考を受ける人が多いため、採用側から見た競争率も当然高くなります。特に優秀な人材に対しては、多くの企業がアプローチをすることになります。しかし、転職潜在層の場合は転職活動を行なっていないため、採用市場ではあまり注目を集めることはありません。そのため、競合他社との人材獲得競争になる可能性が低くなります。

優秀な人材を採用できる可能性がある

3点目は優秀な人材を採用できる可能性があることです。先程も説明した通り、転職潜在層は転職活動を積極的に行っていないため、他の企業が注目をしていない人材に出会える可能性があります。そうした人材は競争率も低いため、交渉次第では優秀な人材を社内に受け入れることも出来るでしょう。自社に合う優秀な人材を獲得する際は、給与や業務内容などの条件を個別に提示して、より魅力的なオファーとなるように工夫することが重要です。

転職潜在層を採用するためのポイント

定期的にアプローチする

続いて転職潜在層を採用するためのポイントを解説します。1つ目は、定期的にアプローチを行うことです。転職潜在層は基本的に転職活動をしていないので、企業側からアプローチをしなければなりません。しかし、企業側から見て転職潜在層かどうかを見極めることは簡単ではありません。中には現在は転職する気はないけど次にアプローチをした際に、転職活動を始めようとしている人がいるというケースも珍しくありません。そのため、しつこくアプローチをするのはもちろん厳禁ですが、期間を開けて連絡をすることで自社に興味を持つ可能性もあるでしょう。

転職顕在層よりも丁寧なアプローチが必要

2つ目は転職顕在層よりも丁寧なアプローチを心掛けることです。なぜなら企業から見て転職潜在層は、転職を検討しているかどうかが分かりにくいからです。そのため、通常のスカウトメールなどと書き方を変える必要があったり、より個別化を強める必要があります。特に、候補者が自社の求めるスキルや知見をもっている優秀な人材であると判断した場合は、その点について記載した丁寧なメッセージでアプローチをするのが理想的です。

転職潜在層へのアプローチの方法

メールマガジン

最後に、転職潜在層へのアプローチの方法を何点か紹介します。1点目は、メールマガジンです。転職潜在層となる方たちに自社のメールマガジンに登録してもらい、その中で求人情報などを流します。特に社内のポジションが空いたタイミングで採用の案内をすると効果的です。メールマガジンは費用も安く、運用がしやすいというメリットがあります。一方で配信したメールを開かない人が一定数存在する可能性もあるので、情報が受け流されやすいという弱みもあるでしょう。

SNS

2点目の方法はSNS(ソーシャルネットワークサービス)です。SNSというとFacebook やInstagramが有名ですが、近年は自社アカウントでSNSを運用する企業が増加しています。特にユーザーの多いFacebookやTwitter、Instagramなどが人気となっています。これらのSNSのアカウントをフォローしてもらい、そのフォロワーに対して採用に関する情報を提供します。SNSを管理する手間はかかりますが、特に若年層へのアプローチとして効果的であると言えるでしょう。

リファラル採用

3点目はリファラル採用です。リファラル採用は、社員に人材を紹介してもらう採用手法のことです。リファラル採用のメリットは、手軽に始められてコストがかからないという点です。候補者のスキルや実績を見極めやすいというメリットもあります。社員の人脈を通してアプローチできるので、市場の競争に巻き込まれず優秀な人材に出会る確率が高くなります。一方でアプローチできる転職潜在層の母数が少ないのがデメリットとなるでしょう。

ダイレクトリクルーティング

4点目はダイレクトリクルーティングです。ダイレクトリクルーティングとは、企業側から直接、候補者に対してアプローチをする採用手法です。この手法はスタートアップや中小企業などの比較的規模の小さい会社に効果的です。ただし、転職潜在層は転職ニーズが強いわけではないので、一方的に自社をアピールするだけでは中々良い結果は生まれません。そのため、候補者に対してヒアリングを行ない、仕事や職場に対してどのようなことを求めているのかなど、条件面等を確認すると良いでしょう。

まとめ

転職潜在層の採用に力を入れよう

今回は近年注目が集まる転職潜在層について、幅広い面から解説をしました。今回の記事を通じて転職潜在層にアプローチをするべき理由を理解していただけたでしょうか。転職潜在層は転職顕在層に比べて母数が多いため、他社が注目をしていない優秀な人材に出会える可能性があります。ただし、転職潜在層は転職活動をしていないため、企業側からアクションを起こすことが必要です。そこで、今回紹介したアプローチの方法を実践して、転職潜在層への採用活動に力を入れましょう。

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