採用ミスの意味は?【原因・採用ミスを防ぐには】

記事更新日:2020年07月01日 初回公開日:2020年06月25日

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多くの企業が抱える問題の1つに採用ミスが挙げられます。企業の社風に合わない人材を採用してしまったという経験も多いのではないでしょうか。少子高齢化による人手不足を補うために採用基準が緩くなっている点も、採用ミスが起こる原因の1つと言えるでしょう。しかし、採用ミスをすると、マネジメントコストが掛かったり、早期離職に繋がる可能性もあります。今回は、多くの企業が抱える問題である採用ミスについてご紹介します。社風に合う人材を採用したい方、採用基準の見直しを検討している方必見の内容ですよ。

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採用ミスとは

企業が期待している人物とは異なる人物を採用してしまう事

採用ミスとは、企業が期待している人物とは異なる人物を採用してしまう事のことを言います。ある調査によると、毎年何かしらの採用ミスが発生していると回答した日系企業は約59%でした。この結果から、採用ミスはどの企業にも起こりうることであると言えるでしょう。採用ミスを未然に防ぐためには、採用ミスのパターンを理解し、それぞれの対策をすることが大切です。続いて、採用ミスのパターンや対処方法を詳しくご紹介します。

採用ミスと言っても様々なパターンがある

企業風土や文化と合わない

採用ミスの様々なパターンの1つに企業風土や文化と合わない点が挙げられます。優秀な人材であっても、企業風土に合わなければ非常に働きづらいです。また、企業理念に反する行動を起こしかねません。それは企業のイメージダウンだけでなく、社内の調和が乱れる原因になってしまいます。企業文化とのミスマッチは一番避けるべきポイントと言えるでしょう。最近では、AIによって価値観を可視化できるものもあります。このようなツールを利用することでミスマッチを防ぐことができますよ。

仕事の習熟が遅くスキルが身につかない

仕事の習熟が遅くスキルが身につかないことも、採用ミスのパターンの1つと言えるでしょう。採用した人材の能力が期待を下回るのは、面接時に能力を正しく見極めることができていないことが原因です。しかし、その人材に高いモチベーションがある場合は、その後の教育でカバーできる場合がありますよ。モチベーションも素養もない場合は明らかな採用ミスになってしまうので注意が必要です。面接の際に、ポテンシャルを見抜けるよう工夫しましょう。

ミスを繰り返し改善が見られない

採用ミスのパターンの1つに、ミスを繰り返し改善が見られない点が挙げられます。これは、採用した人材が努力をしないタイプや怠惰である可能性が高いでしょう。このタイプの人材を採用してしまうと、高いマネジメントコストが掛かってしまいます。面接時にその人材が持つ能力を正確に判断することは難しいです。しかし、仕事へ姿勢や努力家であるかは、面接時の姿勢である程度読み取ることができます。その点も意識して、面接を行うと良いでしょう。

会社や同僚に対する不平が多い

会社や同僚に対する不平が多いことも採用ミスのパターンの1つと言えるでしょう。入社後に、会社や同僚に対して不満を漏らすのは、入社前のイメージと入社後のイメージに大きなギャップがあるからです。不平や不満を漏らす人材は、他の社員のモチベーションを下げるだけでなく、企業のイメージダウンにも繋がりかねません。不平や不満の1つは誰もが持っているものです。しかし、入社前に合意した事に対してまで不満を漏らすような人材は、採用ミスであると言えるでしょう。

自分だけ好条件な待遇を求める

また、採用ミスのパターンの1つとして自分だけ好条件な待遇を求める点が挙げられます。実際、就業規定とは違う勤務日数や給与形態を求めてくる人も少なくありません。このような人材は、企業の風土や文化を乱す危険要因と言えるでしょう。面倒な事態を未然に防ぐ方法として、きちんと雇用条件を明示することが挙げられます。面接中に疑問点をすべて解消し、入社後に聞いていなかったと言われるようなことが無いようにしましょう。

採用ミスによって生まれる悪影響

社員のモチベーションが下がり業績が低下する

採用ミスによって生まれる悪影響として、社員のモチベーションが下がり業績が低下してしまう点が挙げられます。新しく入社した人材が、常に不平や不満を漏らすタイプの場合は特に注意が必要です。会社ではチーム行動が重要です。このタイプの人は周りの社員に悪影響を及ぼしかねません。会社の利益を上げるために雇用しているのに、業績が下がってしまっては意味がありません。面接時に会社の悪い点も伝え、入社後のギャップを無くすよう心掛けましょう。

その人材に時間をかける事で時間が奪われる

その人材の育成に時間をかける事で時間が奪われることも、採用ミスによって生まれる悪影響の1つです。採用した人材が会社の求めるスキルを満たしていない場合、相当なマネジメントコストが掛かってしまいます。マネジメントに時間を掛けたくない方や、即戦力となる人材を求めている方は、ジョブ型の雇用を検討してみても良いかもしれません。職務をベースに採用するジョブ型雇用の場合、専門的スキルを持つ人材が集まりやすいですよ。

採用ミスの原因

企業が求めている人物像が定義できていない

採用ミスの原因の1つとして、企業が求めている人物像が定義できていない点が挙げられます。人物像を定義できていないと、面接官ごとの価値観にばらつきが生じるという事になりかねません。未然に防ぐために、採用する人材にどのように活躍して欲しいのか、何を求めているのかを明確にする必要があるでしょう。コミュニケーション能力や積極性といった曖昧な表現ではなく、自社にとっての積極性とは何かまで具体化する必要があります。面接官全員で価値観を共有できれば、採用ミスを未然に防ぐことが出来るでしょう。

求めている人材が応募者に伝わっていない

求めている人材が応募者に伝わっていないことも採用ミスの原因の1つと言えるでしょう。最近は、多くの人が掲載されている求人を見て応募します。しかし、その求人に求める人物像を具体的に記載されていないと、企業が求めていない人材からも応募が来てしまいます。そうなると、全員を面接するのに膨大な時間が掛かってしまいます。求人原稿を作る場合は、求める人物像がきちんと伝わるように心がけましょう。求人原稿の書き方ひとつで、応募者のカラーは180度変わってきますよ。

面接で適合している社員を見極められていない

また、採用ミスの原因の1つとして面接で適合している社員を見極められていない事も挙げられます。理由の1つに、面接官がその人材の素質や考え方を上手く引き出せていないことが考えられます。質問内容が抽象的すぎると、誰もが答えられるような曖昧な回答しか得ることができません。1つの回答に関し、その理由や具体例を引き出すよう心がけましょう。解答から、その人材の考え方を分析し、企業の求める人物像と照らし合わせていくことで、採用ミスを防ぐことが出来るでしょう。

採用ミスを防ぐには

ポジティブチェックとネガティブチェックをする

採用ミスを未然に防ぐ方法の1つとして、ポジティブチェックとネガティブチェックをすることが挙げられます。これは、面接の際に良く使われる方法です。事前に面接の基準点を設け、良い点があったら加点し、問題があれば減点をします。面接の結果を点数化することが出来るので、感情や好みで判断してしまうことを防ぐことが出来るでしょう。また、企業独自にポジティブと判断する項目やネガティブと判断する項目を決めておくことで、企業が求める人材を採用することができるでしょう。

面接でメリットだけでなくデメリットも伝える

企業のメリットだけでなくデメリットも伝えることも、採用ミスを防ぐうえで大切と言えるでしょう。企業は優秀な人材が面接に来た場合、その人材を採用したいあまりメリットばかりアピールしてしまう傾向があります。もちろん、プラスのイメージを持ってもらうことは大切です。しかし、事前にデメリットを伝えておかないと入社後のギャップに繋がりかねません。入社後のモチベーションの低下や早期離職を防ぐためには、メリットだけではなくデメリットも伝えておく必要があるでしょう。

面接官の教育を強化をする

面接官の教育を強化することも採用ミスを減らす方法の1つと言えるでしょう。特に、現場担当者が採用面接に入る場合は注意が必要です。メリットとしては、現場視点で必要な人材を見抜くことが出来る点が挙げられますが、面接官の心構えや面接の目的を十分に理解できていない人も少なくありません。企業の顔であるという意識を持ってもらうよう、教育には力を入れましょう。また、面接する人物の素質を引き出すような話し方や質問方法など、スキルを共有することも大切でしょう。

採用ミスをしてしまったら

該当する社員を改善していく

新卒の場合は新人研修時に改善する

採用ミスをしてしまった場合、該当する社員を改善していきましょう。新卒社員の場合は、新人研修の時に改善しておくことで、マネジメントコストを抑えることができますよ。新人研修の際は、業務の基礎知識やビジネスマナーを教えることだけに注力するのではなく、社員にしっかりと気を配りましょう。理解が追い付いていない場合は、個別にフォローしてあげることで優秀な人材へ成長していくでしょう。また、新人研修の際に社員の特性を分析し、配属部署を考慮することで採用ミスをカバーすることができますよ。

中途の場合は上司が注意する

中途の場合は上司がきちんと注意することが大切です。その際は、具体的なアドバイスをするよう心がけましょう。罵声を浴びせることや個人の感情に任せて注意することはもってのほか。部下からの信頼を失いかねません。具体的には、ミスをした原因や解決策と一緒に指摘してあげると良いでしょう。その際に、自身のノウハウや考え方も伝えてあげることで急成長に繋がりますよ。採用ミスは上司の対応次第で解決することができます。上記のことを意識し、社員を改善しましょう。

該当する社員に合意退職をすすめる

該当する社員に合意退職をすすめることも採用ミスの対処法の1つです。メリットはマネジメントコストを抑えることが出来る点や、社員のモチベーション維持などが挙げられます。しかし、能力やスキルが理由の合意退職は、本人のプライドを傷つけてしまう場合があることを理解しておきましょう。また、本人の生活にも配慮してください。合意退職をすすめる場合は、再就職しやすいようフォローしてあげましょう。合意退職は企業と本人の両社が納得の上ですすめるよう心がけましょう。

採用ミスは会社にとって大きな損失を生みます

どんな社員を求めているのかもう一度考えてみては?

今回は、採用ミスについてご紹介しました。採用ミスをすると、早期離職や社内のモチベーション低下など会社にとって大きな損失を生みます。採用ミスを未然に防ぐために、面接官の教育に力を入れ、面接の際は企業のネガティブな面も伝えることを心がけましょう。また、企業の求める人材を具体化しておくこともとても大切です。求人広告を掲載する際は、相手に求める人物像が伝わっているか意識しましょう。どんな社員を求めているのかもう一度考え、採用ミスを減らしましょう。

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