記事更新日:2020年06月03日 | 初回公開日:2018年05月24日
翻訳・通訳の雇用 外国人採用・雇用 人事・労務お役立ち情報 採用・求人のトレンドどの言語に翻訳するときも、すべて直訳で済ませてしまうことは避けるようにしましょう。日本語を直訳した場合、多くの言語で「長文」になってしまう恐れがあります。英語はもとより、タイ語やインドネシア語などへの翻訳でも長くなりやすいようです。文が長くなるほど、記載していることが現地の求職者に伝わりにくくなります。見た目の体裁も整いにくいため、印象的にも良いものになりません。
文字数やスペースの制限もありますし、より詳しい情報を提供したいという意向もあると思います。しかし、文字のギッシリ詰まったページは、読み手の読む意欲を削いでしまうものです。改行なども使って適度に余白をキープすることで、まずは、読みやすさを提供しておかないと本末転倒になってしまいます。
ある程度は、意訳で対応することが、もっとも有効な対応策となるでしょう。元の日本語の文章をできるだけ短くまとめるようにしておくと、簡潔な文章への翻訳も、よりスムーズになるはずです。
世界には、文字の見た目が細かく複雑な言語があります。パッと見て、そのように感じる言語の場合、行間に気を配りましましょう。
たとえば、タイ語は、行間が狭いとても読みにくくなってしまいます。タイ語は、文字の上下に声調記号が記載されるため、行間が狭いと重なりが生じてしまい、正しく読めなくなる可能性があるのです。一つの文字がとても細かい言語では、文字サイズが小さすぎると、文字自体が潰れたように見えてしまいます。読める大きさかどうかを確認することも大切なポイントです。
また、テキストフォントの種類によっても、読みやすさが変わってきます。Webサイトでは、言語ごとにCSSで調整できるようになっているはずです。読みにくさは、求職者が応募することを阻害します。検索でせっかく到達した求人が読みにくいと、即座に他の求人の検索に移ってしまうでしょう。途中で読むことをやめてしまう求人広告とならないよう注意を払って作成しましょう。
どの求人広告の中にも、その求人や自社のアピール項目を入れると思います。このアピールの内容についてもローカライズが必要になってきます。
まず、求人広告の中で、アピールに使う固有名詞について考慮します。その固有名詞とその価値までが、対象国の人に通じるかということです。
たとえば、知名度のあるヒット商品としてある商品名を記載したとします。そのことが求職者に認識されていれば、その求人や企業の価値を高めるアピール要素になるでしょう。しかし、それが何なのかを知らない国の人にとっては、意味のない、ただの商品名でしかなくなってしまうのです。日本人に向けた求人と同じような感覚でアピール内容を考えてしまうと、外国人人材には響かないことを記載しがちなので注意が必要です。
ターゲットとしている人材の国のビジネスの特徴や就労者の価値観や動向・趣向などをよく研究しておくことが大切になってきます。国によって仕事に就くことに対して重視していることは異なっているはずだからです。給料、勤務時間や休暇日数などの労働環境、経験を活かすことを重視する国もあります。求人に対して、どんな点に注目するのかをよく考えてアピール内容を記載するようにしましょう。
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